メタルジグのカラーは、ショアジギングにおいて釣果を左右する要素の一つです。今回は、ショアジギングで青物(イナダ、サワラ、など)を狙う場合に有効なカラーについて、私の経験も踏まえてお伝えしたいと思います。
メタルジグのカラーと釣果の関係は?
ルアーのカラーと釣果に関しては諸説あります。あまり関係がないという意見もあります。確かにどんなカラーを使っていても釣れる時は釣れます。
ただ、10年くらいショアジギングで青物を釣っている私の感覚としては、釣果とカラーにはある程度の相関があると思います。
・カラーを変えた瞬間にヒットした。
・雨の時はこのカラーでよく釣れる。
・この海域はこのカラーで良く釣れる など
天候・潮・濁りなどにより、日によって海の状況は変わります。海の状況が変われば、魚にとってルアーの見え方が変わりますよね。ですので、その時の海の状況の中で、魚にルアーを見つけてもらって、少しでも釣れる確率を上げるために、カラーは大事な要素になると思っています。
また、自分の中である程度カラーを決める基準を持っておけば、釣り場で迷うことが少なくなります。その分釣りに集中することができ、結果的に魚に近づける気がします。
カラーを考える要素
ジグのカラーは、時間帯や天気、その日の海の状況や狙う魚種によって決めます。私がジグのカラーを決める時は、以下のような要素を考えます。
・時間帯(朝まずめ、日中、夕まずめ、夜)
・天気(晴れ、曇り、雨)
・水質(澄んでいるか?濁っているか?)
・ベイトフィッシュのカラー(ベイトがわかれば)
カラーチェンジが有効なタイミング
魚の反応がなかったり、天気など釣り場の状況が変わった場合はどんどんカラーチェンジしていきましょう。
カラーチェンジをすると有効なタイミングは以下のようなものがあります。
・時間帯が変わった時(朝まずめ→日中→夕まずめ など)
・天候の変化があった時
・ベイトフィッシュがはっきりした時(ベイトが回遊してきた、打ち上げられた、釣った魚の胃の中を確認した)
※ベイトフィッシュがわかった場合は、カラーよりもまずはシルエットを合わせる方が効果的です。
・近くの人がヒットした時(釣れている人のマネをするのはとても大事です!)
また、同じルアーをずっと投げ続けていると、魚に見切られる可能性もあります。
魚の目先を変える意味でも、定期的にカラーチェンジをしましょう。自分の中である程度タイミングを決めておくと迷うことがなくていいかもしれません。
メタルジグのカラーの種類
メタルジグのカラーは非常の多くのものが出ていますが、大きく分けると以下のように分類できます。
<ナチュラル系>
シルバー、ブルー、ホワイトなど。ベイトフィッシュに近い色。海の中の景色に自然と馴染みます。
<アピール系>
ゴールド、赤、緑、紫、黒など。原色系が多い。自然界にはあまり無い色で、海の中で目立ちます。
<蛍光系>
グロー、ケイムラ。発光して魚にアピールします。
青物に効果的なカラー
青物狙いなら、基本的にはシルバー系のルアーがおすすめです。
理由
①青物はフラッシング(キラキラ)するものに良く反応するから
②メインのベイトのカタクチイワシに近い色だから
シルバーベースのルアーも、上に乗せる色は様々なものがあります。(ピンク、青、黄色、赤 など)
想定される状況に合わせてカラーを選びましょう。
青物狙いなら揃えておきたいカラー3選
海の状況は日によってさまざまであり、その日の状況に対応していかなければいけません。3色あれば、ある程度の状況には対応できると思います。もし3色だけ選んでくださいと言われたら、私だったら以下の3色を選びます。
①グロー
夜間やまずめ、曇りなど、海中の光量が少ない時に活躍します。蛍光塗料が発光して魚にアピール。また、ゼブラグローはベイトがシラスの時に有効だったりします。
<使うタイミング>
夜間、朝・夕まずめ、曇り、雨、濁りがある時、ベイトがシラスの時(ゼブラグロー)
②ピンクシルバー
アピール系のピンク。まずめ時に実績が高い。ベースはシルバーなので、晴れている時やそこまで活性が高くない時にも対応できる。
<使うタイミング>
使うタイミング:朝・夕まずめ、ちょっと曇ってる時
③ブルーシルバー
ナチュラル系のブルー。光量が多い時に実績が高い。
<使うタイミング>
日中(9時〜)、晴天の時、澄み潮の時
青物狙いなら揃えておきたいカラー5選
5色持っていければ大体の状況に対応できると思います。私が5色選ぶとしたら、以下の5種類を選びます。
①グロー
②ピンクシルバー
③ブルーピンク
ナチュラルカラーのブルーに一部だけアピールカラーのピンクになっています。朝まずめ後〜日中の時間帯に。日が昇ってきてピンク一色には反応しなくなってきたくらいの時間帯での実績が高いです。
<使うタイミング>
朝まずめと日中の間の時間(7:00〜10:00くらい)・日中 ・少し濁っている時
④シルバー
ザ・ナチュラルカラー。晴れの日中や潮が澄んでいる時に効果的。強烈なフラッシングで魚にアピールします。
<使うタイミング>
・晴天の日中 ・澄み潮の時
⑤アカキン
赤とゴールドというアピール力トップクラスの組み合わせ。主に濁りが強い時に使います。また、スレた魚の目先を変えたいときに有効なこともあります。
<使うタイミング>
・朝、夕まずめ・濁りの強い時・ボトム付近を狙う時・ベイトがカニやエビの時(青物だとあまりないかな?) ・ナチュラルカラーで食わない時
まとめ
青物を釣るにあたってのメタルジグのカラーについてお話しました。
青物は、活性が高い時はなんでも食ってくることが多いので、そこまでカラーに神経質にならなくてもいいかもしれません。ただ、活性が高い中でも少しでも釣果を上げたり、逆に活性が低い時にしっかり食わせたいと思ったら、カラーにもこだわったほうがいいと思います。
また、青物以外の魚もカラーチョイスの基本的な考え方は変わりません。
ですが、魚の性質によって、揃えておきたいカラーは多少変わってきます。
・タチウオ: パープル系、グロー系(夜間の釣りになるので)
・ヒラメ、マゴチ: ゴールド系、パープル系(ボトム近辺を探るので)
・根魚: 赤系(甲殻類がベイトのことがあるので) など
今後、その辺のお話もしていきたいと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございました!
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