本日は、初心者向けのショアジギングロッド特集です。
ショアジギングは初心者にも手が出しやすいカテゴリですが、肝心のロッドはとても種類が多く「どれがいいかわからない!」という人も多いでしょう。
そこで今回は、初心者でも手が出しやすい比較的安価(2万円以下)なショアジギングロッドに絞っておすすめをご紹介しようと思います。
ロッドの選び方も解説しますので、参考にしてもらえると嬉しいです!
ショアジギングロッドとは?
ショアジギングロッドとは、その名の通りショアジギング専用に作られたロッドのことです。メタルジグを遠投し、青物など強力なターゲットとファイトするために、パワーを重視した設計になっています。
ショアジギングの種類
一口にショアジギングといっても、使うジグの重さによっていくつかのカテゴリーに分類されます。
カテゴリー | ジグ重量 | 主なフィールド | 狙えるターゲット |
---|---|---|---|
ショアジギング | 60g以上 | 磯、沖堤防 | 大型青物、マグロ、カツオ、シイラ 等 |
ライトショアジギング | 20~60g | 堤防、サーフ | 小型・中型青物、根魚、ヒラメ・マゴチ、タチウオ 等 |
スーパーライトショアジギング | 20g以下 | 堤防、漁港 | 小型青物、アジ、サバ、メバル、小型根魚 等 |
一般的にショアジギングというと、2番目のライトショアジギングを指すことが多いです。アクセスしやすいポイントで、ジグの重量もちょうど良いので初心者でも取り組みやすいカテゴリーです。
なので、これからショアジギングを始める方はライトショアジギングから始めることをおすすめします。
この記事で紹介するロッドも、ライトショアジギングで使うことを前提としています。
シーバスロッドとの違い
シーバスロッドもショアジギング用のロッドの有力候補としてよく取り上げられます。参考までにシーバスロッドの特徴やショアジギングロッドとの違いについて簡単にお話ししますね。
シーバスロッドは文字通りシーバスを狙うために作られたロッドです。シーバス釣りではプラグやバイブレーション、ジグヘッドワームなどメタルジグよりも軽いルアーがメインになります。シーバスロッドはパワーよりも、このようなルアーを扱える繊細さを重視して作られています。そのため、ショアジギングロッドに比べてしなやかで柔らかく、軽いのが特徴です。一方でパワーはショアジギングロッドに劣るため、大型青物とのファイトに時間がかかったり、投げれるジグの重量に制限が出てきたりという短所もあります。
以下にショアジギングロッドとシーバスロッドの違いについてまとめました。
種類 | 自重 | 硬さ | パワー | グリップ | 価格 |
---|---|---|---|---|---|
ショアジギングロッド | 重い | 硬め | 強め | 長い | 安め |
シーバスロッド | 軽い | 柔らかめ | 弱め | 短い | 高め |
ショアジギングロッドとシーバスロッドはどちらが優れているかではなく、どちらが自分のスタイルに合っているか?で選ぶことが大事です。
以下のような人はショアジギングロッドが適しています。
- 重めのメタルジグを思い切り投げたい人、飛距離重視の人
- 大型青物が頻繁に出るポイントに行く人、人が多いポイントに行く人(手早く魚を取り込まなければいけない)
- 価格を抑えたい人
など
一方で以下のような人はシーバスロッドを検討してみてもいいでしょう。
- 青物だけではなく、シーバスやヒラメ・マゴチなど色々な釣りをしたい人
- できるだけ軽いロッドで快適に釣りをしたい人(パワーに自信がない方、子供や女性も含む)
- ジグの他に、プラグやワームなど軽めのルアーも使いたい人
- 予算に余裕がある人
など
▼ショアジギング向きの万能シーバスロッドについてはこちらの記事でまとめています。


自分のしたい釣りを思い浮かべて、マッチすると思う方を選んで欲しいと思います。ただ初心者の方にとってはそれが難しいわけなので、一旦は安価なショアジギングロッドから始めてみて、その後必要だったらシーバスロッドやハイグレードなショアジギングロッドに買い替えるというのも良いと思います。
ショアジギングロッドの選び方

