シーバスロッドの中には、シーバスのみならず青物やヒラメなど様々な釣りに転用できる汎用性が高いモデルが多くあります。
ルアーロッドを買うなら、シーバス・ショアジギング・サーフゲームなど色々な釣りに使える万能ロッドがいい!という方は多いですよね。特に初心者の方はやりたい釣りの方向性が決まってないことも多いので、汎用性の高いロッドを選んでおく方が無難だと思います。
そこで今回は、堤防やサーフのショアジギングに使える万能シーバスロッドについてまとめてみました。
この記事が、みなさんのロッド選びのお役に立てると嬉しいです!
この記事はこんな人におすすめ!
- 万能タイプのシーバスロッドを探している人
- 1本のロッドでシーバスも青物も釣りたい人
- 初めてシーバスロッドを買おうとしている人
- 2本目のロッドとしてスペックアップしようとしている人
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【読み飛ばしリンク】
シーバスロッドとは?
シーバスロッドとは、数あるルアーフィッシングの中でもシーバスゲームに特化したロッドです。
シーバスゲームは、バイブレーションやプラグ(ミノー・シンキングペンシルなど)、ワームなど多様なルアーを使わなければならない釣りです。そのためシーバスロッドは、メタルジグを投げることに特化したショアジギングロッドに比べると、軽量で穂先が柔らかく感度・操作性が良くなっています。一方で、ランカーシーバスと対峙できるだけのパワーも備えられています。つまりは軽量・操作性とパワーが両立されたロッドということができます。
シーバスロッドは汎用性が高いので、ショアジギングやサーフゲーム、エギングなど様々な釣りに転用して使うアングラーも多いです。
シーバス釣りは種類がたくさん!
ロッドを選ぶ前にまず、フィールドごとの釣り方の違いを知りましょう。シーバスは河川中流から海まで様々なフィールドに生息しています。ルアーで狙うにしても、フィールドによって釣り方は異なります。
主なフィールドは次のようなものがあります。
- 河口
- 河川部中流域
- 堤防・港湾
- サーフ
- 磯
- ボート
河口
淡水と海水が混ざり合う河口はシーバスの代表的なポイントの一つです。川によって川幅も流れも様々。川幅が広い場所ではウェーディングで中程まで立ち入って釣ったりもします。ポイントが広大なので、基本的にはルアーを遠投してシーバスを探していく釣りになります。
河川部中流域
河口よりも上流にもシーバスはいます。特に海水温が上がる夏場はより上流に遡上する傾向があります。河川部の釣りは水草や橋脚周りなど「変化」を探してピンポイントで攻めていく釣りがメインになります。
堤防・港湾
堤防や港湾など、完全に海のポイントにもシーバスは多く生息しています。このようなフィールドでは、堤防際や沖の潮目など遠近様々な場所がポイントになります。なので、様々な距離を攻められるタックルが有利になります。また、カタクチイワシやサヨリなど様々なベイトに着いていることが多くあります。ベイトに合わせて多様なルアーを投げられることも重要です。
サーフ
サーフもシーバスの有力なポイントです。こちらも河口と同様に基本的に遠投していく釣りになります。遠浅サーフでは、ウェーディングである程度立ち入って沖を攻められると有利になります。時期としては、カタクチイワシが接岸する春と秋が特にアツいですね。他のフィッシュイーターに交じってボイルする姿がよく見られます。
磯
地形・潮流の変化に富んだ磯も良いポイントです。サラシ周りを攻めるヒラスズキゲームが有名ですね。主には根やサラシが出ているところをピンポイントで狙うことになります。
ボート
