海でルアーフィッシングをするなら、メタルジグは欠かせません。
ですが、一口にメタルジグと言っても様々なタイプがあり、特徴も使うべき場面も異なってきます。
今回は私が愛用している5つのタイプについて、特徴と適した使い方をお伝えしたいと思います。
ジグ選びの参考になれば幸いです。
メタルジグの性能を決める要素
メタルジグのタイプの話をする前に、メタルジグの重要な要素である「形状」と「バランス」について触れておきます。
メタルジグに求められる性能は様々あります。
主なものは次のようなものでしょう。
・飛距離
・フォール速度
・フォールのしかた
・泳ぎ方
これらの性能はメタルジグの「形状」と「バランス」の組み合わせによって決まります。
それぞれについて解説していきます。
形状
メタルジグの形状は大きく分けて「スタンダード」、「スリム」、「リーフ」の3種類です。
(画像出典:Amazon)
スタンダード
最もオーソドックスな形状です。各メーカーのラインナップの中で最も多い形状です。クセが無いので誰でも使いやすいジグが多いです。
スリム
スタンダードよりも細い形状です。細長いベイトを追っている時などに使用します。
リーフ
幅広の形状です。薄いものはヒラヒラとゆっくりフォールします。厚いものは抵抗が少ないのでストーンと速くフォールします。基本的には薄くてゆっくりフォールするものが多く、ジグを長く見せたい時などに使います。
バランス(前後)
前後のバランスとは、ジグを横から見た時に、重心がどこにあるか?ということです。
「センターバランス」、「フロントバランス」、「リアバランス」の3種類に分類されます。
センターバランス
重心がジグの真ん中付近にある。
・比較的飛距離が出る。
・規則正しいフォールをする。
フロントバランス
重心がジグの前方にある。
・飛距離は出にくい。
・アクションは控えめでナチュラル。
リアバランス
重心がジグの後方にある。
・飛距離が一番出る。
・アクションは派手。お尻を大きく振るようなアクションをする。
バランス(左右)
左右のバランスとは、ジグを上から見た時に左右対称なのか?非対称なのか?ということです。
左右対称型
ヒラヒラと規則正しいフォールをする。
左右非対称型
ジグザグや、円を描くような不規則なフォールになる。
次の項目からは本題のメタルジグの様々なタイプについて解説していきます。
タイプごとにある程度使い勝手やアクションの傾向はありますが、それも「形状」と「バランス」の組み合わせによって変わってきます。
ジグを選ぶ時は、形状とバランスを確認して、どういう動きをするのか?想像するといいでしょう。
メタルジグのタイプ
「形状」と「バランス」の組み合わせによって、メタルジグには様々なタイプがあります。
この項目では、主要な5つのタイプについて特徴と使い方をお話します。
どれも私が実際に使ってよく使っているもので、実際の使い勝手や釣れた時の状況も交えてお話します。
スタンダードタイプ
(画像出典:Amazon)
「スタンダード形状」・「センターバランス」の最もオーソドックスなタイプ。各メーカーのラインナップの中で一番多いタイプです。あらゆる状況にオールマイティーに対応できます。ただ巻きでも十分泳ぐし、あらゆるスピードのジャークにも対応します。どのタイプにするか迷ったらこれにしておけば間違いないでしょう。
ロングタイプ
(画像出典:Amazon)
スリム形状の長いタイプのジグ。長さによって「ロングタイプ」、「セミロングタイプ」に分類されます。ライトショアジギングで使うとしたら「セミロング」が多くなるでしょう。水切れがいいので、早いテンポのジャークに向いています。早い動きに反応する青物を狙うのに向いているジグと言えるでしょう。ただ、長さがある分、大きいジャークはやり辛い面があります。また、ベイトがサヨリやダツなど、細長くて少し大きめのものの時にも適しています。
スロータイプ
(画像出典:Amazon)
リーフ形状でゆっくりとフォールしていくタイプのジグ。ゆっくりとしたジャークでフォールさせて使います。フォール時間が長く食わせの間を作りやすいので、魚の活性が低い時などに効果的です、このジグを使った釣りは「ショアスロー」と呼ばれ、近年人気上昇中のスタイルです。狙う層はボトム寄りになります。青物はもちろん、ボトム付近のヒラメ、マゴチ、根魚にも効果的なジグです。
ブレードジグ
(画像出典:Amazon)
ブレード(羽)が付いたジグ。アピール力が非常に高いジグです。ベースのジグの種類によってアクションが変わります。フォールはブレードの抵抗があるので遅め。タダ巻きもしくはゆっくりとしたジャークがおすすめです。魚の活性が低い時や、早いテンポのジャークに反応がない時に効果的だったりします。また、ナブラ撃ちにも有効です。
マイクロジグ
一般的に20g以下の小型のジグのことを言います。魚の活性が低い時や、シラスなど小さなベイトを追っている時に有効です。飛距離不足を補うタングステン製のジグもあります。
揃えておきたいラインナップ
最初は何を持っていったらいいかわからないと思いますが、
まずは、「スタンダードタイプ」を多めに持っていくようにしましょう。(根がかりなどによるジグロストも考えて、5個は持っておきたいですね)
また、その日の状況で、釣れやすいカラーや使いやすい重さが変わってきます。色々な状況に対応できるように、何種類が持っておきたいところです。
▼メタルジグのカラーの決め方についてはこちらをご覧ください。
▼メタルジグの重さの決め方についてはこちらをご覧ください。
また、スタンダードタイプで反応が悪い時のために、「スロータイプ」も一つ二つあると安心です。
余裕があれば、「ブレードジグ」や「マイクロジグ」があると、釣りの幅が広がります。
まとめ
メタルジグのタイプは様々あり、それぞれアクションや得意とする場面が異なります。
全く考えずに選んだジグでも釣れる時は釣れますが、より良い釣果を目指すのであれば、それぞれのジグの特徴を理解した上で選ぶことが必要になってきます。
色々なジグを使いこなし、どんな状況でもボウズを回避できるようになりたいですね!
最後まで読んでいただきありがとうございました!
▼初心者にも使いやすい「スタンダードタイプ」のジグの紹介です。
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