本日は、シマノのショアジギングロッド、「コルトスナイパーBB LSJ」のインプレをしようと思います。
シマノのショアジギングロッドカテゴリーの代表格として様々なモデルが展開されているコルトスナイパー。今回紹介する「コルトスナイパーBB LSJ」は、ライトショアジギングに特化したモデルです。50gまでの軽めのジグやプラグの操作性に優れており、どのモデルも自重200g以下と軽いのが特徴。それでいて青物の引きにも負けないパワーも併せ持っています。
そんな「コルトスナイパーBB LSJ」について、モデルとしての位置づけや、他ロッドとの比較を解説します。今まで使ってきたインプレも交えてご紹介します!

コルトスナイパーとは?

「コルトスナイパー」は、シマノのショアジギング・ショアプラッキング専用ロッドのブランドです。ラインナップが非常に豊富なのが特徴です。グレードだけで7種類が展開されており、さらにそれぞれのグレードで10種類以上のモデルが展開されています。
コンセプトは「多くのアングラーに、ショア青物ゲームの楽しさを」。
まさにショアアングラーのために多彩な選択肢を用意してくれていますね!
ロックしたターゲットは確実に仕留める。ショアスナイパーのためのロッド
「多くのアングラーに、ショア青物ゲームの楽しさを」というコンセプトの元にスタートしたブランドであるコルトスナイパーは、ユーザーとともに進化を遂げ、今では、ショアからストイックに大型青物と対峙するエキスパートからも、絶大な信頼を得るロッドブランドとしての地位を確立するまでに至りました。
求められるこれらの性能をベストなバランスで実現し、アングラーにベストな体験を提供できるからこそ、コルトスナイパーはコアなアングラーから選ばれ続けてきました。
大型の回遊魚を磯でストイックに狙うときも、堤防などでライトに楽しむときも、コルトスナイパーはベストな選択肢を提供し続ける存在であり続けます。
ラインナップ
コルトスナイパーは、12種類のグレードで展開されています。
グレード | 特徴 |
---|---|
コルトスナイパー リミテッド ビッグゲーム | ロックショアのレコードを獲る、屈強スペック。過酷なロックショアに判然たる意志で挑み、夢を渇望するアングラーに捧げるビッグゲームロッド。レコードフィッシュをバイトに持ち込むための「操作性」、不屈の「高強度」、最高レベルの「パワー」、アンバランスなラインシステムに対する「トラブルレス性能」など、ハードワークが要求されるビッグゲームロッドの性能を徹底追求。 |
コルトスナイパー リミテッド | 絶海の群青に未到の愉悦を求めて。目指したものは、シマノが持ちうる先進テクノロジーとノウハウを高次元に融合させ、これまでの限界を超越するショアキャスティングロッドの創造。アングラーの慢性的な不満であったライントラブルからの解放を徹底追求。 |
コルトスナイパー エクスチューン | 主導権は渡さない! 強靭な粘りとパワーでショアを征する 大型青物やマグロなどに挑むストイックなショアゲームにおいて、信頼できるブランクス性能を追求、破壊強度と粘り強さを高めたのが新生コルトスナイパーXTUNE。高負荷時の衝撃緩和をコンセプトに新設計。 |
コルトスナイパー XR | 別次元のパワーと操作性。総合力を磨き上げた本格派ショアキャスティングシリーズ。 ショアジギング&プラッギングゲームに求められる「遠投性・軽さ・シャープさ・パワー」のベストバランスを求めた本格ロッド。高精度のキャストと操作性、大型青物とのファイトでは安定したリフトパワーを追求。 |
コルトスナイパー SS | パワーを秘めた軽快操作ブランクス よりパワフルに、より軽快に、をコンセプトに進化を遂げた「コルトスナイパーSS」。シマノショアジギングロッドのスタンダードとしてアングラーのレベルを問わない扱いやすいブランクスを追求。 |
