「ラテオ」と言えば、ダイワ・シーバスロッドのフラッグシップモデルと言ってもいいですよね。私も長年お世話になっています。そのラテオが今年の8月にモデルチェンジします!
現行モデル(ラテオ・R)とどのように変わるのか?発表されている情報をもとに、スペックや機能を比較しました。新ラテオにご興味がある方はぜひご参考ください!
(アイキャッチ画像出典:ダイワ公式HP)
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「ラテオ」とは?
「ラテオ」はダイワのシーバスロッドで非常に人気の高いモデルです。メーカー希望小売価格は28500円~32700円で、価格的には中級クラスのシーバスロッドになります。ラテオとはシーバス(スズキ)の学名「LATEOLABRAX JAPONICUS」からとっているようです。
シーバス(スズキ)は学名で「LATEOLABRAX JAPONICUS」と表記する。日本各地の沿岸、河川、港湾とあらゆるところに生息する巧みなハンターはアングラーを魅了して止まない。そのシーバスの名を持つロッドとして、絶対的なスタンダードであり続けるため、ラテオが大きな進化を遂げた。
引用元:DAIWA公式HP 「LATEO」の説明
ラテオはこんなロッド!
ダイワのシーバスロッドの代表格である「ラテオ」ですが、シーバスのみならず、ショアジギングやサーフゲームにも使える万能性の高いロッドです。そんなラテオの現行モデルの特徴についておさらいしておきましょう。
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圧倒的な「軽さ」と振り抜きやすさ
まず特筆すべきはその「軽さ」です。高品質な素材を使っているので自重自体も軽いです(130g~170g)。また、自重以上に、キャスト時の軽量感・振り抜きやすさが他のロッドよりも優れています。これは、ロッド全体のバランスが良いからです。キャスト回数が多いルアーフィッシングにおいて、この軽量感は大きなメリットになります。
遠投性能が抜群
ラテオは遠投性能がとても高いロッドです。遠投向きのモデル(M、MHクラス)はプラグで70m前後、ジグで90m~100mの飛距離を出せます。また、これらのクラスでもブランクスが硬すぎないので、キャスト時にそこまで力を入れる必要がありません。初心者からベテランまで誰が投げても同じように飛ばせるのがラテオの優れている点です。
柔らかく、バラシにくい
ブランクスの柔らかさは、フッキングのしやすさやバラシにくさに繋がります。魚の活性が高くてしっかり食い込んでくれる日は、どんなロッドを使ってもそこまで差はでないでしょう。ただ、活性が低くて食いが浅い日や、シーバスの軽く吸い込むようなバイトには、硬いショアジギングロッドだと弾いたり魚に違和感を与えてフッキングまで持ち込めないこともあります。ラテオは柔らかいので、ミスバイトが少ないと感じます。
ワーム・プラグ・ジグと扱えるルアーが多い=万能
「遠投性能の高さ」と「ロッドの柔らかさ」は使えるルアーの幅に繋がります。遠投向きのMクラスやMHクラスは、ほぼなんでも使用可能です。プラグでのシーバス狙い、ジグ・シンキングミノーでの青物狙い、ワームでのフラットフィッシュ狙いとどんなジャンルでもこなせます。シーバス・ショアジギング・サーフゲームに使える「1本3役」の万能ロッドと言えます。
24ラテオはここが違う!
現行モデルでもかなり完成度の高いラテオですが、今回のモデルチェンジでさらに進化します。
さらに振り抜きが鋭くなったブランク
ブランクの細身化、高弾性化に加え、グリップ部分の素管の剛性を大幅にアップしたことで、鋭い振り抜きを実現。それにより、キャストの飛距離が向上。低弾道のライナーキャストにもさらに磨きがかかっている。
引用元:ダイワ公式HP
滑らかな荷重移動
V-JOINTを新たに搭載したことで、滑らかな荷重移動を実現。繋がりがよく、あらゆるウエイトのルアーをストレスなくキャストできる。スムーズな荷重移動によってバラしにくいのも魅力。
引用元:ダイワ公式HP
遠投&正確なキャストをサポートするCCグリップ
リアグリップの理想形状と素材を、シーバスフィッシング用に徹底的に追求。両サイド(ベイトロッドは上下)にフラット面を設けることで、まっすぐにロッドを振り抜きやすくなっている。また、リング部分の溝の幅と深さを最適化することで、引き手の動作が行いやすい。
引用元:ダイワ公式HP
エアエンサーリールシートを改良
リールシートをエアセンサースリムフィットにアップデート。角がとれ、細身化されたことでさらに手に馴染むようになった。フィネスゲームのように軽く握る釣りなどの快適性が向上している。
引用元:ダイワ公式HP
※110M、110MHはエアセンサーオーバルシートを搭載。
スペック・テクノロジーの比較
全部のモデルを比較すると長くなるので、ここでは「96M」クラスに関してスペック・搭載されているテクノロジーを比較しました。
スペック一覧
