本日ご紹介するのはシマノの「サイレントアサシン80(F/S)」。
「サイレントアサシン」は言わずと知れたシーバス用ミノーの名作ですが、青物・ヒラメなど幅広いターゲットが狙える万能ルアーです。
今回ご紹介する「80」はシリーズ最小サイズ。ターゲットがマイクロベイトを偏食している時や、スレてなかなか口を使わないような状況で効果を発揮します。
今回はそんな「サイレントアサシン80」の特徴や、おすすめカラー・使い方などについてお話しようと思います。

サイレントアサシンとは?

「サイレントアサシン」はシマノが販売するソルト用ミノー。
特にシーバス釣りにおいて人気のあるルアーで、様々なモデルが存在しています。最新モデルには「フラッシュブースト」や「狂鱗」、「ジェットブースト」と呼ばれる技術が搭載されています。
非常にラインナップが豊富で、サイズ別・ブースト別で12種類も展開されています。さらに、それぞれに沈下パターンのタイプが最大3種類(F/S/SP)あります。
F・S・SPは以下の略称記号です。
F:フローティング(水に浮くタイプ)
S:シンキング(水に沈むタイプ。沈下速度速め)
SP:サスペンドタイプ(一定のレンジに留まるタイプ)
〈2025年現在のラインナップ〉
- サイレントアサシン 80S ジェットブースト
- サイレントアサシン 80F/80S フラッシュブースト
- サイレントアサシン 99F/99S/99SP ジェットブースト
- サイレントアサシン 99F/99S/99SP フラッシュブースト
- サイレントアサシン 120F ジェットブースト
- サイレントアサシン 120F フラッシュブースト
- サイレントアサシン 129F/129S ジェットブースト
- サイレントアサシン 129F/129S フラッシュブースト
- サイレントアサシン 140F/140S ジェットブースト
- サイレントアサシン 140F/140S フラッシュブースト
- サイレントアサシン 140S ジェットブースト ノースプレミアム
- サイレントアサシン 160F ジェットブースト
各モデルで特徴が異なるので、釣りの条件や魚種に応じて選ぶことができます。もともとはシーバス用ルアーとして開発されましたが、飛距離や汎用性の高いデザインであることから、様々な魚種を狙えるルアーと定評があります。
▼サーチベイトにピッタリな「99」のインプレはこちら!

▼最も定番のモデル、「120F」のインプレはこちら!

▼アピール力に定評があるマットピンク。

「サイレントアサシン120F」について

数あるラインナップの中でも「80」は、以下の特徴があるモデルです。
マイクロベイトに最適な「極小」サイズ
一番の強みは、一口サイズの極小ボディ。長さ80mmはミノーの中でもかなり小さい方です。
春先や秋口などは、ベイトがかなり小さいこともあります(5cm以下のイナッコやカタクチイワシ)。そのような状況では抜群の喰わせ能力を発揮します。
また、デイゲームで警戒心が強いシーバスにも違和感なく口を使わせやすいシルエット感です。

80のシルエット感の小ささが際立つ
サイズに見合わない抜群の飛距離
全モデルでジェットブーストが搭載されているので、飛距離もしっかり確保できます。飛距離はシンキングタイプで平均40mくらい。自重10gとは思えないほど気持ちよく飛んでいきます。
ジェットブーストの恩恵の他に、小粒シルエットで空気抵抗が小さいことも飛距離に大きく影響しています。

この薄いボディがバイブレーションのような振動を生み出す
バイブレーションのような小刻みなウォブリング
コンパクトなシルエットなので、ウォブリングは小刻み。動きとしては、バイブレーションのようにも見えます。ミノーのシルエット感・浮遊感とバイブレーションのような波動。2種の良いとこ取りのような感じですね。
「フラッシュブースト」搭載モデルはアピール力抜群
シマノのコア技術、フラッシュブーストは「80」にも採用されています。ボディ内部に吊るされた反射板がリーリング中やフォール中にゆらゆら動き、ターゲットに強烈にアピールします。
反射板のフラッシングで寄せて、シルエットの小ささで違和感なく喰わせる。そんな使い方ができそうです。
注意点として、フラッシュブーストモデルはジェットブーストより体高が高く、ずんぐりしたシルエットになります。シルエット感にこだわりがあるなら注意が必要です。
基本性能
基本の「遠投性能」、「巻き」、「フォール」に関してです。
遠投性能
サイズの割には高め。ジェットブーストモデル(シンキング、10g)をラテオ96Mで投げて40〜50m。リバーシーバスはもちろん、サーフや河口などオープンなポイントでも十分使えるレベルです。
巻き
中速以上のリトリーブでは、小刻みなタイトウォブリングアクション。コンパクトなボディを活かしたバイブレーションのような動きです。
スローリトリーブでもしっかり泳ぎます。スローリトリーブの場合、アクションはローリング強めになります。
フォール(シンキングのみ)
フォールはゆっくり。水深2mくらいのサーフで7〜8秒かかります。なので、深場やボトム中心に攻める釣りにはあまり向かないかもしれません。
ただ、フォールがゆっくりな分、喰わせの間が作りやすいというメリットもあります。ストップ&ゴーやジャークでは、止めた瞬間に一瞬その場に留まるようなアクションになります。その瞬間が絶妙な喰わせの間になりそうです。
▼フラッシングによるアピールを狙うならフラッシュブースト一択。

