あんなに大きなナブラが立っているのに全然ヒットしない・・・
なんて経験はありませんか?
原因は、ターゲットの魚が小魚(マイクロベイト)ばかり追いかけてしまう、「マイクロベイトパターン」かもしれません。
今回は、青物狙いのショアジギングにおいて非常に厄介な「マイクロベイトパターン」についてお話ししたいと思います。
マイクロベイトパターンとは?
マイクロベイトパターンとは、主に海のルアー釣りにおいて、対象魚がマイクロベイト(5cm未満の小魚)を偏食している状況のことです。
青物以外にシーバスやフラットフィッシュ、マダイなどもマイクロベイトにつくことがあります。
マイクロベイトパターンにはまってしまうと、大きなルアーには一切反応してくれないなんてこともあります。
普段使っている40gくらいのジグや10cm以上のミノーは全て見切られてしまい、非常に釣り辛いのです。。。
青物のマイクロベイトパターン
マイクロベイトパターンは、青物を狙ったショアジギングでも頻繁に起こります。
どのような魚種がどんな餌を追いかけるのか、ご紹介します。
マイクロベイトパターンになりやすい魚種
ショアジギングのあらゆる対象魚がマイクロベイトパターンになる可能性があります。
以下はその代表例です。
サゴシ
マイクロベイトに対して敏感で、小さなエサによく反応します。特に秋は、小さい個体が多いので積極的にマイクロベイトを追いかけます。
イナダ
イナダもショアジギングでお馴染みのターゲットですが、よくマイクロベイトを偏食します。軽いアクションにも敏感です。
カツオ
ボラの稚魚であるハクが好物。カツオも小型餌に興味を示すことがあります。
サバ
特にカタクチイワシなどの小型の餌によく反応します。シラスや小型エビも好物となります。
追われるマイクロベイトの種類
マイクロベイトの種類は様々あります。
小魚の他、小エビやプランクトンなども含まれます。
以下に、代表的なマイクロベイトをご紹介します。
シラス
体調5cm未満の小魚で体が白や透明なもののことをまとめて「シラス」と呼びます。
シラスはイワシやウナギなど様々な魚の稚魚で、青物が好んで追いかけるエサの一つですね。
シラスは群れを作り、水中でキラキラと輝くことが特徴です。その輝きも青物を惹きつけます。
アミエビ
小型のエビです。アジやサバなどが喜ぶ餌です。沖合では大規模な群れが発生することがあります。沿岸部でも稀に発生します。
ハク(ボラの稚魚)
シーバスやカツオやイナダが好むベイト。
シーバス釣りにおけるマイクロベイトパターンでは重要なベイトとなります。
カタクチイワシ(5cm以下)
秋に回遊してくるカタクチイワシは小さいことが多いです。
3cmくらいの群れもよく見かけます。このサイズだとマイクロベイトに分類されるでしょう。
カタクチイワシはサゴシ、イナダを始め、様々な魚が好むベイトです。
青物のマイクロベイトパターン攻略法!
ターゲットの魚がマイクロベイトについているような状況だと、大きなジグやルアーには見向きもしないことが多いです。
そんな、とても厄介な状況を攻略するポイントをまとめました。
「ナブラが沸いているのに全然釣れない。。。」という状況に出くわしたらぜひ試してみてください。
ジグのシルエットを可能な限り小さくする
小さな餌には小さなルアー。「マッチ・ザ・ベイト」を狙いましょう。タングステン素材のジグは、飛距離も稼げるのでおすすめです。
小さなイワシがベイトの時はブルー系が良く効きます。
シラス食いが予想される時は、さらに小さな10gくらいのジグを使うこともあります。
ただ、ライトショアジギングのタックルだとこのあたりの重量が限界ですね。
ケイムラカラーもシルエットをぼんやりさせる効果あるので、マイクロベイトにおすすめのカラーです。
ブレードジグのリフト&フォール
ブレードジグのリフト&フォールもかなり実績の高い方法です。
ブレード部分がフォールする際にキラキラと輝いて小魚のように錯覚させられるようです。ただ巻きでも釣れますが、フォールさせた方が反応は良いです。
私がよく使うのは、ハヤブサの「ジャックアイマキマキ」ですね。
ブレードジグの中でもトップクラスの飛距離が出ます。
また、ゆっくりしたフォールは食わせの間を作りやすいと感じます。
シラスについている青物を一発で仕留めてくれますね。
ブリーデンの「メタルマル」も良く使います。
「魚種限定解除」を謳っているだけあって、色々な魚が釣れます。
細身シルエットなので、イワシがベイトの時に強いですね。
▼こちらの記事に青物に有効なブレードジグをまとめています▼
ゼブラグロー・グロードット柄のルアーを使う
ゼブラの細かい模様は、マイクロベイトのように見えます。
また、ドット柄はシラスなどの目に見えるようです。
ゼブラグローは様々なメーカーが出していますね。
ドット柄はなかなか無いので探すのに苦労します。
ジャッカルの「ビッグバッカー スライドスティック ブルピングロードット」がおすすめですね。
ブルーのグロードットはおそらくこれだけではないでしょうか・・・?
こちらはブレードが付いてさらにアピール力がアップしたものです。
アピール力は強いですが、飛距離はあまり出ませんのでご注意ください。
また、オールグローはシルエットがぼんやりとするので、日中のマイクロベイト対策に有効だったりします。
クリアカラーのルアーを使う
クリアカラーのルアーもシルエットをぼんやりさせる効果があります。また、ルアー内部で光が乱反射して小魚のように見せることができます。また、透明感のあるボディはシラスなど透明な餌を模した効果を発揮します。
シラスパターンのナブラ撃ちで実績が高いのは、「ハードコア モンスターショットS95」です。
私もこのルアーに何度も助けられています(笑)
シマノ「サイレントアサシン フラッシュブースト」もいいですね。
ハードコアと違うのは中にアルミ板が配置されていて、光が当たるとフラッシュする点です。
私は、シラスを模したい時は「ハードコア モンスターショット」、小さなイワシを模したい時は「サイレントアサシン フラッシュブースト」と使い分けています。
▼青物狙いに使える「ミノー」はこちらをご参考ください。
ホッパーで気泡を立てる
ホッパーが水面に立てる気泡が青物を引き寄せます。また、気泡がルアーのシルエットを隠してくれる効果があります。
青物から見たら、ベイトが塊で水面付近を逃げ回っているように見えるわけですね!
MARIAの「ラピード」も良いルアーです。
波動の強いルアーを使う
シルエットではなく、リアクションで食わせる作戦です。バイブレーションなどの波動の強いルアーが、青物の興味を引きます。
何をやってもダメな時に使うと意外と釣れたりします。
最終手段は弓角・ジグサビキ!
何を試してもダメなら、弓角やジグサビキなどを使いましょう。特に初心者であれば、最初からこれでも良い気がします(笑)
ただ、大きい魚だと切られる可能性があるので注意しましょう。
色々な引き出しを用意しよう!
青物のマイクロベイトパターンでは、様々なルアーやテクニックを駆使することが重要です。
「ナブラが立っているのに全然釣れない。。。」という状況はマイクロベイトが原因かもしれません。
今回ご紹介したアプローチを組み合わせ、厳しい状況でも釣果をあげましょう!
私の経験上、特におすすめなのがブレードジグです。マイクロベイトパターンはもちろん、通常時でも使える万能アイテムですね!
「備えあれば憂いなし」です。
様々な引き出しを用意して臨みましょう!
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