本日ご紹介するのは、ダイワの「TGベイト」。
タングステン(TG)製で高比重・コンパクトシルエットが特徴のメタルジグです。一見するとこれといった特徴が無い普通のジグに見えますが、なぜか釣れてしまう不思議なジグ。他のルアーに反応が無い時もこのジグだけは高反応ということもよくあります。
そんなTGベイトの使用感やおすすめカラーについてお話しようと思います。

「TGベイト」について

「TGベイト」はダイワが販売しているソルト用のメタルジグです。高比重なタングステン素材を使用したスリムジグで、マイクロベイトパターンなどでの使用を想定しています。
ベイトフィッシュに超セレクティブなスーパータフコンディションにも対応。タングステン製高比重コンパクトキャスティングジグ
ダイワ公式HP
「より小さいシルエットで重いジグを」というニーズに応えた高比重素材ジグ。青物のナブラやボイルはあるのに、従来のジグでは大きすぎて食わない、かといって小さいジグではポイントに届かない。ターゲットが極小のベイトを選んで捕食しているシチュエーションで爆発的な威力を発揮する。
サイズは以下の8種類を展開しています。
- 30g
- 45g
- 60g
- 80g
- 100g
- 120g
- 150g
- 180g
カラーは現在18種類を展開しています。(詳細は公式サイトをご覧ください)
▼濁りに強いグリーンゴールド。

「TGベイト」の特徴

この特殊ホログラムも釣れる秘密かも
「TGベイト」は以下のような特徴があるルアーです。
タングステン(TG)製で高比重
ボディ素材のタングステンは鉛の1.7倍の比重があるので、同じ重さでもシルエットを小さくすることができます。
シルエットが小さいことで飛距離が出やすくなったり、小さなベイトを偏食しているターゲットに口を使わせてくれたりといったメリットがあります。
また、フォール速度が速くなるので魚に見切られにくくなります。

クセのないスリムシルエット
カタクチイワシを模したスリムな形状になってます。一見するとなんの変哲もない形状ですが、このナチュラルさが食い渋ってる魚に効くようです。
TGベイト(30g)を、代表的なメタルジグであるジグパラショート(30g)、ムーチョルチア(35g)と並べてみました。TGベイトがいかにスリムかがわかりますね。

中央:TGベイト30g
下:ムーチョルチア30g
リアバランスで飛距離抜群
コンパクトシルエット&リアバランスで飛距離は抜群。空気抵抗が小さいので向かい風に強いのも長所です。

左右非対称形状で魅力的なフォール
ボディは左右非対称形状。水平に近い姿勢で左右にランダムにスライドするようなフォールアクションです。ヒラヒラと揺れながら落ちる姿は、弱った小魚そのものです。

基本性能
基本の「遠投性能」、「巻き」、「フォール」に関してです。
遠投性能
とても高い。30gをラテオ96Mで投げて90〜100m飛びます。
空気抵抗の小さいコンパクトシルエットとリアバランスが効いています。スリムでコンパクトなので、横風・向かい風の影響を受けにくいのも特徴です。
巻き
お尻を振ったウォブリングアクション。リアバランスなので動きは大きめです。シルエットがコンパクトな分、動きの大きさでアピールできていいバランスだと感じています。実際、ただ巻き中のアタリもかなり多いです。
フォール
フォール速度は速い。水深5mくらいのポイントで3秒くらい。水切れが良いスリム形状なので、潮の影響を受けにくいです。潮が強いポイントで確実に底を取りたいときなどにも使えそうです。
フォールアクションは、左右にランダムに揺れながらの水平フォール。弱った小魚がフラフラと落ちていくような動きで、とても魅力的なフォールです。
▼喰わせ能力抜群のミラーナチュラルベイト。

