本日ご紹介するのはダイワの汎用スピニングリール、「23レブロス」。
1万円ちょっとのお手軽価格ながら、上位モデルの素材・技術をふんだんに使ったコスパ抜群モデルです。値段以上の使い心地からとても人気で、Amazonリール部門で1位を獲得したこともある商品です。
私も口コミから買いましたが、結果は大満足。使ってみてわかったいい点、悪い点など実際の使用感をインプレしようと思います。
また、「23レガリス」は「24レブロス」と並んでビギナー御用達として紹介されることも多いリールです。今回はこの名前が似ている2つのリールの違いもお話しようと思います。
「23レガリス」は初心者から玄人まで注目のリールですのでぜひチェックしてみてください!
ダイワの「レガリス」とは?
「レガリス」は、ダイワの汎用スピニングリール。実売価格10000円ちょっとで買えるのに、上位モデル採用の技術(エアドライブやザイオンV、ATD TYPE-Lなど)が盛り込まれておりかなりお得感があります。
ベストセラースピニングリール「LEGALIS」がフルモデルチェンジ!
ダイワ公式HP
AIRDRIVE DESIGN & ZAION Vで大幅な進化。
新たにボディ&ローターにZAION Vを採用し、剛性と軽量性が大幅UP
(LT2500S-XHで、前モデル比▲20g軽量化)
ZAION V製AIRDRIVE ROTORでより軽快な「巻く」「止める」操作が可能。
「23レガリス」のラインナップ
23レガリスは次のようなランナップで展開されています。
型番 | 標準自重(g) | ギア比 | 標準巻糸量PE(号ーm) | 最大ドラグ力(kg) |
---|---|---|---|---|
LT1000S | 175 | 5.2 | 0.2-210 | 5 |
LT2000S-P | 175 | 4.8 | 0.5-170 | 5 |
LT2000S-XH | 175 | 6.2 | 0.5-170 | 5 |
LT2500D | 190 | 5.3 | 1.2-300 | 10 |
LT2500S-XH | 185 | 6.2 | 0.8-190 | 5 |
LT3000D-C | 195 | 5.3 | 1.5-300 | 10 |
LT3000-CXH | 200 | 6.2 | 1.2-190 | 10 |
LT2500S-DH | 200 | 5.3 | 0.8-190 | 5 |
LT4000-CXH | 225 | 6.2 | 1.5-200 | 12 |
LT5000-CXH | 245 | 6.2 | 2-300 | 12 |
LT6000D-H | 310 | 5.7 | 3-300 | 12 |
ライトゲーム・エギングなら1000~2500番がおすすめ。
シーバス、フラットフィッシュ狙いなら3000番、ショアジギングなら4000番がおすすめです。
「レガリスLT」はこんなリール!
「レガリスLT」の特徴を簡単に解説します。
圧倒的な軽量性
まず特筆すべきはその軽量性でしょう。カルディアやフリームスなどの上位モデルにも搭載された素材「ザイオンV」の恩恵で他の同価格帯リールより10〜15%の軽量化となっています。
「ねじ込み式」による滑らかな巻き感
高価格帯モデルにのみ搭載されていた「ねじ込み式ハンドル」。ねじ込み式はリールとの一体感が強く、ガタツキが少ない快適なハンドルです。これまで搭載されている最安値はフリームスでしたが、23モデルよりレガリスにも搭載されました!
ATDによる滑らかな糸送り
ドラグは、上位モデルにも搭載されている「ATD TYPE-L」。滑り出しと追従性が高く、大型魚がかかっても安心です。
マグシールドは非搭載
ダイワの防水機構「マグシールド」は非搭載。なので、波飛沫が強い場所やウェーディングには不向きです。まあ、この価格帯だからしょうがないですけどね。ただ、私はマグシールド非搭載の「レブロス」を10年近く使っていますが故障やガリ感などは発生しておりません。使い方とメンテナンスによっては長く使うことも可能です。
また、マグシールド非搭載のリールは巻きが軽くなるというメリットもあります。
「レガリスLT4000-CXH」のインプレ
今回は、私が使っているモデル「23レガリスLT4000-CXH」についてインプレしたいと思います。
基本性能
外観
外観はこんな感じ。黒とゴールドを基調にしたデザイン。
「24ラテオ96M」と合わせて使ってます。「24ラテオ」も黒×ゴールド基調のデザインなので統一感があってとても気に入っています。
ボディ素材は、上位モデルにも搭載の「ザイオンV」。炭素繊維を練り込んだ強化樹脂で、レブロスなど下位モデルの合成樹脂よりも高級感のある見た目です。
4000番以上には、握りやすい「EVAハンドル」搭載。
ハンドルはブレ感が少ない「ねじ込み式」。
ラインストッパーが改良されてるのが地味に嬉しい。縦長から横長になったことでラインのねじ込みがしやすくなっています。
巻き心地
巻き始めがとても軽い印象です。1万円そこそこのリールだと巻き始めが重いものもありますが、23レガリスはそんなことはありません。力を入れなくてもスーッと自然に回ってくれる感じです。
軽さ
4000-CXHで225g。同じダイワの「24セルテート」が235g、「24レブロス」が250g。自重だけでいえば一番軽いことがわかります。
実際に使った感じでも、ジャークなどロッドワークを加える動作の時には負担が少ないように感じますね。
パワー(ドラグ力)
魚の引きに合わせて自動的にドラグ調整してくれる「ATD TYPE-L」採用。実際、60cmくらいのサゴシとのやりとりをしましたが問題なかったです。秋のサゴシだったのでそれなりにパワーがあって急に走られましたが、問題なくいなしてくれました。
