スピニングリールはショアジギングにおいてとても重要なタックルです。構造が複雑なこともあり、ロッドよりも釣果に与える影響が大きいと言う人もいるくらい大切なアイテムです。
しかし、各メーカーは非常にたくさんのラインナップを出しています。さらに一つの機種に対して番手やギア比などが違うモデルが何個も・・・。初心者の方はとても選べませんよね。
そこで今回は、青物狙いのショアジギングに最適なスピニングリールを厳選してご紹介しようと思います。
専門用語や各メーカーの技術に関してもできる限り解説していきたいと思いますので参考にしていただけると嬉しいです。
ショアジギングとは?

まず始めに、ショアジギングの種類について簡単に触れておきますね。一口にショアジギングと言っても、使うタックルや狙うターゲットによって、いくつかに分類されます。
ジグの重さによって3種類に分かれる
ショアジギングは、使うメタルジグの重さによって3種類に分類されることが多いです。(明確な線引きがあるわけではありません)それぞれについて簡単に説明します。
カテゴリ | ジグ重量 | 対象魚 | 主なフィールド |
---|---|---|---|
スーパーライトショアジギング | 20g以下 | 小型青物(ワカシ、イナダ、ショゴ)、アジ、サバ、メバルなど | 比較的流れが緩やかな漁港、堤防など |
ライトショアジギング | 20~60g程度 | 中型青物(イナダ、ワラサ)サワラ、サゴシ、サバ、アジなど | 堤防、サーフ、河口など |
ショアジギング | 60g以上 | ブリ、ヒラマサ、シイラ、カツオなど | 大型港湾、磯など |
「ライトショアジギング」が一番手軽で人気
この3つの中では、2つ目の「ライトショアジギング」が手軽で一番人気のあるカテゴリーと言えます。一般的にショアジギングと言われる場合もこのライトショアジギングを指していることが多いです。
今回のランキングも、ライトショアジギングを前提としてお話しますね。

