青物(イナダ・サゴシ)の締め方は?美味しく食べるための脳締め・血抜きの方法をわかりやすく解説!

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青物(イナダやサゴシ)は、海のルアー釣りにおいて身近なターゲットです。シーズンが来ると、堤防や砂浜など足場の良い場所から狙うことができ、初心者にも釣りやすい魚です。

食べても美味しい魚で、特に秋~冬の青物は脂が乗っていて絶品ですね!ただ、もともと独特の青臭さを持っている魚なので、処理が悪いと特に臭みを感じてしまうこともあります。

そこで今回は、釣った青物を美味しく食べるための締め方・血抜きの方法を解説します!

▼釣った魚を活かしておくためにストリンガーを活用しよう!

目次

青物を締める流れは?

魚の処理の方法は色々なやり方がありますが、一般的には次の4段階のステップで行います。

工程処理の内容目的重要度
①魚を回復させる魚を5~10分安静にさせる・ファイトで溜まった疲労物質(乳酸など)を減らす
・エネルギー(ATP)を回復させる
・強張った筋肉を落ち着かせる
★★
②脳締め刃物で魚の脳を突き、即死させる・生命活動を止めることで、エネルギーが使われるのを止める
・死後硬直を遅らせる
・魚が暴れることによる身の傷みを防ぐ
★★★
③血抜きエラ付近の太い血管を切り、魚の体内から血を放出させる・血生臭さが残るのを防ぐ
・血液の劣化による腐敗を防ぐ
★★★★★
④神経締めワイヤーなどを使い、背骨に沿って通っている神経を破壊する・痙攣による身の傷み、死後硬直の進行を防ぐ

あくまでこれは理想とする処理方法です。

その時の状況では、全て完璧にできるとは限りませんよね(揺れる船の上だったり、道具が無かったり、魚を安静にさせる場所がなかったり、チャンスなのですぐルアー投げたかったり)

また、初心者にいきなり神経締めまでやれ!というのも現実的ではない気がします(^^;;

なので、できる範囲でやればいいと思います。

私は、③の血抜きは絶対やるようにしています。
血生臭さは食味に直結しますからね。あと、血抜きしないで捌くとまな板がえらいことになりますので(^^;

また、脳締めや神経締めをせず、血抜きだけをした場合でも死後硬直が始まるのを数時間は抑えられます。

なので、脳締め・神経締めまでできれば完璧ですが、とりあえず血抜きさえしっかりしておけばなんとかなります!(私も血抜きのみの時が多々ありますが、十分美味しくいただけてます)

②脳締めもできる限りやるようにしています。生きている状態でエラを切られる魚のことを考えるととても辛いので。(魚が辛い=ストレスがかかって味が落ちる)

また、しっかり脳締めした魚は死後硬直が遅らせされる(=鮮度が保たれる)と言われますが、それは確かに感じます。脳締めした魚は半日後でも体が柔らかいですが、血抜きだけの場合は大体ガチガチになっていますね。

①、③は余裕があればって感じですね。

必要な道具

  • ナイフ
  • アイスピック(無ければナイフでも可)
  • バケツ(もしくはストリンガー)
  • 神経締め用のワイヤー (神経締めするなら)

青物を締める手順

魚の締め方をサゴシを例に解説します。

①魚を回復させる

釣りあげたばかりの魚はくたくたの状態です。可能なら少し休ませましょう。ストリンガーで繋いで5分くらい泳がせるのがおすすめです。

ストリンガーに繋ぐ時は、必ず顎の部分にフックを刺すようにしましょう。よくエラの中に通す人がいますが、そうすると、呼吸ができなかったりエラが傷ついてしまったりして、すぐに死んでしまったりします。

【正しいやり方】

【間違ったやり方】


すぐに処理ができない場合を除いて、あまり長時間泳がせておくのはおすすめしません。

<理由>
・ストリンガーは魚にとって快適な環境ではないから。
・青物はストリンガーに繋いで長時間泳がせると死んでしまうことがあるから
心臓が止まってしまうと血抜きできなくなるので注意!!

足場の良い堤防であれば、そのまま放置でもいいですけどね(笑)

ただ、晴れの日は堤防も熱くなっていて、逆に魚が弱ってしまうので注意が必要です。

関連記事:ストリンガー、正しく使えてる?魚を弱らせない使い方〜血抜きの方法を解説します。

関連記事:青物用ストリンガーおすすめ9選!ショアジギングに適したモデルを厳選しました。

②脳締め

脳締めをして即死させます。

写真のナイフが刺さっている位置を刃物(ナイフかアイスピック)で一気に刺します。

締めが成功すると、口が開くか、黒目が中心に戻ります。

③血抜き

エラ上側~背骨の間にある太い血管を切断し、出血させます。

エラ膜(エラの付け根の白い幕)の真ん中にナイフを入れ、写真のように背骨まで膜を切っていく

背骨に沿ってナイフを引く(背骨についている血管を切るイメージ)

尻尾の下側を、背骨まで切る(尻尾側の血管が切れるので、血が抜けやすくなる)

尻尾を持ってバケツでふりふりする。バケツなければストリンガーに繋いで海中に沈める。

④神経締め

余裕があったら神経締めもしておきましょう。

脳締めをした穴から、背骨に沿ってワイヤーを入れていく。

魚体がビクビクと痙攣したら上手に神経穴に入っている証拠!

ワイヤーが進まなくなるところまで入れる。

奥まで入ったら、2,3回しごく。

ワイヤーを取り出して魚体と並べた時に、大体同じくらいの長さだったら奥まで入った証拠です。

持ち帰り方

締めが終わったら、氷を入れたクーラーボックスで適度に冷やしながら持ち帰りましょう。

冷やし過ぎはNGです。冷やし過ぎると死後硬直が進行してしまい、せっかく締めた意味が無くなってしまいます。

具体的には下記を守れば大丈夫です。

  • 氷水に漬けたままにしない
  • 魚を氷に直接つけない(ビニール2重、新聞紙で包む など)

おすすめの道具はこれ!

青物を締める際に私が使っている、おすすめアイテムをご紹介します!

【ナイフ】ダイワ キャップデバ85

コンパクトで切れ味抜群のハンターナイフです。10年近く使っても切れ味があまり落ちません。

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【フィッシュピック】ダイワ フィッシュピックライト

小型~中型魚の締めにはこれがベストと思います。T字型で握りやすく安心のカラビナ穴付きです。

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【ストリンガー】ゴールデンミーン GMストリンガー M

釣りガジェットのメーカー「ゴールデンミーン」のストリンガー。軽量・コンパクトの優れもの。フックはバネ式で、万が一にも外れて魚に逃げられる心配がありません。どんなウェアに付けてもキマるシンプルデザインも魅力です。

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【神経締めワイヤー】ベルモント

形状記憶合金を使っているので移動時は丸めてコンパクトにすることができます。長さもあり、70cmくらいの大物までなら十分処理できます。

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まとめ

釣った魚をおいしく食べるのは、ショアジギングの醍醐味の一つです。

小型青物は臭みがあると言われることもありますが、適切に処理をすればとても美味しい魚です。

せっかく釣った魚ですから、できる限り適切な処理をして美味しくいただきたいですね!

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