海釣りと「潮」の関係について。潮汐(干潮・満潮)の起きるメカニズムや、釣れる潮・釣れるタイミングをまとめました!

干潮・満潮などの潮の動きは、海釣りにおいて重要です。
潮を意識するかどうかで釣果に大きな差が出ることもあります。

この記事では、潮の動きが起こる仕組みや、釣果にどのように影響するのか?についてまとめました。

潮を意識して、効率よく釣果を伸ばしませんか?

目次

潮の動き(潮汐)の基本について

海面は常に一定ではなく、周期的に満ち引きを繰り返しています(いわゆる干潮・満潮)。この現象を「潮汐」といいます。

潮汐を起こす「起潮力」

潮汐を起こす力を「起潮力」と言います。

起潮力は主には次の2つです。

・月と太陽の引力
・地球が自転することによる遠心力

下の図のように、起潮力により海水が引っ張られることで潮の満ち引きが発生します。

潮汐の大きさは毎日変わる

潮汐による潮位差は毎日同じではありません。地球・月・太陽の位置関係で引力の大きさが変わり、それにともなって潮汐の大きさも変わります。

潮位差が一番大きくなるのは、地球・月・太陽が一直線上に並ぶ時です。(下図参照)

この時が「大潮」にあたり、最も魚の活性が上がりやすいと言われています。


潮位差が最も小さくなるのは、地球を挟んで月と太陽が直角になる時です。(下図参照)

この時が「小潮」になります。

小潮は潮位差が小さいので、魚の活性が上がりづらいと言われています。

潮回り

日々の潮汐の大きさは、周期的に変わります。この周期のことを「潮回り」と呼びます。

それぞれの潮のことを「潮名」と読んだりもします。

潮回りは、以下の順番で回っていきます。

大潮(4日間)→中潮(4日間)→小潮(3日間)→長潮(1日)→若潮(1日)→中潮(1日)→大潮

それぞれの潮の特徴を見ていきましょう。

大潮(4日間)

大潮は、一日の潮位差が最も大きくなる潮回りです。潮が良く動くので、魚の活性が最も上がりやすく釣りやすいと言われています。ただ、潮の流れも速くなりますので、もともと潮が速いところでは釣りにならないということもあります。

中潮(4日間)

大潮の次に潮位差が大きい潮です。魚の活性もまずまず上がります。潮の速さも適度なことが多く、最も快適に釣りができる潮回りとされています。

小潮(3日間)

一日の潮位差が最も小さい潮回りです。潮の流れが小さいので魚の活性が上がりつらく、釣りにくい潮回りとされています。潮位差よりも、朝・夕まずめの時間帯で攻めた方が釣果が上がりやすいかもしれません。

長潮(1日)

小潮と同じくらい動きが小さい潮回りです。小潮同様、釣りには適さないとされています。まずめ時を狙うか、潮通しが良い岬の先端などを狙った方が釣果は期待できます。

若潮(1日)

小潮・長潮ほどではありませんが、まだまだ動きが小さい潮です。

中潮(1日)  →大潮 にもどる

魚の活性が上がるタイミングは?

下げ7分に入ってすぐに釣れたサゴシ

潮汐(干潮・満潮)によって魚の活性が上がることはわかりました。

潮汐の大きさが日々変わることもわかりました。

それでは具体的に、1日のどのタイミングで魚の活性が上がるのでしょうか?

干潮・満潮は基本1日2回ずつ起こる

まず、干潮・満潮のサイクルについてです。

地球は1日に1回自転するので、多くの地点では1日に2回ずつ干潮と満潮が起こります。

干潮で水面が下がり切った時、満潮で海水面が上がり切った時を「潮止まり」と言います。

潮止まりと潮止まりの間の2時間がチャンス!

この干潮・満潮の周辺で魚の活性も上がりやすいのですが、一般的には

潮止まり(干潮・満潮)と潮止まりの間の2時間くらい

が潮が良く動く時間で一番よく釣れるとされています。

わかりづらいので下に図を作りました。

1日の潮汐が図のような場合、オレンジで囲った部分の2時間くらいが潮が良く動き、一番魚の活性が上がりやすい時間とされています。

この時間帯を釣り用語で、

下げ7分から下げ3分

上げ3分から上げ7分

などと言ったりします。

今回は、1日に2回干潮と満潮がくる場合を想定しましたが、場所や潮回りによっては潮止まりと潮止まりの間の時間が変わってきたりします。

潮止まりから2時間というのはあくまでも目安ですので、釣りに行く場所の潮に合わせて調整しましょう。

まずめ時と重なるとビッグチャンス!

このチャンスタイムに朝、夕のまずめ時が重なるとさらに釣果が期待できます。

ビッグチャンスの時はいつも以上に集中して臨むようにしましょう!

潮見表アプリがおすすめ!

私が使っているアプリ
「タイドグラフBI」

潮を確認するのには、「潮見表アプリ」がおすすめです。釣りに行く前に調べたり、釣り場でチャンスタイムを確認することができます。

潮見表アプリは色々ありますが、わたしのおすすめはタイドグラフBIです。(無料です)

このアプリは全国3000箇所のピンポイントな潮汐情報が取得できます。

潮汐以外の釣りに必要な気象情報(天気、風、波、日の出日の入り時刻 など)も一目でわかるとても便利なアプリです。

また、今の時間が魚が釣れやすいのか?釣れにくいのか?というのを「BI指数」で見える化してくれます。

★がたくさん付いているところがチャンスタイムです。これなら、潮の見方がよくわからなくてもチャンスタイムがわかりますよね。

初めて潮見表アプリを使う方にはとてもおすすめのアプリです!

潮を意識して釣果アップしよう!

潮の動きは、魚の活動スイッチになる重要な要素です。

潮を意識するかで釣果に大きな差が出ることもあります。

何も考えずに釣り糸を垂れるのもいいものですが、色々と考えて釣るのも楽しいものです。

この機会に少しだけ潮を意識して釣果アップを目指しませんか?

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