モデル | 全長(m) | 仕舞寸法(cm) | 標準自重(g) | 先径/元径(mm) | ルアー重量(g) | 適合ライン PE(号) | カーボン含有率(%) |
---|---|---|---|---|---|---|---|
現行モデル | 2.90 | 149 | 143 | 2.2/13.9 | 10-50 | 0.8~2.0 | 96 |
2408モデル | 2.90 | 149 | 147 | 2.2/12.8 | 10~50 | 0.8~2.0 | 98 |
元径(バット部の径)が1mm細くなりましたね。素材のHVFナノプラスをさらに高密度化させたことで実現したようです。また、カーボン含有率を2%増やしたことで、高密度化による重量増を極力抑えるように工夫されていますね。
重量は4g重くなっていますが、実際にキャストすると以前より軽くシャープに感じるようです。これは、全体の重量バランス改善や、元径が細くなったことによる空気抵抗減、グリップの握りやすさ向上によるものです。
ダイワの檜山敏崇テスターの声
まず第一声が、「え? これがラテオ!」でした。
初めて手にしたときは、軽くなってシャープ感が増した印象でした。
引用元:ダイワ公式HP
実際に使ってみると、重量バランスが改善されて、とても操作性が良くなっており、ルアーにアクションを付けやすくなっていました。キャスト性能はと言うと、前作のラテオと比べてシャープ感が増して全く別物になりました。動画撮影では96MLを使用してショアラインシャイナ― ZバーティスR140Fを軸に125Fも投げるようなゲーム展開でした。96MLはこのクラスのミノーの振り抜きが抜群です。たわみを感じることなく、収束が格段に良いので、キャストが爽快なロッドです。
搭載テクノロジー
項目 | 現行モデル | 2408モデル |
---|---|---|
ブランクス素材 | HVF NANOPLUS | 改良型HVF NANOPLUS |
ブランクス構造 | X45 | X45 |
リールシート | AIR SENSOR SEAT | 改良型AIR SENSOR SEAT |
V-JOINT | – | 〇 |
Kガイド(SiCリング) | 〇 | 〇 |
24ラテオのラインナップ
スピニングモデルは8月発売で16種類、ベイトモデルは9月発売で5種類が展開される予定です。
スピニングモデル
モデル | 特徴 |
---|---|
86ML | 運河や都市型河川といった小場所に最適なショートモデル。取り回しが良いので小型のミノーやシンキングペンシル、バイブレーションをピンスポットへ撃ち込みやすく、トゥィッチやジャークなどのロッドワークが軽快。 |
90L | 小・中型のミノーやシンキングペンシル、ワームを使ったフィネスな釣法に最適なライトモデル。港湾部や運河のバチ抜けだけでなく、ライトゲームやマイクロベイトパターン攻略にも対応。 |
90M | おかっぱりやウェーディングを問わないバーサタイルモデル。中・大型ミノーやシンキングペンシルなどに最適。ラインテンションの調整が重要なドリフト釣法からルアーを積極的に動かす釣法までマルチに対応する。 |
93ML | 都市型河川や干潟のウェーディングの釣りで飛距離が必要なときに活躍する遠投モデル。12cmクラスまでのミノーやシンキングペンシル、バイブレーションなどに最適。シーバスが潜む潮流変化を狙い撃てる。 |
93M | 河川下流部や汽水湖などで出番の多い、大型のシンキングペンシルやスラローム系ルアーをはじめ、中・大型のミノー、バイブレーションまで幅広く対応。高い遠投性能とランカーに負けないバットパワーが魅力。 |
93M/MH | 水流感度や食い込み性能に優れたしなやかなMパワーのティップと、遠投性、ファイト性能に優れた強いMHパワーのバットを合わせ持つアイテム。10~12㎝前後のルアーを軸としたランカーシーバス狙いに最適。 |
96ML | 河川の中下流部から河口域で活躍するシーバスのセンターアイテム。中・大型のミノーやシンキングペンシルを遠投して流れを攻略するスタイルや、デイゲームのバイブレーションやブレードの釣りにマッチする。 |
96ML/M | 水流感度や食い込み性能に優れたしなやかなMLパワーのティップと、遠投性、ファイト性能に優れた強いMパワーのバットを合わせ持つアイテム。幅広いルアーとエリアに対応するバーサタイルな調子。 |
96M | 河川の中下流部から河口域で活躍するパワーモデル。高比重のルアーを遠投してのランカーゲームに最適。コノシロや秋のイナッコ、アユなどの大型のベイトが豊富なエリアでは欠かせない一本。 |
96MH | 河川の中下流部から河口域で活躍するハイパワーモデル。大型プラグを遠投してのランカーゲームに最適。シャクるような動作も得意なので、ライトショアジギングなどにもマッチする。 |
100ML | 河口域やサーフに対応する遠投モデル。12cmクラスのルアーはもちろん、軽量ルアーの遠投も得意とし、シャローランナーや小型のバイブレーションなどを沖へ届け、食い渋るシーバスをナチュラルに誘惑できる。 |