小型ボートに乗って行う「ボート・シーバス」。東京湾などはかなり盛んですよね。当たると一人で20匹越えの釣果もよく見かけます。釣り方としては、魚の真上まで行けるので基本的には遠投は必要がありません。狭いボートでも使いやすいタックルが有利です。
このように、シーバスゲームでは多様なフィールドが舞台になります。そのため、ロッドもフィールドに合わせて非常に多くのモデルが展開されています。
シーバスロッドの選び方
シーバスロッドを選ぶポイントは主には次の3点です。
- 長さ
- 硬さ
- メーカー
1つずつ要点を説明しますね。それぞれについてもっと詳しく知りたい方は、詳細記事のリンクを貼っておきますのでそちらをご覧ください。
長さ
シーバスロッドの長さは6フィートから11フィートまで幅広く展開されています。
遠投が必要な場所では、10フィート前後の長さが必要になり、逆に遠投が必要ない場所や障害物の多いポイントでは、7~8フィート前後の操作性重視のショートロッドが適しています。
下記がポイントと長さの適合表になります。
フィールド | 適合ロッド長さ |
---|---|
河口 | 9.0フィート~10フィート |
河川部(下流・中流) | 7.6フィート~9.0フィート |
堤防・港湾 | 8.0フィート~9.6フィート |
サーフ | 10フィート前後 |
磯 | 11フィート前後 |
ボート | 7フィート前後 |
他の釣りと兼用する(ショアジギング等) | 9.6フィート~11フィート |
硬さ
ロッドの硬さ(パワー)も重要な要素です。基本的に硬くなるにつれてパワーも強くなっていきます。
ロッドの硬さ(パワー)は1~2文字のアルファベット表記で表されます。L(ライト)→ML(ミディアムライト)→M(ミディアム)→MH(ミディアムヘビー)→H(ヘビー)の順番で硬く(強く)なっていきます。
シーバスロッドでは一般的に、ML~Mあたりの硬さのロッドが汎用性が高いモデルとなっています。軽いルアーも重いルアーも扱いやすいので様々な釣りで使用されています。
メーカー
シーバスロッドを販売するメーカーは多岐にわたります。最初はよくわからないと思うので、定評のあるメーカーのものを選んでおくことをおすすめします。下記に有名・人気の5社を挙げておきます。
- ダイワ(グローブライト)
- シマノ
- メジャークラフト
- ヤマガブランクス
- アブガルシア
メーカーごとに得意な部分や持っている技術が違います。それによりロッドの特徴も変ってきます。慣れてきたら色々と使って比較してみるのもおもしろいですよ!
ショアジギングに向いているモデルは?
このように、シーバスロッドは長さ・硬さのバリエーションが非常に多いです。この中で、ショアジギングにも使いやすいモデルについて説明しますね。
ショアジギングについて
まずはじめにショアジギングについて簡単に説明しますね。
ショアジギングとは、メタルジグと呼ばれる金属製のルアーを岸から遠投し、青物やヒラメ、根魚などを狙う釣り方です。メタルジグは10gくらいの軽いものから、重いものは100g超えのものまであります。
釣り場は防波堤や砂浜、河口など身近な場所から、地磯や沖磯など難易度の高い場所まで様々です。
ショアジギングは使うメタルジグの重さによって大きく3つに分類されます。
- スーパーライトショアジギング(20g以下のジグを使用)
- ライトショアジギング(20~60gのジグを使用)
- ショアジギング(60g以上のジグを使用)
このなかでもライトショアジギングは、30~40gのジグをメインに使っていく釣りで、最も手軽で人気の高いカテゴリです。
今回の記事でお話しているショアジギングも、このライトショアジギングを指しています。
ショアジギング向きは「96M」の前後
この30~40gのジグ・プラグを使用するライトショアジギングに向いているモデルはずばり「96M」の前後ということになります。
「96M」クラスのロッドとは?