ショアジギングロッドを選ぶポイントは主には次の5点です。
- 仕舞タイプ(2ピース、振り出し 等)
- 長さ
- 硬さ
- ガイド
- メーカー
1つずつ要点を説明しますね。それぞれについてもっと詳しく知りたい方は、詳細記事のリンクを貼っておきますのでそちらをご覧ください。
仕舞タイプ
仕舞タイプは主には次の3タイプがあります。
- 2ピース
- 振り出し式
- パックロッド
2ピースが最も主流ですね。この3種類の中で最もパワーロスが少なく使いやすいタイプです。特に事情がない限り、こちらのタイプがおすすめです。
基本的にロッドの継数が多くなるとパワーや感度は落ちやすくなります。
振り出し式・パックロッドはコンパクトになるので、電車や飛行機などで移動する場合に重宝します。
長さ
ロッドの長さは飛距離や操作性に直結します。一般的に短いものは操作性が良く、長いものは飛距離が出やすいという長所があります。
ライトショアジギング用であれば9ft~10ftの間で選ぶのがいいでしょう。
・【短いロッド】 操作:簡単 飛距離:短い
・【長いロッド】 操作:難しい 飛距離:長い
・ライトショアジギング用は9ft~10ftくらいがちょうどいい。
▼「長さ」についての詳細はこちらをご覧ください。

硬さ
ロッドのパワーとも言い換えられます。柔らかいものほどパワーが弱く、硬いものほどパワーが強いです。
柔らかいものから、L(ライト)、ML(ミディアムライト)、M(ミディアム)、MH(ミディアムヘビー)、H(ヘビー)などのようにクラス分けされています。
柔らかいものは大きなジグで大型魚とファイトするのは不向きですが、軽いルアーを繊細に動かすことができます。硬いものは、重いジグが投げられ、魚とのファイトにも安心感がありますが、細かいジャークなどのアクションは苦手です。どれくらいのジグを使ってどんな魚を釣りたいか?によって必要なパワーは変わってきます。
ライトショアジギングで使うなら、40gがベストマッチになるMLかMが使いやすいでしょう。
・柔らかいものは軽いルアーの操作性に優れている。
・硬いものはパワーがあって重いルアーを投げられる。
・硬さによってクラス分けされている(アルファベット表記あり)。
・ライトショアジギング用のロッドはMLクラスかMクラスがおすすめ。
・クラスは目安。ルアーウェイトをしっかり確認して選ぶ!
ガイド
ガイドとはラインを通す丸い部品です。ガイドはラインと最も接する部分なので、ガイドの良し悪しで飛距離が変わってきたり、ファイト中のラインブレイクに繋がったりします。それらはガイドの素材や形状に大きく影響されます。また、いい素材を使っているものほど、劣化もしにくいです。
ガイドは「ガイドフレーム」と「ガイドリング(糸が通る部分)」からできています。
「ガイドリング」の素材には次のようなものがあります。
- SiC
- トルザイト
- アルコナイト
- ハードガイド(Oリング)
一般的に、価格が高くなるにつれて、ガイドの質は良くなります。目安ですが、15000円以上のロッドになるとほぼSiCリング搭載になるかな?という感じです。
ある程度長く使うつもりであれば、最低10000円以上のものを買うことをおすすめします。
メーカー
ショアジギングロッドを販売するメーカーは多岐にわたります。最初はよくわからないと思うので、定評のあるメーカーのものを選んでおくことをおすすめします。下記に有名・人気の5社を挙げておきます。
- シマノ
- メジャークラフト
- ダイワ(グローブライト)
- アブガルシア
- ヤマガブランクス
メーカーごとに得意な部分や持っている技術が違います。それによりロッドの特徴も変ってきます。慣れてきたら色々と使って比較してみるのもおもしろいですよ!
▼ショアジギングロッドのメーカーについてはこちらの記事で解説しています。

コスパ抜群!2万円以内で買えるショアジギングロッド12選!
ショアジギングロッドの価格はピンキリで安いものは5000円前後から高いものは5万円超と幅があります。
今回は、できるだけ価格を抑えたい!という要望に応えるために、実売価格2万円以下でおすすめのロッドを12本厳選しました。
まずは1万円以下から見ていきましょう。
1万円以下
【シマノ】ルアーマチック 96M

【商品スペック】
- 長さ:9.6ft
- 硬さ:M
- 自重:156g
- 適合ルアーウェイト:~50g
- ロッド素材:–
- ガイド:Fuji Oリングガイド(リング:ステンレス)
シマノの汎用ロッド、「ルアーマティック」。
シマノのロッドの中で最安値クラスです。実売価格で1万円を切る価格で手に入ります。ただ品質的には、ショアジギングで使うにはこのあたりが限界かなという感じ。安い分、パワーやハリは上位モデルとはだいぶ違うと思っておきましょう。
すでに他のロッドを持っている方にはおすすめしませんが、初心者の最初のロッドとしては十分な性能です。
Amazon売れ筋上位に数か月連続でランクイン。安さを求める層から人気となっています。
良い点 | 気になる点 |
---|---|
実売1万円以下 40g前後のジグも問題なく投げれる 価格の割にしなやかなボディ | ショアジギングロッドとしてはハリが弱い パワーの割に重さを感じる |
【シマノ】ソルティアドバンス S96M

