釣った魚を生かしておくのに役立つ「ストリンガー」。
時として青物が爆釣するショアジギングにおいて、持っているととても便利なアイテムです。それにベストに付けてるだけで釣りウマ感MAXになるおしゃれアイテムでもあります。
しかし、ネットで調べても似たようなものがたくさん出てきてどれがいいのかわからないですよね。
私もこの度ショアジギングで使うストリンガーを新調することにしたんですが、散々悩みました・・・。ただ、散々悩んで調べたおかげでいろいろと情報を得ることができました。今回はそれらの情報をまとめたので共有したいと思います!
ストリンガーを買おうとしている人の参考になると嬉しいです。
ストリンガーとは?
ストリンガーは、釣った魚を海中に繋いで活かしておくための道具です。
ストリンガーはフックの種類・ロープホルダーの形状・フロートの有無などによって様々なものが販売されています。
ストリンガーを選ぶ際は、ご自身の釣りのスタイルにあったものを選びましょう。
以下の項で、選ぶポイントをまとめていますのでご参考ください!
ストリンガーを使うメリット
ストリンガーには次のようなメリットがあります。
処理を後回しにして釣りに専念できる
青物の時合は短いです。1匹釣れたらできるだけすぐに次の一投を投げたいですよね?ショアジギングでは、釣れる度に悠長に血抜きをしている余裕はないんです!
ストリンガーに繋いでおけばとりあえず魚を活かしておくことができるので、処理を後回しにしてすぐに釣りを再開できます。
血抜きが簡単
ストリンガーを使った血抜きの手順は、基本的には次の2工程で終了です。
①魚のエラを切る
②フックに通して海中に放り込む
ストリンガーが無いとバケツに水を溜めてその中で血抜きをするんですが、魚体を折り曲げてやらなければならなかったり、やり方が悪いとうまく血が抜けなかったりすることがあります。
また、フックの本数分まとめて処理ができるので効率が良いです。
▼魚種別の締め方に関しては、以下の記事で詳しく解説しています▼
必要以上に魚を持ち帰らずに済む
持ち帰るか微妙な魚も活かしておけるので、後で逃がすことが可能です。ストリンガーが無いと、基本的に締めるかリリースするかの2択になってしまいます。「この魚、小さいけど後で釣れるかわからないしな・・・とりあえず締めておけ!!」って感じで締め続けて最終的に食べきれない量を持ち帰る、なんて経験がありませんか?ストリンガーがあれば、活かしておいて後からチェンジするということが可能です。
ベストに付けるとカッコいい!
正直に言うと、私がストリンガーを最初に買った理由がこれです(笑)ベストにつけていると凄く釣りが上手い感じでませんか?
なので、私はストリンガーを選ぶ基準として「デザイン性」は外せないと思っています。
また、ストリンガーに鈴なりの魚はなんとも壮観ですよね!
ストリンガーを選ぶポイント
ストリンガーを選ぶときは、次のポイントをチェックしましょう。
フックの種類・大きさ
フックの種類はバネ式とスナップ式にわけられます。
バネ式は安定感があり衝撃が加わっても外れにくいです。ブリクラスの大物を狙う場合や、磯など波の衝撃が強い場所ではバネ式が向いています。
スナップ式は手返しの良さが長所です。ワンタッチで開閉できるので、素早く魚をつけてすぐに釣りを再開できます。小型・中型魚の数釣り狙いにはこちらがいいでしょう。
タイプ | 長所 | 短所 |
---|---|---|
バネ式 | 衝撃が加わっても外れにくい | 慣れないと開閉に時間がかかる |
スナップ式 | ワンタッチで開閉できる | 衝撃(魚の首振り、波)で外れることがある |
ロープホルダーの形状
ロープホルダーの形状は利便性に直結します。大きく分けると、「リール式」と「非リール式」に分けられます。
リール式は、文字通りリールのようにハンドルを回してロープを回収できるものです。素早くロープ回収できるので、サーフ・河口などでランガンする時にはとても便利です。