- 長さ:9.6フィート
- 硬さ:M(ミディアム)
- 扱えるルアーの重量:10~50g前後(商品によって変わります)
なので以下の項でご紹介するおすすめロッドも、「96M」クラスを中心にピックアップしています。
シーバスロッドでショアジギングをするメリット・デメリット
おすすめの紹介に行く前に、シーバスロッドでショアジギングをする場合のメリット・デメリットについても簡単にお話しておきますね。
メリット◎
軽量ジグが使いやすい
シーバスロッドは繊細なティップを使っているので軽量ルアーの操作性が高いという強みがあります。ショアジギングに使いやすいMクラスだと、多くのモデルでルアー重量の下限は10g前後となっています。
一方、ショアジギングロッドは、ジグをキビキビと動かすことに特化しているので硬めに作られています。そのため軽量ルアーの扱いは苦手なことが多いです。ルアー重量の下限は大体20g前後になっています。
ルアーの選択肢が広がる
シーバスロッドは感度が良いので、ミノーやバイブレーションなど様々な種類のルアーを使用することができます。これにより、魚種や釣り場に合わせたアプローチが可能で、釣りのバリエーションが広がります。
初心者でも遠投が可能
シーバスロッドは遠投に優れており、初心者でも簡単に遠くのポイントにアプローチすることができます。これにより、広範囲なエリアを探ることができます。
また、ショアジギングロッドよりも柔らかさがあるので、力を入れなくても飛ばせるという点もありがたいポイントです。
バラシが減る
穂先が柔らかいシーバスロッドを使うことでバラシは少なくなります。活性が低く食いが浅い時、硬いロッドだと魚の口を弾いてしまってフッキングに持ち込めないことがあるんですよね。一方シーバスロッドは柔らかいので、多少食いが浅くてもしっかり食い込ませることができる感じます。
デメリット✖
50g以上のジグの使用は難しい
シーバスロッドは軽量で柔らかいため、50g以上の重いジグの使用は難しい場合があります。大物狙い水深が深い場所などの場合は、使用するジグの重さには注意が必要です。
大物の取り込みに時間がかかる
大物になるほど、取り込みに時間がかかることがあります。大物狙いの際は、慎重なファイトが求められます。
潮が速いとジグが操作しにくい
潮の流れが速い場所では、重量ジグを扱えないという点に加え、ロッドが曲がりすぎてしまうことによりジグの操作が難しくなることがあります。潮の状況に応じて、ロッドの選択が必要です。
シーバスロッドにもショアジギングロッドにもそれぞれ得意・苦手があります。両者の特性を良く理解して使いこなしたいですね!
万能系のシーバスロッドおすすめ10選!
ここからは、青物狙いのショアジギングと兼用しやすいおすすめのモデルをご紹介しますね!
この記事をご覧の方は、初心者の方や釣り歴1~2年くらいの方も多いと思うので、以下の基準で選定しました。
- 価格は3万円まで(実売価格)
- 初心者にも手が出しやすい王道メーカー(ダイワ・シマノ・メジャークラフト・アブガルシア)を中心に選定
メーカーに関しては、大手で安心感があるダイワ・シマノ、コスパとラインナップの豊富さが魅力のメジャークラフトが中心になっています。加えて、海外メーカーですがデザイン性とコスパの高さで大人気のアブガルシアのロッドも取り上げています。
実売価格順に並べてますので、ご予算に合わせてご検討ください!
▼まとめて比較したい方はこちらの表をご覧ください。
【実売価格 ~15000円】
商品名 | おすすめ度 | 価格 (Amazon実売) | 長さ | 硬さ | 自重 | ルアーウェイト |
---|---|---|---|---|---|---|
【メジャークラフト】 ソルパラ(シーバス)962M | ★★ | 9,266円 | 9.6ft | M | 186g | 10-45g |
【ダイワ】 シーバスフラットX 96M | 11,165円 | 9.6ft | M | 160g | 10-50g | |
【ダイワ】 シーバスハンターX 96M | ★★★ | 14,784円 | 9.6ft | M | 150g | 10-50g |
【シマノ】 ムーンショット S96M | ★★ | 12,821円 | 9.6ft | M | 156g | MAX50g |
【メジャークラフト】 タイドリフト1G | 14,355円 | 9.6ft | M | 150g | 10-45g |
【実売価格 ~30000円】
商品名 | おすすめ度 | 価格 (Amazon実売) | 長さ | 硬さ | 自重 | ルアーウェイト |
