本日はメジャークラフトのショアジギングロッド「クロステージ CRX-962LSJ」のインプレをしようと思います。
このロッドの良さは、とても軽いこと。同価格帯のショアジギングロッドと比較すると圧倒的です。
軽いショアジギングロッドで快適に釣りをしたいという方はぜひ検討してみてください!
(アイキャッチ画像出典:メジャークラフト公式サイト)
「メジャークラフト」ってどんなメーカー?
メジャークラフトは、大阪府に本社を構える釣具メーカーです。ショアジギング、シーバス、エギング、ライトゲームなどのソルトウォーターから、トラウトやブラックバスなどの淡水まで、幅広いルアーゲーム用品を販売しています。また、ルアーフィッシングの普及活動にも積極的で、「ルアルアチャンネル」や「ソルパラTV」など独自のYouTubeチャンネルや番組を持っています。
同社のロッドの特徴は、入門向けのコスパモデルから中上級者向けまで多様なラインナップがあることです。エントリーモデルから順に「ソルパラ」、「ファーストキャスト」、「クロステージ」、「トリプルクロス」、「クロスライド」など多くの人気シリーズを展開しています。
ショアジギングロッドもこれらのラインナップのほとんどに組み込まれています。
「クロステージ」とは?
「クロステージ」は、同社のルアーロッドのブランドの一つ。リニューアルを3回重ねているので「3代目 クロステージ」と呼ばれています。
同社のルアーロッドブランドはエントリーモデルから順に次のような展開になっています。
- ソルパラ
- ファーストキャスト
- クロステージ
- トリプルクロス
- クロスライド
クロステージは、同社のブランドの中ではちょうど中間的なモデルになります。
コンセプトは「初中級アングラーが気軽に本格的なスペックを体感できるロッド」。
デビューから十年、全てを一新した「三代目」クロステージが遂に登場する。初中級アングラーが気軽に本格的なスペックを体感できる、まさにタックル革命をもたらした初代のコンセプトはそのままに、年々刻々と変化するフィールドコンディションとフィッシングメソッドに対応するべくマテリアルから再検証。最新テクノロジー「クロスフォース製法」も採用し、新たに開発されたブランクが、より快適に、よりシャープになってアングラーを全力サポート。握りやすい細身のグリップ形状が、快適なゲームを約束する。コストパフォーマンスに優れたスタンダードロッドの代名詞クロステージは今、「三代目」の時代に突入した。
引用元:メジャークラフト公式サイト
クロステージのラインナップ
メジャークラフトのロッドの特徴は、一つのブランドにかなり多数のジャンルのモデルがあること。「クロステージ」の商品ラインナップは以下のようになっています。
- 北海道サーモン
- ひとつテンヤ
- サーフライトジギング
- ボートマゴチテンヤ
- ボートシーバス
- キャスティング(オフショア)
- マイクロジギング
- ティップランエギング
- パックロッド
- サーフ
- タコ
- 鉛スッテ
- ボートタコ
- タイラバ
- ジギング
- ショアジギング
- シーバス
- ハードロック
- エギング
- クロダイ
- タチウオ
- ライトゲーム
メジャークラフトさん、ちょっと多すぎますよ・・・。てゆーか「ひとつテンヤ」とか「鉛スッテ」とか知らない釣り方がたくさんあります(笑)
今回ご紹介するのは、「ショアジギング」カテゴリの「962LSJ」というモデルです。30~40gのメタルジグが扱いやすく、最も汎用性の高いモデルです。
「クロステージ CRX-962LSJ」はこんなロッド!
「クロステージ CRX-962LSJ」の特徴を詳しく見ていきましょう。また、スペックや搭載技術に関して、他メーカーの同クラスロッドと比較してみたいと思います。
スペック・特徴
シーバスロッドに近いレベルの「軽さ」
一番の強みが軽いこと。同クラスのショアジギングロッド(ショアジギングXやコルトスナイパーBB)の自重が250g以上なのに対し、クロステージはなんと180g!長時間ロッドを振り続けなければならないショアジギングにおいてこの差は大きいですよ。
柔らかいティップでプラグも対応可
ショアジギングロッドにしてはティップが柔らかく設計されています。なので、プラグやメタルバイブなどの操作性も意外といいです。あと、ショートバイトやフラットフィッシュのモソッとしたアタリを合わせやすい(フッキングしやすい)というのも強みです。
「クロスフォース製法」採用。ライトショアジギングには十分なパワー
ティップ部は柔らかく繊細に作られていますが、バット部は「クロスフォース製法」を採用し、硬めでしっかり作られています。これにより、ワラサクラスの青物がかかっても余裕を持ってやりとりできます。ただ硬さがある分、キャストには慣れが必要だと思います。(以下「遠投性能」で詳しく説明します)
同クラスのロッドとの比較
参考に、近隣スペックのロッドをまとめました。
やはり自重180gは、同価格帯では圧倒的ですね!
