本日は、人気シーバスロッドの比較をしていきたいと思います。今回比較するのは、ダイワ「24ラテオ96M」とシマノ「23ディアルーナS96M」。シーバスロッドの代表格ともいえる2本ですね。
ダイワ・シマノのフラッグシップモデルである「ラテオ」と「ディアルーナ」。特に「96M」は、最も汎用性が高く一番人気の番手です。
しかし、この2本はスペックも価格も似ているので、多くの人がどちらが良いか悩むロッドでもあります。
そこで今回は、この2本についてカタログ上のスペックだけではなく、実際に使い比べてみた感想をお話しようと思います。そして、それぞれのロッドはどんな人におすすめか?ということもお話したいと思います。
先に簡単に結論をお話すると次のようになります。
- 40g前後のメタルジグをよく使う→ディアルーナ96Mがおすすめ
- 10g前後の軽量ルアーをよく使う→強いて言うならラテオ96Mがおすすめ
- キャストに慣れてない初心者→ラテオ96Mがおすすめ
このように考える理由についても後半にお話します。ぜひ最後までお付き合いいいただけると嬉しいです!
ラテオ・ディアルーナの特徴

「ラテオ」と「ディアルーナ」はダイワ・シマノを代表するシーバスロッドです。価格帯はどちらも実売2万円台。ハイエンドとローエンドの中間に位置するミドルクラスのロッドと位置付けられるでしょう。
どちらも中価格帯のロッドながら、上位機種にも使われている技術が多く搭載されています。お手軽価格で本格ロッド並みのスペックが手に入るので、多くのアングラーから人気を集めています。
ラテオ・ディアルーナのラインナップやメーカー内での位置付けについて簡単にご紹介します。
ラテオ
ダイワのシーバスロッドは下位機種から順に以下のようなラインナップになっています。「ラテオ」はちょうど中間に位置するモデルになります。
- シーバスハンターX
- シーバスフラット
- ラテオ
- ラブラックス
- モアザン
スタンダードロッドのレベルを大きく引き上げるスタンダードモデル。
スタンダードシーバスロッド「LATEO」が”革芯的”な進化を遂げた。様々なフィールド・ルアーでタクティクスを駆使して攻略するのがシーバスゲームの醍醐味。攻略のための”芯”となるブランクを高弾性化、細身化し、グリップセクションの剛性を上げることで、シャープなキャストを実現。思いのままの操作感を実現する「CC GRIP」コンセプトと相まって、遠投性と正確性がさらに昇華。アングラーが惜しみなくタクティクスを展開できる高次元の基本性能により、シーバスだけにとどまらず幅広いターゲットの攻略も可能。
引用元:DAIWA公式HP「LATEO」の説明
ディアルーナ
シマノのシーバスロッドは下位機種から順に以下のようなラインナップになっています。「ディアルーナ」もラテオ同様、メーカーラインナップの中でちょうど中間に位置するモデルになります。
- ソルティーアドバンス
- ムーンショット
- エンカウンター
- ディアルーナ
- ルナミス
- インステージ
- エクスセンス
カーボンモノコックグリップ搭載。クラス超越、さらなる進化。
キャスト・ルアー操作・ファイト、その全てのシーンにおいてクラスを超越するパフォーマンスを追求したショアキャスティングロッド「ディアルーナ」。[スパイラルX]と[ハイパワーX]のダブルX構造によって高い強度と剛性を保持しつつ、軽さとパワーの両立を実現。そして、さらなる軽量化と高感度化をもたらす[カーボンモノコックグリップ]を新たに採用。フィールドは港湾、河川、汽水湖、防波堤、サーフや磯場など、近~遠距離戦のあらゆるシーンに適応。シーバスを代表にヒラメ、青物や回遊魚など多種多様なターゲットを攻略。
引用元:シマノ公式HP
両者のスペック比較
両者のスペック・搭載技術の違いをみてみましょう。
| アイテム | 全長(m) | 標準自重(g) | ルアー重量(g) | メーカー希望 本体価格(円) |
|---|---|---|---|---|
| ラテオ96M | 2.90 | 147 | 10~50 | 31,500円 |
| ディアルーナ96M | 2.90 | 139 | MAX 45 | 31,500円 |
細かい点で若干の違いはありますが、スペックはほぼ同等と言えるでしょう。
- 自重:ディアルーナの方が軽い(8g)
- ルアー重量:ラテオ96Mの方が幅が広い(5g)
- メーカー希望本体価格:全く同じ
特に値段のあたりなど、ライバル機としてお互いを意識しているのがよくわかります(笑)
続いて、搭載技術の違いを見ましょう。
| 比較項目 | ラテオ | ディアルーナ |
|---|---|---|
| ブランクス素材 | HVF NANOPLUS | CI4+ |
| ブランクス構造 | X45 | スパイラルX、ハイパワーX |
| リールシート | AIR SENSOR SEAT | パーフェクションシートXT |
| ガイド | Kガイド(SiCリング) | Kガイド(SiCリング) |
| グリップ | CCグリップ | カーボンモノコック |
| その他 | V-JOINT(継部) | タフテックソリッドティップ(穂先) |
これだと専門用語だらけでさっぱりわかりませんね(笑)簡単に言うと、どちらも技術レベルはほとんど同じ、ということになります。ブランクス(竿本体)素材もリールシートもガイドも、ダイワ・シマノのそれぞれの先端技術がほぼ同じ水準で盛り込まれています。
差があるといえば、ブランクスの強化構造ですね。ラテオはねじれに強い「X45」という構造なのに対し、ディアルーナはねじれに強い「スパイラルX」と潰れに強い「ハイパワーX」を組み合わせたダブルX構造になっています。これによりディアルーナの方が同じ太さのブランクスでもより強い反発を生み出せる構造になっています。
ラテオは「柔」のロッド、ディアルーナは「剛」のロッドという評価をよく耳にしますが、それはこのブランクスの違いからきているように感じます。
「24ラテオ96M」・「23ディアルーナ96M」を徹底比較!