F/S/SPの使い分けについて
F(フローティング)、S(シンキング)、SP(サスペンド)の3種類は以下のように使い分けると効果的です。
「80」サイズにはサスペンド(SP)はありませんが、一応お伝えしますね。
F(フローティング)
- シャロー帯(浅い)を狙う時
- 表層付近を狙いたい時
- ナブラが立っている時
S(シンキング)
- 水深があるポイントの時
- 遠投が必要な時
- 荒れている時
- 魚が沈んでそうな時
SP(サスペンド)
- 一定のレンジにルアーを留まらせたい時
- 汽水域で使用する時
- 強い波動を出したい時
どんな魚が釣れる?
河川でのシーバスがメインターゲットになりますが、青物にもかなり効果的。特に春・秋とカタクチイワシなど小さなベイトを追っている時が効果的。
また、サーフのフラットフィッシュ(ヒラメ・マゴチ)でも高い実績があります。フラットフィッシュ狙いならシンキングタイプがおすすめ。
- シーバス(河川、サーフ、堤防などあらゆるフィールド)
- ヒラスズキ(磯、サーフ など)
- 青物(イナダ、サワラ、カンパチ)
- ヒラメ
- マゴチ
- 真鯛
- イサキ
おすすめのタイプとカラー
現在、フラッシュブースト・ジェットブースト合わせて18種類がリリースされています。
この中から個人的におすすめの5種類をご紹介しますね!
①サイレントアサシン80S ジェットブースト キョウリンCC
アピール力が強いチャート系カラー。朝まずめや濁りには必須のカラーです。チャート系ですが、ベースがシルバーなので目立ちすぎずちょうど良い塩梅です。私は「99S」でも同じカラーを使っていますが、本当に様々な魚から反応を得られます。その日の最初から最後まで使うこともできる使い勝手の良いカラーです。

②サイレントアサシン80S ジェットブースト Nボラ
万能に使えるナチュラルカラー。ボラの幼魚(イナッコ)を模したデザインになっています。5cmくらいのイナッコやカタクチイワシが接岸するポイントでは必須のカラーになります。
私は以下の理由からこのカラーのジェットブーストを使っています。
- 主にカタクチイワシを追っているターゲット(シーバス、青物)に対して速巻きで使いたい
- カタクチイワシにシルエットを寄せていきたい(ジェットブーストの方がスリム)

③サイレントアサシン80S ジェットブースト マットコノピンク
フラッシングを抑えたマット調のカラーです。上述の「キョウリンCC」よりも視認性が高くアピールは強め。朝まずめや濁りが強い時、ベイトを追って活性が高い場合などに効果テキメンです。
かなりどぎついカラーに見えますが、不思議と色々な魚が釣れるカラー。モンスターショットでも大人気で、ハイシーズンには売切れ必須のカラーです。

④サイレントアサシン80F フラッシュブースト Nレッドヘッド
ナイトシーバスの鉄板カラー、レッドヘッド。夜間はスローリトリーブが効果的なのでフローティングタイプが適しています。あえてフラッシュブーストにすることで、シルエットと波動を大きくして強くアピールすることができます。

⑤サイレントアサシン80F フラッシュブースト Aボラ
フラッシュブーストは日中にも効果的。澄んだ流れの中をゆっくりと通したい時などはナチュラルカラーが使いやすいです。
また、クリア系のフラッシュブーストは、青物などのマイクロベイトパターンにも有効です。

▼メタルジグに関してですが、ルアーカラーの選び方は下記記事で解説しています。

「サイレントアサシン80」の効果的な使い方

「サイレントアサシン80」の効果的な使い方をいくつかご紹介しますね!
基本はタダ巻きでOK!
ミノーなので、基本的には巻きで使います。ただ巻きでもウォブリングアクションとフラッシングで十分なアピールをしながら泳いでくれます。
一定スピードのただ巻きでもいいですが、スピードを変えてみたり、ストップ&ゴーで誘ってみるとさらにバイトチャンスが増えます。
シンキングタイプ(S)はストップの時間をあえて長くとって沈めてやるのも効果的。フローティングタイプ(F)はあまり長時間止めてると浮いてきてしまうので注意が必要。
ドリフト
河川や流れのある場所ではゆっくりと流れに乗せていくドリフトも効果的。手元にルアーが動くブルブルという振動が伝わるかどうかくらいのスピードでリトリーブするのがポイント。活性が低い時は、ルアーが動くか動かないか微妙なくらいのスピードの方が反応が良いことも、よくあります。
軽いジャーク
リトリーブ中に軽いジャークを入れるのも効果的。ミノーなのであまり激しいジャークはアクションが破綻してしまいますが、軽めなジャークは良い誘いになります。フラッとバランスを崩す「チドリ」を発生し、リアクションバイトを誘えます。
堤防など足場が高い釣り場では、ロッドを下に向けて下方向にジャークするとレンジをキープしやすいですよ!
まとめ

以上、シマノ「サイレントアサシン80」の紹介でした。
シーバスや青物などのターゲットは意外とベイトサイズにシビアです。大きなナブラが出てて間違いなく釣れそうな時ほど、ルアーサイズを外すと全く喰ってこなかったりします。
今回ご紹介したサイレントアサシン80は、ターゲットが5cm前後の小魚を捕食している状況にベストマッチします。
80mmのミノーはあまり馴染みが無いかもしれません。ですが一つ持っておくと、いざという時に役に立つかもしれませんよ!

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