シーバス釣りの用語、よくわからないの多くないですか?
初心者でシーバスを始めてみたいけど、よくわからない単語ばっかりでめんどくさそう・・・そう思っている人多いと思います。
そんな方のために、シーバス釣りで多用される用語の一覧を作ってみました!
全ての用語をご紹介することはできないので、大事だと思われるものをある程度厳選してまとめました。
中・上級者の方は、おさらいの意味で読んでいただけると幸いです!また、「これちょっと意味違うんじゃない?」とか「こんな単語も大事だよ!」というのがあれば教えていただけると嬉しいです!
「シーバスの生態」に関する用語
エラ洗い
針がかりしたシーバスがハリを外そうと暴れ回ること。エラを大きく広げながら水上に激しく飛び上がりとても迫力があります。この時の衝撃で針が外されたり、鋭利なエラ周りにラインを巻き込まれて切断されたりします。
荒食い
シーバスに限りませんが、魚が越冬前にたくさんエサを食べること。食欲の秋、ということですね。ルアーにも積極的にアタックしてくるのでビックチャンスになります。また、産卵前の魚も荒食いしやすいです。
回遊型と居着き型
シーバスには「回遊型」と「居着き型」の2種類のタイプがいます。「回遊型」は、一定の場所に留まらず、海流に乗って沿岸から沖合の広い範囲を常に回遊するタイプです。一方「居着き型」は、泳ぎまわらずに一箇所に定住するタイプです。居着き型の個体は、橋桁や葦などの障害物周りや磯、堤防の際などに居着くことが多いです。
ヒラスズキ
一般的にシーバスと呼ばれる「マルスズキ」の近縁種。磯場に多く生息します。ヒラスズキゲーム専用のタックルもあります。
「シーバスのエサ」に関する用語
ベイト
ルアー釣りの対象魚が捕食するエサのこと。主には小魚(ベイトフィッシュ)ですが、甲殻類やゴカイ、イソメなどもベイトとなります。
〇〇パターン
シーバスが特定のベイトを偏食している状態のこと。「落ち鮎パターン」、「ハクパターン」、「バチ抜けパターン」などが有名なパターン。パターンに入ると他のエサには見向きもしなくなることも。その時のベイトにルアーの大きさ・色・動きを合わせる「マッチ・ザ・ベイト」が重要になります。
落ちアユ
秋に産卵を控え(終えた)河川の下流に下ってくるアユの総称。特に産卵後の落ちアユは、体力が落ちていてシーバスが簡単に捕食できるエサです。この時期は「落ちアユパターン」が発生し、河川でランカーシーバスが上がりやすい時期でもあります。
バチ
餌釣りで使うゴカイやイソメなどの環虫類の総称。バチはシーバスの重要なベイトになります。バチは普段は海底に潜っていますが、産卵のために大量に水中に浮遊することがあります。これを「バチ抜け」といい、「バチ抜けパターン」はシーバス釣りの大チャンスタイムとなります。
ハク
ボラの稚魚のうち、2~5cmの小さな個体。5cmを超えると次項で説明するイナッコと呼ばれます。小さなハクを偏食しているシーバスは通常サイズのルアーに反応しないのでアングラーはとても苦労することになります。
イナッコ
ボラの稚魚のうち、8cm~20cmの大きさのもの。シーバスが10cm程度のイナッコを食べている時は、大体のルアーに反応するので比較的釣りやすい状況と言えます。20cm前後になるとビッグベイト用のルアーが必要になってきます。
カタクチイワシ
カタクチイワシもシーバスの大好物です。地域によりますが、だいたい春と秋に日本各地の沿岸部に接岸します。カタクチイワシの群れが接岸するとシーバスや青物、ヒラメ・マゴチなどの活性が一気に上がり釣りやすくなります。
マイクロベイト
非常に小さいベイトのこと。シラス、アミなどが代表例です。他にも前述のハクやカタクチイワシ(2~5cm)、稚鮎などもマイクロベイトの部類です。マイクロベイトパターンでは、シーバスに限らず通常サイズのルアーに反応しなくなるのでとても難しい釣りになります。
「自然環境・釣り場」に関する用語
ブレイク(かけあがり)
サーフなどで砂が波によって盛り上がった状態のところ。フィッシュイーターがベイトを待ち伏せしていることが多く、良いポイントになります。
汽水域
淡水と海水が混ざりあう場所。河口や流れ込みなど。シーバスは汽水域を好む魚です。
潮通し
潮流の当たりやすさ。潮流が当たりやすい場所を「潮表」当たりにくい場所を「潮裏」と言います。シーバスなどのルアーフィッシングにおいて潮通しが良い潮表が好ポイントになります。
潮止まり
潮の満ち引きが全く起こらない時間帯。満潮のピーク(上げ止まり)と干潮のピーク(下げ止まり)が潮止まりに当たります。ルアーフィッシングにおいては、魚の活性が悪く難しい時間帯とされています。
潮回り
日々変わる潮の満ち引きの大きさの周期こと。潮回りは、大潮→中潮→小潮→長潮 →若潮→大潮の順番で周期的に回ります。
潮目
海や河口で2つの潮流がぶつかって色が変わっているところ。潮目はフィッシュイーターがついていたり、ベイトフィッシュが溜まっていたりすることが多く好ポイントになります。
シャロー
浅瀬のこと。水深の浅い河川や遠浅のサーフなどのことを指します。
ショア
陸っぱりからの釣りのこと。「ショアジギング」は陸っぱりからのジギング。
ストラクチャー
水中で魚が身を隠せる障害物のこと。シーバスフィッシングで言えば、橋桁周りや葦回り、クイ、岩礁帯など。前述のかけあがりも広義ではストラクチャーになります。
サラシ