【商品スペック】
- 長さ:9.6ft
- 硬さ:M
- 自重:187g
- 適合ルアーウェイト:~50g
- ロッド素材:–
- ガイド:Kガイド(リング:ステンレス)
シマノのショアジギング入門モデル。上位モデルと同等クラスのブランクス(竿本体のこと)を使用しているのでこの価格帯では他にないくらいの軽さとしなやかさを併せ持っています。
ワラサクラスの大物がかかっても十分対応できるパワーも持っており、初心者でも安心してやりとりができます。
安くて軽いロッドが欲しい方には特におすすめできるロッドです。
良い点 | 気になる点 |
---|---|
上位モデルと同等の素材使用 「ハイパワーX構造」によりワラサクラスとのやりとりも安心 | 30g以下のジグをしゃくるには少し硬い |
【メジャークラフト】ソルパラSPX-962LSJ

【商品スペック】
- 長さ:9.6ft
- 硬さ:LSJ
- 自重:220g
- 適合ルアーウェイト:20g~60g
- ロッド素材:–
- ガイド:Kガイド(リング:改良型アルミナオキサイド)
お財布に優しいメーカーとして有名なメジャークラフトのショアジギング入門モデル。各社のLSJ専用ロッドの中でもほぼ最安値と思っていいです。ライトショアジギングでメインとなる30~40gのジグの遠投性能に優れたロッドです。
欠点は、上位モデルの「クロステージ」と比べるとバット部の素材が弱いので、少しパワー不足に感じてしまうこと。とはいえ多少時間をかければ不意の大物(サワラやブリなど)も十分取れます。
足場の良い堤防や砂浜などで使う分には十分なスペックを持っています。最初の一本としてコストを抑えて買いたい、という方にはおすすめの一本です。
良い点 | 気になる点 |
---|---|
このカテゴリで恐らく最安値 40g前後のジグも問題なく投げれる 価格の割にしなやかなボディ | ショアジギングロッドとしては少しパワーが弱い パワーの割に重さを感じる |
【ダイワ】ルアーニスト96MH

【商品スペック】
- 長さ:9.6ft
- 硬さ:M
- 自重:220g
- 適合ルアーウェイト:10~40g
- ロッド素材:–
- ガイド:Fuji Oリングガイド(リング:ステンレス)
ルアーニストシリーズは、ダイワのルアー釣り入門用ロッド。豊富なラインナップで様々な魚種に対応することができます。
96MHはライトショアジギングにぴったりのモデル。ダブルフットガイドやパワーリールシートを採用し、パワーに特化しています。もともと汎用ロッドなので自重は220gと軽めなのも嬉しいポイント。
リーズナブルながらライトショアジギングに必要な機能を備えた、初心者の方におすすめできるロッドです。
1万円〜2万円
少しグレードが高い、実売1万円以上2万円以下のおすすめモデルです。
【シマノ】コルトスナイパー BB LSJ S96ML

【商品スペック】
- 長さ:9.6ft
- 硬さ:ML
- 自重:182g
- 適合ルアーウェイト:~50g
- ロッド素材:–
- ガイド:Kガイド
前述の人気シリーズ「コルトスナイパー」に新たにライトショアジギングモデルが出ました。253g→182gと大幅に軽量化されており、感度・操作性がよくなっています。
30g前後のジグをメインで使うなら、かなり使いやすいロッドになっています。
軽くて振りやすいのにパワーがあるので、初心者でも安心して使えるロッドです。また、中級者以上の2本目のロッドとしてもおすすめです。
良い点 | 気になる点 |
---|---|
「ハイパワーX構造」による安心の強度・遠投性能 コルトスナイパーBB(96M)よりさらに軽量化 20g前後のジグの操作性〇 シーバスロッドのような感度 | 第一ガイド以外シングルフットなので強度が不安 40g以上を全力で投げるには向かない |
【シマノ】コルトスナイパー BB S96M