ショアジギング用スピニングリールの選び方

リールに限った話ではありませんが、道具選びには「軸」が必要です。残念ながら、一台で全ての釣りをカバーできたり、あらゆる機能を全て網羅している「万能」のリールは存在しません。
ショアジギング用スピニングリールを選ぶ際に「軸」となる重要なポイントは以下のようなものがあります。
- 番手(大きさ)
- ギア比
- 剛性
- 自重
- 防水機構
- メーカー
これらのポイントについて検討し、優先順位を付けて選ぶことが大切です。
一つずつ説明しますね。
【番手】釣りの種類に合わせて選ぶ
「番手」は簡単に言えばリールの大きさのこと。番手が大きいほどたくさんの糸を巻くことができます。また、同じギア比の場合、番手が大きいほどハンドル1回転あたりの巻き取り量が多くなりスピーディーな巻き取りができます。
ショアジギングで使われるスピニングリールの番手は2500番~5000番くらいが一般的。その中でもライトショアジギングには4000~5000番が適しています。
種類 | 番手 | PEライン |
---|---|---|
スーパーライトショアジギング | 2500~3000番 | 0.4~1.0号(200m) |
ライトショアジギング | 4000~5000番 | 1.0~1.5号(200m) |
ショアジギング | 5000番以上 | 1.5~(200~300m) |
【ギア比】「ハイギア」が基本
スピニングリールの「ギア比」とは、ハンドル1回転あたりスプールが何回転するか?を表す指標です。ギア比が大きい(ハイギア)ほど1回転で巻き取れる糸の量は多くなりますが、巻き上げパワーは弱くなります。ギア比が小さい(ローギア)ほど巻き上げパワーが大きくなりますが、巻き取り速度は遅くなります。
ギア比は一般的に次の4種類に分類されます。
分類 | ギア比 | 巻き取り速度 | パワー | 特徴 |
---|---|---|---|---|
ローギア(パワーギア) | 5未満 | 遅い | 強い | 重いルアーを使うジギングや、ゆっくりとルアーを動かすアジング、メバリングなどに向く。 |
ノーマルギア | 5~5.7 | 普通 | 普通 | 様々な釣りをオールマイティにこなす。 |
ハイギア | 5.8~6.1 | やや速い | 弱い | ライトショアジギングやサーフゲーム、シーバスゲームに向く。 |
エクストラハイギア | 6.2以上 | 速い | 弱い | 最も巻き速度が速い。磯場や深場のショアジギングに向く。 |
ルアーを速く動かす必要があるショアジギングにおいてはハイギア以上が使いやすいです。
【剛性】高めだとパワーロスが少ない
「剛性」とは簡単に言えばリールの硬さのこと。樹脂などの柔らかい素材のリールは剛性が低くなり、金属製のリールは剛性が高くなります。パワーの点だけ考えれば、基本的には剛性は高い方が良いです。強い負荷がかかった場合に歪んでパワーロスすることがないからです。一方で剛性が高いリールは自重が重く、高価になりがちというデメリットもあります。
ボディ素材 | 剛性 | 重さ | 価格 |
---|---|---|---|
強化樹脂 | △(低い) | ◎(軽い) | ◎(安い) |
金属(アルミ) | 〇(高い) | △(重い) | 〇(高い) |
金属(マグネシウム) | ◎(高い) | 〇(やや重い) | △(高い) |
【自重】軽さは大事だが耐久性と相反
「自重」はボディ素材や防水機構に影響を受けます(ボディ素材の特性に関しては上記表を参照)。金属などの剛性が高い素材は重くなる傾向があります。また、強固な防水機構(マグシールドやXプロテクト)が付いているリールは自重が重くなる傾向があります。
自重が軽いリールは長時間の釣行でも疲れにくいというメリットがあります。一方で耐久性という面では劣りがちです。大物が狙えるポイントや波飛沫がかかるなど過酷な環境で使用するなら、自重だけでなく耐久性に関してもしっかり検討しましょう。
【防水機構】価格に比例する
海水が内部に入るとサビや異音などトラブルの原因になります。そのようなトラブルを防ぐために、「防水機構」が搭載されたリールもあります。
波飛沫がかかる磯場やサーフのウェーディングがメインになる場合は防水機構付きのリールがおすすめです。
【代表的な防水機構】
ダイワ:マグシールド
磁性流体(マグオイル)を利用した独自の防水・防塵技術です。磁気を帯びた液体である「磁性流体(マグオイル)」の壁を作ることで水や異物のリール内部への侵入を防ぎます。
シマノ:Xプロテクト
撥水処理とラビリンス(迷路)構造を利用した独自の防水・防塵技術です。リールの中枢部に繋がるシール部分に迷路のような隙間があり、水や異物が内部に到達しにくくなっています。
防水機構が付いているととても安心ですが、高価になってしまうというデメリットもあります。ダイワのマグシールドは「フリームス」以上、シマノのXプロテクトは「アルテグラ」以上の機種から搭載されており、どちらも実売価格15000円前後からとなっています。
防水機構の有無は、使用環境や予算によって検討しましょう。
【メーカー】シマノ・ダイワが2トップ
リールのトップメーカーはシマノ・ダイワの2社です。
他のメーカーのリールもあることはありますが、実績や情報が少ないのが現状です。特に初心者の方はシマノ・ダイワのどちらかを選ぶのが無難です。
【シマノに関して】
シマノは日本の老舗釣具メーカーです。釣り人からすれば釣具のイメージが強いですが、実は本業は自転車部品の製造販売。スポーツ用自転車の部品のシェアは世界1位です。自転車部品で長年にわたり培った鋳造技術やギア製造技術はリール生産にも生かされています。独自の鋳造技術()で作る「HAGANEボディ」や「HAGANEギア」は非常に耐久性が高いのが特徴です。
【ダイワに関して】
ダイワ(グローブライト)も同じく日本の大手釣具メーカーです。ロッド、リール、ルアーなど幅広い製品に対する高い開発力と技術力が特徴。初心者からベテランまで幅広いアングラーを対象にした製品を展開しています。リールの設計に関しては、「軽さと耐久性の両立」をコンセプトにしており、「ライトタフ(LC)」など、軽量で耐久性の高いモデルを多く出しています。
【価格帯別】ショアジギング用スピニングリールおすすめ11選!