白波のこと。磯場やサーフで白波が立っている場合に指すことが多い。サラシは一般的に好ポイント。理由は、魚の警戒心が薄れてルアーに食いつきやすい、ベイトが流されてくるのでフィッシュイーターの活性が高い、酸素濃度が高く大型魚が動きやすいなど。
離岸流(カレント)
海岸(主にサーフ)において、局地的に沖に流れ出している潮流のこと。離岸流は、変化の少ないサーフにおいて重要な好ポイントになります。
「道具」に関する用語
ブランクス
釣り竿の本体のうち、グリップ部分を除いた部分。グリップ上から竿先まで。ブランクスの素材で竿の強度・しなやかさが決まります。
バット
ブランクス(竿本体)のうち、根本側3分の1くらいまで。バットにリールシートやグリップを装着します。
ティップ
ブランクス(竿本体)のうち、竿先側の3分の1くらい。穂先とも言います。
テーパー
竿の曲がり方のこと。ファーストテーパー(先調子)、レギュラーテーパー、スローテーパー(胴調子)の3種類に分かれます。
HVFカーボン
ダイワのブランクス素材。HVFはHigh Volume Fiber(高密度繊維)の略。従来のブランクス素材より炭素量を増やしてあり軽量で強度が高いのが特徴。(詳細はダイワ公式HP参照)
リールシート
リールを固定する部分。性能が高いリールシートは、軽量で感度が良くなります。
Kガイド
糸絡みがしにくい形状のガイド。ガイドはYガイドとKガイドに大別されます。KガイドはYガイドにはない特殊な曲げ加工が施されています。この曲がりにより、ガイドと糸の干渉が少なくなり、ライントラブルの軽減に繋がります。
SiC
炭化ケイ素(シリコンカーバイト)という素材。ガイドリング(糸が通る部分)に使われることが多い。ダイヤモンドに次ぐ硬度があり耐久性・耐摩耗性に優れます。砂や塩の影響を受けやすい海釣りにおいても、削れることがないのが利点。また、ラインとの摩擦が小さくなるのでラインの摩耗を減らせるほか、飛距離も伸びます。
ギア比
リールのハンドルを回した時に、スプールが何回転するかの単位。ギア比が高くなるほど、ハンドル1回転で巻き取れる量が多くなります。ギア比が高い順に「エクストラハイギア」、「ハイギア」、「ノーマルギア」、「ローギア」となります。シーバス釣りでは一般的にハイギア以上がルアーアクション、手返しの面で有利とされています。ただ、スローで巻かなければならないナイトゲームやバチ抜けパターンなどローギアが使いやすい場面もあります。
プラグ
中が中空になっているルアーのこと。主にはミノー、ペンシルベイト、プラスチック製のバイブレーションなど。メタルジグや鉄板バイブに比べて比重が軽く、表層・中層をスローに誘うのに向いています。
フローティングミノー
水に浮くタイプのミノー。浅いポイントを攻めることが多いシーバス釣りにおいて最も出番の多いルアーです。
シンキングミノー
水に沈むタイプのミノー。深場を狙う時や、波・風が強い時に活躍します。
「釣り方」に関する用語
リトリーブ
リールを巻くことによってルアーを泳がせるアクション方法。一定速度のリトリーブを「ただ巻き」といい、最も基本のアクションです。
ストップ&ゴー
巻いたり止めたりを繰り返すリトリーブ。ただ巻きで食わない時に有効。止めた後の巻きはじめで食ってくることが多いです。
ファストリトリーブ
テンポの速いリトリーブ。青物を狙ったショアジギングの基本アクションです。シーバス釣りでも魚の活性が高いとき、スローリトリーブで反応しないときに使います。
デッドスロー(リトリーブ)
ルアーが動くか動かないかギリギリのところまで速度を落としたリトリーブ。夜間やバチ抜けパターン、濁りが強いときなどに使います。
トウィッチング
竿先をチョンチョンと動かしてルアーを小刻みに動かすアクション。
テクトロ
「テクテクトローリング」の略。堤防の際をルアーを引きながら歩く釣り方。堤防全体をじっくり探ることができます。
ジャーク
竿を上下にしゃくってルアーを動かすアクション。動かし方の種類は、「ワンピッチジャーク」、「リフト&フォール」、「ジャカジャカ」などがあります。
ラン&ガン
一か所に留まらず、魚を探してポイントを釣り歩くこと。シーバス釣りにおいても、回遊待ちでない場合は基本的にラン&ガンになります。
ランディング
掛かった魚を取り込むこと。状況によっては「たも網(ランディングネット)」を使います。
「その他」の用語
時合い
魚の活性が高く積極的にエサを追う時間帯。「潮汐」と「まずめ」が大きな要因になります。他にもベイトフィッシュが入ってきたタイミングで活性が上がることもあります。
スレる
魚がルアーを見過ぎて警戒してしまうこと。人気のポイントで起きやすい。
ナブラ
たくさんの小魚がフィッシュイーターに水面まで追い詰められてバシャバシャと逃げ回っている様子。大チャンス到来!ただ、ルアーが合っていないと釣れないことも・・・。
鳥山
小魚を食べようと、ナブラに海鳥がたかっている様子。魚を探す手掛かりになる。
まとめ
以上、シーバス釣りの専門用語48選でした。
まだまだ用語はたくさんありますが、頻繁に出てくるものはある程度押さえられていると思います。ここまで読んでくださった方は、今まで釣り動画などを観て???だった部分が、少しは解消されていることでしょう!あとは、実釣と勉強を重ねて知識を底上げしていってもらえればと思います。
色々な言葉を知ると、釣りや道具選びがもっと楽しくなりますよ!
コメント