ここまでの内容はメーカー公式の情報です。ここからは実際に使い比べてみた感想をお話します。
まずは「外観」の比較


スペックはかなり似通っている2本ですが、見た目の印象は結構違います。ざっくり評価すると、
ラテオ:黒金カラーでゴージャスな雰囲気
ディアルーナ:モノトーンカラーで質実剛健な雰囲気
ラテオは、リールシートやグリップ部などに金色の装飾がされています。この金色がアクセントとなり、とてもゴージャスな雰囲気。
ディアルーナは、ほぼ黒色でロゴのみ白のモノトーンカラーです。余計な飾り気が一切ないシックな雰囲気です。カーボンモノコックグリップのマットな質感がいいアクセントになっています。
実際の使用感
次に私が感じている実際の使用感の違いですが、ざっくりまとめると次のようになります。
【ディアルーナ・ラテオの使用感の違い】
- ディアルーナは「硬め」、ラテオは「柔らかめ」のロッド
- メタルジグのキャスト・操作性はディアルーナの方が高め
- 軽量ルアーのキャスト・操作性はラテオの方が高め
- 感度は若干だがディアルーナが上か?
まずロッドの硬さですが、ディアルーナの方が硬めです。ラテオはディアルーナに比べると柔らかくしなやかな印象です。前の項目でブランクスの強化構造が違うというお話をしましたが、それが実際の使用感に表れています。
次にキャスト性能ですが、メタルジグなどの重量系ルアーに関してはディアルーナに軍配が上がります。ハリがあってシャキッとしている分、ぶれなく振り抜けるので飛距離が出やすい印象です。
一方で、15g以下のワームやプラグなど軽量ルアーに関してはラテオの方が投げやすいと感じます。ラテオの方が柔らかいので、安定してロッドに乗せやすいという表現が正しいでしょうか。ディアルーナも十分乗せられますし投げられるんですが、硬い分タイミングがズレるとあまり飛ばない印象です。
ジャークやアクションなどの操作性ですが、これもキャスト性能と同様ですね。メタルジグなどの重量系ルアーはディアルーナが扱いやすく、軽量のワーム・プラグなどはラテオが扱いやすいです。特に40g前後のメタルジグのジャーク感はだいぶ変わりますね。ディアルーナの方がシャキッとしているため、重めのジグでもよりキビキビと動かせている気がします。
様々なルアーに対する適性
様々なルアーに対する適性について、もう少し具体的に見ていきましょう。
10g~40gの様々なルアーの使い心地についてまとめました。使い心地はキャスト感・ジャーク感などを総合的に評価しました。
| ルアーの種類 | ラテオ96M | ディアルーナ96M |
|---|---|---|
| 10gのフローティングミノー | 〇 | △ |
| 14gのジグヘッドワーム | ◎ | 〇 |
| 30gのシンペン、メタルジグ | ◎ | ◎ |
| 40gのメタルジグ | 〇 | ◎ |
◎:かなり適性あり
〇:適性あり
△:まあ使える
✕:適性なし
10gのフローティングミノー

