本日ご紹介するのは、ジャクソンのヘビーシンキングミノー「Gコントロール」。
このミノーの最大の特徴は、ヘビーシンキングミノーにも関わらずスローリトリーブが可能なこと。「ヘビーシンキングミノーは高速巻きじゃないと泳がない」という概念を覆した、画期的なミノーです。
ヘビーシンキングミノーの飛距離はそのままに、状況やターゲットによってはスローな誘いもできる、まさに「最強ミノー」と言ってもいいでしょう。
ターゲットは、青物はもちろんヒラメ・マゴチやシーバスなどなんでもOK。
そんな万能戦士「Gコントロール」についてご紹介します。
「Gコントロール」について
「Gコントロール」は、ジャクソンが販売するソルト用のヘビーシンキングミノー。
ジャクソンが販売するソルト用ミノーは十数種類ありますが、そのなかで最もコンパクトなモデルです。
一般的に高比重なヘビーシンキングミノーは飛距離が出る反面、スローリトリーブでは使いにくいというデメリットがあります。しかしこのGコントロールは、独自のボディ構造により同重量のヘビーシンキングミノーの約半分の巻き速度でも泳ぐように設計されています。
メインターゲットは青物ですが、スローリトリーブが可能なのでヒラメ・マゴチやシーバス、マダイなど多様なターゲットが狙えるのが魅力です。
独自のセカンドリップがヘビーウェイトミノーの概念を覆す
ジャクソン公式HP
ヘビーシンキングミノーは、その自重の重さから圧倒的な飛距離を得ることができる反面、泳ぎのレスポンスが悪くなってしまいファーストリトリーブでしか泳がなくなってしまいます。Gコントロールはベリー部分に設計したセカンドリップによりボディを浮き上がせる揚力を発生し、沈もうとする力を打ち消し低速リトリーブでのレスポンスを飛躍的に向上。28gの重さがありながら半分の14gクラスのシンキングミノー並のリトリーブスピードで泳ぐことが可能となりました。また一般的なヘビーミノーはウォブリング系のアクションですが、Gコントロールはウォブリングにローリングを加え、よりミノーライクなアクションを引き出しています。
サイズは以下の3種類を展開しています。
- Gコントロール 20g
- Gコントロール 28g
- Gコントロール 40g
カラーは28gでは18色を展開。20g、40gは28gより少ないラインナップとなっています。(詳しくは公式サイトをご覧ください。)
「Gコントロール」の特徴
Gコントロールは次のような特徴のあるミノーです。
洗練されたシルエットは喰わせ能力抜群!
Gコントロールの魅力と言えば、まずは洗練されたコンパクトボディでしょう。流線型でムダの無いフォルムはまるでスポーツカーのようですね。
ナチュラルでスリムな形状は当然喰わせ能力が高く、「ほぼエサ」という口コミが続出しております。
お腹の「セカンドリップ」がスローリトリーブを可能に
お腹に注目してください。小さなリップがついています。これは「セカンドリップ」と呼ばれ、Gコントロールの大きな特徴の一つです。このリップが水を受けて浮力を生むため、スローリトリーブでもしっかりと泳ぎ、レンジをキープすることができます。
高比重で遠投性能が高い
ボディはTG(タングステン)素材を使用しており高比重です。もともとスリムで空気抵抗が少ない上に高比重なのでとても良く飛びます。
豊富なカラーバリエーション
全18色の豊富なカラーバリエーションも魅力です。これだけあるとどれを買うか迷ってしまいますよね。以下にターゲットごとのおすすめカラーを紹介してますのでよかったら参考にしてみてくださいね!
