本日は、シーバスロッドの「M」と「MH」の比較をしていきたいと思います。今回比較するのはシマノ「23ディアルーナ」のMとMH。
私はこの2本を使い分けて青物・フラットフィッシュ・シーバスなどを狙っています。堤防・テトラ帯・サーフなど様々なポイントで使ってきた中で感じたそれぞれの良さと、ベストな使い分けについてお話したいと思います。
【この記事の内容】
- ディアルーナM、MHの使用感
- ディアルーナM、MHの様々なルアーへの適合性
- ディアルーナM、MHの様々なポイントでの使用感と使い分け
先にこの記事の結論をお話すると以下のようになります。
【この記事の結論】
- 30g前後のルアーなら「M」、40g前後のルアーなら「MH」がおすすめ
- 堤防でのライトショアジギングや遠浅サーフでのフラットフィッシュ狙いなら「M」が最適
- 磯場・テトラ帯などの障害物地帯や大型青物も見込めるエリアなら「MH」が安心
- 最も汎用性が高い「M」。最初に買うなら「M」がオススメ。
私はこの2本がとても好きで、堤防、サーフ、テトラ帯、河口と様々なポイントで使い込んできました。
色々な魚と出会えたのもこのロッドのおかげです。そのあたりの経験も踏まえて解説していきたいと思います。
▼最も汎用性が高い「M」
▼大型青物にも対応するパワーが魅力の「MH」

ディアルーナM、MHの違い

ディアルーナM、MHのスペックと実際の使用感をまとめました。
スペック比較
両者のスペックは次のとおり。
| アイテム | 全長(m) | 標準自重(g) | ルアー重量(g) | メーカー希望 本体価格(円) |
|---|---|---|---|---|
| ラテオ96M | 2.90 | 147 | MAX45 | 31,500円 |
| ディアルーナ96MH | 2.90 | 166 | MAX60 | 33,000円 |
MHの方がブランクスを厚くしてパワーを持たせています。そのため自重が重いですが、投げられるルアー重量は15g重くなっています。一方Mの方は自重が軽く、材料費が抑えられるために価格も低くなっています。
それではこのスペックの違いが実際の使用感にどう影響しているのか?みていきましょう。
遠投性能
総合的にはMHの方が頭一つ抜けている印象です。MHの方がバットの反発が大きいので、同じ重さのジグを投げるにしても軽い力で飛ばせます。
| ジグ重量 | ディアルーナ96M | ディアルーナ96MH |
|---|---|---|
| 20g | 70~80m | 70~80m |
| 30g | 80~90m | 80~95m |
| 40g | 80~90m | 90~105m |
ジャーク感
ディアルーナはシーバスロッドの中ではハリが強いので、ジャークに向いているロッドです。M・MHどちらも10〜50gの範囲のルアーにおいて、ジャークはしやすいロッドです。その中で評価すると、40g以上は「MH」、20g以下は「M」、20〜40gは同じくらいの使いやすさって感じですね。
感度
当然ですが感度は「M」の方が良いです。狙っている魚が大型なので、バイトはどちらのロッドでもしっかり伝わってきます。差を感じるのは、軽量ルアーをリトリーブした時の波動や、着底感などバイト以外の部分ですね。
「MH」も悪く無いですが、ブランクスが太くなってしまう分、どうしても小型ルアーの引き抵抗や着底感はぼやっとしてしまいますね。
パワー
言うまでもないですが、パワーに関しては「MH」の方が上です。私はMHをテトラ帯での青物狙いなどに使いますが、根に突っ込んでいくワラサなどをある程度コントロールできるので助かっています。障害物が無いならMでもなんとかなりますが、強引なファイトが必要ならMHですね。
各種ルアーの使用感
シーバスロッドで使われる主要なルアーの適合表を作ってみました。詳細は「ルアー別使用感」の項をご覧ください。
【様々なルアーの総合的な扱いやすさ】
| ルアー | ディアルーナ96M | ディアルーナ96MH |
|---|---|---|
| セットアッパー18g(プラグ) | 〇 | △ |
| モンスターショット25g(プラグ) | ◎ | 〇 |
| ムーチョルチア25g(ジグ) | ◎ | 〇 |
| Gコントロール28g(プラグ) | ◎ | 〇 |
| ジャックアイマキマキ30g(ジグ) | ◎ | ◎ |
| 飛び過ぎダニエル40g(ジグ) | △ | ◎ |
| モンスターショット40g(プラグ) | △ | ◎ |
ポイント別使用感とおすすめの使い分け

ディアルーナの「M」と「MH」の様々なフィールド(堤防、サーフ、河口、磯場・テトラ帯)での使用感をお話します。
また、私なりの使い分けも共有するので良かったら参考にしてください!
【堤防】:深さとターゲットによるがMH有利

