「飛距離は正義」。ショアジギングにおいてよく使われる格言ですね。実際その通りで、広範囲を探るために飛距離はあるに越したことはありません。
そこで今回は、飛距離が出るメタルジグを8個ご紹介しようと思います。
私の10年以上のショアジギング経験の中で、これはよく飛ぶしよく釣れる!と感じた最強ジグを厳選しました。
一緒にジグをかっ飛ばして沖のターゲットを仕留めましょう!
ショアジギングにおける飛距離の重要性
堤防や砂浜、磯からのショアジギングにおいて、飛距離はとても重要です。なぜなら、ある程度まで遠投しないと釣れない(釣れにくい)状況が存在するからです。例を挙げると以下のような状況ですね。
- 遠くでナブラが起きていて、近寄ってくる気配がない
- 沖に良い潮目が出ている
- 魚が付くポイント(岩礁帯、かけあがり など)が沖にある
- とても遠浅のサーフ
などなど
魚が岸際に寄っている時や、ある程度水深のある大型港湾で釣る場合は、それなりの飛距離でも釣れるときは釣れます。ただ、上記のような状況においては、あと10m・20mの飛距離が足りないために全く釣れなかったりします。逆に届いた場合は爆釣することもあり、釣果に天と地ほどの差がつくこともあります。
「あと10m伸びていれば・・・」
そんな悔しい思いをしないために、なるべく飛距離を稼ぐ準備をしておきましょう!
飛距離が出るメタルジグの特徴は?
それでは、飛距離が出やすいメタルジグはどんなものなのでしょうか?以下に、飛距離が出やすい形状・素材上の特徴をまとめました。
飛距離を重視したい時は、次のような特徴があるルアーを選ぶと良いです。
形状・素材 | 特徴・具体的なジグ |
---|---|
後方重心(リアバランス) | 遠心力が高くなり、飛距離が出る。飛行姿勢が安定する。飛ぶルアーはほぼ後方重心と言ってもいいくらい大事な要素。(ジャックアイマキマキ、飛び過ぎダニエル 等) |
ギュッと小粒なシルエット | 小粒でコンパクトなシルエットは空気抵抗を減らし、遠投能力を高める。風が強い日も飛距離が落ちにくい。(ギャロップアシスト、ドラッグメタルキャスト 等) |
流線形の滑らかなデザイン | 空気抵抗を減らし、遠投能力を高める。(ムーチョルチア、TGベイト 等) |
多面体構造 | 空気抵抗を減らし、遠投能力を高める。(ビッグバッカージグ、メタルエフェクト 等) |
タングステン素材 | 比重の高さで遠投効率を高める。(TGベイト、ジグパラTG 等) |
センターバランス | リアバランスほどではないが、バランスの良いセンターバランス形状も飛距離が出やすい。(ムーチョルチア、ジグパラショート 等) |
メタルジグ選びにおける「飛距離」以外の要素
飛距離はメタルジグ選びの重要な要素であることは間違いありません。ただ、メタルジグの性能を測る要素は飛距離以外にも様々あります。代表的なのは以下のようなものですね。
形状(スタンダード・スリム・リーフ)
ジグの形状は大きく分けて「スタンダード」、「スリム」、「リーフ」の3種類です。これは普通のメタルジグもブレードジグも同じです。
この「形状」と「バランス(フロント・センター・リア)」によって、メタルジグの性能(フォール速度、アクション、遠投性能)が決まります。
ポイントの水深や、魚の反応を見て変えていきましょう。
▼メタルジグの形状に関しては、次の記事で詳しく解説しています。
フォール速度・姿勢
上記の形状や重量によって、フォール速度やフォール姿勢(アクション)が変わってきます。小粒なシルエットのジグはストーンと真下に速く沈む傾向があります。平べったいリーフタイプのジグはヒラヒラとゆっくり沈む傾向があります。スリム形状のジグは横方向にダートしながら比較的ゆっくり沈む傾向があります。
反応が良いフォール速度やフォールアクションは、その日の魚の活性によって変わります。
ブレードの有・無
ブレードとは金属製の小さなプレートのことで、水中でキラキラ光り集魚効果を高めます。日によっては、ブレードには反応するけど普通のジグにはさっぱり・・・なんて日も。また、ブレードの抵抗でフォール速度が遅くなるので、遠浅サーフなどゆっくり落としたい状況でもおすすめです。
魚の反応が良いルアーは日によって変わります。細いシルエットに反応する日もあれば、平べったくてゆっくり落ちるルアーに反応する日もあります。また、シラスなどのマイクロベイトを偏食していて、ブレードジグやクリアカラー(プラグ)にしか反応しない日もあります。
飛距離だけを気にして、持っていくジグの形状・アクションがあまり偏らないようにしましょう。
▼ショアジギングにおすすめのメタルジグはこちらもご覧ください。
飛距離が出てよく釣れるメタルジグ8選
それでは今回のテーマ、飛んで釣れる最強メタルジグ8選をご紹介しますね!