---|---|---|---|---|---|---|
【ダイワ】 ラテオ 96M | ★★★ | 22,054円 | 9.6ft | M | 147g | 10-50g |
【シマノ】 エンカウンター S96M | ★★ | 24,800円 | 9.6ft | M | 145g | MAX50g |
【シマノ】 ディアルーナ S96M | ★★★ | 21,765円 | 9.6ft | M | 139g | MAX45g |
【アブガルシア】 ソルティスタイル 962M-KR | 15,220円 | 9.6ft | M | 185g | 12-40g | |
【メジャークラフト】 クロスライド(シーバス) 962M | 24,122円 | 9.6ft | M | 140g | 15-42g |
▼シーバス釣りでよく使われる専門用語をまとめました。タックルに関するものも多数ありますのでよかったらご覧ください。
実売価格 〜15000円
【ダイワ】シーバスフラット 96M
【商品スペック】
- 長さ:9.6ft
- 硬さ:M
- 自重:160g
- 適合ルアーウェイト:10g~50g
- ロッド素材:–
- ガイド:Kガイド(リング:-)
「シーバス・フラット」という名前の通り、シーバスとサーフのフラットフィッシュを狙うためのモデルです。ダイワのシーバスロッドの中で最も低価格なモデルになります。
柔らかいのでルアーを操作しやすい、しゃくりやすいという口コミが多く、ビギナー向けのモデルという印象です。1万円ちょっとの価格ですが、ブレーディングXやKガイドなどダイワのコア技術が複数搭載されており初心者でも満足できる使用感でしょう。
もしサーフのフラットフィッシュをメインに考えているなら、100Mモデルが使いやすいと思います。
良い点 | 気になる点 |
---|---|
「ブレーディングX構造」による安心の強度 ライントラブルが少ないKガイド採用 | 自重160gあり若干持ち重りを感じ 40g以上のジグを投げるには少し柔らかい |
【ダイワ】シーバスハンターX 96M
【商品スペック】
- 長さ:9.6ft
- 硬さ:M
- 自重:150g
- 適合ルアーウェイト:10g~50g
- ロッド素材:HVF
- ガイド:Kガイド(リング:SiC)
シーバスロッドの定番のひとつ。私も長らく使っています。価格も安く、シーバスロッドの中でも比較的お手軽に手に入れられるシリーズです。
高密度のカーボン素材を使用しているので軽くて振りやすいのが特徴。くせが無くて柔らかく、初心者でも使いやすいバランスになっています。また、ティップが柔らかいのでバイトを弾きにくいと感じます。合わせのタイミングを失敗しても魚をかけてくれるので初心者でも安心できますね。
シーバスロッドの入門モデルとしてぴったりの一本です。
良い点 | 気になる点 |
---|---|
ガイドリングはSiC素材で耐久性が高い 「ブレーディングX構造」による安心の強度 ガイドのバランスが良く、ライントラブルが少ない ティップが柔らかくバラシが少ない | 40g以上のジグを投げるには少し柔らかい |
【シマノ】ムーンショット S96M
【商品スペック】
- 長さ:9.6ft
- 硬さ:M
- 自重:156g
- 適合ルアーウェイト:~50g
- ロッド素材:HVF
- ガイド:Kガイド
シマノのシーバス入門モデル。シーバスハンター同様、くせが無くて柔らかいので初心者でも使いやすいモデルです。
良い点 | 気になる点 |
---|---|
「ハイパワーX構造」で優れた遠投性能&パワー 「ハイパワーX構造」を搭載していながら1万円台という圧倒的コスパ 軽量ジグやプラグの操作性〇 | リールシートが柔らかくて安定感に欠ける時がある |
【メジャークラフト】ソルパラ(シーバス) 962M
【商品スペック】
- 長さ:9.6ft
- 硬さ:M
- 自重:186g
- 適合ルアーウェイト:10-45g
- ロッド素材:–
- ガイド:Kガイド(ガイド:-)
「ソルパラ」は、メジャークラフトの入門シリーズ。「ファーストクラス」に次ぐコスパの良さで、ビギナーを中心に人気のシリーズとなっています。
一番の魅力は1万円以下で買える価格の安さ。シーバスロッドとしては最安値と言ってもいいレベルですが、最低限必要な性能はしっかり揃っているロッドです。最初の一本としてできるだけ価格を抑えたい方はこれ一択でしょう。
上位モデルと比較すると、感度や重さの面で劣るので中級者以上にはおすすめしませんが、ビギナーにはおすすめの一本です。