剛性
この重量の割には高い剛性だと思います。金属ボディ(セルテートなど)と強化樹脂(レブロスなど)の中間くらいの剛性です。レブロスでは70cmのワラサやランカーシーバスなどを釣り上げてきましたが、柔らかすぎて耐えられないというほどではありませんでした。その経験から考えるに、大型青物やランカーシーバスとのやりとりも大きな問題はないと思っています。
ただ、私の場合は足場の良い堤防やサーフがメインです。磯などがメインの方はもう少しパワー・剛性たまに強めのリールの方が良いかもしれません。
シーン別使用感
堤防からのライトショアジギング
私はライトショアジギング用として「4000-CXH」を購入しました。結果、このリールにして良かったなと感じています。まず、自重が軽いから疲れにくいですよね。ショアジギングは基本ずっとジグをしゃくる釣りですからタックルは軽ければ軽いほど楽です。私はロッドもダイワ「ラテオ」で、軽さでいったらトップレベルのタックルで楽にしゃくらせてもらってます(笑)
また、4000番のハイギアモデルはショアジギングにぴったりですね。糸巻き量が多いので、巻きでもジャークでもスピーディーにルアーを動かすことができます。
サーフからのシーバス・ライトショアジギング
サーフからの釣りにもとても使いやすいです。サーフも広い砂浜をランガンしてひかすらキャストを繰り返す釣りですからね。タックルの軽さは大きな強みです。
また、4000番のスプールのおかげか3000番以下に比べると多少飛距離が伸びる印象があります。サーフフィッシングにとって飛距離は正義ですからありがたいですね!
ただ、マグシールド非搭載なのでウェーディングでの使用には注意しましょう。
「23レガリス」と「24レブロス」の違いは?
「レガリス」とよく比較されるリールに同じダイワの「レブロス」があります。この二つはともに入門者向けのリールとして人気があります。実売価格では2000円ほどの違いがありますが何が違うのでしょうか?
両者の最新機種(23レガリス、24レブロス)のスペックをまとめました。
※4000番の比較です。
スペック | 23レガリス | 24レブロス |
---|---|---|
重量(g) | 225g | 250g |
ハンドル取付 | ネジ込み式 | 供回り式 |
ボディ形状 | エアドライブデザイン | エアドライブデザイン |
ベール形状 | エアドライブベール | エアドライブベール |
ローター形状 | エアドライブロータ | エアドライブロータ |
ギア | タフデジギア | タフデジギア |
ボディ素材 | ザイオンV | DS4 |
ローター素材 | ザイオンV | DS4 |
ドラグシステム | ATD TYPE-L | ATD TYPE-L |
防水機構 | マグシールド非搭載 | マグシールド非搭載 |
ベアリング数(ボール/ローラー) | 5/1 | 4/1 |
価格帯(メーカー希望価格) | 13,600円 | 11,100円 |
比較すると、重量、ハンドル取付、素材(ボディ・ローター)、ベアリング数の項目で23レガリスの方がハイスペックになっています。2000円の違いはこのあたりでしょうね。
2000円でこれだけ違ってくるのなら私は「23レガリス」の方を買うかな、という感じですね。私のようにショアジギングメインで3000番以上の番手を使う場合、差が感じやすいと思うからです。特に重量とハンドル取付(ねじ込み)ですね。長時間のジャークや大物との対峙の際はこれらの性能が快適性に大きく影響してきます。
逆に、2500番以下の小型モデルであればこれらの差もそこまで気にならなさそうなので、24レブロスで節約するというのもありかなと思います。
▼旧モデルですが、「レブロスLT」のインプレはこちら!
「レガリスLT」に合わせたいロッド
「23レガリス」に合わせたいロッドを紹介します。
【ダイワ】ラテオ
ダイワのシーバスロッドのフラッグシップ的な存在。145g(96M)という圧倒的な軽さと上位モデルにひけをとらない操作性が魅力のロッドです。MクラスはMAX50gまで投げることができる遠投モデル。一本で、堤防のショアジギング・サーフのフラットフィッシュ・河口のシーバスとあらゆる釣りを網羅できる万能ロッドです。2万円台前半の価格に見合わない性能を持っており、初心者からベテランまで幅広いアングラーにおすすめできるロッドです。
今年8月発売の「24ラテオ」は前作よりハリが強く、感度・操作性ともに格段に向上しています!
▼「24ラテオ」の詳細はこちらをご覧ください。
【ダイワ】ショアジギングX
ダイワのエントリークラスのショアジギロッドです。初めてのショアジギングロッドに最適なモデルです。長さ・パワーは96Mがおすすめ。堤防やサーフで使用頻度の高い30~40gのメタルジグにベストマッチのロッドです。
レガリスをショアジギングX96Mに合わせるなら、3000~4000番のハイギアモデル(LT3000-CXHかLT4000-CXH)が使いやすいです。
▼他のおすすめロッドはこちらをご覧ください。
まとめ
以上、ダイワ「23レガリス」の紹介でした。
一言で言えば、お値段以上の満足感が得られるリールという感じででしょうか。よくエントリーモデルとして紹介されますが、釣り歴10年以上の私にとっても大満足のリールでした。
初心者の方はもちろん、ベテランの方も試す価値のあるリールだと思いますよ!
▼ライトショアジギングにおすすめのリールに関してはこちらもどうぞ。
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