「日本一、サワラが釣れる堤防」。
新潟東港の管理釣り場「ハッピーフィッシング」はそんなふうに言われたりもします。春と秋のハイシーズンは魚影がかなり濃く、一人で20匹超えの釣果もざらにあります。
ただ、そんな新潟東港のサワラでも、いつ何を投げても釣れるというわけではありません。やっぱり反応の良いルアーとそうでないルアーはありますね。
今回は、ハッピーフィッシングでサワラ・サゴシの反応が良いルアーを厳選してご紹介したいと思います。
10年間、ハッピーフィッシングに通ってきた経験や、新潟の釣り仲間の声をまとめましたのでぜひご参考にしてください!
〈この記事でわかること〉
・新潟東港(ハッピーフィッシング)の特徴
・ハッピーフィッシングでサワラ・サゴシにおすすめのルアー
・ルアーローテーションやアクションのコツ
・おすすめタックル(私が使っているタックル)
▼2024年3月の釣行記事をアップしました!本記事で紹介したルアーも活躍しています!
新潟東港ハッピーフィッシングの特徴は?
新潟東港は、日本海側で有数の貿易港です。
ハッピーフィッシングは、その一部である「第二東防波堤」という場所にあります。
新潟東港は、次のような特徴がある釣り場です。
水深が深め(15m以上)
大型タンカーやコンテナ船が頻繁に入港するので、水深は深めになっています。堤防際で10m前後、堤防から100mくらいのところで15m前後の深さがあります。
潮の流れは緩やか
潮の流れは全体的には穏やかです。底が取れないくらい潮が速いことはあまりありません。ジグであれば、私は大体30gを使います。ただ、先端は中間付近に比べて潮が速い日が多く、そんな時は40gを使います。
濁りが発生することが多い
新潟東港は強い濁りが発生することがよくあります。濁りの原因は、近くの火力発電所からの排水や大型船入港時の砂けむり、プランクトンの増加など様々です。特にサワラが釣れる春先は、気温上昇に伴いプランクトンが増えるので、濁りが発生することが多いです。
サワラの生態について
サワラの生態について簡単に説明します。
サワラは細身の魚体で鱗がほとんどありません。水抵抗が少ないので、超高速で泳ぐことができます。超高速で泳ぐ魚なので視力もいいです。キラキラしたものや、目立つカラー(ピンクやオレンジなど)への反応が良いことも特徴です。また、高速で動くものに対しても良く反応します。
サゴシ(サワラ)が他の魚と大きく違うのは、浮袋を持たないということです。
浮袋を持っていないので、急に上下に動くことが苦手です。なので、ショアジギングでも激しく上下に動かすようなアクションにはミスバイトが多くなります。サゴシを狙う時は、巻きや軽いジャークといったアクションが良いでしょう。
おすすめはどんなルアー?
新潟東港というポイントの特徴とサワラの生態を考えると、以下のようなポイントを押さえてルアーを選ぶといいでしょう。
- 水深は15m前後あるので、ジグなら30~40gがちょうどよい。
- 潮はそこまで速くないので40gで十分対応できる。
- 濁りが発生することが多いので目立つカラー(チャート系やアカキン、ピンク)は必須。
- キラキラ光を放つルアーも有効。
- 「巻き」で使えるルアーを多めにチョイス(ミノー、ブレードなど)
また、東港に限ったことではありませんが、飛距離が出せるとそれだけで有利になります。ルアーを選ぶ時は遠投性能も意識するといいでしょう。
それではこれらのポイントを踏まえて、ハッピーフィッシングのサワラ釣りにおすすめのルアーをご紹介しますね!