良い点 | 気になる点 |
---|---|
圧倒的な安さ ライントラブルが少ないKガイド採用 | 自重186gと重め 感度はあまり良くない |
【メジャークラフト】タイドリフト1G 962M
【商品スペック】
- 長さ:9.6ft
- 硬さ:M
- 自重:150g
- 適合ルアーウェイト:10-45g
- ロッド素材:–
- ガイド:Kガイド(ガイド:-)
メジャークラフトの中で、「ソルパラ」のワンランク上のシーバスロッド。
このロッドの良さは感度の良さ。小型のバイブレーションをスローに巻いてもしっかりと波動が伝わってきます。感度の高いティップのため、シーバスにおいて重要な「流れ」がよくわかるのは大きなアドバンテージですね。
ショアジギングに必要な遠投性能・パワーも兼ね備えてはいますが、どちらかと言うとシーバスをしっかりやりたいと考えている人におすすめのロッドです。
良い点 | 気になる点 |
---|---|
上位モデルにも引けを取らない感度の良さ 自重150gと軽め 重心が手前でさらに軽く感じる | 40g以上のジグは扱いにくい |
実売価格 〜30000円
【ダイワ】ラテオ 96M
【商品スペック】
- 長さ:9.6ft
- 硬さ:M
- 自重:147g
- 適合ルアーウェイト:10g~50g
- ロッド素材:改良型HVF NANOPLUS
- ガイド:Kガイド(リング:SiC)
シーバスハンターの上位モデル。このあたりから入門ではなく本格ロッドと言ってもいいでしょう。コスパ最強の呼び声も高い人気モデルです。軽さ・パワー・感度などの各要素において、入門モデルには無いクオリティの高さがあります。メーカー希望小売価格で30000円を超えてしまいますが、それでも余りあるスペックを持っています。
ガイドなどの素材も上位ランクのものを使用しており、経年劣化しにくいというのも高ポイントでしょう。
予算に余裕がある方、本格的なシーバスロッドが欲しい方、良い物を買って長く使いたい方はこちらにした方がいいと思います。
良い点 | 気になる点 |
---|---|
ハイエンドモデル並みの素材(HVFナノプラス) 今回紹介の中で最軽量(147g) 同クラスの中で一番のしなやかさ 投げる時にあまり力が必要ない(むしろ7割くらいの力が一番飛ぶ) ガイドリングはSiC素材で耐久性が高い | しなやかさがある分、40g以上のジグの操作は苦手 |
▼2024年モデル(ラテオK)のインプレはこちら!
▼旧モデル(ラテオQ、ラテオR)のインプレはこちら。
【シマノ】エンカウンター S96M
【商品スペック】
- 長さ:9.6ft
- 硬さ:M
- 自重:156g
- 適合ルアーウェイト:~50g
- ロッド素材:HVF
- ガイド:Kガイド
ムーンショットの一つ上のモデルになります。リールシート(リールを取り付ける部分)が改良されており、軽量化と操作性アップに繋がっています。また、ロッド本体に使用されているカーボン素材もより密度の高いものを使用しています。
ムーンショットとあまり価格差が無いのに、使用感は格段によくなっています。予算が許すのであればこちらをおすすめします。
良い点 | 気になる点 |
---|---|
上位技術「スパイラルX構造」搭載。 上位モデルでも使用されているリールシート(Ci4+)使用 ガイドリングはSiC素材で耐久性が高い | スパイラルXで強化されているので若干硬め |
【シマノ】ディアルーナ S96M
【商品スペック】
- 長さ:9.6ft
- 硬さ:M
- 自重:139g
- 適合ルアーウェイト:7-45g
- ロッド素材:–
- ガイド:Kガイド(ガイド:SiC)
シマノのシーバスロッドの代表格ともいえるシリーズ「ディアルーナ」。23年にリニューアルしたばかりです。
このロッドの良さは値段以上の機能の充実。実売価格2万円そこそこに見合わないスペックの高さからコスパナンバー1という人もいるくらいです。確かにこの技術のてんこ盛りは半端じゃないですね・・・。ハイパワーX、スパイラルX、カーボンモノコックグリップ、パーフェクションリールシート等々、シマノのテクノロジー満載ですね。
自重も軽く139gとトップクラス。
2本目のロッドとしてスペックアップしたい方や、1本買って長く使いこみたい人にはかなりおすすめのロッドです。
良い点 | 気になる点 |
---|---|
自重139gと最軽量クラス 2万円弱に見合わないくらい機能が充実している 「ハイパワーX」と「スパイラルX」で下位モデルには無いしなやかさがある Kガイド(SiCリング)採用 感度が抜群に良い | 特になし |
