新潟県は、ショアジギングをするにはおすすめの県です。
特に青物の魚影の濃さは全国的に有名です。
毎年、春と秋にはカタクチイワシを追ってイナダやサゴシ(サワラ)の大群が回遊してきます。その群れを求めて、隣県はもちろん関東、東海あたりから来る人もいるくらいです。
今回は新潟市近郊でショアジギングをするのにおすすめの釣り場をご紹介します。新潟市内と、中央区から車で30分圏内の聖籠町あたりまでを対象としました。
ぜひ参考にしてみてください!
※情報は、取材当時のものです。釣り場によっては地形が変わっていたり、立ち入り禁止等になっている可能性があります。現地の表示に従ってください。
新潟県で釣れるショアジギングのターゲット
新潟県のショアジギングで釣れる魚を月毎にまとめました。
メインターゲットは小型青物(イナダ、サゴシ)ですが、中型・大型(ワラサ・ブリ、サワラ)が掛かることも多々あります。
他にもヒラメ、マゴチ、シーバス、根魚など多種多様な魚が狙えます。
運が良ければマダイも掛かります!
魚種 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
イナダ (ワラサ、ブリ) | △ | × | × | 〇 | ◎ | ◎ | 〇 | × | △ | ◎ | ◎ | 〇 |
サゴシ(サワラ) | △ | × | 〇 | ◎ | ◎ | 〇 | △ | × | △ | ◎ | ◎ | 〇 |
サバ | × | × | × | 〇 | ◎ | ◎ | 〇 | △ | 〇 | ◎ | 〇 | 〇 |
アジ | × | × | × | 〇 | ◎ | ◎ | 〇 | △ | 〇 | ◎ | 〇 | 〇 |
タチウオ | × | × | × | × | × | × | × | × | × | 〇 | 〇 | × |
ヒラメ | × | × | △ | 〇 | ◎ | ◎ | △ | × | △ | 〇 | ◎ | △ |
マゴチ | × | × | × | 〇 | ◎ | ◎ | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | ◎ | × |
キジハタ | × | × | × | × | △ | 〇 | ◎ | ◎ | ◎ | 〇 | △ | × |
カサゴ | ◎ | ◎ | ◎ | 〇 | △ | × | × | × | × | △ | 〇 | 〇 |
シーバス | × | × | △ | 〇 | 〇 | △ | △ | △ | 〇 | 〇 | △ | × |
マダイ | × | × | × | △ | △ | × | × | × | × | △ | △ | × |
※新潟県内でも、場所によって釣果が変わることがあります。
※あくまでも「ショアジギング」での期待度です。釣法によって期待度が変わることがあります。
(例)シーバスはジグよりプラグやワームで良く釣れる など
ショアジギングのポイントの選び方
青物狙いの場合、次の条件を考慮してポイントを選びます。
①潮の流れがある場所
青物は基本的に潮の流れに乗って回遊し続ける魚です。なので、潮の流れのあるところには群れがいる可能性が高いです。また、エサとなる小魚(ベイト)が潮の流れに乗っていた場合、遊泳力の高い青物にとってはまたとない捕食のチャンスになります。
【主なポイント】
堤防や岬の先端、潮目が出ている場所
②ベイト(小魚)が溜まりやすい場所
ベイトが溜まりやすいのは①とは逆で流れの無い穏やかな場所になります。理由は、小魚は流れに逆らう遊泳力がないから。なので普段は沖合にいる青物も、ベイトを追いかけて波打ち際まで群れで押し寄せることもしばしばあります。また、堤防際や河川の流れ込みなど適度に変化がある場所もベイトが溜まりやすい場所なので、好ポイントになりやすいです。
【主なポイント】
サーフの波打ち際、川の流れこみ付近、岸壁沿い、湾になっている場所
③ある程度水深がある場所
水深がある場所は、浅瀬や表層と比べると外敵から身を隠せる安全な場所です。また暑い時期は水温が低く快適です。青物は、朝まずめ・夕まずめ以外の時間は深場にいることも多いです。
【主なポイント】
堤防の先端(沖に近い場所)、急深のサーフ
新潟市近郊の釣り場
新潟市近郊でショアジギングでの青物釣りに適した釣り場を10か所紹介します。
青物釣りの情報をメインに、青物以外の釣れる魚の情報もマップにしました。
いろいろな魚を狙ってみてください!