漁港・突堤(水深5m前後)
| ラテオ96M | ディアルーナ96MH |
|---|---|
| ◎ | 〇 |
私は基本的には「M」を使います。水深5m前後の堤防であれば、よほど潮が速いポイントでない限り40g以上は使用頻度が低いからです。
ただ、大型青物やランカーシーバスが掛かる可能性があったり足元に根がある場合は「MH」を使うこともあります。
大型港湾(水深10~15m以上)
| ラテオ96M | ディアルーナ96MH |
|---|---|
| 〇 | ◎ |
私は基本的には「MH」を使いますね。水深10mを超えてくると40g以上のルアーの出番が増えるからです。新潟東港という大規模港湾(水深15mくらい、潮速め)に、毎年春先にサワラを狙いに行きますが、だいたいシーバスロッドのMHと30〜40gのメタルジグやシンキングミノーの組み合わせが多いですね。
また、大型港湾は人気スポットになることが多いです。混雑したポイントではなるべく早く魚を取り込みたいというのもあってMHを使うようにしています。
【サーフ】:しなやかさがあるMが有利

ターゲット:青物、ヒラメ、マゴチ、シーバス
| ラテオ96M | ディアルーナ96MH |
|---|---|
| ◎ | 〇 |
私はほとんど「M」ですね。サーフは遠浅と急深がありますが、新潟はほとんど遠浅です。100m遠投した先で5mあるかないかのポイントが多いので、40g以上のジグはほとんど出番がありません。また、前述した通りMの方がしなやかで感度が高いので、サーフゲームに適しています。
ただ、新潟にも一部ある急深サーフ(上下浜、糸魚川など)に行く場合は「MH」を持っていくことも多いです。40gのジグを使うこともあるし、これらのポイントはブリの一級ポイントでもあるからです。
【河口】:シーバスの魚影が濃くMの感度が活きる

ターゲット:大型シーバス、ヒラメ、マゴチ
| ラテオ96M | ディアルーナ96MH |
|---|---|
| ◎ | △ |
私は「M」を使います。河口もサーフと似たような感じです。水深も浅いし、これといった障害物も無い(私のポイントはですが)。基本的に流れの中にルアーを流すような釣り方になるのでそこまで重いルアーは必要ありません。
それに、Mの方が感度が良いので、シーバスのショートバイトに対応しやすいというのもあります。
河口では、シーバス、ヒラメ、マゴチのような青物に比べて捕食が下手な魚がメインターゲットになるので、MHの硬さよりもMの柔らかさの方がしっくりくるというのも理由です。
【磯・テトラ帯】:強引にいけるMH一択

ターゲット:青物、根魚、シーバス
| ラテオ96M | ディアルーナ96MH |
|---|---|
| △ | ◎ |
テトラ帯によく行きますが間違いなくMHを持っていきますね。足元の根をかわす時などは多少強引なファイトが必要なるのでMHのパワーをもってしても最低限かなというところ。また、磯場は潮が速いポイントが多く、40g以上のジグの出番も増えます。
【総評】汎用性が高いのはMだが、強引さが必要ならMHが安心
ここまでの内容をまとめると、次のようになります。
- ディアルーナM、MHのどちらもシーバス・ショアジギング両方に使うことができるが、適正ルアー重量が違う
- 30g前後のルアーがメインであれば、「M」が適している
- 40g前後のルアーがメインであれば、「MH」が適している
- 障害物地帯を攻めたり、大物(ランカーやブリ)狙いならMHが無難
- このことから、シーバス・サーフが多いなら「M」、青物狙いが多いなら「MH」がおすすめ
| ポイント | ターゲット | 主要ルアー | ディアルーナ96M | ディアルーナ96MH |
|---|---|---|---|---|
| 漁港・突堤(水深5m前後) | 青物 | メタルジグ30g | ◎ | 〇 |
| 大型港湾(水深10~15m以上) | 青物 | メタルジグ40g | 〇 | ◎ |
| サーフ | 青物、ヒラメ、マゴチ、シーバス | プラグ30g、ワーム20g | ◎ | 〇 |
| 河口 | 大型シーバス、ヒラメ、マゴチ | プラグ20g、ワーム20g | ◎ | △ |
| 磯・テトラ帯 | 青物、根魚、シーバス | メタルジグ40g、プラグ40g | △ | ◎ |
ルアー別使用感