100M | 河口域やサーフに対応する遠投モデル。12cmクラスのルアーを中心に、高比重のバイブレーションまでしっかりとカバー。絶えず変化する河口の潮を読み解き、シーバスに的確にアプローチする。 |
100MH | 流れの強い河川の下流部や河口域、サーフで活躍するハイパワーモデル。ヘビーバイブレーションやシンキングペンシル、ジョイント系ルアーに対応。ランカーの引きにも屈しない。 |
106M | サーフのシーバス狙いに最適な遠投モデル。しなやかさと強さをバランスよく備えたブランクにより、遠投を続けても疲れにくい。ミノーはもちろん、ヘビーシンキングペンシルからワームまで幅広いルアーに対応する。 |
110M | 磯のヒラスズキやマルスズキにも対応するロングモデル。ネジレに強いブランクが、遠投はもちろん、シモリ際にタイトに撃ち込むアキュラシーやシャープさにも貢献。サーフでも扱える軽快さを兼ね備える。 |
110MH | 磯やサーフで活躍するハイパワーモデル。メタルジグやヘビーシンキングペンシルを大遠投し、沖の潮目やシモリの狙い撃ちが可能。ハイパワーなブランクなので、シーバスはもちろん、不意の青物にも安心。 |
ベイトモデル
モデル | 特徴 |
---|---|
80XHB | ビッグベイトや大型のトップウォータープラグに特化したハイパワーモデル。強靭なパワーを持ちながらも粘りのあるブランクは、キャスト時の体の負荷を最小限に抑える一方、シーバスの身切れを防ぐ。MAX130g表記だが、下は12cmミノー25gあたりも扱え、上は200gもフルキャストできる。加減すれば、300gまで対応可能。 |
86MLB | 運河や都市型河川のおかっぱりを中心に活躍するショートモデル。小・中型のミノーやシンキングペンシル、20g前後のバイブレーションを得意とする。トップウォータープラグやジャークベイトの操作性は秀逸。 |
93MB | 河川の下流域から河口、汽水湖、干潟などの大場所の攻略に最適なロングモデル。12cm、14cmといった大型ミノーやウェイク系のプラグ、30gを超えるバイブレーションなどを遠投し、リトリーブして探るスタイルに最適 |
96MLB | ミノーやバイブレーションなどを遠投し広範囲を探るスタイルに最適なロングロッド。河川や干潟でのおかっぱりやウェーディングに最適。粘りのあるこのロッドと巻きパワーの強いベイトリールとのマッチングは秀逸。 |
103MB | 河口やサーフ、堤防などの遠投性能が物を言うポイントに最適なロングモデル。強いバットがバイブレーションやミノーを沖まで飛ばし、大物にも対応する。一方、しなやかなティップがルアー本来のアクションを引き出す。 |
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24ラテオに合わせたいリール
優秀なロッドには、優秀なリールを合わせたいですよね。ラテオに合わせるのにピッタリのリールをご紹介しますね!
フリームス
フリームスの魅力は巻き心地の軽さ。同じ価格帯の他のリールと比べてもトップクラスの軽さです。また、本体には上位モデルにも採用されている高強度・軽量素材「ZAION V」を使用しているので、軽量なのにパワフルな巻き上げができます。ランカーやブリが頻繁に上がる釣り場ではこれくらいの強さがあると安心です。
番手は4000番前後が使いやすいでしょう。
モアザン
ショアからのシーバス狙いに特化したリールです。シーバスを1匹でも多く釣り上げることを目的として改良を重ねてきました。防水性能、初期の回転性能がより長期間維持されるマグシールド、ドライブギヤー両端にはマグシールドボールベアリングを搭載。滑り出しと追従性を追求したATDでさらに深化。強さと軽さを兼ね備えたZAION製エアローター採用で、ハンドルの初動が軽いのも特長。
ラテオに合わせるなら「2510PE-H」がおすすめです。ハイギア(ギア比6.0)で巻き取りがスピーディなのに加え、自重285gと最も軽いからです。
動画
進化した「24ラテオ」で秋シーバスを釣ろう!
以上、24ラテオと現行ラテオの違いについてでした。
私もラテオの大ファンなので、素直に欲しいと思いました。私のように現行ラテオが大好きだ!という方はにとっては奮発する価値は十分にあると思います。もちろんまだラテオを持ってない方にとっても価値のある買い物になると思います。
ただ、現行のラテオも十分に完成度の高いロッドです。そしてこの現行ラテオが現在かなり値引きされている状況です(実売価格で5000円〜10000円くらいの差)。この状況を見ると、これからラテオを使いたいという方は、お買い得な現行ラテオから使ってみてもいいのかな?という気はします。
どちらを選ぶかは皆さん次第ですが、どちらでも後悔はしないはずです。ラテオで秋の様々なターゲットを釣りまくりましょう!
▼2408モデル「ラテオ・K」▼
▼現行の「ラテオ・R」▼
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