【アブガルシア】ソルティスタイル 962M-KR
【商品スペック】
- 長さ:9.6ft
- 硬さ:M
- 自重:185g
- 適合ルアーウェイト:12-40g
- ロッド素材:–
- ガイド:KRガイド
アメリカの総合釣具メーカー「アブガルシア」のシーバスロッド。この「ソルティスタイル」はスタイリッシュなデザインとお手頃な価格からAmazonの売れ筋で常に上位にランクインしているモデルです。
このロッドは鉄板バイブレーションやヘビーシンキングミノーの操作性に重点をおいて作られたモデルです。ハリをもたせたティップにより、スローリトリーブでもルアーの波動を感じやすい作りになっています。シーバス・青物はもちろん、これらのルアーを多用するフラットフィッシュ狙いでも活躍しそうなモデルですね。
良い点 | 気になる点 |
---|---|
お手頃な価格帯 スタイリッシュなデザイン 波動系のルアーの操作性が高い フラットフィッシュにも〇 | 自重185と少し重い 40g以上のジグを扱うには柔らかい |
【メジャークラフト】クロスライド(シーバス) 962M
【商品スペック】
- 長さ:9.6ft
- 硬さ:M
- 自重:140g
- 適合ルアーウェイト:15-42g
- ロッド素材:東レ㈱T1100Gカーボン、クロスフォース+製法
- ガイド:Kガイド(リング:SiC)
メジャークラフトのフラッグシップモデルと言っても過言ではない「クロステージ」シリーズ。そのシーバスモデルです。
同社のフラッグシップモデルに相応しいハイスペックな仕様となっています。ブランクス素材は東レと共同開発したという「東レ㈱T1100Gカーボン」という素材を使用。従来素材より、強度・弾性ともにレベルアップしています。また、クロスフォースプラスという、最新の製法を取り入れたことにより、しなやかさが増しています。
良い点 | 気になる点 |
---|---|
自重140gとかなり軽量 東レ㈱の最新素材を使用したブランクス クロスフォース+製法によりしなやかさ◎ Kガイド(リング:SiC)採用 | 40g以上のジグを扱うには柔らかい |
▼まとめて比較したい方はこちらの表をご覧ください。
【実売価格 ~15000円】
商品名 | おすすめ度 | 価格 (Amazon実売) | 長さ | 硬さ | 自重 | ルアーウェイト |
---|---|---|---|---|---|---|
【メジャークラフト】 ソルパラ(シーバス)962M | ★★ | 9,266円 | 9.6ft | M | 186g | 10-45g |
【ダイワ】 シーバスフラットX 96M | 11,165円 | 9.6ft | M | 160g | 10-50g | |
【ダイワ】 シーバスハンターX 96M | ★★★ | 14,784円 | 9.6ft | M | 150g | 10-50g |
【シマノ】 ムーンショット S96M | ★★ | 12,821円 | 9.6ft | M | 156g | MAX50g |
【メジャークラフト】 タイドリフト1G | 14,355円 | 9.6ft | M | 150g | 10-45g |
【実売価格 ~30000円】
商品名 | おすすめ度 | 価格 (Amazon実売) | 長さ | 硬さ | 自重 | ルアーウェイト |
---|---|---|---|---|---|---|
【ダイワ】 ラテオ 96M | ★★★ | 22,054円 | 9.6ft | M | 143g | 10-50g |
【シマノ】 エンカウンター S96M | ★★ | 24,800円 | 9.6ft | M | 145g | MAX50g |
【シマノ】 ディアルーナ S96M | ★★★ | 21,765円 | 9.6ft | M | 139g | MAX45g |
【アブガルシア】 ソルティスタイル 962M-KR | 15,220円 | 9.6ft | M | 185g | 12-40g | |
【メジャークラフト】 クロスライド(シーバス) 962M | 24,122円 | 9.6ft | M | 140g | 15-42g |
おすすめのタックルセッティング
ここまでシーバス&青物兼用可能なモデルをご紹介してきました。この項では、これらのロッドと合わせるおすすめタックルをご紹介しますね。
使用シーンとしては、次のような場面を想定しています。
- 堤防やサーフ、河口付近でのシーバスフィッシング
- 堤防・サーフからの青物を狙ったライトショアジギング(30g前後のルアーがメイン)