それではおすすめのショアジギング用リールを11個ご紹介します。
今回は、実売価格で次の3段階にわけてご紹介します。
- 実売価格10000円以内の「コスパ最強」系
- 実売価格10000〜20000円の「中級」系
- 実売価格20000〜30000円の「ちょっと高級」系
それぞれの価格帯ごとに上記でお話しした機能などを精査し、厳選したモデルをピックアップしています。
【コスパ最強系】実売価格〜10000円
最近のリールは10000円以下でもかなり性能が高いものが手に入ります。上位モデルに比べると自重や防水機構のグレードは下がるものの、堤防・サーフでのライトショアジギングであれば十分な性能のものばかりです。初心者の方が最初の一台として買う場合や、中級者以上の方のサブリールとしてコストを抑えて購入したい場合はこちらの価格帯がおすすめです。
【ダイワ】レガリスLT4000-CXH

【商品スペック】
- 自重:225g
- ボディ素材:高強度樹脂(ZAION V)
- ギア比:6.2
- 最大ドラグ力:12kg
- PE糸巻き量:1.5号-200m
- 防水機構:–
この価格帯で一番のおすすめはダイワの「23レガリス」。1万円以下の実売価格ながら、上位モデルの素材・技術をふんだんに使ったコスパ抜群モデルです。値段以上の使い心地からとても人気で、Amazonリール部門で常に上位にランクインしている商品です。
このリールの一番の良さは軽さ。上位モデルにも使われる強化樹脂ZAION Vの恩恵もあり、自重は4000番で225gと1万円以下のカテゴリーでは圧倒的な軽さを誇ります。1万円以下のみならず、2万円以下のカテゴリーまで見渡してもトップの軽さ。3万円以下のカテゴリーでご紹介するシマノ「ヴァンフォード」の215gでやっと抜かされるレベルです。
圧倒的な自重の軽さに加え、エアドライブデザインによる巻きの軽さやATD TYPE-Lによる滑らかなドラグ性能など上位モデルにも採用されている技術が多数搭載されています。
1万円以下でできるだけ性能の高いリールを買いたい、軽いリールで楽にショアジギングを楽しみたいという方には「23レガリス」一択と言ってもいいでしょう。

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【ダイワ】レブロスLT4000-CH

【商品スペック】
- 自重:250g
- ボディ素材:高強度樹脂(DS4)
- ギア比:6.2
- 最大ドラグ力:12kg
- PE糸巻き量:1.5号-200m
- 防水機構:–
上述の「23レガリス」と並んでコスパ抜群で初心者御用達モデルとして名高いのが、同じくダイワの「24レブロス」。実売価格8000円台、セール時には7000円台前半で販売されていることもあり、その安さから人気を集めています。
安いだけでなく、性能も抜群。軽さと軽量性を両立させる「ライトタフ」仕様となっており、4000番で250gという十分な軽さになっています。ドラグは上位モデルにも搭載されているATD TYPE-L。滑らかな糸送りで、不意の大物にも安心感があります。
上位のレガリスと比べるとボディ素材のグレードやハンドル取付方式(ねじ込みか供回り式かの違い)、ベアリング数で差があり、そのあたりが1000円~2000円の価格差となっているようです。(レガリス、レブロスの比較はこちらの記事をご覧ください。)
少し高くても性能を優先したい方は「23レガリス」、なるべく費用を抑えたい方は「24レブロス」という選択肢になるでしょう。

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【シマノ】ナスキー4000XG

【商品スペック】
- 自重:285g
- ボディ素材:高強度樹脂
- ギア比:6.2
- 最大ドラグ力:11kg
- PE糸巻き量:1.5号-320m
- 防水機構:コアプロテクト
シマノの「ナスキー」も1万円以下で買える良いリールです。
このリールの特筆すべき点は、1万円以下カテゴリーでは唯一「コアプロテクト」という防水機構がついていること。コアプロテクトはシマノの防水機構の一つで、ドラグ内部に海水が侵入するのを防ぎ内部のサビやゴリゴリ感を防ぐ技術です。
また、シマノ独自の金属切削技術である「HAGANE」や「HAGANEギア」といった技術も使われており、耐久性は他のリールより一歩進んでいると言えるでしょう。
気になる点としては、自重が重い(4000番で285g)ことと、巻きが少し重く感じること。この価格帯で防水機構をつけようとするとこのあたりはどうしようもないのでしょうね。
しっかりしたリールで安心して釣りをしたい、一台買って長く使いたいという方にはおすすめです。

