メタルジグを投げて青物や根魚を狙うショアジギング。
その中でもライトショアジギングは、堤防や砂浜など身近な場所でできることもあり、近年人気上昇中のジャンルです。
「釣って楽しい、食べて美味しい!」そんなライトショアジギングにおすすめのリールをご紹介します。
リールの選び方も併せてお話するので参考になれば幸いです。
ライトショアジギングとは?
ショアジギングとは、メタルジグと呼ばれる金属製のルアーを岸から遠投し、青物やヒラメ、根魚などを狙う釣り方です。メタルジグは10gくらいの軽いものから、重いものは100g超えのものまであります。
一般的に、20g~50gくらいのジグを使う釣りをライトショアジギングと呼びます。
(明確な線引きがあるわけではありません)
メインの釣り場は防波堤や砂浜、河口など潮の流れがそこまで速くない場所になります。
主なターゲット
・イナダ
・サゴシ
・サバ
・根魚(カサゴ、ソイ)
・ヒラメ
・マゴチ
など
100g前後のジグを扱うショアジギングよりも体力的に楽で、それでいてしっかりジグを操作する感触が味わえるので、初心者にもやりやすい釣りと言えます。
リールを選ぶポイント
リールは何種類かありますが、ショアジギングで使うリールは「スピニングリール」です。
リールを選ぶポイントはたくさんあります。専門用語ばっかり出てくるので初心者の方にはなにがなんだか、、、という感じでしょう。
そこで、たくさんあるポイントの中でも特に大事な4つについてお話します。最初は難しいとは思いますが、このあたりを少し意識して選んでみてください。
番手(大きさ)
リールの大きさのことです。1000番~の番号で表記されます。
小型のスピニングリールの場合、小さい順に、
1000番・2000番・2500番・3000番・4000番・5000番・6000番 となります。
(※メーカーによって若干表記が異なる場合があります。)
大きくなるほど、スプール径、が大きくなり巻ける糸の量が多くなります。
糸の太さによって巻ける量が変わってくるので、まずは使う糸の太さを確認しましょう。
ライトショアジギングの場合、1.0号~1.5号のPEラインを200m前後巻ける3000~4000番が使いやすいです。
・リールの大きさは1000~の番号で表記される
・番号が大きくなるほど、巻ける糸の量が増える
・ライトショアジギングではPE1.0~1.5号を200m前後巻ける、3000~4000番がちょうどいい
ギア比
「ギア比」とはハンドルを1回転させた時にローター(糸を巻き取る回転部)が何回転するか?ということです。
例えばギア比5.2だと、ハンドル1回転で5.2回ローターが回ります。ギア比が大きくなるほどハンドル1回転でたくさんローターを回せるので、巻きスピードが速くなります。
一般的に、
ギア比5.0未満をローギア、5~5.4をノーマルギア、5.5~6.2をハイギア(H)、6.3以上をエクストラハイギア(XH)と呼びます。
ライトショアジギングではスピード感のあるキビキビしたアクションが必要なことが多いので、ハイギア(H)かエクストラハイギア(XH)がおすすめです。
・ギア比が大きくなると、ハンドル1回転で回収できる糸の量が多くなる→スピードが速い
・ライトショアジギングでは、ギア比5.5以上のハイギア(H)かエクストラハイギア(XH)がおすすめ
ドラグ力
「ドラグ力」とは、それ以上の負荷が加わるとスプールが逆転する数値のこと。
ドラグ力が弱すぎると、ドラグを締めても魚の引きでラインが出されてしまったり、リールが破損してしまったりします。
ライトショアジギングでは最大ドラグ力10kg前後のものを選びましょう。
・ライトショアジギングでは最大ドラグ力10kg前後のものを選ぶ
・3000番~4000番のリールを選んでおけばだいたい大丈夫
剛性(本体の強さ)と重さ
「剛性」とはリール本体の強さのことです。
樹脂製の本体は軽いですが、剛性は弱いです。金属製の本体は重いですが、剛性は強いです。
ライトショアジギングでは大物がかかることも考えられるので、金属を主体とした剛性強めのリールがおすすめです。
ライトショアジギングに適したリールとは?
ここまでの内容をまとめます。
ライトショアジギングで使うリールはに求められる性能は、
・3000番~4000番の大きさ
・ハイギア(H)以上のギア比
・最大ドラグ力 10kg前後
・金属主体の剛性強めの本体
といったところですね。
また、メーカーで迷ったら、主要リールメーカーである「ダイワ」か「シマノ」を選ぶのが無難です。
これらのメーカーは技術がしっかりしているので下位グレードでも性能の高いものが多いです。
また、耐久性が高くとても長持ちしますね!