サワラ攻略ルアー① メタルジグ
サワラ釣りのメインルアーですね。圧倒的な飛距離により広範囲をサーチできるのが強みです。また、ボトムから表層までオールレンジを探れるので魚がどこにいるかわからない状況の時に重宝します。
新潟東港のサワラには、わりとスタンダードなタイプの実績が高いと感じます。いくつか紹介しますね。
ムーチョ・ルチア
ムーチョ・ルチアはマリアが販売するメタルジグ。「元祖タダ巻きジグ」と呼ばれるほど巻きのアピール力が強烈なジグです。巻くとお尻をバタバタと振って派手なアクションをします。このバタバタアクションにサワラは反応せずにいられないんですよね。高活性のサワラがいればムーチョルチアのタダ巻きで一発で仕留められます。
また、飛距離も圧倒的で、私が使ってきたメタルジグの中で1,2を争う遠投性能を誇ります。
「シルバー」はぜひ使ってもらいたいカラーですね。晴れの日や日中は、強烈なフラッシングが威力を発揮します。35gか25gが使いやすいと思います。
私はマイクロベイト対策で25gを常に用意しています。
「チャートキャンディー」も派手好きのサワラが良く食いつくカラーです。見てください、めちゃ釣れそうなカラーだと思いませんか?(笑)実際良く釣れます。
▼「ムーチョ・ルチア」の詳細はこちらをご覧ください。
ジグパラ ショート
こちらも王道ですね。Amazonでルアー部門の販売個数1位を獲得している人気商品です。スタンダードな形状ですが、左右が微妙に非対称な作りになっています。この構造により、ヒラヒラと小刻みに揺れながらフォールし、サワラなどの青物を惹きつけます。カラーも豊富でシチュエーションを問わずに使えるジグです。
一番おすすめは「ゼブラグローイワシ 40g」ですね。個人的に、朝まずめの実績No1のルアーかもしれません。朝一は大き目シルエットでアピールするために、あえての40gです。
まずめが終わったあたりの時間は「ピンクシルバー」がおすすめです。
サムライジグR
ダイワのザ・スタンダードジグ。薄いボディで水切れがとてもいいです。軽い力でしゃくってもしっかりジグが動いてくれます。くせのないシルエットで飛距離も十分です。
こちらも30gがちょうどいいですね。
「サゴシ不夜城」はサゴシ専用に作られたカラーで実績も高いです。
ショアジギングロッドでガンガン投げたい人は40gもどうぞ。
サワラ攻略ルアー② ブレードジグ
キラキラ好きのサワラの必殺アイテム。私も最近は普通のメタルジグよりもこちらの方が使っている気がします。
巻きでももちろん釣れますが、新潟東港ではフォールさせた方が反応が良い場合もあります。ですので私はジャークしやすい次の2つをよく使います。
▼「ブレードジグ」についてはこちらにまとめています!▼
ジャックアイマキマキ
ジャックアイマキマキは、ハヤブサが販売する人気ブレードジグ。マジでいろいろな魚が釣れます。サワラももちろん釣れます。リアバランスなのでブレードジグの中では飛距離が出やすく、沖の魚を狙うことができます。
サワラ釣りにおすすめなのは、「サゴシスペシャルカラー」。ゴールドベースにゼブラグローという超ハイアピール仕様です。ゴールドは濁りにも強いので、まさに東港専用カラーと言ってもいいでしょう。
「ケイムラブルピン」はどんな状況でも使える万能カラー。ナチュラルカラーのブルーがベースなので日中・澄潮はもちろん使えますし、まずめや濁りの時もケイムラでアピールすることができます。
メタルマル
ブリーデンというメーカーが販売するブレードジグ。メタルマルの特徴は、エギのような形をした独特のフォルム。これはジグとミノーの良いとこどりのような形状で、様々なアクションに対応可能です。また、細見のシルエットはサワラが小さなカタクチイワシなどを偏食している状況で非常に有効です。
「プラチナキャンディー」はアピール力抜群。サワラが大好きなカラーです。
個人的に信頼を置いているのが「ブルーピンク」。アピール系カラーに反応が無い時に活躍するナチュラルカラーです。
▼「青物用ブレードジグ」は次の記事で詳しく解説しています。▼