非リール式は様々なタイプがあります。個人的にはロープを押さえるベルトが付いているものがおすすめです。これが無いと、ロープが固定できなくてとても不便です。
ロープ長さ
ロープの長さも様々なものがありますので、釣り場に合わせて選びましょう。サーフや河口でウェーディングするスタイルであれば3〜5mくらいで十分ですが、足場の高い堤防や磯であれば10m以上は必要でしょう。
付属品
主な付属品はカラビナ、フロート、ピトン(堤防や磯に刺して固定する道具)などです。これらはあると便利なものですが、釣りのスタイルによっては邪魔になったりもします。自分のスタイルに合わせて選びましょう。
釣りのスタイルに合わせて選ぶことが重要
結局は、皆さんの釣りのスタイルに合わせて選ぶのが重要ということです。以下の表に、シチュエーション別であると便利な機能をまとめてみました。
ポイント | 主なターゲット | フック形状 | リール式ロープホルダー | 必要なロープ長さ | カラビナ | フロート |
---|---|---|---|---|---|---|
堤防 | 青物(小型・中型) | バネ式、フック式 | あると便利 | 5~10m | あると便利 | あってもなくても可 |
サーフ・河口 | 青物、ヒラメ、マゴチ、シーバス | バネ式、フック式 | 必要 | 3~5m | 必要 | あってもなくても可 |
磯 | 青物(中型・大型) | バネ式 | あると便利 | 10~15m | 必要 | 必要 |
ストリンガーを使う時に注意したいこと
ストリンガー使用時の注意点を何点か挙げておきます。
使い方を間違えると魚が死んでしまう
魚を一定時間活かしておくことができるストリンガーですが、間違った使い方をすると活かしておくどころかすぐに殺してしまうことになります。
よくある間違いは以下のようなものです。
- 魚のエラにフックを通してしまう
- 海中に勢いよく放り込んでしまう
▼ストリンガーの正しい使い方については以下の記事で詳しく解説しています▼
磯場・テトラ帯は引っ掛かり注意
磯やテトラ帯などの障害物エリアで使用する時は、必要以上にロープを出さないようにしましょう。魚に潜られたり、潮に流されて引っ掛かってしまうと取れなくなる可能性もあります。このような場所では、可能であればフロート付きを使うのが安心です。
転倒・引き込まれ注意
ライフベストに繋いだまま使用する際は、転倒や海への転落に注意しましょう。魚がついたストリンガーは潮の影響で抵抗を感じることがあります。あまりにたくさんつれた場合は、一度締めてストリンガーから外すか、ストリンガーをライフベストから外して他の場所に固定するなどしましょう。
青物用おすすめストリンガー9選
青物用としておすすめなストリンガーを9個厳選しました。今回は堤防やサーフでのショアジギングで使いやすいものを選びたかったので、以下の条件で絞っています。
- 軽量、コンパクトなもの
- カラビナかポーチ付きのもの
- ロープホルダー付きのもの
- ロープが5m以上のもの
このような条件のものをお探しの方はぜひ参考にしてみてください!
【ゴールデンミーン】GMストリンガー M
【製品仕様】
- 最安価格:2711円
- タイプ:非リール式
- フックのセパレート機能:有
- 本体重量:94g
- サイズ:130×58mm
- フック:バネ式(130mm)、5本
- ロープ:10m(ポリエチレン系)
- 付属品:カラビナ、ロープ固定ベルト
釣りガジェットを多くリリースしているゴールデンミーンのストリンガー。本体重量は94gで、このタイプでは恐らく最軽量です(違っていたらごめんなさい)。私はライフベストに付けていますが、全く重さを感じません。
そしてこのシンプルでスタイリッシュなデザイン!最高です。
フックは安全なバネ式なので大物を繋いでも安心です。
良い点 | 気になる点 |
---|---|
携帯性に優れる 自重94gは恐らく最軽量 ロープ固定ベルト付き スタイリッシュなデザイン | フックのバネが少し固い |
▼「GMストリンガー」のインプレ記事はこちら!