コルトスナイパー SS[振出モデル] | 実戦至上主義。高い基本性能と軽快な操作性の両立 高い基本性能に機動性をプラスした振出モデルは、2ピースロッドにも劣らないパワー及びスムーズなベンディングカーブを実現。 |
コルトスナイパー BB | パワーアップと振り軽さを実現したベーシックモデル。 ショアジギングロッドとしての基本性能を高次元に備えたコルトスナイパーBB。ブランクスにはネジリ剛性を高める強化構造ハイパワーXを搭載し、ショアジギングシーンで求められる遠投性・操作性・パワーにおいて高いパフォーマンスを発揮。 |
コルトスナイパー BB[振出モデル] | 不意のナブラに即対応!メインにもサブにも使える利便性の振出ショアジギングロッド! ショアジギングロッドとして求められる基本性能に機動性をプラスしたコルトスナイパーBB[振出]。 |
コルトスナイパー BB LSJ | はじめてのLSJ(ライトショアジギング)を楽しむために。軽さとパワーの両立で操作も快適。 サーフ&ゴロタ浜、防波堤等において、小型ジグ・プラグを用いて楽しむ「ライトショアジギング」に特化したモデル。徹底的な軽量化を実現することで、このゲームにおいて重要なキープキャスト&キープアクションを可能に。また、青物などを攻略する際に求められる遠投性やパワーファイトをアシストするために、ロッドのネジレを防ぐ強化構造[ハイパワーX]を採用。追及された軽さとパワーのベストバランスでアングラーを快適にサポート。 |
「コルトスナイパーBB LSJ」の位置付け
今回ご紹介するコルトスナイパーBBは、コルトスナイパーシリーズの中で最もライトショアジギング寄りのモデル。主に堤防・サーフなどから、30~40g前後のジグで小型・中型青物などを狙うことを想定しています。
また、他のショアジギングロッドを比べると全体的に柔らかい作りになっているので、プラグやワームなどジグ以外のルアーも扱いやすいという特徴もあります。
はじめてのLSJ(ライトショアジギング)を楽しむために。軽さとパワーの両立で操作も快適。
サーフ&ゴロタ浜、防波堤等において、小型ジグ・プラグを用いて楽しむ「ライトショアジギング」に特化したモデル。徹底的な軽量化を実現することで、このゲームにおいて重要なキープキャスト&キープアクションを可能に。また、青物などを攻略する際に求められる遠投性やパワーファイトをアシストするために、ロッドのネジレを防ぐ強化構造[ハイパワーX]を採用。追及された軽さとパワーのベストバランスでアングラーを快適にサポート。
シマノ公式HP
BB、SSとの比較
近隣モデルとして、スタンダードなBBや一段階グレードが上のSSなどがあります。これらとのスペックや搭載技術を比較してみました。
項目 | BB LSJ(96ML) | BB(96M) | SS(96M) |
---|---|---|---|
自重(g) | 182g | 253g | 190g |
ルアー重量(g) | MAX50g | MAX60g | MAX60g |
ハイパワーX | 〇 | 〇 | 〇 |
スパイラルX | – | – | 〇 |
Kガイド | 〇 | 〇 | 〇 |
リールシート | CI4+ | 高強度樹脂 | CI4+ |
グリップ | – | – | Vホールドフロントグリップ |
その他 | – | – | スクリューロックジョイント |
希望小売価格 | 21,200円 | 22,000円 | 30,500円 |
比較してみると、まず「軽さ」が際立ちますね。1万円以上高いSSよりも軽いという驚異の軽量性。ジグをキャストし続けるショアジギングにおいて自重が軽いのはとてもありがたいです。
その軽さに一役買っているのが「CI4+」素材のリールシート。CI4+は上位モデルにも採用されている素材で、軽さと感度UPを実現します。
また、価格はシリーズ最安値。実売価格では15000円前後で、比較的お求めやすい価格になっています。
▼コルトスナイパーに関するその他の記事はこちら!


コルトスナイパーBB LSJはこんなロッド!