サワラ攻略ルアー③ ミノー
ショアからの青物狙いでミノーを使うイメージはあまり無いかもしれません。ですが、実はかなり有効な方法なんですよ。日によっては、ミノーにしか反応しないなんて日もあります。一つはタックルボックスに入れておきましょう。
基本的に巻くだけなので、初心者でも簡単に扱えるのもいいところです。
▼こちらの記事に、青物用ミノーについてまとめています!▼
サゴシーZ
サゴシーZはダイワのサゴシ専用ミノー。お尻をバタバタと大きく振る派手なアクションが特徴。サワラがいる確率が高い水面直下(50cm~1m)のレンジキープ力が高いミノーです。また、超高速リトリーブでもアクションが破綻したり、水面に飛び出したりしない安定性があります。
水面直下を超高速で巻いてサワラのスイッチを入れましょう。
とりあえず1本持っておくなら「ケイムライワシレッドベリー」がおすすめ。まずめなどはケイムラでアピール、日中はイワシカラーでナチュラルに攻めるという使い分けができます。
さらにアピール力を高めたいなら「ピンクゼブラ」もおすすめです。
ピンテールサゴシチューン
ピンテールサゴシチューンはジャクソンが販売するサゴシ専用ミノー。最大の特徴は側面の反射によるアピール力ですね。「平面3面ボディ」という構造で、光が当たると鏡のように反射して魚を寄せてくれます。また、水の抵抗を受けやすい形状なので、フォール時にイレギュラーアクションになりやすく、バイトを誘発します。
私は、鏡のような反射を最大限生かす「サゴシノエサ」(シルバー)を使っています。光が当たるともの凄い反射なので、遠くにいるサワラも絶対見つけてくれると思っています。
「チャートキャンディー」も人気カラーですね。
ハードコア モンスターショット
モンスターショットは、DUELが販売するヘビーシンキングミノー。ジグの飛距離・オールレンジ対応力と、プラグのアピール力を併せ持つルアーです。
マイクロベイトパターンのナブラ撃ちにおすすめなのが、「クリアー」。光の乱反射によりシルエットをぼんやりさせることができるのでシラスなどについたサワラに有効です。他のカラーが全くダメでこのカラーに変えた途端に釣れた!という声を良く聞くルアーです。
「ブルピンキャンディー」はオールマイティーに使えるカラーです。
サワラ攻略ルアー④ ワインド
ワインドもサワラ釣りのメソッドとしてすっかり定着しましたね。ダートによる強波動は、低活性のサワラに強制的にスイッチを入れてくれます。また、波動は濁っていても魚に伝わるので、濁りの多い東港においては適した釣法ですね。
ハッピーフィッシングで実績の高いワインドルアーを2つご紹介します。
どちらもハッピーフィッシング公式サイトでおすすめルアーとして紹介されている実績のあるルアーです。
〈ZZヘッド&マナティーの紹介〉
新潟東港のワインドと言ったら!やはり、これ!!私も10年程使っているオンスタックルデザインさんのZZヘッドとマナティーの組み合わせzzヘッドの5/8ozがオススメ
マナティーの90mm。カラーは、ピンク・白・チャートと東港でカラーに迷ったら!これ投げとけのオレンジの4色は持って来ておけば!!
ハッピーフィッシング公式サイト
〈ニンジャリの紹介〉
ここ2~3年?流行って来てます、
BlueBlue(ブルーブルー)のニンジャリジグヘッドとワームをセットしてからの、セッティングが楽です。
ハッピーフィッシング公式サイト
(ワームを軸に真っ直ぐ挿すだけ)
ZZヘッド&マナティー
オンスタックルが販売する王道アイテムですね。私もずっとお世話になっています。
ZZヘッドは重量別に8種類のラインナップがありますが、私は1/2オンスと5/8オンスの2種類を使っています。基本は5/8オンスで、少しスローに誘いたい時は1/2オンスという使い分けをしてますね。
ワームは「マナティー90」がいいです。オレンジ系・ピンク系・ホワイト系を揃えておけると心強いですね。
特に「ケイムラオレンジ」はハッピーフィッシングの人も言うように必須ですよ!