【商品スペック】
- 長さ:9.6ft
- 硬さ:M
- 自重:253g
- 適合ルアーウェイト:~60g
- ロッド素材:–
- ガイド:Kガイド(リング:)
シマノの大人気シリーズ「コルトスナイパー」。この「BB」は、シリーズの中で最もエントリー向けのモデルになっています。前述の「ソルティアドバンス」との大きな違いは、「ハイパワーX」という技術を採用しており、さらにパワー・遠投性能が増していること。
エントリーモデルではありますが、パワーや粘り、ステンレスKガイドなど、ショアジギングに必要な機能を搭載したシンプルなロッドになっています。また、穂先が硬すぎずミノーやシンペンの操作性・感度が高いので、ショアプラッキングでも使いやすいロッドです。
「96M」はショアジギング向けとして最もベーシックなモデル。MAX60gまで投げられるパワーで、40gくらいのジグが最も扱いやすい仕様となっています。
良い点 | 気になる点 |
---|---|
「ハイパワーX構造」による安心の強度・遠投性能 ソルティアドバンスよりさらに軽量化 40g前後のジグがとてもしゃくりやすい シーバスロッドのような感度 | 50g以上を全力で投げるにはちょっと柔らかい 自重は重い方 |
▼「コルトスナイパーBB」のインプレはこちら!


【メジャークラフト】クロステージCRX-962LSJ

【商品スペック】
- 長さ:9.6ft
- 硬さ:LSJ
- 自重:170g
- 適合ルアーウェイト:30g~50g
- ロッド素材:–
- ガイド:Kガイド
メジャークラフト「ソルパラ」の上位モデルです。「クロスフォース製法」という技術を採用しており、ソルパラよりしなやかさと強さが増しています。大物がかかった時や、根があって早く寄せたい状況ではより安心感があります。
また、自重は約170gと軽量化にも成功しており長時間使っても疲れにくくなっています。(ソルパラ:約220g)
1本買って長く使う予定の方や、2本目のロッドとしてグレードアップを考えている方にはおすすめです。
良い点 | 気になる点 |
---|---|
「クロスフォース製法」により強度アップ ブリ(75cm以上)クラスも対応可 LSJロッドのなかでは最軽量レベル | 長時間使っているとリールシートのネジが緩むことがある |
▼「クロステージ」のインプレはこちら!

【メジャークラフト】トリプルクロスTCX-962LSJ

【商品スペック】
- 長さ:9.6ft
- 硬さ:LSJ
- 自重:約190g
- 適合ルアーウェイト:20~60g
- ロッド素材:–
- ガイド:Kガイド(リング:SiC)
クロステージをさらに強く、しなやかにしたのが「トリプルクロス」。ブランクスに「4軸カーボン」という特殊素材を取り入れることで、強度・しなやかさが増しています。
自重は若干重くなるものの、キャストルアー範囲はかなり広くなります(20~60g)。また、感度面も向上したと多くの高評価を得ているロッドです。
ショアジギングロッドは重くて嫌だけど、シーバスロッドは心許ない。そう感じている方には「トリプルクロス」がいいかもしれませんね。
良い点 | 気になる点 |
---|---|
4軸カーボン使用でクロステージよりしなやか 20g~30gのジグの操作性〇 シーバスロッドのような感度 | クロステージより自重は若干重い |
【ダイワ】ドラッガーX96M

【商品スペック】
- 長さ:9.6ft
- 硬さ:M
- 自重:255g
- 適合ルアーウェイト:20~70g
- ロッド素材:–
- ガイド:Kガイド(リング:SiC)
ダイワ・ショアジギングロッドの代名詞とも言える「ドラッガー」シリーズ。この96Mはその中でもライトな仕様で手を出しやすいモデルです。
ドラッカーの強みは圧倒的なパワー。この96MでもMAX70gのジグを投げられる強さがあります。タックルバランスにもよりますが、70cmのワラサぐらいならゴリ巻き&抜き上げ可能なパワーを持っています。
リールシートは高級機にも搭載の「エアーセンサーシート」を採用。バットパワーは上げたいけど、感度は極力落としたくない。そんな心意気を感じる仕様ですね。
ドラッガーX96Mは、今回紹介している中でも最も強いモデルになります。やはり、ショアジギングロッドは強くてなんぼ!そう考える方には最もおすすめできるロッドです。
良い点 | 気になる点 |
---|---|
70gのジグまで投げれるパワーモデル バットが強靭なので大型の抜き上げも可能 高性能リールシート「エアーセンサー」搭載 | 重い! 40g以下のジグは使いにくい |
【アブガルシア】クロスフィールド XSFS-1032M