コルトスナイパーBB LSJの特徴を詳しく見ていきましょう。
特徴
自重100g台という圧倒的軽さ!
まず特筆すべきは全モデル200g以下という圧倒的な軽量性。20~50gのジグを使うライトショアジギング仕様ということで、ブランクスの細身化ができたことがこの軽さに繋がっています。
CI4+のリールシートで軽さ・感度アップ
軽量化に一役買っているのが「CI4+」を使用したリールシート。CI4+とはシマノ独自の炭素素材で、従来のものより軽くて耐久性が高いのが特徴です。リールシートが軽量になったことで感度もアップしています。
「ハイパワーX」構造により大物とのファイトも安心!
ライトショアジギング仕様ですが、パワーも十分。バット部はシマノのコア強化技術「ハイパワーX」を採用しています。これにより大物とのファイトや重めのジグのキャストも安心です。
ステンレスフレームKガイド搭載

ガイドはステンレス製Kガイドを搭載。Kガイドは、PEライン使用時の糸がらみを軽減できます。キャストに不慣れな初心者が扱っても安心ですね。
コルトスナイパーBB LSJのラインナップ

コルトスナイパーBB LSJは4モデルが展開されています。それぞれの特徴をみていきましょう。
モデル | 特徴 |
---|---|
S96L | しなやかなブランクスはナチュラルなジグ操作、ただ巻きでのロングビルミノーや巻きジグ等に最適。9’6″レングスは軽快なキャスト、高い操作性が魅力。 |
S100L | しなやかなブランクスはナチュラルなジグ操作、ただ巻きでのロングビルミノーや巻きジグ等に最適。10’0″レングスは遠投性能が高く、足場の高いポイントでもルアーを足元までトレースすることが可能。 |
S96ML | ジグとプラグの双方に対応する高い操作性と、パワーファイトが可能なブランクスを両立。9’6″レングスは軽快なキャスト、高い操作性が魅力。 |
S100ML | ジグとプラグの双方に対応する高い操作性と、パワーファイトが可能なブランクスを両立。10’0″レングスは遠投性能が高く、足場の高いポイントでもルアーを足元までトレースすることが可能。 |
コルトスナイパーBB LSJのインプレ

今回私が購入したのは「S96ML」。私は30gくらいのジグを使うことが多いのでぴったりだと思って買いました。
外観や使用感についてインプレしたいと思います。
概要
外観
全体像はこんな感じ。

グリップ部。ショアジギングロッドとしては短めでシーバスロッドみたいな感じです。

リールシートは軽量・高感度なCI4+素材を使用。

バット部。ブランクスにはハイパワーXを採用。青物の強力な引きにも対応できます。


ガイドはKガイドを採用。ステンレスフレームで錆にも強いです。

遠投性能
悪くはないけど一般的なショアジギングロッドを想像して使うと少し心もとなく感じるかもしれません。ショアジギングロッドと言うよりは少し強めのシーバスロッドのような使用感です。
飛距離は、無風で35gのメタルジグ(ムーチョルチア)を投げて80〜90mくらい。35g前後のジグが一番気持ちよくキャストできます。40g〜50gのジグも投げれますが、あまり飛距離は変わらないし安定感が落ちる感じがします。
軽さ
ショアジギングロッドと思って使うとかなり軽く感じますね。コルトスナイパーBB(S96M)を使う時はちょこちょこ休憩を挟みながらやってましたが、コルトスナイパーBB LSJの方はあまり疲労感が気になりませんでした。
感度
ショアジギングロッドとしては優秀。カーボンを削ってブランクスを細くした部分が活きていますね。小型青物(30cmくらい)のつつくようなアタリもしっかりキャッチできます。
ただ、シーバスロッドと比較するとどうしてもボヤッとした感じになります。シーバスやフラットメインでショートバイトも逃さず対応したいならシーバスロッドの方が良いでしょう。
▼「コルトスナイパーBB LSJ」での釣行記事はこちら!

