ショアジギングで使われるメタルジグは10gくらいの軽いものから100gを超える重いものまで様々な重さがあります。ただ、釣りを始めたばかりで、どれくらいの重さがちょうどいいのか?ということで悩んでいる方も多いのではないでしょうか?
そこで今回は主にライトショアジギングで使われるジグ(重さで言うと20g〜50g)の使い分けについてお話ししていきたいと思います。
ルアー選びの参考になれば幸いです。
重さによって何が変わる?
メタルジグの重さによって左右されるパフォーマンスは大きくは次の3つです。
①飛距離
一般的には重いほど遠くに飛ぶ
②フォール速度
一般的には重いほど速く沈む
③シルエットの大きさ(魚への見え方)
一般的には重いほど大きくなる
ですが、このどれもが、重さだけでなくジグのタイプ・形状によっても大きく変わってくるので一概には言えない部分もあります。
なので今回は、「同じ種類のジグで重さだけ違うものを持っている」という前提で、状況によってジグを重くするべきか?軽くするべきか?というお話をしていきたいと思います。
私の考え・・・
私の経験上、基本的に軽い(シルエットが小さい)ジグの方がヒット率は高いと感じています。これは私以外の人も感じているようです。
これは以下のような理由からじゃないかと思っています。
①大きいジグよりナチュラルな動きになる
②魚に見切られにくくなる
あと、私がメインで釣りをする新潟は遠浅で深い釣り場が少ないというのもあると思います。
水深10m前後の釣り場だと、40g以上のジグの出番があまりありません。重いジグは飛距離は出やすいですが、着底が早くなってしまって釣り辛いと感じます。
ですので私は、海の状況的にジグを軽くすることができるなら、軽いジグをチョイスすることが多いです。
ただ、状況によっては重いジグにした方が釣果が上がったり、重くしないと釣りにならない時もあります。
以下で、ジグの重さを考える要素を説明していきます。
水深が浅い場所、深い場所
使うジグの重さを決める上で大事なこととして「底がちゃんと取れるか?」ということを考えなければいけません。
例えば水深30mもあるような場所で10gとかの非常に軽いジグを使おうとすると、着底に凄く時間がかかるし、恐らく着底がわからなくてとても釣り辛いでしょう。
また、根がかりのリスクも高くなります。
逆に水深が5mくらいしかないところで40gとか50gのジグを使うと一瞬で着底してしまって魚に食う間を与えられないでしょう。
そういう意味で、深さは大事な要素になります。
私は目安として次のように考えています。
水深5m以内 25g以下
水深5〜10m 35g以下
水深10〜20m 25g〜50g
水深30m以上 50g以上
これはもちろんざっくりの目安です。
水深に加え、次に説明する潮・波・風などの影響で底の取りやすさは変わってきます。
潮の強さ、波の強さ、風の強さ
潮・波・風などの影響のよっても底の取りやすさは変わってきます。
潮の流れが強い場所で釣る場合や、波・風が強そうな日は重めのジグをもっていきましょう。
ただ、これらの自然条件は行ってみないとわからないことも多々あります。
風・波は天気予報である程度分かりますが、潮は行ってみないとわかりません。(熟練になってくるとタイドグラフである程度予測できるとも聞きますが、、、)
前回はほとんど潮の流れがなくて20gでもちゃんと着底がわかった場所が、激流になっていて40gでやっと底が取れる状況になっていたり、
遠浅のサーフに14gのジグヘッドだけで行ったらうねりに流されまくって釣りにならなかったり、
そういう経験がたくさんあるので、私は、ジグは軽めと重めの2種類を用意していくようにしています。
私は水深10m前後の堤防での釣りが多いので 軽めは20g前後 重めは40g前後 が多いです。
(磯場であればもう少し重くしたり、逆に浅い砂浜であれば軽くしたり調整します。)
時間帯
これは重さというよりは、ジグのシルエットの大きさですね。
夜間やまずめ時の暗い時間は少し大きめ(必然的に重くなる)のジグを使って魚にアピールした方がアタリは多いです。
逆に日中の明るい時間は魚に見切られる恐れがあるのでむやみにジグを大きくすることは避けています。
ただ、ジグを重くするとフォール速度が速くなりキビキビしたアクションになります。
まずめ時であっても、その日の魚の活性によっては、軽いジグでゆったりしたアクションにして、フォール時間を長くとった方が反応がいい場合もあります。大きいジグで反応が悪い・アタるけど食いこまないといった場合は、軽いジグに替えてみるといいかもしれません。
ベイトフィッシュの種類・大きさ
これもどちらかというとシルエットの大きさですね。
小さなベイトを偏食しているような場合は当然小さいジグの方が反応が良くなります。
ただ、ベイトがシラスの場合、ゼブラグローのジグにするという手もあります。
シラスパターンでゼブラグローが効くのは、白いゼブラ柄がシラスのように見えるからと言われています。
この場合はあまりジグの大きさは関係ありません。
私もシラスパターンにゼブラグローで勝ったこともあります!
その時は40gで斜めゼブラを使ってイナダを2匹キャッチしました。
魚の活性
これは主にルアーアクション(フォール速度)との関係です。
日によって、魚の好むフォール速度は変わってきます。
・速いフォールに反応するパターン
・ゆっくりめのフォールに反応するパターン
・大きい幅のフォール、小さい幅のフォール
これは一概には言えなくて、いろいろ試してみて、その日の魚の好むパターンを探すしかありません。
ジグを軽くしフォールをゆっくりにすると、その分魚に食わせの間を与えることができます。
反応が無かったり、軽くアタルけど食い込まない時などは、ジグを軽くすると一発で食ったりもします。
▼ジグのサイズを小さくすることで成功した例です。
飛距離を出したいとき
ナブラが遠くで沸いている場合などですね。
20gでは届かないけど、40gなら届きそう!という場合は迷わず40gを使いましょう。
良いとこ取りのタングステンジグ
ただ、ナブラの中を完璧にジグを通しても食わない時は全然食わないんですよね。。。
意外と難しいのがナブラ撃ちです。
ナブラの中を通しても食わない理由はいろいろありますが、大きな理由の一つはマイクロベイトを偏食していることです。
この場合は大きなジグはまず見向きもされません。
そこで活躍するのが、「タングステン素材のジグ」です。
タングステンという金属は、一般的なジグの素材の鉛よりも比重が大きいです。
つまり、同じ20gでも、普通のジグよりシルエットが小さくなります。
シルエットがコンパクトになるので飛距離も出やすくなり、まさにいいとこ取りのジグと言えます!
以下の写真は、マイクロベイトパターンでの実績が高い「ジグパラTGシリーズ」です。
私も24gをよく使いますが、驚くほどよく飛びます。
まとめ
今回は、メタルジグの選び方の重要な要素である「重さ」についてお話しました。
ポイントとしては、まずは「底がちゃんと取れる重さか?」ということを考えましょう。底が取れないと魚の反応以前に釣りがし辛くてしょうがないですから。
次に、「魚の反応はどうか?」ということを考えましょう。
魚の反応に影響を与えるのは、「魚に見えてるシルエット」や「ルアーアクション」、「フォール速度」などがあります。
これらは重さだけでなく、ジグのタイプや形状にも大きく左右されます。
ですので、魚の反応を考える上ではこれらを総合的に考えなければいけません。
最初はなかなか難しいですが、考えて選んだルアーで釣れた時の嬉しさは格別ですよ!
いろいろ考えて試してみましょう。
最後まで読んでいただきありがとうございました!
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