次の項目で、これらの条件を満たすおすすめのリールを紹介していきます。
ライトショアジギングにおすすめのリール
エントリー用、コスパ重視のモデル(10000円以下)
レブロス LT3000-CH 【ダイワ】
ダイワのラインナップの中では低価格帯に位置するリールです。
私にとって、ライトショアジギングを始める時に買った思い出深い一品でもあります。
お手頃価格帯ですが、機能はライトショアジギングに使用するには十分でした。今年で買ってから9年経ちますがバリバリ使えています。この物持ちの良さもダイワの魅力ですね。
セドナ C3000HG 【シマノ】
シマノのエントリーモデル。最初の一台としては十分な機能を持っています。
ただ、特別な防水機構が無いことや、本体が樹脂製ゆえ剛性が弱い点など、ライトショアジギング用としておすすめできるのはここが最低限かなとは感じます。
初心者におすすめ、ある程度しっかりしたモデル(10000~20000円)
レガリス LT4000-CXH 【ダイワ】
コスパ最強の評判も高いレガリスですが、この秋リニューアルします!
現行モデルは本体の剛性が弱い印象でしたが、この秋より上位モデルにも取り入れられている素材「ZAION V」を使用。
上位モデルにもひけをとらない「剛性」と「軽さ」の両立を実現しています。
ナスキー C3000HG 【シマノ】
シマノの上位モデルにも採用されている「ハガネギア」というギア技術を採用。価格の割にパワーのある巻き上げができます。
また、シマノ独自の防水技術「コアプロテクト」を取り入れており、リール内部への海水の侵入リスクが軽減されています。
フリームス LT4000-CXH 【ダイワ】
フリームスの魅力は巻き心地の軽さ。同じ価格帯の他のリールと比べてもトップクラスの軽さです。
また、本体には上位モデルにも採用されている高強度・軽量素材「ZAION V」を使用しているので、軽量なのにパワフルな巻き上げができます。
ブリクラスも混ざる釣り場ではこれくらいの強さのリールがおすすめです。
アルテグラ C3000XG 【シマノ】
シマノのラインナップの中でもかなりコスパの高いモデルです。
エントリー並みの価格ですが、21年のリニューアルにより上位モデル顔負けの技術が複数取り入れられました。
中でも注目すべきは最上位クラスの「ステラ」と同じギア技術「マイクロモジュールギア2」を採用したこと。これにより、1万円台前半のリールとは思えない滑らかな巻き心地に仕上がっています。
また、上位の防水機構である「Xプロテクト」を採用しており、耐久性においてもかなり安心できるモデルです。
・1万円台のラインナップでは、「フリームス」と「アルテグラ」が頭一つ抜けて互角な印象です。
・1万円台のリールで迷ったら「フリームス」か「アルテグラ」にしておけば間違いはないと思います。
中級者以上におすすめ、本格モデル(20000円~30000円以上)
カルディア LT4000-CXH 【ダイワ】
ストラディック C3000XG 【シマノ】 ※2023年秋リニューアル!
シマノのミドルクラス「ストラディック」がこの秋大幅リニューアル!機能がかなり改良されるようなのでおすすめに入れました。
一番の目玉は、シマノの最上位技術「インフィニティクロス」を採用していること。これにより、ギアの負荷が分散され、耐久性が従来の2倍に向上しました。
また、快適な巻き感につながる先進技術「インフィニティドライブ」も取り入れられており、従来よりも軽い力で力強い巻き上げができるようになっています。
今までは、一つ下位の「アルテグラ」と素材しか違わない?と思っていましたが、今回より価格以上のスペックになったと思います!
ロッドも一緒に買いましょう!
ライトショアジギングをするには、当然適したロッドも用意しなければなりません。
▼以下の記事で初心者におすすめのロッドを紹介していますので参考にしていただければと思います。
まとめ
リールは釣りに使う道具の中でも構造が複雑です。
それにライトショアジギングはルアーも重いですし、魚も大きめなのでリールに大きな負荷がかかる釣りです。
あまりグレードの低いリールを選んでしまうとトラブルが多くてストレスになったり、すぐ故障してしまったりします。
なので、どうせ買うならある程度のグレードのものを選んで、快適な釣りを楽しんでいただけたらと思います!
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