「ショアジギングは専用ロッドじゃないとできない」と思っていませんか?
決してそんなことはありません。
「遠投性能があるシーバスロッド」であれば十分対応することができますし、その方がよく釣れることもあるんです。
今回は、
・専用ロッドとシーバスロッドの違い
・シーバスロッドでショアジギングをするメリット、デメリット
などについてお話していきたいと思います。
これからショアジギングを始める人、新しいロッドを買おうと思っている人の参考になれば幸いです。
ショアジギングとは?
はじめに、ショアジギングの概要について簡単に触れておきたいと思います。
使うルアーの重さで3種類に分かれる
ショアジギングは、使うメタルジグの重さによって3種類に分類されることが多いです。(明確な線引きがあるわけではありません)
それぞれについて簡単に説明します。
スーパーライトショアジギング
1g〜10g程度のメタルジグを使った最もライトなショアジギングです。
主なターゲット
・アジ
・サバ
・メバル
・カサゴ など
ライトショアジギング
30g〜40gをメインに、MAX60gまでのジグを使ったショアジギングです。
3つの中でもっともビギナー向きで人気があるカテゴリと言えるでしょう。
釣れる魚種が多いのも人気の理由です。
主なターゲット
・小型青物(イナダ・サゴシ)
・中型青物(ワラサ・サワラ)
・アジ
・サバ
・根魚(カサゴ、ソイ)
・ヒラメ
・マゴチ
・タチウオ
など
ショアジギング
磯場などで、MAX100g程度までのジグを使って行う本格的なショアジギングです。
大物が釣れるのが最大の魅力で、10kg超の青物やシイラ、時にはマグロまで狙えます。
主なターゲット
・大型青物(ブリ・カツオ・ヒラマサ・マグロ など)
・中型青物(ワラサ・サワラ)
・シイラ
など
「ライトショアジギング」が始めやすく楽しい
初心者にとっては、「ライトショアジギング」が始めやすく、かつ楽しい釣り方になるでしょう。ライトなルアーを使用し、軽快なアクションで魚を誘うため、釣りの基本を身につけるのに適しています。
今回の記事テーマであるシーバスロッドもライトショアジギングに最も適しています。
ライトショアジギングに適したロッド
堤防や砂浜からショアジギングをするとなると、だいたいライトショアジギングになると思います。
そんな手軽なライトショアジギングにはどんなロッドが合うのでしょうか?
主には次の2種類になります。
ライトショアジギング専用ロッド
ライトショアジギング専用ロッドはメタルジグを投げてしゃくることに特化したロッドです。そのため、ミノーなど軽めのルアーも扱うシーバスロッドと比べるとパワーが強めで、全体的に硬い、という特徴があります。パワーがあるので魚とのファイト時は安心感があります。
本格的なショアジギングロッドほど重くないけど、中型青物を狙うには十分なパワーを持っているロッド、という位置づけになります。
遠投ができるシーバスロッド
シーバスロッドは大きく分けると、「軽いプラグなどを狙った場所に正確に投げるタイプ」と「メタルジグやバイブレーションを遠投するタイプ」に分けられます。ライトショアジギングに使えるのは、後者の「遠投タイプ」です。
広い範囲を狙える遠投性とシーバスロッドならではの感度・しなやかさを併せ持つロッドです。
ショアジギング専用ロッドとシーバスロッドの違い
専用ロッドとシーバスロッドは具体的にどんな違いがあるのでしょうか?
パワー重視か?感度重視か?
ショアジギング専用ロッドとシーバスロッドの選択においては、使用目的によってパワーと感度のバランスを考える必要があります。
一般的に
・ショアジギング専用ロッド:パワーが強い、感度は悪い
・シーバスロッド:パワーは弱い、感度は良い
と言えます。
シーバスロッドは軽い
シーバスロッドは一般的に軽量であり、これが長時間の釣りにおいて疲れにくく、操作性を向上させます。軽いロッドは初心者にも取り回しがしやすく、快適に釣りをすることができます。
ライトショアジギング専用ロッドはパワーで勝る一方、どうしても重くなりがちです。
扱えるルアーの重さが違う
シーバスロッドは、比較的軽いルアーを扱うのに向いています。シーバス釣りでは、ジグ以外のルアーも扱う必要があるからです。一方、ショアジギング専用ロッドは重いジグの遠投に特化しているので、プラグやワームを使うことは想定していません。
シーバスロッドを使うメリット
両者の違いを考慮した上で、シーバスロッドを使うメリットを挙げていきます。
汎用性が高い(他の釣りでも使える)
シーバスロッドはその汎用性から、シーバス、ショアジギングだけでなく、他の釣りスタイルでも使用可能です。一本持っておけば、ワームを使ったライトゲームやサーフゲーム、ワインドなど、様々な釣りに対応できます。
軽量ジグが使いやすい
シーバスロッドは軽量ジグを使いやすく、操作がしやすい特長があります。
ルアーの選択肢が広がる
シーバスロッドを使用することで、様々な種類のルアーを使用することができます。これにより、魚種や釣り場に合わせたアプローチが可能で、釣りのバリエーションが広がります。
初心者でも遠投が可能