どんな魚が釣れる?
【狙える魚】
- イナダ、ワラサ・ブリ
- ヒラマサ
- アジ、サバ
- ヒラメ、マゴチ
- 根魚 など
メインターゲットは青物系でしょう。ブリやヒラマサなど中型大型の青物から、サバ・アジなど比較的小型の青物まで釣れているようです。
また、根魚やヒラメ・マゴチ、マダイなどの実績もあり、ルアーで狙える魚はなんでも釣れるようです。

この日はジグサイズにシビアで、大きいジグには喰ってこなかった(釣行記事)
おすすめのサイズとカラー

サイズ
サイズは下記を考慮して決めましょう。
・ターゲットの魚は何か?
・釣り場の水深や潮の流れはどれくらいか?
・ロッドのルアーウェイトは?
私は基本的に
・小型、中型青物狙い
・釣り場は水深5~10mの突堤やサーフ、潮は普通
・ロッドのウェイトはMAX50g
という条件での釣りになるので、30gを主に使っています。
10m以上の深場狙いの時は45gを使うこともあります。
カラー
展開されている18色の中でおすすめを3色ご紹介します。
①ミラーナチュラルベイト
TGベイトが活躍する状況は、小さいベイトがたくさんいたり大きなジグが見切られるような状況が多いです。そうなると、カラーもナチュラル系を揃えておくのが吉。
ミラーナチュラルベイトは、カタクチイワシの鱗のようなホログラムに、背中は茶色で控えめなカラー。私も使っているカラーで、5cm以下のカタクチが入っている状況では滅法強いです。
もう少しフラッシングを抑えてよりナチュラルに寄せたいならカタクチもおすすめ。

②ブルピン
ナチュラル系とアピール系のどちらの要素も持つブルピンもおすすめ。迷ったらとりあえずブルピン投げておけば大外れはしないでしょう。経験上、朝まずめ過ぎから正午くらいの実績が高いカラーです。

③グリーンゴールド
濁りが強い時のためにアピール系も一つは持っておいた方がいいです。グリーンゴールドやキャンディ系は濁りに強いカラーとして有名です。


「TGベイト」の効果的な使い方

「TGベイト」のおすすめの使い方をいくつかご紹介します。
巻き
サゴシ、イナダなど青物狙いにおすすめ。反応が悪い時は、ただ巻きの中に変化をつけるのが有効。レンジ、速度をいろいろ試し、その日のヒットパターンを探しましょう。また、巻いてる途中で一度止めるストップ&ゴーも非常に有効です。だいたいストップしてテンションフォールをかけてるタイミングで喰ってきます。タダ巻き中に2.3回トゥイッチを入れるのもいい方法です。
ワンピッチジャーク
フォールやジャークも非常に有効。巻きで反応しない時はジャークで誘いをかけていきましょう。フォール速度が速いので、速めのリズムを意識するとスムーズにしゃくれます。また、ヒラメ・マゴチなどボトム付近にいる魚を狙う場合は、しっかり着底させることを意識しましょう。
ボトム責め
上記と重なってしまうが、よりボトム付近にいる魚に特化した釣り方。着底→3回くらい軽くしゃくる→着底→3回くらいしゃくる、を繰り返します。主にアコウ、カサゴなどの根魚、マゴチ、ヒラメなどのフラットフィッシュが狙えます。
なぶら撃ち(リフト&フォール)
マイクロベイトを偏食しているフィッシュイーターはしばしばナブラを発生させます。そんな時は「ナブラ撃ち」で攻略しましょう。なぶらの少し先にキャストし、リフト&フォールでなぶらを通過させます。シルエット感が小さいので、マイクロベイトパターンのなぶらにも非常に有効です。

まとめ
以上、ダイワ「TGベイト」のインプレでした。
春先のベイトサイズが小さい時など、タングステン製の小さくてフォールが速いジグが大活躍する状況があります。TGベイトは、数あるタングステン製ジグの中でもかなり実績の高いものの一つです。
私自身も何度も助けられているので、みなさんにもぜひ試してみてください!





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