【ジャクソン】飛びすぎダニエル
一つ目は、ジャクソンの遠投特化ジグ「飛びすぎダニエル」。飛距離の話をするならこのジグは外せないでしょう。
極端な後方重心で、飛距離が出るのはもちろん、誰が投げても飛行姿勢が安定してくれます。
アクションはかなり大きめのウォブリングアクション。ロッドアクションをつけなくてもジグが勝手にアピールしてくれるので、初心者にも使いやすいジグです。
【ジャクソン】メタルエフェクトロングキャスト
二つ目もジャクソンのジグ、「メタルエフェクト ロングキャスト」です。
六角形のボディが特徴的なメタルエフェクトシリーズの遠投特化モデルです。5cmで32gというずんぐりしたボディは、遠投系ジグの中でもトップクラスの飛距離を叩き出します。
また、5cmというシルエット感なので、小さなカタクチなどがベイトの時は無双することがあります。
▼「ギャロップアシスト ロングキャスト」のインプレ記事はこちら!
【ジャクソン】ギャロップアシストロングキャスト
ショアジギングの定番メタルジグ、ジャクソン「ギャロップアシスト」シリーズの中で、飛距離に特化したモデルです。
なんといってもギュッと小粒なシルエットが特徴。数あるメタルジグの中でも1,2を争う飛距離を誇ります。
コンパクトなシルエットなので引き抵抗も少なく楽にしゃくることができます。また、メタルエフェクト同様、マイクロベイトにも強いシルエットです。
良く飛んで、しゃくりやすく、比較的誰にでも扱いやすいメタルジグです。
▼「ギャロップアシスト ロングキャスト」のインプレ記事はこちら!
【ダイワ】TGベイト
ダイワの代表的なメタルジグの一つ、「TGベイト」。
タングステン(TG)製の高比重ボディにより飛距離を稼ぎます。タングステンは鉛の1.7倍の重さがあり、同じ重さの鉛製ジグと比較してシルエットがずっとコンパクトになります。ターゲットがマイクロベイトを偏食している場合などに威力を発揮します。
また、左右非対称なボディはフォールアクションも秀逸。高比重ジグにありがちなストーンとしたフォールではなく、ヒラヒラと比較的ゆっくりなので食わせ能力も高いです。
シルエットを小さくしたい(マイクロベイトや晴天澄潮など)けど喰わせ能力も欲しい、そんな時に役立つジグです。
【ジャッカル】ビッグバッカージグ
滋賀県の人気釣具メーカー、ジャッカルの人気ジグ「ビッグバッカージグ」。私も大好きなジグで、数年前に関西にいる時から使い始め新潟に戻ってきても使い続けています。
ビッグバッカージグは青物にフォーカスした仕様になっており、状況を選ばずオールマイティに使える操作性が魅力。ボディは小粒&リアバランスなので飛距離は当然出ますね。また、フォールが速めで潮の影響を受けにくいので、大型港湾や沖堤防でも底取りがしやすく使いやすいです。
また、平面を合わせたようなエッジの立ったボディ形状も特徴的。この多面体構造により、フラッシングによる集魚効果とイレギュラーフォールという強みが生まれます。
遠投性能&底取りの速さから、パイロットルアーとしても使いやすいジグです。
▼「ビッグバッカージグ」のインプレ記事はこちら!
【マリア】ムーチョ・ルチア
元祖タダ巻きジグとして有名なマリアの「ムーチョルチア」。センターバランスのオーソドックスなジグですが、かなり飛びます。
このジグの一番の特徴は、派手なバタバタアクション。高速リトリーブすると、お尻を大きく振ってバタバタと暴れるように泳ぎます。この動きがトリッキーな動きが好きなサワラ・サゴシによく効くんですよね!私もサワラを狙う時は、ムーチョルチアの高速巻きは必ず試しますね。
あとコスパの高さもピカイチです。25gだと実売価格で600円を切っている時もあり、コスパ最強メタルジグと言っても過言ではありません。
サゴシなどの青物狙いにはマストアイテムですよ!