| ラテオ96M | ディアルーナ96M |
|---|---|
| 〇 | △ |
ルアー重量10gあたりがMクラスの下限になります。どちらもそれなりには操作できますが、ギリギリかなという感じ。
どちらかと言うと、柔らかさがあるラテオ96Mの方が操作はしやすい。キャスト時のロッドへの乗りも安定しています。細かいアクションもティップが安定しているのでルアーを弾かずにこなしてくれる感じ。
ディアルーナ96Mでも操作できますが、やや安定感に欠ける印象。キャスト時も、タイミングが合えばちゃんと飛ぶが、ちょっとずれるとすっぽ抜けてしまう。初心者にはシビアだなと感じます。
15gのジグヘッドワーム

| ラテオ96M | ディアルーナ96M |
|---|---|
| ◎ | 〇 |
主にサーフでのフラットフィッシュ狙いを想定した使い方です。「ジグヘッド15g」+「ワーム5g」で実質20gのルアーの操作感ということになりますね。ルアーの重さが20gくらいまでくると、どちらも安定してキャスト・アクションできます。
どちらもちゃんと使えますが、強いていうならラテオ96Mの操作感の方が私は好きです。ボトム付近をゆったりと泳がせる感じがするから。フラットフィッシュ狙いなら、やんわりしたアクションの方が反応がいい気がしています。
【実釣写真】
ラテオ96Mでランカーシーバスを釣った時の写真。ルアーはハウルシャッド14g。スレ掛かりでしたがロッドの粘りでなんとかバレずにキャッチできました。この時は本当にラテオの粘りに感心しましたね。

同じくラテオ96Mでソゲ。ルアーは同じくハウルシャッド14g。もそっとした微妙なアタリでしたが弾くことなくしっかりフッキングできました。

30gのシンペン、メタルジグ

| ラテオ96M | ディアルーナ96M |
|---|---|
| ◎ | ◎ |
30g前後のルアーの操作性は、両者に大きな差はありません。ラテオ96Mもディアルーナ96Mも、30g前後が最も操作しやすい重量になります。キャストもジャークもどちらも問題なし。
実際どちらのロッドも、30g前後のルアーでの釣果が一番多いです。
【実釣写真】
ラテオ96Mでサゴシ。

ラテオ96Mで遠浅サーフのヒラメ・マゴチ。

ディアルーナ96Mでイナダ。ハリがあるのでミノーのジャーキングにも向いています。

40g以上のメタルジグ

| ラテオ96M | ディアルーナ96M |
|---|---|
| 〇 | ◎ |
40g前後のメタルジグの操作感に関しては、結構差を感じますね。結論はディアルーナ96Mの方が操作しやすい。飛距離も出るし、ジャークもしやすいです。
ラテオ96Mでも40gのジグは扱えるし全然釣れるんですよ。しかし、ディアルーナ96Mと比べてしまうとやはりダルさを感じてしまうんですよね。ラテオの良さはブランクスの柔らかさだと思いますが、それが40g以上のメタルジグの操作感という点では少しマイナスになってしまっている感じがします。
【実釣写真】
ディアルーナ96Mでキジハタ。深場だったので40gのジグを使いましたがとてもしゃくりやすい!

同じくディアルーナ96Mでワカシ。こちらも40gのブレードジグです。

こちらはラテオ96Mでサゴシ。40gのメタルジグ使用。ラテオでも40gは十分使えますし全然釣れます。ただ、ディアルーナと比べるとジャーク時に怠さがあるよね、って話です。私はジグをジャークするならシャキッとしたロッドの方が使いやすいので、最近はディアルーナの方をメインで使っています。

ジャークで使うルアーという話だと、ディアルーナ96Mはジャークベイトにも相性が良いと感じます。写真は、ジャークベイト(X80マグナム)で青物がたくさん釣れた時のもの。ジャークベイトは引き抵抗が大きなルアーですが、ディアルーナのハリでしっかりと動かすことができました。