【シマノ】ハンディーストリンガー3.0(RP-212R)
【製品仕様】
- 最安価格:3362円
- タイプ:非リール式
- フックのセパレート機能:有
- 本体重量:不明
- サイズ:120×45mm
- フック:スナップ式(100mm)、3本
- ロープ:7.5m(ポリエチレン系)
- 付属品:カラビナ、ロープ固定ベルト
シマノのストリンガー。コンパクトなボディと丈夫なロープが特徴です。
強化プラのボディはコンパクトで丈夫。また、押さえベルトでロープの固定がしやすくとても便利です。ロープ径は3mmと太めで大物やテトラ帯での使用にも対応できます。
フックは手返しの良いスナップ式ですが、独自技術により外れにくさが強化されており、大物にも安心です。フック3本では物足りない場合は追加フックの購入も可能です。
良い点 | 気になる点 |
---|---|
GMストリンガーよりさらにコンパクト 3mm径の太いロープで耐久性〇 スナップ式フックだが外れにくい | フックが3本しかない |
【ベルモント】タフニウムストリンガーMP-030
【製品仕様】
- 最安価格:3761円
- タイプ:非リール式
- フックのセパレート機能:有
- 本体重量:230g
- サイズ:118×48mm
- フック:バネ式(140mm)、5本
- ロープ:8m(ポリエチレン系)
- 付属品:カラビナ、ロープ固定ベルト
金属加工の町として有名な、新潟県燕三条市の釣りメーカー「ベルモント」が販売するコンパクトストリンガー。このストリンガーの一番の売りは耐久力の高さです。「アルマイト」というアルミが入った特殊な合金を使用しており軽量・高耐久性なボディになっています。落としたり、テトラポッドにぶつけたりしたくらいでは変形しないでしょう。
そしておしゃれなデザイン。ボディのモスグリーンとロープのオレンジのコントラストが鮮やか!「GMストリンガー」のシックなデザインとはまた違った良さがありますね!
良い点 | 気になる点 |
---|---|
頑丈なボディ ボディに指をかける穴が2つあり、持ちやすい 緑とオレンジの鮮やかなデザイン | 上記2つに比べると重い |
【カザックス】ロープ付ストリンガーセット STS-1002
【製品仕様】
- 最安価格:1815円
- タイプ:非リール式
- フックのセパレート機能:有
- 本体重量:不明
- サイズ:170×35mm
- フック:スナップ式(100mm)、5本
- ロープ:5m(ポリエチレン系)
- 付属品:–
非常にシンプルなストリンガー。フックはこの値段にしては珍しいセパレートタイプ。水中から引き上げることなく次の魚をかけることができます。
ストリンガー初心者におすすめのモデルです。
良い点 | 気になる点 |
---|---|
安い 機能がシンプル | ロープ押さえベルトがない 他と比べると錆びやすい 大型魚にはフック2本使用必須 |
【オルルド釣具】フロート付きストリンガー
【製品仕様】
- 最安価格:1350円
- タイプ:非リール式
- フックのセパレート機能:なし
- 本体重量:375g ※ポーチ込み
- サイズ:200×230mm ※ポーチ込み
- フック:バネ式(180mm)、10本
- ロープ:10m(ステンレスワイヤー)
- 付属品:カラビナ、ポーチ、フロート、ピトン
オルルド釣具のフロート付きストリンガー。このストリンガーの魅力は圧倒的なコスパの良さ。Amazon実売価格は驚きの1000円台です!しかもフロート、ケース、ピトンと充実の付属品。これは他のストリンガーにはない充実ぶりです。
フックがセパレートタイプじゃなくて都度引き上げる必要がありますが、それを差し引いても十分なコスパを実現しています。
良い点 | 気になる点 |
---|---|
安い。本記事最安。 価格に対して付属品が充実 固定用のピトン付き 標準で10本のフック付き 安心のステンレスワイヤー | セパレートタイプじゃないので都度引き上げる必要がある ポーチ収納時、少し大きく感じるかも (20cm×23cm) |
【ゴールデンミーン】リールストリンガーⅡ
【製品仕様】
- 最安価格:8418円
- タイプ:リール式
- フックのセパレート機能:有
- 本体重量:199g
- サイズ:95×85mm
- フック:バネ式(150mm)、5本
- ロープ:15m(ポリエチレン系)
- 付属品:カラビナ
前述のゴールデンミーンが販売するリール式ストリンガー。リール式の良さは何といってもロープ回収が楽なことですよね。ハンドルを巻くだけで素早く回収できるので、堤防や砂浜を歩き回るランガンスタイルのアングラーにはこちらがおすすめです。