「パールホワイト」はナチュラルに攻めたい時に有効。
ニンジャリ
ニンジャリはBlueBlueから発売されているワインド専用のルアー。タチウオやシーバスなどに実績の高いルアーです。セッティングが簡単で、だれでもワインド釣法が楽しめる設計になっています。ワインド初心者には安心ですね。
ZZヘッドと比べるとフォールが速いので、テンポ良く探りたい時や潮が強い時はこちらがおすすめです。
重さはMサイズが最適です。
カラーはオレンジ系・ピンク系・白系を揃えておけると心強いですね。
サワラ攻略ルアー⑤ メタルバイブ
何を投げてもダメな時に以外と釣れたりするのがメタルバイブです。他のルアーにはない強烈な波動が武器です。この波動により低活性な魚にも強制的にスイッチを入れることができます。
ビッグバッカー メタルバイブ
私はあまりメタルバイブは使わないのですが、仲間内で人気なのがビッグバッカーの「メタルバイブ」ですね。細長いシルエットがイワシなどのベイトの形状に近く、食わせやすいとのことです。サイズは標準の107を使う人が多いようですね。
おすすめルアーローテーション
私がハッピーフィッシングでサワラを狙う時のルアーローテーション方法をご紹介します。
このパターンを基本にして、状況によってアレンジしていく感じでやっています。このやり方でやってだいたい釣れていますね。
ルアーローテーションがわからない人や、新潟東港が初めての方はとりあえず参考にしてもらえたらいいと思います。
今回ご紹介するのは、以下のような条件での釣行を想定しています。
・3月~4月
・晴れ
・海のコンディション(潮、濁りなど)は標準的
〈ポイント〉
・光量が少ない時間帯はグローやケイムラ
・朝まずめは表層直下にいることが多い
・まずミノーで表層~中層を探る。反応がなければメタルジグに変えてボトムを取る。
【サゴシーZ 28g ケイムライワシレッドベリー】
【ジグパラショート40g ゼブライワシ】
〈ポイント〉
・光量が増える時間帯。
・見切られないようにルアーサイズは小さめに。
・明るくなってきたらブレードジグでガンガンアピール!
・水温が低い3~4月はこの時間から活性が上がることもある。
【ジグパラショート30g ピンクイワシ】
【ムーチョ・ルチア35g ブルピン】
【ジャックアイマキマキ30g サゴシスペシャル】
【ピンテールサゴシチューン28g チャートキャンディー】
〈ポイント〉
・光量が一番多くなる時間
・カラーはナチュラルカラーを中心に。
・ジグのサイズは20g前後。
【ムーチョ・ルチア25g シルバー】
【ジャックアイマキマキ20g ケイムラブルピン】
【ピンテールサゴシチューン28g サゴシノエサ】
〈ポイント〉
・光量が多い時間。
・魚はボトム付近に沈む傾向が強い。
・反応が薄ければ、クリアーカラーのミノー、ワインドなどで目先を変える。
・一般的に魚の活性が一番低い時間帯。
サワラ狙いのルアーローテーションの例でした。
あくまで一例ですので、状況や持っているタックルによって臨機応変に対応していきましょう。
おすすめタックル
私がハッピーフィッシングで使うタックルを紹介しておきますね。お話してきたように、ハッピーフィッシングでは軽いルアーで十分対応可能なので、タックルもライトなものの方が使いやすいです。
私は、新潟のフィールドではシーバスロッドを推奨している派なので東港で使うのもほとんどシーバスロッドです。ライトショアジギング専用ロッドはたまに使うくらいですね。
①ロッド:ラテオ96M【ダイワ】 リール:フリームス3000【ダイワ】
シーバスロッドはラテオ96Mを愛用しています。最近はほとんどこのパターンが多いですね。
Mくらいのパワーがプラグもジグも扱うのにちょうどいいです。
①ロッド:ショアジギングX【ダイワ】 リール:エクセラー3000【ダイワ】
LSJ専用ロッドはショアジギングXを使っています。40g以上のジグを思い切りぶん投げたい時に使います。
軽量ルアーの操作性はラテオには敵わないので、重いジグ特化型ですね。
まとめ
以上、新潟東港ハッピーフィッシングのサワラ釣りにおすすめのルアー紹介でした。
サワラ釣りにおいて、メタルジグ以外にも有効なルアーはたくさんありますよ!
引き出しが多いほど状況に対応しやすくなり、釣果に繋がるかもしれません。
遠く県外から来られる方も多いですので、ぜひ万全の準備をしてサワラを狙ってみてください!
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