ロッド | 価格 | 長さ | 硬さ | ルアー重量 | ジグ重量 | 自重(g) | 搭載技術など |
---|---|---|---|---|---|---|---|
【ダイワ】 ショアジギングX | 14500円 | 9.6ft | M | – | 15g-60g | 275 | ブレーディングX |
【シマノ】 ソルティアドバンス S96M | 14100円 | 9.6ft | M | MAX60g | 255 | ||
【メジャークラフト】 クロステージCRX-962LSJ | 15600円 | 9.6ft | LSJ(M) | 30g-50g | – | 180 | クロスフォース製法 |
【ダイワ】 ドラッガーX96M | 21200円 | 9.6ft | M | 15g-60g | 20g-70g | 225 | ブレーディングX、エアーセンサー シート |
【シマノ】 コルトスナイパーBB S96M | 22000円 | 9.6ft | M | MAX60g | 253 | ハイパワーX | |
【メジャークラフト】 トリプルクロスTCX-962LSJ | 21400円 | 9.6ft | LSJ(M) | 20g-60g | – | 220 | 4軸カーボン、クロスフォース製法 |
【ダイワ】 ドラッガーSX100ML | 49000円 | 10.0ft | ML | MAX50g | MAX60g | 170 | X45、Vジョイント、エアーセンサーシート |
【シマノ】 コルトスナイパーSS S96M | 30500円 | 9.6ft | M | MAX60g | 190 | スパイラルX、ハイパワーX、 スクリューロックジョイント、 Vホールドフロントグリップ | |
【メジャークラフト】 クロスライド5G XR5-962M | 31600円 | 9.6ft | M | 20g-60g | – | 160 | R360構造 |
「クロステージ CRX-962LSJ」のインプレ
「クロステージ」を実際に使って感じたことをまとめました。私が使っている「CRX-962LSJ」について「遠投性能」、「軽さ」、「感度」、「パワー」、「強度・耐久性」の項目について書いていきたいと思います。また、様々なシチュエーションで使った感想も書いていきます。
概要
遠投性能
ショアジギングロッドとしては普通。40gのジグを無風で投げて90m前後です。ただ、初心者の方は慣れるまではここまで飛ばないと思います。理由は、バットが硬いのでジグをしっかり乗せないと曲がらないから。ただそれは、程度は違えどどんなロッドでも同じですからね。頑張って早く慣れる!と割り切るのもありだと思います。
一方、20g以下はちょっと投げにくいと感じました。理由はルアーが軽すぎてバットが十分に曲がらないからですね。まあ適正重量30〜50gって書いてあるのでしょうがないですね(笑)
軽さ
自重180gはショアジギングロッドの中ではかなり軽いです。他2本(ショアジギングX、コルトスナイパーBB)と比較すると、軽さは頭一つ抜けています。
感度
ショアジギングロッドとしては普通より少し良い。これはティップが柔らかいからですね。シンキングミノーやバイブレーションなどは波動がしっかり感じられて使いやすかったです。小さなアタリも感じられるので、シーバス・フラットフィッシュ狙いもやりやすいですよ!
パワー
パワーは他の2本に比べると劣り気味。イナダぐらいまではそこまで差を感じませんが、ワラサくらいになると、他の2本と違ってゴリ巻きで寄せてくることは難しくなります。軽さ・感度を重視したモデルなのでしょうがないですね。
強度・耐久性
殉職するまでの1年半、特に問題はなかったです。殉職は自分の不注意なのでしょうがないです(笑)
シーン別使用感
堤防でのライトショアジギング
30~40gのジグの操作性に優れたLSJクラスに最も適した釣りです。ヘビーシンキングミノーも20g以上なら問題なく使えました。ただ、20g以下のルアーは飛距離があまり出ないのでちょっと使いにくい印象です。
30g前後のメタルジグ・プラグ中心の釣りにはかなりマッチするロッドです。
サーフでのシーバス・フラット狙い
ティップが柔らかく感度が良いのでいけます。さすがにシーバスロッドやサーフロッドと同じとはいきませんが、初心者には十分な使用感です。ただ前述の通り、20g以下のルアーは飛距離が出ません。サーフをメインに考えるなら、専用サーフロッドか万能系のシーバスロッドがおすすめです。
▼ショアジギングにも使いやすい万能系のシーバスロッドはこちらをご覧ください!