【商品スペック】
- 長さ:10.3ft
- 硬さ:M
- 自重:229g
- 適合ルアーウェイト:10~50g
- ロッド素材:–
- ガイド:–
アブガルシアのワンランク上のソルトルアーロッド、「クロスフィールド」。2024年にフルモデルチェンジを遂げました。
従来の手頃感や汎用性はそのままに、トップガイドにSiCリングを搭載するなどグレードアップ。
今回紹介した1032は、ショアジギングで重要な飛距離が出る10ftモデル。一般的に高価になる10ftのロッドが一万円台で手に入ります。
10ftが気になるけど、失敗したくない。そんな方が試すのにちょうどいいロッドですね。
良い点 | 気になる点 |
---|---|
遠投に特化した10ftモデル トップガイドにSiCリング採用 汎用ロッドなので柔らかな使用感 | パワーの割に重い 40g以上のジグを投げるには柔らかすぎる |
【シマノ】エンカウンターS96MH

【商品スペック】
- 長さ:9.6ft
- 硬さ:M
- 自重:166g
- 適合ルアーウェイト:MAX60g
- ロッド素材:–
- ガイド:Kガイド(リング:SiC)
エンカウンターはショアジギングロッドというより、サーフロッドや万能シーバスロッドに分類されます。ターゲットをあまり絞らずに、ソルトルアーフィッシング全般を楽しめることをコンセプトにしたロッドです。魚との「出会い(encount)」が商品名の由来。
実売1万円台であるにも関わらず、ロッドのねじれを抑える「スパイラルX」や軽量で高強度の「CI4+」リールシートなど、シマノの最新技術が多く採用されています。
S96MHは、最大60gまでのジグを投げることができ、ライトショアジギングにピッタリのモデル。ベースがシーバスロッドということで、自重が166gととても軽いことも魅力です。
低予算で汎用性の高いロッドを買いたい初心者の方や、よりスペックアップしたロッドで快適に釣りを楽しみたい中級者の方など幅広いアングラーにおすすめできる1本です。
【シマノ】ソルティアドバンス ショアジギング S96MH

【商品スペック】
- 長さ:9.6ft
- 硬さ:M
- 自重:247g
- 適合ルアーウェイト:MAX80g
- ロッド素材:–
- ガイド:Kガイド(リング:ステンレス)
最後にパワー系も一つご紹介しておきます。前半で、紹介したシマノ「ソルティアドバンス96M」のMHクラスです。
Mとの違いは、MAX80gまで投げられるパワー(Mは60gまで)。沖堤防や潮の流れが極端に速いポイント、では60g以上のジグが必要になる場合があります。そのような状況にはこれくらいのパワーがあった方がいいでしょう。
また、磯場で強引なファイトが求められる場合にも適しています。
ただ、水深20m程度の普通の堤防なら正直ここまでのスペックはいらないと思います。
おすすめのタックルセッティング

この項では、これまでご紹介してきたロッドと合わせるおすすめタックルをご紹介しますね。
使用シーンとしては、次のような場面を想定しています。
- 堤防・サーフからの青物を狙ったライトショアジギング(30g前後のルアーがメイン)
- 水深10m以上の大型港湾でのライトショアジギング(40g前後のルアーがメイン)
これからご紹介するタックルセッティングで基本的にどちらも対応できます。あとはお好みに合わせて微調整してくださいね。
リール
まずリールですが、3000番~4000番のスピニングリールがおすすめです。
【ダイワ】レブロス LT3000-CH

ダイワのラインナップの中では低価格帯に位置するリールです。
お手頃価格帯ですが、機能はライトショアジギングに使用するには十分でした。今年で買ってから10年経ちますがバリバリ使えています。この物持ちの良さもダイワの魅力ですね。
▼「レブロス」のインプレはこちら!

▼レブロスとよく比較される「23レガリス」のインプレはこちら!