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【シマノ】サハラ4000XG

【商品スペック】
- 自重:280g
- ボディ素材:高強度樹脂
- ギア比:6.2
- 最大ドラグ力:11kg
- PE糸巻き量:1.5号-320m
- 防水機構:–
「サハラ」は実売価格7000円台で買えるシマノのエントリーモデルのリールです。
エントリーモデルながら、耐久性を生み出す上位技術、「HAGANE」と「HAGANEギア」を搭載している点がポイントです。
ナスキーのように防水機構(コアプロテクト)はついていないものの、ボディの剛性・ギアの耐摩耗性といった部分の強さは同価格帯のリールの中では上でしょう。
コアプロテクトがないので防水性能は劣りますが、巻き感はナスキーより軽くなっています。軽い巻き感が好みの方はサハラが良いでしょう。
ちなみにもうワンランク下の「セドナ」という機種もあり、実売価格は6000円台とさらに1000円ほど安くなっています。可能な限りお値段を抑えたい方はセドナでもいいでしょう。ただ、個人的にはセドナあたりまでがショアジギングで使えるギリギリの品質かなと感じます。

【中級】実売価格10000〜20000円
実売価格10000~20000円の価格帯からおすすめを4機紹介します。このあたりの価格から本格的な防水機構(ダイワ:マグシールド、シマノ:Xプロテクト 等)が標準搭載になってきます。ボディ素材もグレードの高い高強度樹脂や金属製(アルミ等)が使われるようになり、より高強度で軽量な仕様になってきます。
【シマノ】アルテグラ4000XG

【商品スペック】
- 自重:265g
- ボディ素材:高強度樹脂(CI4+)
- ギア比:6.2
- 最大ドラグ力:11kg
- PE糸巻き量:1.5号-320m
- 防水機構:Xプロテクト
一つ目がシマノの「25アルテグラ」。価格帯的にはミドルクラスのリールですが、コスパという点では今回ご紹介する全リール中で一番かもしれません。
アルテグラの魅力は搭載されているコア技術の多さ。実売価格で1万円台中盤なのに、最強の防水性能「Xプロテクト」や軽量・高耐久素材の「HAGANE」「CI4+」など、上位モデルにも搭載されている技術が多く取り入れられています。アルテグラは、上位モデルと遜色ない性能であることから「コスパのお化け」と表現されたりもします。
もともとかなりの技術水準でしたが、2025年5月のモデルチェンジでさらに複数の機能が追加されました。主な追加機能は以下のものです。
特に注目すべきは「インフィニティドライブ」と「インフィニティクロス」の搭載。この二つはギア性能に寄与するシマノのコア技術で、ストラディック以上の機種にはすでに搭載されていました。ざっくり言うと、「インフィニティクロス」でギアにかかる負荷を大きく軽減し、「インフィニティドライブ」のしっかりした軸を通して安定性を強化したということになります。これにより、巻きの滑らかさやファイト時の巻上げ性能が大幅に向上しました。
アルテグラは「コアソリッド」と呼ばれるシリーズに属し、前モデルから耐久性重視の設計になっています。(コアソリッドに関しては次項参照)2025年モデルより「インフィニティドライブ」と「インフィニティクロス」が搭載されたことによりギア周りが強化され、さらに力強くなりました。
信頼できるリールが欲しい方、シマノのコア技術をお手軽価格で体感したい方にはとてもおすすめできるリールです。

▼「25アルテグラ」のインプレはこちら!

【シマノ】ミラベル4000XG

【商品スペック】
- 自重:245g
- ボディ素材:高強度樹脂(CI4+)
- ギア比:6.2
- 最大ドラグ力:11kg
- PE糸巻き量:1.5号-320m
- 防水機構:コアプロテクト
「ミラベル」もアルテグラ同様にシマノのミドルクラスのスピニングリールです。
アルテグラの項でも少しお話しましたが、シマノはボディの仕様によって、「コアソリッド」と「マグナムライト」という2つのシリーズを展開しています。
シリーズ | 特徴・方向性 | 商品 |
---|---|---|
コアソリッドシリーズ | 堅牢性、巻きの力強さを重視 | ステラ・ツインパワー・ストラディック・アルテグラ |
マグナムライトシリーズ | 自重の軽さ、巻きの軽さ重視 | ヴァンキッシュ・ツインパワーXD・ヴァンフォード・ミラベル |
ミラベルは自重の軽さ・巻き始めの軽さを重視する「マグナムライト」シリーズに属します。その方向性通り、「マグナムライトローター」や「CI4+」など軽さに寄与する技術が複数搭載されています。
安心のシマノ製で、自重が軽くてスイスイ巻けるリールが欲しい方にはミラベルがおすすめです。