「Gコントロール」のインプレ
私は主にショア(堤防・サーフ)からの青物、フラットフィッシュ狙いで28gを愛用しています。数年使ってきた使用感をご紹介しようと思います。
外見
見た目はこんな感じ。流線形の滑らかな曲線がかっこいい。
そしてお腹についてるこの出っ張りが噂の「セカンドリップ」。Gコントロールの肝です。
基本性能
遠投性能
遠投性能は高い。28gをラテオ96mで投げて70〜80mくらいの飛距離。このシルエット感で28gですからそりゃ飛びますよね。
巻き
アクションは、小刻みにお尻を振るタイトウォブリングアクション。水切れの良い流線形ボディの効果で若干ローリングの要素も入ります。
そして繰り返しになりますが、このルアーの真骨頂はスローリトリーブ時なんです。デッドスローに近い巻きスピードでもしっかりアクションし、レンジをキープしてくれます。
サーフでヒラメ・マゴチを狙う時はゆっくり目のスピードでレンジをキープするのが重要になってきますからね。また、青物ではデッドスローで巻くことはあまりありませんが、活性が低い日はゆっくり目で巻いた方が釣れたりします。このような状況では使いやすいですよね。
フォール
フォール速度は速め。水深5m程度のポイントで8秒くらいで着底します。
フォール姿勢は水平姿勢を保ちながら、若干ゆらゆらしつつ沈んでいく感じです。
フォール速度が速いので、広いレンジをテンポ良く探れるのは強みですね。また、メタルジグやシンペンのようにジャークする使い方にも向いています。
他のミノーと何が違う?
青物に強いと言われるシンキングミノーを5種類並べてみました。
- 【タックルハウス】コンタクトフリッツ(28g)
- 【ジャクソン】Gコントロール(28g)
- 【ジャクソン】ピンテールサゴシチューン(28g)
- 【ダイワ】セットアッパー97SDR(18g)
- 【シマノ】サイレントアサシン99Sジェットブースト(17g)
このように見比べてみると、Gコントロールはかなり細身なのがわかります。お腹のリップがある部分(約1cm幅)だけふっくらして見えますが、リップを除けばこの5つの中で最もスリムなシルエットになります。
そしてセカンドリップを除けば凹凸がほとんどなくキレイな流線形のシルエットになっています。
長さでいうと、コンタクトフリッツが圧倒的に短くてコンパクトですね。実際、コンタクトフリッツはこの中で最も飛距離が出ます。Gコントロールはコンタクトフリッツに次いで2番目に短いですね。
このように比較してみると、Gコントロールに関して次のようなことが言えると思います。
- Gコントロールは最もスリムでナチュラルなシルエット
- Gコントロールはコンタクトフリッツについでコンパクトなシルエット
- Gコントロールはかなり高比重な部類
Gコントロールの強さである、「圧倒的な飛距離」や「あらゆるターゲットに対する食わせ能力の高さ」といった特性はこのような形状の違いから生み出されるのでしょうね!
▼今回並べたミノー達はこちらの記事でも紹介しています。
どんな魚が釣れる?
クセのないナチュラルな形状、飛距離も抜群、スローな誘いもできる「最強ミノー」なので、釣れる魚種も豊富です。
- ブリ
- ヒラマサ
- カンパチ
- サワラ
- ヒラメ、マゴチ
- 根魚
- マダイ
- イサキ
- タチウオ
- シーバス など
▼こちらの動画を観てもらうとGコントロールの実力が伝わると思います。
おすすめのサイズとカラー
サイズ
サイズは以下の3種類を展開しています。
- Gコントロール 20g
- Gコントロール 28g
- Gコントロール 40g
この中では28gが最も汎用性があって使いやすいですね。堤防やサーフのライトショアジギングはもちろん、磯からの使用もできます。
水深1.5m以下の超シャローなポイントや、マイクロベイト対策としては20gがおすすめです。
激流ポイントや、水深20m以上の深いポイントなら40gが使いやすいかもしれません。
カラー
28gは18色もあるので迷ってしまいますね。今回は、「万能系」、「青物系」、「ヒラメ・マゴチ系」の3パターンでおすすめカラーをご紹介しようと思います。
①【万能系】ブルピン
ショアジギングの基本カラーと言ってもいい「ブルーピンク」。青物はもちろん、フラットフィッシュやシーバスなどターゲットを選ばない万能カラーです。迷ったらまずはブルピンがおすすめです。
よりナチュラルにいきたいなら「レーザーイワシ」がおすすめ。
②【万能系】ダブルアカキン
アピール力が最強クラスの「アカキン」。ヒラメ狙いの鉄板カラーですね。またサワラ(サゴシ)など青物の反応が良いカラーとしても知られています。そもそもゴールドは濁りやローライトな状況に強いカラーですので、様々な状況に対応するためにも持っておきたいカラーです。