ハリがあるディアルーナはジャークも力強い
▼ジャークベイトの使い方については、こちらの動画を観てもらうとイメージが湧きやすいと思います。
【結論】メタルジグなら「ディアルーナ」、軽量ルアーなら「ラテオ」
改めてラテオ96Mとディアルーナ96Mの「使用感の違い」と「ルアー適性」をまとめますね。
【ラテオ96M・ディアルーナ96Mの使用感の違い】
- ディアルーナは「硬め」、ラテオは「柔らかめ」のロッド
- メタルジグのキャスト・操作性はディアルーナの方が高め
- 軽量ルアーのキャスト・操作性はラテオの方が高め
- 感度は若干だがディアルーナが上か?
【様々なルアーへの適性まとめ】
| ルアーの種類 | ラテオ96M | ディアルーナ96M |
|---|---|---|
| 10gのフローティングミノー | 〇 | △ |
| 14gのジグヘッドワーム | ◎ | 〇 |
| 30gのシンペン、メタルジグ | ◎ | ◎ |
| 40gのメタルジグ | △ | ◎ |
この内容から考えると、この2本のロッドをおすすめできる人は以下のようになります。
【ディアルーナがおすすめの人】
- ハリがあって硬めのロッドが好きな人
- 40g前後のメタルジグを使ったショアジギングがメインの人
- 硬いロッドを鋭く振り抜ける中・上級者の人
- 高い感度を求める人(ラテオが悪いわけではないです)
【ラテオがおすすめの人】
- 柔らかめでしなやかなロッドが好きな人
- サーフのフラットフィッシュやシーバスなど比較的軽量なルアーをスローに使うことが多い人
- キャストにまだ慣れていない初・中級者の人
誤解のないように付け加えると、結論、どちらも良いロッドなのでおすすめです。各項目の差もそこまで大きな優劣はありません。ラテオで40gのジグを使ってももちろん釣れるし、ディアルーナで軽量ルアーも全然扱えます。その上で、それぞれが適しているシチュエーションを挙げると上記のようになるというお話しです。
それぞれの特徴の違いを知ってみなさんのロッド選びの参考にしていただけると幸いです。
その他のおすすめ番手

ラテオやディアルーナのような「万能シーバスロッド」においては、「96M」が最も汎用性が高く人気です。ですが、状況によっては「96M」以外の方が適していることもあります。
以下に、「96M」以外のおすすめ番手と向いているシチュエーションをご紹介します。
リバーシーバスがメインなら軽めの「ML」
リバーシーバスをメインにする人なら「ML」がおすすめ。リバーだと障害物周りや流れを探してキャストしていく釣りなので、サーフや河口ほど遠投の必要がありません。また、ワームや軽量プラグの出番も多くなります。軽量ルアーの扱いはMよりもMLが有利になります。
MLとはいえMAX35gまでは投げれるので、ライトショアジギングにも転用可能です。
40g以上のジグをガンガン投げたいなら「MH」
40g以上のメタルジグがメインという方はMHがベストです。長さに関しては、9.6ftが最もオーソドックス。飛距離を求めるなら10.6ftあたりが候補に。
MHとはいえシーバスロッドですので無理は禁物です。60g以上のジグを使う場合は専用のショアジギングロッドを使いましょう。
▼23ディアルーナ「S96MH」のインプレはこちら!

遠投性や障害物地帯は「10ft」
サーフなど遠投が必要であったり、手前の根をかわさなければいけないようなフィールドであれば10ft台がいいでしょう。
特にガイドの小さなシーバスロッドの場合、ロングリーダーにして結び目がガイドに入ってしまうとライントラブルのリスクが高くなります。根が荒いフィールドがメインの場合、なるべく長いロッドにして、リーダーもガイドに入らない範囲で長く取る、というのがおすすめです。
まとめ
以上、「ラテオ96M」と「ディアルーナ96M」の比較でした。
スペックや価格が似通っている2本ですが、使い比べてみると違う部分も多くあります。
どちらも2万円以上の価格ですのでしっかり検討して、より自分に合うロッドを選びたいですね!
【ディアルーナ96Mがおすすめの人】
- ハリがあって硬めのロッドが好きな人
- 40g前後のメタルジグを使ったショアジギングがメインの人
- 硬いロッドを鋭く振り抜ける中・上級者の人
- 高い感度を求める人(ラテオが悪いわけではないです)
【ラテオ96Mがおすすめの人】
- 柔らかめでしなやかなロッドが好きな人
- サーフのフラットフィッシュやシーバスなど比較的軽量なルアーをスローに使うことが多い人
- キャストにまだ慣れていない初・中級者の人




