シーバスロッドの「硬さ」について。表記の意味やポイント・釣り方別の選び方を解説します!

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シーバス(スズキ)は、河川やサーフ、堤防など様々なフィールドから狙える人気のターゲットです。ルアーで狙うゲーム性やスタイリッシュさに魅力を感じて、興味を持つ方も多いのではないでしょうか?

ですが、いざ始めようと思ってロッドを選ぼうとしても、種類がたくさんありすぎて迷ってしまいませんか?

「長さ」、「硬さ」、「メーカー」など選ぶ要素が多すぎて、初心者の方にはかなり難関だと思います・・・

そこで今回は、シーバスロッドを選ぶ様々な要素の中で、「硬さ」に着目して考えてみようと思います。

この記事が、皆さんの「最初の1本選び」に役立てると嬉しいです!

目次

フィールドで異なるシーバスゲーム

大河川の河口で釣れたランカーシーバス(85cm)

シーバスは河川中流から海まで様々なフィールドに生息しています。ルアーで狙うにしても、フィールドによって釣り方は異なります。ロッドを選ぶ前にまず、フィールドごとの釣り方の違いを知りましょう。

河口

河口のウェーディング
画像出典:ゴールデンミーン公式サイト

淡水と海水が混ざり合う河口はシーバスの代表的なポイントの一つです。川によって川幅も流れも様々。川幅が広い場所ではウェーディングで中程まで立ち入って釣ったりもします。ポイントが広大なので、基本的にはルアーを遠投してシーバスを探していく釣りになります。


河川部中流域

河口よりも上流にもシーバスはいます。特に海水温が上がる夏場はより上流に遡上する傾向があります。河川部の釣りは水草や橋脚周りなど「変化」を探してピンポイントで攻めていく釣りがメインになります。

堤防・港湾

堤防や港湾など、完全に海のポイントにもシーバスは多く生息しています。このようなフィールドでは、堤防際や沖の潮目など遠近様々な場所がポイントになります。なので、様々な距離を攻められるタックルが有利になります。また、カタクチイワシやサヨリなど様々なベイトに着いていることが多くあります。ベイトに合わせて多様なルアーを投げられることも重要です。

サーフ

サーフもシーバスの有力なポイントです。こちらも河口と同様に基本的に遠投していく釣りになります。遠浅サーフでは、ウェーディングである程度立ち入って沖を攻められると有利になります。時期としては、カタクチイワシが接岸する春と秋が特にアツいですね。他のフィッシュイーターに交じってボイルする姿がよく見られます。

地形・潮流の変化に富んだ磯も良いポイントです。サラシ周りを攻めるヒラスズキゲームが有名ですね。主には根やサラシが出ているところをピンポイントで狙うことになります。

ボート

小型ボートに乗って行う「ボート・シーバス」。東京湾などはかなり盛んですよね。当たると一人で20匹越えの釣果もよく見かけます。釣り方としては、魚の真上まで行けるので基本的には遠投は必要がありません。狭いボートでも使いやすいタックルが有利です。

「硬さ」に表記について

ロッドには、上の写真のような「型番表記」があります。型番は数字とアルファベットで表され、「長さ」「硬さ」を表します。上の写真はダイワのシーバスハンターXですが、型番は「96ML」となります。

前半の数字は「長さ」を表します(単位はフィート)。この「96」は「9.6フィートの長さ」という意味です。

後半のアルファベットは「硬さ」を表します。この「ML」は「ミディアム・ライトという硬さ」という意味です。

一般的にシーバスロッドの硬さは、L(ライト)→ML(ミディアムライト)→M(ミディアム)→MH(ミディアムヘビー)→H(ヘビー)の順番で硬く(強く)なっていきます。

他のカテゴリのロッドは、もっと柔らかいUL(ウルトラライト)やもっと硬いXH(エックスエイチ)なんて硬さがあったりします。

「硬さ」は「パワー」とも言われたりします。硬いロッドほどパワーが強くなり、重いルアーを投げられたり、大物とのやり取りに余裕が持てたりします。

〈まとめ〉

  • ロッドには長さと硬さを表す「型番表記」がある
  • 硬さはアルファベット1~2文字で表される
  • シーバスロッドの硬さはL~Hまで展開
  • 硬さはパワーとも呼ばれ、硬いロッドほどパワーが強い
  • メーカーによって同じ硬さ表記でも違いがあるので注意が必要

「硬さ」ごとの特徴

L

シーバスロッドの中で最も柔らかいロッドパワーです。

しなやかさが強いので、軽量ルアーが扱いやすいのが長所です。10g前後のワームや軽量ミノー・シンキングペンシルでも飛距離が出て自然なアクションをつけることが可能です。

またティップも柔らかいので、ショートバイトを弾きにくいという点も優れています。

軽量ルアーを使うことになるマイクロベイトパターン、ハクパターンや、吸い込むようなショートバイトが多いバチ抜けパターンにで活躍するロッドです。

ML

MLはシーバス釣りで最も汎用性が高いロッドパワーの1つです。

軽量ルアーから35g前後のルアーまで扱うことができ、大体のフィールド・パターンで使うことができます。なので、釣りの方向性が定まっていない初心者にもおすすめできるロッドパワーです。

また、ティップのしなやかさもあるので慣れてなくてもショートバイトを弾きにくいというのも利点です。

M

Mパワーは、MLパワーと並んで汎用性の高いロッドパワーです。

10g前後の軽量ルアーからこちらは50g前後のルアーまで扱えます。MLよりも重めのルアーで遠投を狙う、引き抵抗のより大きなバイブレーションやミノーを使う場合に適しています。