網代浜
聖籠町の釣り場。3kmにわたるサーフとその間に4本突き出ている突堤が釣り場になります。突堤は釣り人に解放されており、足場が良く初心者でも安心です。
春と秋にはカタクチイワシの大群が入るのでかなりの釣果が期待できます。
ただ、突堤先端でも水深5mほどしかないので、基本的には朝夕まずめ時に強いポイントと思った方がいいでしょう。
・水深2~4m。
・20~30g前後のジグがおすすめ。
・青物は朝・夕まずめがおすすめ。
・青物以外はヒラメ、マゴチなど期待◎。シーバスも期待できる。
・足場◎。初心者でも入りやすい。
・駐車場:有 トイレ:有 (聖籠町海のにぎわい館)
〈アクセス〉
〈釣り場とルアーで狙える魚〉
新潟東港第2東防波堤の管理釣り場(ハッピーフィッシング)
聖籠町にある管理釣り場。
「日本で一番サゴシ・サワラが釣れる堤防」とも言われるくらい、青物の実績が高いポイントです。
青物の1級ポイントはやはり「先端」。
ハイシーズンはかなり混み合うので難易度は高いですが、入れればかなりの釣果が期待できます。
先端に入れなくても20番(釣り座に番号がふられています。詳しくは詳細記事参照)くらいまでに入れれば釣果は十分期待できます。
管理釣り場なので、安全性、設備面(トイレ・手洗い)で安心して釣りをすることができるのも好ポイントです。
・水深10~15m。
・40g前後のジグがおすすめ。
・青物は朝・夕まずめが◎。ただ、水深があるので日中の実績も高い。
・青物以外はヒラメ、マゴチ、アオリイカなど期待◎。まれにシーバス、マダイの釣果も。
・足場◎。初心者でも入りやすい。
・駐車場:有 トイレ:有
〈アクセス〉
〈釣り場とルアーで狙える魚〉
▼「新潟東港第2東防波堤の管理釣り場(ハッピーフィッシング)」の詳細記事はこちら!
新潟東港(消防裏)
新潟東港の内湾に位置する200mほどの長さの堤防。ハッピーフィッシングの真正面に位置します。内湾なのでハッピーフィッシングほど潮の流れがなく、青物の大爆釣は起こりにくいです。ただ、内湾で水深があるので水温変化が少なく年間を通して安定して釣れる感じがします。
・内湾なので風が強くてもあまり荒れない。
・水深10~15m。40g前後のジグがおすすめ。
・青物は朝、夕まずめが◎。
・青物以外はマゴチ、ヒラメがたまに掛かる。
・テトラの登り降りがある。滑りにくい靴必須。
・駐車場:無 トイレ:無
〈アクセス〉
〈釣り場とルアーで狙える魚〉
島見浜
新潟市北区の釣り場。網代浜に似ている場所です。3kmにわたるサーフとその間に4本突き出ている釣り突堤が釣り場になります。
春・秋には青物の大群が来るのはもちろん、年中通してシーバスの釣果が高いポイントでもあります。ですので青物狙いのショアジギングをしていると外道でシーバスがかかることもよくあります。
ただ、こちらも先端でも水深が5m程度なので、青物狙いなら朝夕まずめがおすすめですね。
・水深2~4m。
・20~30g前後のジグがおすすめ。
・青物は朝・夕まずめがおすすめ。
・青物以外はヒラメ、マゴチ、シーバスなど期待◎。まれにマダイの釣果も。
・足場◎。初心者でも入りやすい。
・駐車場:有 トイレ:有
〈アクセス〉
〈釣り場とルアーで狙える魚〉
▼「島見浜」の詳細記事はこちら!