▼「ムーチョ・ルチア」のインプレ記事はこちら!
【DUO】ドラッグメタルキャスト
DUOのメタルジグ「ドラッグメタルキャスト」。遠投ができるけどスロー系アクションという珍しいジグです。
コンパクトなシルエットながら、潮受けがいい平べったい形状になっている独特のメタルジグです。この形状が、抜群の飛距離と、独特のスライドフォールを生み出します。
パイロットルアーとして広くサーチしたい、スローな誘いで色々な魚種を狙いたい、そんな時におすすめのメタルジグです。
▼「ドラッグメタルキャスト」のインプレ記事はこちら!
【ハヤブサ】ジャックアイマキマキ
ブレードジグからも一つ紹介します。
ハヤブサのブレードジグ「ジャックアイマキマキ」は、圧倒的な飛距離と魅惑的なフォールアクションが強みのブレードジグです。
リーフ形状・リアバランスのバランスのよいボディが特徴。このボディにより、飛距離が出にくいブレードジグの中でもトップクラスの飛距離を誇ります。フォールはゆっくり目で左右にイレギュラーにヒラを打ちながら沈んでいきます。タダ巻きでも当然釣れますが、フォールアクションの食わせ能力こそこのルアーの真骨頂と私は思っています。
その日の最初から最後まで任せられる、信頼できるジグです。
▼「ジャックアイマキマキ」のインプレ記事はこちら!
ジグの種類以外に飛距離を出す方法は?
メタルジグの種類以外にも飛距離を伸ばすために見直したいポイントがいくつかあります。
いくら飛びやすいルアーを使っても、違うところに問題があれば飛距離は出ませんからね。以下にポイントをまとめたのでこれを機に見直しましょう!
- ロッドとルアーのバランスを見直す
- ロッドのパワーを上げる
- 長いロッドを使う
- ガイドの大きいロッドを使う
- リールの番手を大きくする
- 投げ方を見直す
- ラインを変える(8本編み以上)
- ラインを細くする
- リーダーを短くする
- ラインにシリコンコーティングする
飛距離となるとルアーに目がいきがちですが、実はルアー以外にもこんなにやれることがあるんですよ。10種類挙げましたが、結局は抵抗をいかにして無くすか?・ルアーにロスなく力を加えるにはどうしたらよいか?ということに繋がります。
長くなるのでここでは詳しく説明はしませんが、上記の詳細について興味がある方はこちら↓↓の記事をご覧ください。
メタルジグの効果的な使い方
メタルジグの使い方がいまいちわからないという方もいると思いますので、基本的なアクションをご紹介しますね。
巻き
サゴシ、イナダなど青物狙いにおすすめ。反応が悪い時は、ただ巻きの中に変化をつけるのが有効。レンジ、速度をいろいろ試し、その日のヒットパターンを探しましょう。また、巻いてる途中で一度止めるストップ&ゴーも非常に有効です。だいたいストップしてテンションフォールをかけてるタイミングで喰ってきます。タダ巻き中に2.3回トゥイッチを入れるのもいい方法です。
ワンピッチジャーク
フォールやジャークも非常に有効。フォール速度は普通のメタルジグとあまり変わらないですね。水切れが良い薄型ボディでジャークに対する反応はとてもいいです。巻きでは反応しない時はジャークで誘いをかけていきましょう。また、ヒラメ・マゴチなどボトム付近にいる魚を狙う場合は、しっかり着底させることを意識しましょう。
ジャカジャカ
早いテンポのジャーク。ワンピッチジャークを速くしたような感じです。主に青物向けです。
ワンピッチは1秒間に1回しゃくりくらいのペースでしたが、ジャカジャカは1秒間に2~3回しゃくりのペースで小刻みに動かします。
ハンドルを回すペースも、ワンピッチは1回しゃくり、1回回しでしたが、ジャカジャカは1回しゃくり、1/2回か1/4回回しくらいになります。
ワンピッチやリフト&フォールに反応しない時に有効。
ジャカジャカのアピールで魚を寄せて、ワンピッチやリフト&フォールで食わせるというコンビネーションがおすすめです。
ジグをかっ飛ばして沖の魚を狙おう!
以上、飛距離が出るメタルジグおすすめ8選でした。
ルアーの良し悪しは飛距離だけで決まるものではありませんが、やっぱり飛ぶに越したことはありません。
今回紹介した8個は、どれも飛距離が出ることで有名なルアーです。
なかなか飛距離が出なくて悩んでいる方は、ぜひ今回ご紹介したルアーを試してみてくださいね!
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