これからご紹介するタックルセッティングで基本的にどちらも対応できます。あとはお好みに合わせて微調整してくださいね。
リール
まずリールですが、3000番~4000番のスピニングリールがおすすめです。
【ダイワ】レブロス LT3000-CH
ダイワのラインナップの中では低価格帯に位置するリールです。
お手頃価格帯ですが、機能はライトショアジギングに使用するには十分でした。今年で買ってから10年経ちますがバリバリ使えています。この物持ちの良さもダイワの魅力ですね。
【ダイワ】フリームス
レブロスよりワンランク上位のモデル「フリームス」。
フリームスの魅力は巻き心地の軽さ。同じ価格帯の他のリールと比べてもトップクラスの軽さです。また、本体には上位モデルにも採用されている高強度・軽量素材「ZAION V」を使用しているので、軽量なのにパワフルな巻き上げができます。ランカーやブリが頻繁に上がる釣り場ではこれくらいの強さがあると安心です。
PEライン
飛距離が出やすい8本編み以上がおすすめです。号数は、1.0~1.5号がちょうどいいでしょう。以下に私が使いやすいと感じるものをご紹介しますね。
【シマノ】ピットブル8
シマノの「ピットブル 8」は、しなやかさと滑らかさを併せ持ち、とても使い勝手の良いラインとして人気です。安心の国産8本編みで強度と品質の高さに定評があります。これだけの品質ながら、他と比べると安くコストパフォーマンスに優れているラインです。
【よつあみ】Xブレイド スーパージグマンX8
よつあみというメーカーの「Xブレイド スーパージグマンX8」は、ハイテンション高密度ピッチという編み込み方式で作られており強度には定評があります。さらに、HSTと呼ばれる特殊な表面加工がされてあり感度・強度・耐摩耗性などトータルのクオリティが高く、安心して魚とやり取りできるのが特徴です。
ピッチマーキングのカラーは5色で、10mごとにホワイト・グリーン・レッド・ピンク・ブルーがとなっています。飛距離やトレースコースを把握できるので、キャストの練習にはもってこいですね。
リーダー
リーダーの太さは一般的には、メインライン(PEライン)の5倍の号数が基準になります。1.0号~1.5号のPEラインに対しては以下のようになります。
PEライン太さ(号数) | リーダー太さ(lb) |
---|---|
0.8号 | 約16lb前後 |
1.0号 | 約20lb前後 |
1.2号 | 約25lb前後 |
1.5号 | 約30lb前後 |
2号 | 約40lb前後 |
ただ水がとても澄んでいたり、人気でたくさんのアングラーが押し寄せるポイントは、シーバスの警戒心が強くなってリーダーが見切られる可能性があります。このようなポイントでシーバスを狙う場合、ワンランク細いリーダーを使うのもありです。
また、「ピンクフロロ」という、魚に見えにくいカラーのリーダーもあるので興味のある方は試してみてください。
ルアー
ルアーに関しては、青物とシーバスではさすがに変わってきますので個別にお話しますね。
青物用のルアー
青物狙いで活躍するルアーは以下のものがあります。
- メタルジグ
- ブレードジグ(スピンテールジグ)
- ミノー
- シンキングペンシル
など
青物狙いはメタルジグのイメージが強いですが、プラグ系もとてもよく釣れるんですよ。当ブログでは青物狙いのおすすめルアーも紹介しているので、よかったら下記リンクからご覧ください!
シーバス用のルアー
シーバス狙いで活躍するルアーは以下のものがあります。
- ミノー
- ペンシルベイト
- バイブレーション
- スピンテールジグ
- メタルジグ
- ワーム
など
ルアーの種類は青物よりシーバスの方が多くなります。ですが、今回ご紹介した万能系のロッドであれば一通り扱うことができるので大丈夫ですよ!
万能なシーバスロッドで色々な魚を狙おう!
以上、ショアジギングに転用できるシーバスロッド10選でした。
シーバスロッドはほんとに種類がたくさんあって迷いますよね。そんな時は今回ご紹介した「96M」クラス近辺を選んでおくのがおすすめです。
特に初心者の方はこれからどんな釣りメインになっていくかまだわからない場合が多いかと思います。そうなるとなるべく汎用性が高いモデルを選んでおくほうがいいと思います。
これから秋のシーズンが始まり、シーバス、青物、フラットフィッシュのお祭りが始まります。ぜひ、万能ロッドでいろんなターゲットを釣り上げてくださいね!
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