【ダイワ】フリームスLT4000-CXH

【商品スペック】
- 自重:235g
- ボディ素材:高強度樹脂(ZAION V)
- ギア比:6.2
- 最大ドラグ力:12kg
- PE糸巻き量:1.5号-200m
- 防水機構:マグシールド
ダイワのミドルクラスリールと言えば「フリームス」。2005年に初代モデルが出てから20年以上の歴史があるロングセラー商品です。
人気の理由は全体的なバランスの良さ。軽量・高強度素材のZAION Vを使用したことにより自重は235gとトップクラスの軽さを誇ります。前作(2018モデル)では剛性の弱さが指摘されていましたが、ZAIONV使用によりかなり改善されたようです。また、「エアードライブローター」採用による滑らかな巻き感も人気の要素です。
そして「フリームス」の最も特筆すべき点は、防水機構「マグシールド」搭載の最安モデルということでしょう。上述の「23レガリス」は1万円以下の低価格と基本性能の高さで人気ですが、マグシールド非搭載なのが弱点。
マグシールド搭載のリールを低価格で買いたい方はフリームスが第一候補になるでしょう。

【ダイワ】レグザLT4000-CXH

【商品スペック】
- 自重:255g
- ボディ素材:金属(アルミニウム)
- ギア比:6.2
- 最大ドラグ力:12kg
- PE糸巻き量:1.5号-200m
- 防水機構:マグシールド
レグザもダイワのミドルクラスの人気スピニングリールです。
レグザの一番の特徴は、剛性の高いメタルボディ(アルミ製)であること。本記事の一万円台のグレードでは唯一です。
メタルボディの魅力はやはり大物と対峙した時でしょう。私もエクセラーというメタルボディのリールを使っていますが、大型の青物やシーバスに走られた時の安定感は樹脂製とは違うなと感じます。
レグザの良いところは、メタルボディでありまがら自重255gと軽いこと。これは、スプールの薄肉化やローターなど他のパーツをZAIONVで作っていることによります。
メタルボディのリールを1万円台で探している方にはレグザは第一候補でしょう。

【ちょっと高級】実売価格20000〜30000円
【シマノ】ストラディック4000XG

【商品スペック】
- 自重:275g
- ボディ素材:金属(アルミニウム)
- ギア比:6.2
- 最大ドラグ力:11kg
- PE糸巻き量:1.5号-320m
- 防水機構:Xプロテクト
ストラディックもシマノを代表するスピニングリールの一つです。
ストラディックの一番の売りは、アルミ製の剛性が高いボディでしょう。シマノのラインナップの中では、ストラディックが最安値で手に入るメタルボディのリールになります。
その他の機能に関しては、上述のアルテグラとほぼ同じです。変わるのは
- 「デュラクロス」が搭載され、ドラグの耐久性が向上している。
- ボールベアリングの数が一つ増えており、リーリングの滑らかさと耐久性が向上している
といったところでしょうか。まとめると、ストラディックはアルテグラをさらに剛性高く、耐久性に優れたモデルに昇華させたリールと言うことができます。
ホームで60cm以上のワラサ、ブリがガンガンかかるような方にはストラディックくらいの強さのあるリールがいいと思います。また、中級者の方が新調する少しグレードの高いメインリールとしてもいいと思います。

【ダイワ】カルディアLT4000-CXH

【商品スペック】
- 自重:220g
- ボディ素材:高強度樹脂(ZAION V)
- ギア比:6.2
- 最大ドラグ力:12kg
- PE糸巻き量:1.5号-200m
- 防水機構:マグシールド
「カルディア」はダイワの汎用スピニングリールとして人気です。
最大のウリは、「ZAION V」を使った「モノコックボディ」による剛性の高さ。モノコックボディとは一般的なリールがボディ&カバーで構成されるところをボディ単体で構築するダイワの先端技術。ボディ、カバーの継ぎ目が無くなるので高剛性・高防水性のリールになります。
また、ボディ内のスペースが大きくなるのでより巻上げ力の高い大口径ギアを搭載することができるのも魅力です。
モノコックボディ意外にも「エアードライブデザイン」や「エアードライブローター」など軽量化と感度向上につながる技術や、大物に対峙できる強力なドラグである「ATD TOUGH」などダイワの先端技術が多数取り入れられています。
「モノコックボディ」のリールが欲しい方、ダイワの先端技術を味わいたい方にはカルディアはおすすめです。