【ダイワ】フリームス

レブロスよりワンランク上位のモデル「フリームス」。
フリームスの魅力は巻き心地の軽さ。同じ価格帯の他のリールと比べてもトップクラスの軽さです。また、本体には上位モデルにも採用されている高強度・軽量素材「ZAION V」を使用しているので、軽量なのにパワフルな巻き上げができます。ランカーやブリが頻繁に上がる釣り場ではこれくらいの強さがあると安心です。
PEライン
飛距離が出やすい8本編み以上がおすすめです。号数は、1.0~1.5号がちょうどいいでしょう。以下に私が使いやすいと感じるものをご紹介しますね。
【シマノ】ピットブル8

シマノの「ピットブル 8」は、しなやかさと滑らかさを併せ持ち、とても使い勝手の良いラインとして人気です。安心の国産8本編みで強度と品質の高さに定評があります。これだけの品質ながら、他と比べると安くコストパフォーマンスに優れているラインです。
【よつあみ】Xブレイド スーパージグマンX8

よつあみというメーカーの「Xブレイド スーパージグマンX8」は、ハイテンション高密度ピッチという編み込み方式で作られており強度には定評があります。さらに、HSTと呼ばれる特殊な表面加工がされてあり感度・強度・耐摩耗性などトータルのクオリティが高く、安心して魚とやり取りできるのが特徴です。
ピッチマーキングのカラーは5色で、10mごとにホワイト・グリーン・レッド・ピンク・ブルーがとなっています。飛距離やトレースコースを把握できるので、キャストの練習にはもってこいですね。
リーダー
リーダーの太さは一般的には、メインライン(PEライン)の5倍の号数が基準になります。1.0号~1.5号のPEラインに対しては以下のようになります。
PEライン太さ(号数) | リーダー太さ(lb) |
---|---|
0.8号 | 約16lb前後 |
1.0号 | 約20lb前後 |
1.2号 | 約25lb前後 |
1.5号 | 約30lb前後 |
2号 | 約40lb前後 |
ただ水がとても澄んでいたり、人気でたくさんのアングラーが押し寄せるポイントは、ターゲットの警戒心が強くなってリーダーが見切られる可能性があります。このようなポイントの場合、ワンランク細いリーダーを使うのもありです。
また、「ピンクフロロ」という、魚に見えにくいカラーのリーダーもあるので興味のある方は試してみてください。

ルアー
青物狙いで活躍するルアーは以下のものがあります。
- メタルジグ
- ブレードジグ(スピンテールジグ)
- ミノー
- シンキングペンシル
など
青物狙いはメタルジグのイメージが強いですが、プラグ系もとてもよく釣れるんですよ。当ブログでは青物狙いのおすすめルアーも紹介しているので、よかったら下記リンクからご覧ください!



ショアジギングロッドのメンテナンス方法
ロッドに汚れや海水がついたままにしておくと、ロッドを劣化させる原因になります。お気に入りのロッドを長く使うために、釣行後は適切なメンテナンスをしましょう。
参考までに私が行なっているメンテナンス手順をご紹介します。
①釣り場で軽く汚れを落とす
車に積み込む前に、砂や魚の鱗などの汚れを取れる範囲で取ります。柔らかいクロスを準備しておくと便利です。
②家に帰ったらぬるま湯(35℃くらい)で水洗いする
全体的に水洗いし、海水や汚れをしっかり落とします。グリップ周りなどは魚の鱗や粘液が付きやすいのでしっかり洗います。汚れが落ちにくい場合は、薄めた中性洗剤を少量付けてスポンジで擦り洗いしてもいいです。
③しっかりと乾かす
風通しの良い場所で干し、しっかりと乾かします。
ロッドのメンテナンスは難しいことはありません。しっかり汚れを落としてよく乾かす。基本的にはこれだけです。
私のやり方は釣具屋さんで聞いたものですが、シマノの公式HPで紹介されているやり方もだいたい同じでした。こちらはもっと詳細ですので、気になる方はチェックしてみてください!
ショアジギングロッドで思い切りジグを投げよう!
以上、コスパ最強のショアジギングロッド12選でした。
今回は、2万円以下の低価格帯モデルに絞ってご紹介しましたが、どれも初心者が使うには十分な性能を持っています。最初から何万円もするロッドはハードルが高いと思うので、今回ご紹介したようなコスパモデルから初めて、必要であれば徐々にグレードアップしていくのも良いと思います。
その中でもできるだけ本格的なロッドが欲しい!とかできるだけ長く使いたい!という方は、1万円以上のロッドの中から選んでもらえると後悔しないかなと思います。
安くてもいいのでまずは1本買ってみて、ジグをかっ飛ばす爽快さを味わってみましょう!
▼2万円以上のショアジギングロッドはこちらの記事で紹介しています。

▼軽さと操作性を求めるなら万能シーバスロッドがおすすめ!

▼メタルジグ特集はこちら!




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