シーバスロッドは遠投に優れており、初心者でも比較的簡単に遠くのポイントにアプローチすることができます。これにより、広範囲なエリアをカバーしやすくなります。
また、ショアジギングロッドよりも柔らかさがあるので、力を入れなくても飛ばせるという点もありがたいポイントです。
バラシが減る
穂先が柔らかいシーバスロッドを使うことでバラシは少なくなります。また、魚のアタリを確実に感じ、フッキングが成功しやすくなります。
魚の引きを楽しめる
パワーでは劣るシーバスロッドですが、そのため、小型~中型魚の引きを十分に楽しめるというメリットがあります。専用ロッドであれば圧倒してしまい、下手したら「魚掛かってる?」という感覚になってしまうようなサイズの魚でも、しっかり感じることができます。
シーバスロッドを使うデメリット
デメリットについてもお話します。
50g以上のジグの使用は難しい
シーバスロッドは軽量なため、50g以上の重いジグの使用は難しい場合があります。大物狙い水深が深い場所などの場合は、使用するジグの重さには注意が必要です。
大物の取り込みに時間がかかる
大物になるほど、取り込みに時間がかかることがあります。大物狙いの際は、慎重なファイトが求められます。
潮が速いとジグが操作しにくい
潮の流れが速い場所では、重量ジグを扱えないという点に加え、ロッドが曲がりすぎてしまうことによりジグの操作が難しくなることがあります。潮の状況に応じて、ロッドの選択が必要です。
ロッドを選ぶ際は、次のことが大事です。
・シーバスロッド(他のロッドでも)のメリットデメリットを理解する。
・自分の釣り(狙う魚、釣り場の水深・潮通し など)を考える。
ライトショアジギングロッドに適したシーバスの条件
ライトショアジギングに適したシーバスロッドのスペックを以下にまとめました。
ポイントは「長さ」と「硬さ」です。
長さ
ライトショアジギングロッドに適したシーバスロッドは、一般的には8〜10フィートの長さが理想的です。これにより、軽快なキャストと操作が可能で、初心者にも取り回しがしやすくなります。
ある程度の長さがあることで、飛距離も出ます。
硬さ
特に、ライトショアジギングロッドに適したシーバスロッドの硬さは、ミディアム(M)またはミディアムライト(ML)が理想的です。この硬さは、しっかりとしたフッキングと魚とのやりとりに適しています。
おすすめシーバスロッド4選!
個人的におすすめできるシーバスロッドを4個ご紹介します。
価格が安い順に並べていますので、ご予算に合わせて参考にしてください。
<20000円以下>
シーバスハンターX 96M【ダイワ】
シーバスロッドの定番のひとつ。シーバスロッドの中でも比較的お手軽に手に入れられるシリーズです。高密度のカーボン素材を使用しているので軽くて振りやすいです。くせが無くて柔らかく、初心者でも使いやすいバランスになっています。また柔らかいのでバイトを弾きにくいと感じます。合わせのタイミングを失敗しても魚をかけてくれるので初心者でも安心できますね。
ムーンショット S96M【シマノ】
シマノのシーバス入門モデル。シーバスハンター同様、くせが無くて柔らかいので初心者でも使いやすいモデルです。
<30000円以下>
エンカウンター S96M【シマノ】
エンカウンターの一つ上のモデルになります。リールシート(リールを取り付ける部分)が改良されており、軽量化と操作性アップに繋がっています。また、ロッド本体に使用されているカーボン素材もより密度の高いものを使用しています。
ムーンショットとあまり価格差が無いのに、使用感は格段によくなっています。予算が許すのであればこちらをおすすめします。
<30000円ちょっと>
ラテオ 96M【ダイワ】
シーバスハンターの上位モデル。このあたりから入門ではなく本格ロッドと言ってもいいでしょう。コスパ最強の呼び声も高い人気モデルです。軽さ・パワー・感度などの各要素において、入門モデルには無いクオリティの高さがあります。メーカー希望小売価格で30000円を超えてしまいますが、それでも余りあるスペックを持っています。
ガイドなどの素材も上位ランクのものを使用しており、経年劣化しにくいというのも高ポイントでしょう。
予算に余裕がある方、本格的なシーバスロッドが欲しい方、良い物を買って長く使いたい方はこちらにした方がいいと思います。
▼「24ラテオ」のインプレはこちら!
▼旧モデルのインプレはこちら。
▼今回ご紹介したロッド以外のおすすめロッドはこちらをご覧ください!
1本でいろいろな釣りを楽しもう!
シーバスロッドを手に入れれば、ショアジギングだけでなく、他の釣りスタイルも楽しむことができます。
シーバスロッドは専用ロッドに比べると高価ですが、いろいろな釣りができると考えればそこまで高い買い物ではないと思います。
シーバスロッドか?専用ロッドか?で迷っているのであれば、思い切ってシーバスロッドにしてみるのも良いと思います。
きっと釣りの幅が広がると思いますよ。
1本で様々な釣りを楽しむ醍醐味を味わってみてください!
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