【シマノ】ヴァンフォード4000XG

【商品スペック】
- 自重:215g
- ボディ素材:高強度樹脂(CI4+)
- ギア比:6.2
- 最大ドラグ力:11kg
- PE糸巻き量:1.5号-320m
- 防水機構:Xプロテクト
「ヴァンフォード」は、シマノのミドルクラスのスピニングリールで、やや高価な部類に属します。
マグナムライトシリーズの一員で、軽量性・感度を重視した設計になっています。ボディ・ローターなど大部分のパーツがCI4+で作られており、自重はなんと215g。今回紹介した中では最軽量で、他のリールを探してもこれ以上に軽いものはなかなかありません。
また、「マグナムライトローター」を搭載しており、感度に関しても同価格帯のリールに比べて頭一つ抜けている印象です。
軽量性・感度がかなり優秀なリールですが、耐久性もしっかりしています。ギアの耐久性を高める「インフィニティクロス」や鉄壁の防水機構である「Xプロテクト」なども搭載されており、なかなか隙がありません。
感度重視ということで、シーバス・フラットフィッシュがメインの方には特に合うリールではないでしょうか。パワーもあるので当然青物狙いメインでも使えます。

【参考】ハイエンドモデルはどんな感じ?
価格的にハイエンドとなるとダイワは「ソルティガ」、シマノは「ステラ」になるでしょう。どちらも10万円前後の価格となっており、プロ向けですね(笑)価格通りの高スペックとなっていますが、ライトショアジギングに使うとなると少々オーバースペック気味です。最高級はこんな感じなんだな、という参考程度にご覧ください。
【ダイワ】ソルティガ4000-XH

【商品スペック】
- 自重:345g
- ボディ素材:金属(アルミニウム)
- ギア比:6.2
- 最大ドラグ力:15kg
- PE糸巻き量:1.5号-200m
- 防水機構:マグシールド
「ソルティガ」はダイワのビッグゲーム用ブランドで、ロッド・リール・ライン・ルアーなど様々な製品が展開されています。
この「ソルティガ4000-XH」は、ダイワの4000番のスピニングリールの中では最高級品です。
魅力はダイワの中で最上級の剛性とパワー。アルミ製のモノコックボディを搭載しており、大型青物の引きにもびくともしない強度を有しています。また、大口径ギアによるパワフルな巻き上げも大きな武器です。
その他にもダイワの先端技術がてんこ盛りになった最強リールの一つです。

【シマノ】ステラ4000XG

【商品スペック】
- 自重:260g
- ボディ素材:金属(マグネシウム)
- ギア比:6.2
- 最大ドラグ力:11kg
- PE糸巻き量:1.5号-320m
- 防水機構:Xプロテクト
ステラはシマノの最高峰スピニングリールです。海のルアー釣りをやっている方なら一度は聞いたことがある名前ではないでしょうか。
ステラの魅力は圧倒的な剛性・耐久性と最高品質の巻き心地です。
もともと本格的なショアジギングを想定して設計されているので剛性・耐久性は完璧。ボディ素材は最強素材のマグネシウムを使用しています。
また、3つの「インフィニティ」技術により、軽快かつパワフルな巻上げを実現。
シマノの技術を結集した究極のリールです。

ショアジギングにおすすめのPEラインはこれ!

リールを買ったらPEラインもセットで買いましょう。ショアジギング用に使うなら、飛距離が出やすい8本編み以上がおすすめです。号数は、1.0~1.5号がちょうどいいでしょう。以下に私が使いやすいと感じるものをご紹介しますね。
【よつあみ】Xブレイド スーパージグマンX8

よつあみというメーカーの「Xブレイド スーパージグマンX8」は、ハイテンション高密度ピッチという編み込み方式で作られており強度には定評があります。さらに、HSTと呼ばれる特殊な表面加工がされてあり感度・強度・耐摩耗性などトータルのクオリティが高く、安心して魚とやり取りできるのが特徴です。
ピッチマーキングのカラーは5色で、10mごとにホワイト・グリーン・レッド・ピンク・ブルーがとなっています。飛距離やトレースコースを把握できるので、キャストの練習にはもってこいですね
【シマノ】ピットブル8

シマノの「ピットブル 8」は、しなやかさと滑らかさを併せ持ち、とても使い勝手の良いラインとして人気です。安心の国産8本編みで強度と品質の高さに定評があります。これだけの品質ながら、他と比べると安くコストパフォーマンスに優れているラインです。
▼その他のおすすめPEラインはこちら!