メタルジグや鉄板バイブレーション、シンキングペンシルの使用が多い方に向いています。

また、メタルジグの遠投性能が高いので、ライトショアジギングやサーフのフラットフィッシングに使用する場合も多いです。

MH

MHはシーバスロッドとしては硬めで、パワーの強いロッドです。なので、今までご紹介したL、ML、Mパワーより使う場面は限定的になります。

ベイトもシーバスも大きくなる秋から冬に出番が多くなります。この時期のベイトは15~20cmになることもあり、それに合わせて使用ルアーも重くなります。また、ランカーシーバスが餌の荒食いをする時期なのでパワーのあるロッドで強引なファイトが求められます。

また、障害物が多く強引なやり取りが必要なポイントにおいてはMHくらいのパワーがないとキャッチできない場合もあります。

H

Hの使用シーンは更に限定的になります。初心者の方はあまり縁が無いかもしれませんが、参考程度にご覧ください。

こちらが活躍するのは、ますは超ビッグベイトのパターンですね。ビッグベイトと言えば、夏から秋のコノシロパターンや落ち鮎パターンが有名ですね。この場合、20cm(60g~80g)を超えるルアーを使うこともあり、ロッドもパワーが求められます。また、これらの重量のあるルアーにアクションを加えるには、ある程度ロッドが硬くないとできません。このような意味からも近年では「Hパワーのロッド」と「ビッグベイト」の組み合わせという選択肢が増えてきています。

また、荒磯でのヒラスズキゲームなど、強引なファイトが求められる場面ではHパワーの出番となります。

シーバスロッドの選び方

ここまでは、ロッドの「硬さ」に関してお話してきました。ですが、ロッドを選ぶポイントは他にもいつくかあります。

長さ

シーバスロッドの長さは6フィートから11フィートまで幅広く展開されています。

遠投が必要な場所では、10フィート前後の長さが必要になり、逆に遠投が必要ない場所や障害物の多いポイントでは、7~8フィート前後の操作性重視のショートロッドが適しています。

下記がポイントと長さの適合表になります。

フィールド適合ロッド長さ
河口9.0フィート~10フィート
河川部(下流・中流)7.6フィート~9.0フィート
堤防・港湾8.0フィート~9.6フィート
サーフ10フィート前後
11フィート前後
ボート7フィート前後
他の釣りと兼用する(ショアジギング等)9.6フィート~11フィート

メーカー

シーバスロッドを販売するメーカーは多岐にわたります。最初はよくわからないと思うので、定評のあるメーカーのものを選んでおくことをおすすめします。下記に有名・人気の5社を挙げておきます。

  • ダイワ(グローブライト)
  • シマノ
  • メジャークラフト
  • ヤマガブランクス
  • アブガルシア

メーカーごとに得意な部分や持っている技術が違います。それによりロッドの特徴も変ってきます。慣れてきたら色々と使って比較してみるのもおもしろいですよ!

最初の一本として買うなら?

ルアー釣り初心者の方が1本目として買う場合は、汎用性の高い9.0~9.6フィートをおすすめします。パワーはシチュエーションに合わせてMLかMクラスが使いやすいです。

この範囲の中で、「この1本で他の釣りもしたいのか?」それとも「シーバスロッドだけ狙いたいのか?」によって選び方が変わってきます。

他の釣りもしたい方

他の釣り(ライトショアジギング、サーフのフラットフィッシュなど)も視野に入っている場合は9.6フィートのMクラスがおすすめです。取り回しと飛距離のバランスを考えたときに9.6フィートが一番使いやすいと思います。ただ、今までルアーなんて投げたことなくて不安だ!という方は無理せず9.0フィートくらいでも全然大丈夫です。

パワーですが、30~40gのメタルジグやヘビーシンキングミノーの使用も考えられるので、Mクラスがおすすめです。MLだと重量の上限が30gくらいになってしまうので少々パワー不足を感じることがあります。

【おすすめ①】ダイワ ラテオ96M

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▼ラテオ96Mでのマゴチ実釣記事です。

関連記事:
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・【2024年8月】ダイワ「ラテオ」がモデルチェンジ!24ラテオと現行ラテオの違いを比較しました!

【おすすめ②】メジャークラフト 3代目クロステージ CRX962ML

とりあえずシーバスのみでいい人

他の釣りは眼中になくて、とりあえずシーバスをという方であっても9.0フィート以上の長さはあった方が安心です。サーフや広い河口で釣りたいと思った時に長さが無いと難しいからです。

小規模河川がメインと思われる方は9.0フィート(ML)、大河川やサーフがメインと思われる方は9.6フィート(M)を選ぶといいと思います。

【おすすめ①】ダイワ シーバスハンターX 90ML

関連記事:
・【ダイワ】シーバスハンターXは1万円台で買える高性能・万能ロッド!入門モデルとしておすすめ!

最適なロッドでシーバスと勝負!

今回は、シーバスロッドの「硬さ」の選び方についてお話しました。

一口にシーバスゲームと言っても、フィールドも使うルアーも様々です。シチュエーションに合わせて最適なロッドを使うことで、快適さや釣果に大きな差が出てきます

ぜひ皆さんのメインの釣り方に合わせて快適な一本を見つけてくださいね!

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