こちらもボディにアルマイトを使用しており、リールストリンガーでありながら本体重量200g以下(199g)を実現しています。
良い点 | 気になる点 |
---|---|
ロープの撚れが少なく巻き取りやすい ロープが15mあるのでショア~ウェーディングまで対応 高級感のあるデザインでかっこいい | リール部が大きめ 値段が高い |
ちなみに私が今回迷った末に購入したものがこれです。決め手はデザインと機能性ですね。高かったですが、長く使おうと思って購入しました。また、非リール式の「GMストリンガー」を以前から使用していたため、同じゴールデンミーンにしたというのもあります。
まだ使えてないですが、そのうちこちらのレビューも書きたいと思います(^^)/
【タカ産業】ロープY リールストリンガー
【製品仕様】
- 最安価格:4333円
- タイプ:リール式
- フックのセパレート機能:有
- 本体重量:166g
- サイズ:60×50mm
- フック:バネ式(サイズ不明)、5本
- ロープ:7m(ポリエチレン系)
- 付属品:カラビナ、フロート
タカ産業のリール式ストリンガー。リール部のホイール径が6cmととてもコンパクトなのが売りです。できるだけコンパクトなリールストリンガーを探している人におすすめです。
また、シンプルな作りのわりに長持ちするとの評価もあります。
ただ、フックが小さいので大型魚を想定するなら大き目のフックへ交換が必要です。
良い点 | 気になる点 |
---|---|
コンパクトなリール(ホイール径6cm) レバークラッチで操作簡単 | フックサイズが小さい |
【Qfauto 他】ポータブルフィッシュロックホイール
【製品仕様】
- 最安価格:2099円
- タイプ:リール式
- フックのセパレート機能:有
- 本体重量:不明
- サイズ:不明
- フック:スナップ式(サイズ不明)、6本
- ロープ:6m(ポリエチレン系)
- 付属品:カラビナ、フロート、ピトン
海外製のリールストリンガー。Amazon実売2000円の低価格が魅力。低価格ですが、カラビナやピトンなど機能は充実しています。
なるべく費用を抑えてリールストリンガーを試してみたい人におすすめのモデルです。
良い点 | 気になる点 |
---|---|
コンパクトなリール(ホイール径6cm) 固定用ピトン付き リール式としては破格の2000円台 | 巻きが少しぎこちない ロープが短い(6m) |
【Dovhmoh 他】フィッシングストリンガー
【製品仕様】
- 最安価格:3265円
- タイプ:リール式
- フックのセパレート機能:有
- 本体重量:不明
- サイズ:不明
- フック:スナップ式(サイズ不明)、8本
- ロープ:7m(ポリエチレン系)
- 付属品:カラビナ、フロート
こちらも海外製のリールストリンガー。上記の「ポータブルフィッシュロックホイール」ほどではありませんがこちらも実売3000円とお手軽なモデルです。
ポータブルフィッシュロックホイールと比べるとフック数が多く、ロープも長くなっています。
より本格的なモデルが欲しい方はこちらがいいでしょう。
良い点 | 気になる点 |
---|---|
価格が安い(3000円) フック8本付き | フックが小さい |
ストリンガーの臭いには「魚臭撃退」スプレーがおすすめ!
ストリンガーに限らずですけど、道具についた魚の臭いってなかなかとれないですよね。そんな頑固な魚臭には「魚臭撃退」というスプレータイプ洗剤がおすすめですよ!
魚臭に効く「トリメチルアミン」という成分を配合していて、生臭い臭いを一掃してくれます。使い方は、スプレー後数分放置して水洗いをするだけ。超時短になるのでぜひ使ってみてください!キッチンやまな板にも使えますよ!
▼こちらはスプレー洗剤、ハンドソープ、タックルの塩抜きなどのセットです。Amazonでは3点セットも販売しています。
ストリンガーを使って魚を美味しく頂こう!
以上、青物用おすすめストリンガー9選でした。どのストリンガーもそれぞれ良さがあります。今回ご紹介した中から、みなさんのお気に入りが見つかれば嬉しいです。
個人的には、長年愛用している「GMストリンガー」をイチオシにさせていただきます。
釣った魚を美味しくいただくには、即締めてクーラーボックスにインするのが一番ですが、いつもそれができるわけではありません。釣り終了まで出来る限り鮮度をキープする。そのためにストリンガーは欠かせないアイテムです。
それに、デザイン性の高いストリンガーを持っていればそれだけで釣りのやる気も上がりますよ!
「おしゃれなストリンガー×鈴なりの魚」という映える光景を目指して頑張りましょう!
コメント