ロッドも一緒に揃えよう!
ショアジギング用におすすめのロッドもいくつかご紹介します。
今回の記事では、40g前後のジグを使用するライトショアジギングを想定してお話してきました。ライトショアジギングでは軽めのショアジギングロッドか万能シーバスロッドを使うのが一般的です。
以下でそれぞれのおすすめをいくつかご紹介します。
万能シーバスロッド
軽さと感度の良さが魅力のシーバスロッド。青物だけではなくシーバス・サーフゲームなど幅広く楽しみたい人には断然こちらがおすすめです。今回はシマノ・ダイワそれぞれの一番人気をご紹介しますね!
【ダイワ】ラテオ

ダイワのシーバスロッドのフラッグシップ的な存在。145g(96M)という圧倒的な軽さと上位モデルにひけをとらない操作性が魅力のロッドです。MクラスはMAX50gまで投げることができる遠投モデル。一本で、堤防のショアジギング・サーフのフラットフィッシュ・河口のシーバスとあらゆる釣りを網羅できる万能ロッドです。2万円台前半の価格に見合わない性能を持っており、初心者からベテランまで幅広いアングラーにおすすめできるロッドです。
今年8月発売の「24ラテオ」は前作よりハリが強く、感度・操作性ともに格段に向上しています!
▼「24ラテオ」の詳細はこちらをご覧ください。

【シマノ】ディアルーナ

「ディアルーナ」はシマノの人気シーバスロッドシリーズです。2万円台とミドルクラスの価格帯ながら、ハイエンドモデルにも取り入れられている技術が複数搭載されています。また、豊富なラインナップがあり、あらゆるルアーゲームに使える汎用性の高さが魅力です。
シーバスロッドですが、ライトショアジギングに使う人も多く、ナスキーと相性ぴったりの1本です。
▼「23ディアルーナ」の詳細はこちらをご覧ください。

▼おすすめの万能シーバスロッドはこちら!

ショアジギングロッド
40g以上のジグを思い切り投げたいならショアジギングロッドがおすすめ。中型青物くらいならゴリ巻きで寄せられるパワーがあるので、混雑エリアでの釣行が多い方でも安心です。
【シマノ】コルトスナイパーBB

コスパ良くショアジギングを楽しみたいならこのロッド。コルトスナイパーシリーズは、シマノのショアジギングロッドカテゴリーの代表格として様々なモデルが展開されています。「コルトスナイパーBB」は、シリーズの中で最も安い価格帯のモデルです。実売価格は1万円台半ばほどですが、ショアジギングに必要な機能をしっかりと備えたロッドになっています。また、ショアプラッキングにも対応しておりミノーやシンキングペンシルの操作性が高いことも魅力です。
コルトスナイパーシリーズは他にも「SS」やライトショアジギング特化「LSJ」などのモデルがあります。ご予算やこだわりに合わせて選べますよ!
▼「コルトスナイパーBB」の詳細はこちらをご覧ください。

▼より軽量化された「コルトスナイパーBB LSJ」の詳細はこちら!

【ダイワ】ショアジギングX

ダイワのエントリークラスのショアジギロッドです。初めてのショアジギングロッドに最適なモデルです。長さ・パワーは96Mがおすすめ。堤防やサーフで使用頻度の高い30~40gのメタルジグにベストマッチのロッドです。
▼ショアジギングロッド関連の記事に興味がある方はこちらもご覧ください!


良いリールで快適にショアジギングを楽しもう!
以上、ショアジギングにおすすめのスピニングリール11選でした。
リールは精密機械なので、ロッドよりも多くのパーツ、機能を有しています。そのため、価格に対する操作性・快適性はロッドに比べて大きくなると私は感じています。
なので、快適にトラブルなく釣りを楽しみたいと思ったら、リールにしっかりお金をかけるというのも有りだと思います。
納得の一台を手に入れて、快適に釣りを楽しみましょう!
▼ショアジギングにおすすめのルアー特集はこちら!



▼あると便利なグッズ特集はこちら!



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