フラットエディションの「ゴールドレインボー」もゴールドベースのチャート系なので同じ効果が期待できます。私はゴールドレインボーの方を愛用しています。
③【青物系】トロピカルグロー
Gコントロール唯一のグローカラー。朝まずめがチャンスタイムになる青物狙いでは、グロー系は外せないですよね。この「トロピカルグロー」はオールグローでアピール力強め。キャンディ柄で青物に寄せた仕様になってます。
④【青物系】サゴシのエサ
ナチュラルカラーの王道、シルバー。晴天・澄潮や日中に釣果の高いカラーです。キラキラ好きの青物狙いには持っていると心強いカラーです。
⑤【ヒラメ系】ブラックインパクト
ちょっと変わり種感のあるカラーですが、おすすめです。ボディの外側を黒にすることで、シルエットを小さく見せられるんですよね。ベイトが小さかったり、活性が低くて食ってこない時に投入すると効果テキメンだったりします。
フラットエディションのカラーですが、青物にも効果的です。
「Gコントロール」の効果的な使い方
Gコントロールの効果的な使い方をご紹介します。Gコントロールは様々なターゲットを狙うのに使えますが、今回は代表的なターゲットである青物とヒラメ・マゴチについてご紹介しようと思います。
「青物」におすすめの使い方
ミノーで青物狙いなら速いリトリーブが基本になりますが、Gコントロールに関してはジャークを織り交ぜるのも有効だったりします。色々と組み合わせてみましょう。
①表層直下を高速リトリーブ
着水と同時に高速で巻くだけです。朝一、表層付近に浮いている活性の高い個体を狙うのに効果的です。タダ巻きで反応が無ければ軽くトゥイッチを入れたり、ストップ&ゴーを入れるのも有効です。
②着底or中層→高速(中速)リトリーブ
表層に反応が無い時は少しずつレンジを下げていきましょう。中層でも反応が無ければボトムまで沈めてしまいましょう。任意のレンジまで沈めたら、基本的には巻くだけでOK。タダ巻きで反応しなければ、リトリーブ速度を変えてみたりストップ&ゴーを入れてみたり変化をつけましょう。
③ワンピッチジャーク
高比重でフォール速度が速いGコンは、メタルジグのようにジャークで使うのもおすすめ。ただ、高比重とはいえ一応ミノーなので、メタルジグよりはソフトなジャークが向いています。
ワンピッチジャークで中層までしゃくりあげたらリトリーブやリフト&フォールで誘いをかけてみると喰い渋ってる個体が口を使ってくることがあります。
④ナブラ撃ち
バイブレーションのように小刻みな振動はナブラの中でもアピール力抜群。ナブラを直撃すると魚が散ってしまうので、ナブラの少し先にキャストしてナブラを通過させるように引いてきましょう。
「ヒラメ・マゴチ」におすすめの使い方
ヒラメ・マゴチ狙いの場合、ボトム付近をスローに誘う釣り方になります。青物のような高速リトリーブにはついてこれません。ヒラメならボトムから1~1.5m付近、マゴチは1m以内を意識してスローに攻めましょう。
①着底→スローリトリーブ
フラットフィッシュの基本的な狙い方です。着底したらゆっくり一定の速度で巻いてきます。使うリールによって変わってきますが、ミノーの振動が感じられていることが重要。ブルブル感が全く感じられてない場合は巻き速度が遅すぎます。
着底後はすぐ巻き始めるよりも、ポーンポーンと2回くらいリフトしてから巻き始める方が反応が良くなります。あと、ある程度リトリーブするごとにボトム取ることを忘れずに。根がかりが多いポイントではボトムまでは沈めなくてもOKです。
②ボトム攻め
よりボトム付近を意識した釣り方。気温が低い冬場や濁っていて視界が悪い時に効果的だったりします。ヒラメ・マゴチ以外に根魚にも効果的です。着底→3回くらい軽くしゃくる→着底→3回くらいしゃくる、を繰り返します。これは主にメタルジグに適した使い方ですが、高比重のGコントロールでも効果的です。
ただ、根がかりには十分気をつけてください。Gコンは値段が高いので。
まとめ
以上、ジャクソン「Gコントロール」のインプレでした。
このミノーはヘビーシンキングミノーでありながら、低速リトリーブでも使えるという画期的なルアーです。クセのないナチュラルな形状、飛距離も抜群、そしてスローな誘いもできるというまさに「最強ミノー」ですね。
アクションの幅が広いので釣れる魚種もかなり豊富。ミノーで様々なターゲットを狙いたい全ソルトルアーマンにおすすめのルアーですので、ぜひ試してみてください!
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