パワー
ショアジギングロッドの中では弱いですが、シーバスロッド(ラテオ96M等)よりは強め。イナダやサバなど小型青物は問題ありません。
大型魚はまだかけたことが無いですか、ラテオでも大型青物やランカーシーバスもキャッチできることを考えると大きな問題はなさそうです。
シーン別使用感
堤防でのライトショアジギング
小型・中型青物狙いならちょうどいいですね。30~40gくらいのジグがベストマッチなので、堤防のライトショアジギングにはぴったりです。
サーフでのフラットフィッシュ狙い
軽量ルアーも扱いやすいロッドなので、サーフフィッシングにも使えます。フラットフィッシュ狙いに必須のミノーやワームなどもしっかりキャストできて操作可能です。ただ前述のように感度に関してはサーフロッドやシーバスロッドには劣ります。メインは堤防ショアジギだけどフラットフィッシュもたまにやる、くらいの方にはぴったりだと思います。
サーフの頻度が高い方は、10ftモデル(100L、100ML)も検討してみてください。

コルトスナイパーBB LSJの口コミ
みんなが「コルトスナイパーBB LSJ」をどう感じているかご紹介しますね。
良い口コミ
良い口コミとしては、「初心者に最適」「軽いから疲れない」「柔らかいけどバットパワーも十分」といったものが多かったです。
S96Lを購入しました。とても軽く、2時間投げてもあまり疲れませんでした。短く柔らかめの竿なので、投げやすかったです。
引用元:Amazon
釣り初心者でライトショアジギングも初心者ですが、5回目の釣行でブリ(メジロ)73cmを96MLで釣り上げられました。バットパワーも十分で、特に不安を感じることなくファイト出来ました。最高で40gのジグしかキャストしたことがありませんが、それでも100mは飛びますし、初心者でもキャスティングがしやすい設定になっていると思います。上を見るとキリがありませんが、もっと釣り込みたくなる、そんな竿だと思います。
引用元:Amazon
悪い口コミ
一方で「ハリがない」「シマノらしくない」という意見もありましたね。軽さを重視しているのでしょうがない部分ですけどやはり気になる人もいるようです。
シーバスロッドのmhと迷いましたが、リヤグリップの長さでこちらを選びました 操作制 取り込み 先オモリ感も良好です、コルトスナイパーをライトした感じで上手く調子を合わせてます だけど中反発のカーボンで軽量に仕上げているため、抜けた竿になっています、価格的に考えてもシマノのロッドでは無いですね
引用元:Amazon
カーボンで張りをだすか重量増しでもカーボンを厚巻きするか腰を出してほしい
コルトスナイパーBBに合わせたいリール

コルトスナイパーBBに合わせたいリールをご紹介します。ショアジギングに使うロッドなので、3000~4000番くらいがちょうどいいです。
ナスキー C3000HG 【シマノ】

シマノの上位モデルにも採用されている「ハガネギア」というギア技術を採用。価格の割にパワーのある巻き上げができます。また、シマノ独自の防水技術「コアプロテクト」を取り入れており、リール内部への海水の侵入リスクが軽減されています。
フリームス LT4000-CXH 【ダイワ】

ダイワのリールもおすすめですよ!
フリームスの魅力は巻き心地の軽さ。同じ価格帯の他のリールと比べてもトップクラスの軽さです。また、本体には上位モデルにも採用されている高強度・軽量素材「ZAION V」を使用しているので、軽量なのにパワフルな巻き上げができます。
ブリクラスも混ざる釣り場ではこれくらいの強さのリールがおすすめです。
動画
まとめ
以上、シマノ「コルトスナイパーBB LSJ」のインプレでした。
ショアジギングロッドほどの強さはいらないけど、シーバスロッドだと不安・・・。そんな状況にぴったりのロッドですね。
値段も実売1万円台半ばとお手頃なので、初心者の方にもおすすめできる一本ですよ!

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