南浜船溜まり
島見浜突堤の隣にある漁港。足場が高いので、多少波があってもかぶりません。突堤が厳しい日でもこちらであれば釣りができる時もあります。おすすめシーズンはやはり春と秋のカタクチ回遊の時期。青物やシーバスが漁港の中までイワシを追って入ってきます。
・水深2~4m。
・20~30g前後のジグがおすすめ。
・青物は朝・夕まずめがおすすめ。
・青物以外はヒラメ、マゴチ、シーバスなど期待◎。
・細い堤防を歩くことになるので足元注意。
・駐車場:有 トイレ:有
〈アクセス〉
〈釣り場とルアーで狙える魚〉
海浜公園テトラ帯
新潟市東区の「山の下海浜公園」裏です。
名前の通り、テトラポッドが沖まで設置されている地帯です。
テトラの先端付近は潮通しが良く、青物の大規模な回遊が見られます。
また、テトラの障害物に加え、信濃川からの汽水の流入など変化に富んでおり、いろいろな魚が釣れます。
シーバスはもちろん、ボトムを意識するとキジハタやヒラメ、マゴチもよくヒットするのでおすすめです。
・水深3~6m。
・20~30g前後のジグがおすすめ。
・青物は朝・夕まずめがおすすめ。
・青物以外はヒラメ、マゴチ、シーバスなど期待◎。
・テトラの上を歩くことになるので足元注意。
・駐車場:有 トイレ:有 (山の下海浜公園内)
〈アクセス〉
〈釣り場とルアーで狙える魚〉
信濃川河口
信濃川の河口(新潟西港)と、その近辺の堤防がポイントになる。
青物は突堤の海側で実績が高い。日和山寄りにあるL字堤防もかなりの好ポイント。
突堤の川側や先端(通称:海峡)はシーバスの好ポイントとしても有名。
巨大河川の河口なので、青物、シーバス、底物、根魚など多種多様な魚が狙える。
※立ち入り禁止場所もあるので要注意。
・水深4~8m。 ※広いので場所により変わる。
・30~40g前後のジグがおすすめ。
・青物は朝・夕まずめがおすすめだが、日中に釣れることも多い。
・青物以外はシーバス、ヒラメ、マゴチなど期待◎。秋にはタチウオもよく掛かる。夏はキジハタも◎。
・テトラの上を歩くことになるので足元注意。
・駐車場:有 トイレ:有 (入船みなとタワー)
〈アクセス〉
日和山突堤
万代島の日和山浜にある突堤。
網代浜、島見浜と同様に、釣り人に解放されている。安全柵もあり、子供連れでも安心。
5本の突堤(第1〜第5突堤)があり、全てがポイントになる。
他の突堤(網代浜、島見浜)と比べると、水深が深く、潮の流れも速い。
なので、ジグは30g以上がおすすめ。
水深があるので大型青物や、シーバス、フラットフィッシュなどいずれも実績が高い。
あまり知られていないかもしれないが、ロックフィッシュ(キジハタ、カサゴなど)の有望なポイントでもある。
・水深3~7m。
・30g~40g前後のジグがおすすめ。
・青物は朝・夕まずめがおすすめ。潮がよく効く日は日中でも期待大。
・青物以外はキジハタ、シーバス、ヒラメ、マゴチ、シーバスなど期待◎。
・キジハタ(他根魚)は突堤中間の沈み根を狙いたい。
・足場◎。初心者でも入りやすい。
・駐車場:有 トイレ:有
〈アクセス〉
〈釣り場とルアーで狙える魚〉
新川漁港
新潟市西区の新川河口にある漁港。
大きな漁港ではないが、川水の流入もあり魚種は豊富。
青物は東側の防波堤がポイントとなる。
ただ、水深が2~3mほどしかないので、日中は厳しいか。
ベイト接岸時期のまずめ時には青物の有力なポイントとなる。
反対の新川河口側は、シーバスの超人気ポイント。
港の左右に広がる内野浜・五十嵐浜はヒラメ・マゴチの釣果も高い。
・水深2~3m。
・20g前後のジグがおすすめ。
・青物は朝・夕まずめがおすすめ。
・青物以外はシーバス、ヒラメ、マゴチなど期待◎。
・両端のサーフも有力ポイント。
・テトラ渡り箇所あり。
・駐車場:有 トイレ:無
〈アクセス〉
〈釣り場とルアーで狙える魚〉
獅子ヶ鼻
新潟市西蒲区にある地磯。
駐車場からすぐに釣り場に入れる珍しい磯。
春・秋はイナダ、サワラが沸く光景がよく見られる。磯の強い潮流に乗って、大型の青物も寄る。
また、磯場ということでキジハタなどロックフィッシュや、アオリイカの実績がかなり高い。
磯からショアジギングをしたい人や、いろいろな魚を狙いたい人にはおすすめの釣り場。
足場が悪い場所も多々あるので、転落などには十分気を付けてほしい。
・水深2~4m。
・30g~40g前後のジグがおすすめ。
・青物は朝・夕まずめがおすすめ。潮がよく効く日は日中でも期待大。
・青物以外はキジハタ、アオリイカが◎。シーバス、ヒラメ、マゴチ、なども掛かる。
・足場×。転倒・転落には十分注意したい。
・駐車場:有 トイレ:無
〈アクセス〉
〈釣り場とルアーで狙える魚〉
まとめ
今回は、新潟市周辺の青物釣りに適した釣り場を紹介しました。
どれも実績のある釣り場ですので、気になる場所があればぜひ行ってみてください!
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