「クロステージ(ショアジギング)」のラインナップ
「クロステージ ショアジギング」は3つのカテゴリで計8種類のモデルが展開されています。
今回ご紹介した「CRX-962LSJ」は、最も定番で誰でも使いやすいモデルです。
カテゴリ | モデル | 特徴 |
---|---|---|
スーパーライトショアジギング | CRX-902SSJ | 軽量ジグで気軽にライトショアジギングを楽しみたい方にオススメなスーパーライトショアジギング(SSJ)モデルです。10g前後のマイクロジグを使用して小型青物(サバ・カマス・メッキ等)を狙ったり、20g前後のジグでタチウオやサゴシのファイトを楽しむのも良いでしょう。 |
スーパーライトショアジギング | CRX-942SSJ | 30g前後のジグでショアジギングを存分に楽しめるスーパーライトなモデルです。ターゲットは小~中型青物をはじめ、タチウオやロックフィッシュなどと幅広く活躍します。ショアジギングデビューにはピッタリの軽快な1本です。 |
ライトショアジギング | CRX-902LSJ | このレングスはキャスト時に振り切りやすいので、ロングロッドに自信のない方やビギナーの方、女性にオススメのモデルです。さらにジャーク時にもアクションがつけやすいので、軽快なロッドワークで多彩な誘いを可能とします。 |
ライトショアジギング | CRX-962LSJ | ライトショアジギングにおいては定番となるモデルです。堤防ではもちろんのこと、サーフや地磯などさまざまなフィールドで活躍します。足場の良い場所であれば中型青物とのファイトも可能なマルチパーパスモデルです。 |
ライトショアジギング | CRX-1002LSJ | ショアジギングでは遠投力が時として、釣果へダイレクトに影響します。例えば、遠浅のサーフなどでは沖のナブラに届くかどうかが勝負の分かれ目となります。このモデルはロングキャスト性能に優れていますので、是非かっ飛ばして下さい。 |
ショアジギング | CRX-962MH | ショアジギングで使用頻度の高い60g前後のメタルジグにピッタリのバーサタイルモデルです。特にキレの良いジャークを得意としていますので、緩急をつけた誘いでターゲットを攻略して下さい。 |
ショアジギング | CRX-1002MH | 堤防からサーフ、地磯とフィールドを問わず、活躍する万能モデルがコレ! 60g前後のメタルジグがショアジギングではメインとなる場面が多いため、このモデルがベストマッチします。きっと手放せない1本となるでしょう。 |
ショアジギング | CRX-1062MH | 60g前後のメタルジグをロングキャストするならこのモデルが威力を発揮します。また、足場の高い堤防や磯からの釣りではこのレングスが有効です。メタルジグを思いっきり遠投して、走り回る回遊魚にアタックして欲しい。 |
ショアジギング | CRX-962H | 大型青物のポイントは潮流の速い場所が多く、そこを攻略するには80g前後のメタルジグが必要となります。このモデルはそんな状況にも対応するトルクフルな1本で、バット部はクロスフォース製法による抜群のリフトパワーが自慢。そのポテンシャルを体感せよ。 |
ショアジギング | CRX-1002H | 80g前後のメタルジグを遠投して大型青物を狙うならば、迷わずこのモデルでしょう。リフティングパワーに優れたパワフル設計ですので、安心感のあるファイトが楽しめるでしょう。バット部のクロスフォース製法がジャークやキャスト、ファイトとあらゆる角度からサポートします。 |
「クロステージ」の口コミ
他の人の「クロステージCRX-962LSJ」に対する感想をご紹介しますね。
良い口コミ
入門用に最適。
引用:Amazon口コミ
初めてのショアジギング用に購入。
ガイドも揃ってるし、ガイドのエポキシ処理も綺麗。
40gのジグをキャストしてみたが、ロッドのパワーを感じつつ良い感じ。
ど素人でも糸ふけ除いて70m台は飛びました。引用:Amazon口コミ
悪い口コミ
軽さ けして軽くは無いが、価格帯を考えると許容範囲 操作性 ディップが他のジグロッドに比べると少し柔らかく、ただ巻時等は食い込みは良いと感じます。 ただ、バットが硬く、キャストには少しコツがいると思いますが、タラシを長めにとり、バットにしっかりとジグの重さを乗せる事が出来れば、30gのジグで80mくらいは飛びます。
引用:Amazon口コミ
「クロステージ」に合わせたいリール
メジャークラフトはリールは販売していないので、他メーカーのリールを合わせることになります。私はダイワの「レブロス」や「エクセラー」などを合わせていましたが特に不具合とかはありませんよ!
ナスキー C3000HG 【シマノ】
シマノの上位モデルにも採用されている「ハガネギア」というギア技術を採用。価格の割にパワーのある巻き上げができます。また、シマノ独自の防水技術「コアプロテクト」を取り入れており、リール内部への海水の侵入リスクが軽減されています。
フリームス LT4000-CXH 【ダイワ】
ダイワのリールもおすすめですよ!
フリームスの魅力は巻き心地の軽さ。同じ価格帯の他のリールと比べてもトップクラスの軽さです。また、本体には上位モデルにも採用されている高強度・軽量素材「ZAION V」を使用しているので、軽量なのにパワフルな巻き上げができます。
ブリクラスも混ざる釣り場ではこれくらいの強さのリールがおすすめです。
まとめ
以上、メジャークラフト「3代目クロステージCXR-962LSJ」のインプレでした。
中型青物と対峙するのに十分なパワーを持ちながら、軽さと繊細さも併せ持つ。そんなショアジギングロッドです。
なるべく疲れずにショアジギングをしたい人や、お手頃価格で本格ロッドを手に入れたい人は検討してみてはいかがでしょうか?
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