様々なルアーに対する適性について、もう少し具体的に見ていきましょう。
10g~40gの様々なルアーの使い心地についてまとめました。使い心地はキャスト感・ジャーク感などを総合的に評価しました。
| ルアーの種類 | ディアルーナ96M | ディアルーナ96MH |
|---|---|---|
| 10gのフローティングミノー | 〇 | ✕ |
| 14gのジグヘッドワーム | ◎ | 〇 |
| 30gのシンペン、メタルジグ | ◎ | ◎ |
| 40gのメタルジグ | 〇 | ◎ |
◎:かなり適性あり
〇:適性あり
△:まあ使える
✕:適性なし
10gのフローティングミノー

| ディアルーナ96M | ディアルーナ96MH |
|---|---|
| 〇 | ✕ |
10gは、この手のロッドで扱うルアーとしてはかなり軽量級になります。結論から言うと10gはMでギリギリ扱えるかなというところ。キャストの際はあまり強く振り抜こうとするとすっぽ抜けることが多いです。ゆっくりめに柔らかく乗せるイメージで投げるとキャストが安定します。
MHだとロッドに乗ってる感覚がほとんど無いのでかなり投げにくいですね。ティップが硬いので、細かいアクションもつけにくいです。
20g以下のジグヘッドワーム

| ディアルーナ96M | ディアルーナ96MH |
|---|---|
| ◎ | 〇 |
主にサーフでのフラットフィッシュ狙いを想定した使い方です。「ジグヘッド15g」+「ワーム5g」で実質20gのルアーの操作感ということになりますね。ルアーの重さが20gくらいだと、Mでは問題なく使えます。
20gはMHでも使えますが、キャスト・操作性ともにぼんやりしてしまい少し使いにくさを感じます。
30gのシンペン、メタルジグ

| ディアルーナ96M | ディアルーナ96MH |
|---|---|
| ◎ | ◎ |
30g前後のルアーの操作性に関しては、両者に大きな差はなくとても快適に使えます。
強いて言えば、Mの方がベストマッチかなという気がしますが、MHでもとても使いやすいです。
40g前後のメタルジグ、シンペン

| ディアルーナ96M | ディアルーナ96MH |
|---|---|
| 〇 | ◎ |
40gを超えて来ると、MHの方が使いやすいですね。キャスト・ジャークともに軽い力でできるので、疲労感がかなり小さく感じます。また、Mよりも飛距離も出ます。
Mでも40gのルアーは全然使えます。私もMH買う前は長いことMで40gmailのジグ投げていたので。ただ、MHと比較すると繊細な分、非力に感じてしまいます。
その他の番手やショアジギングロッドが向いている場合も

今回は「M」と「MH」を比較してきましたが、状況によっては他の番手の方が良い場合もあります。
リバーシーバスがメインなら軽めの「ML」
リバーシーバスをメインにする人なら「ML」がおすすめ。リバーだと障害物周りや流れを探してキャストしていく釣りなので、サーフや河口ほど遠投の必要がありません。また、ワームや軽量プラグの出番も多くなります。軽量ルアーの扱いはMよりもMLが有利になります。
MLとはいえMAX35gまでは投げれるので、ライトショアジギングにも転用可能です。
遠投性や障害物地帯は「10ft」
サーフなど遠投が必要であったり、手前の根をかわさなければいけないようなフィールドであれば10ft台がいいでしょう。
特にガイドの小さなシーバスロッドの場合、ロングリーダーにして結び目がガイドに入ってしまうとライントラブルのリスクが高くなります。根が荒いフィールドがメインの場合、なるべく長いロッドにして、リーダーもガイドに入らない範囲で長く取る、というのがおすすめです。
携帯性を重視するなら「振出」もあり
電車や飛行機での移動がある方や、ポイントまで距離がある方にとっては携帯性も重要なポイントでしょう。そんな方には「振出式」や「4ピース」という選択肢もあります。ただ、感度やパワーは2ピースより劣ってしまうので要注意。
ガチの青物狙いならショアジギングロッドが安心
ブリクラスの青物を確実に獲りたいなら、専用のショアジギングロッドを使うのが無難です。シーバスロッドでもブリは獲れますがどうしても時間がかかります。混雑したポイントに行く場合などは、オマツリ回避の意味からもショアジギングロッドの方が安心です。

ベストな1本でいろいろな魚を釣り上げよう!
以上、シーバスロット(ディアルーナ)のM、MHの比較でした。
どちらにも得意不得意があります。
ランカー狙いやショアジギングメインなら「MH」がオススメですし、シーバス・サーフ・ショアジギング全部やりたいなら「M」がオススメです。
個人的には、迷ったら汎用性の高いMを選ぶのが良いと思います。
自分に合った番手を選んで快適にルアー釣りを楽しみましょう!
▼汎用性の高い「M」。色々やりたいならこっち!
▼パワーとジグの操作性がウリの「MH」。大型狙いならこっち!
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