本日ご紹介するのはシマノの「23ディアルーナ」。
ディアルーナは、シマノの人気シーバスロッドで、あらゆるルアーゲームに転用できる汎用性の高さが魅力です。比較的お手頃な価格帯ということもあり、ミドルクラスのロッドとしてはダイワのラテオと並ぶ人気モデルです。
今回は、私が使っている「96MH」モデルについて使用感などをインプレしていきます。
また、用途別のおすすめ番手などもお話ししようと思うので、ぜひ最後までお付き合いください!


ディアルーナとは?

「ディアルーナ」はシマノの人気シーバスロッドシリーズです。2万円台とミドルクラスの価格帯ながら、ハイエンドモデルにも取り入れられている技術が複数搭載されています。また、豊富なラインナップがあり、あらゆるルアーゲームに使える汎用性の高さが魅力です。
カーボンモノコックグリップ搭載。クラス超越、さらなる進化。
キャスト・ルアー操作・ファイト、その全てのシーンにおいてクラスを超越するパフォーマンスを追求したショアキャスティングロッド「ディアルーナ」。[スパイラルX]と[ハイパワーX]のダブルX構造によって高い強度と剛性を保持しつつ、軽さとパワーの両立を実現。そして、さらなる軽量化と高感度化をもたらす[カーボンモノコックグリップ]を新たに採用。その恩恵によりシャープさやレスポンス性も大幅に向上し、より高精度のゲームを楽しめるロッドとして進化を遂げた。アイテムは7ft台から10ftオーバー、軽量プラグからメタルジグやビッグベイトまで対応する幅広いレングスとパワーをラインナップ。フィールドは港湾、河川、汽水湖、防波堤、サーフや磯場など、近~遠距離戦のあらゆるシーンに適応。シーバスを代表にヒラメ、青物や回遊魚など多種多様なターゲットを攻略。
シマノ公式HP
23ディアルーナの特徴

23ディアルーナは次のような特徴があるロッドです。
幅広いルアーを扱える汎用性の高さ
ディアルーナの長所の一つとして、一本のロッドで扱えるルアーの幅が広いという点が挙げられます。例えば96Mは7g〜45g、MHは10〜60gとかなり守備範囲が広い。季節によって釣り物も使うルアーも変わるので、一本で幅広いルアーをカバーできるのはかなりメリットですね!
バランスの良いブランクス
この汎用性を生み出すのが、独自のブランクス技術。ハイパワーXとスパイラルXの組み合わせにより、ハリはあるけど軽いルアーでもしっかり飛ばせるしなやかさがあります。
圧倒的な軽量性
そしてなにより軽い!同価格帯のロッドの中では最軽量クラスです。シーバスにせよショアジギングにせよ長時間投げ続けなければならないので軽さは大事ですよね。
カーボンモノコック搭載で軽量・高感度
2023年モデルより、ディアルーナにもカーボンモノコックが搭載されました。これにより、感度と軽量性が向上しています。もともとエクスセンスやルミナスなどの上位機種のみに搭載されていましたが、満を持してディアルーナにも搭載です。
カーボンモノコックとは?
カーボンモノコックはシマノのグリップ技術。カーボン素材を用いた中空構造のグリップで、軽量かつ振動伝達率に優れます(一般的なセパレートタイプのグリップと比較して1.3倍の伝導率)。魚やルアーの動き、水底の感触、水流の変化など、水中の僅かな情報を高感度で伝達できるグリップです。


30種を超えるラインナップ
番手数の多さもディアルーナの魅力。スピニングタイプとベイトタイプ合わせて30番手以上と圧巻の番手数です。コンセプト通り、様々なターゲットを狙えるように多彩な選択肢を用意してくれています。

23ディアルーナのラインナップ
スピニングモデルは21種類、ベイトモデルは9種類が展開されています。
スピニングモデル
今回私がご紹介する「S96MH」は、ディアルーナの中では強い部類に入ります。
モデル | 特徴 |
---|---|
S86L-S | ショートバイト対策に有効な、喰い込み性に優れたソリッドティップモデル。11cm以下のミノーやシンキングペンシル、喰わせ重視のワームなどに適応。 |
S86L | 軽くて扱いやすい8’6”レングス。11cm以下のミノーやシンキングペンシル、10~20gクラスのバイブレーション、喰わせ重視のワームなどに適応。 |
S90L | 操作性を重視した9’0”レングス。11cm以下のミノーやシンキングペンシル、10~20gクラスのバイブレーション、喰わせ重視のワームなどに適応。 |
S76ML | 近~中距離戦におけるキャスト&操作の精度を徹底重視した7’6”レングス。7~12cmクラスのミノーやシンキングペンシル、12~20g台のバイブレーションやトッププラグ、35gまでのメタルジグなどに適応。 |
S80ML | 近~中距離戦のテクニカルなゲームを得意とする8’0”レングス。7~12cmクラスのミノーやシンキングペンシル、12~20g台のバイブレーションやトッププラグ、35gまでのメタルジグなどに適応。 |
S86ML | 軽くて扱いやすい8’6”レングス。7~12cmクラスのミノーやシンキングペンシル、12~20g台のバイブレーションやトッププラグ、35gまでのメタルジグなどに適応。 |
S90ML | 操作性を重視した9’0”レングス。7~12cmクラスのミノーやシンキングペンシル、12~20g台のバイブレーションやトッププラグ、35gまでのメタルジグなどに適応。 |
S96ML | 操作性と遠投性のバランスに優れた9’6”レングス。7~12cmクラスのミノーやシンキングペンシル、12~20g台のバイブレーションやトッププラグ、35gまでのメタルジグなどに適応。 |
S100ML | 遠投性を重視した10’0”レングス。7~12cmクラスのミノーやシンキングペンシル、12~20g台のバイブレーションやトッププラグ、35gまでのメタルジグなどに適応。 |
S106ML | 遠投性能を特化させた10’6”レングス。7~12cmクラスのミノーやシンキングペンシル、12~20g台のバイブレーションやトッププラグ、35gまでのメタルジグなどに適応。 |
S76M | 近~中距離戦におけるキャスト&操作の精度を徹底重視した7’6”レングス。9~16cmクラスのミノー、15~30g超のバイブレーションやトッププラグ、45gまでのメタルジグなどに適応。 |
S80M | 近~中距離戦のテクニカルなゲームを得意とする8’0”レングス。9~16cmクラスのミノー、15~30g超のバイブレーションやトッププラグ、45gまでのメタルジグなどに適応。 |
S86M | 軽くて扱いやすい8’6”レングス。9~16cmクラスのミノー、15~30g超のバイブレーションやトッププラグ、45gまでのメタルジグなどに適応。 |
S90M | 操作性に優れた9’0”レングス。9~16cmクラスのミノー、15~30g超のバイブレーションやトッププラグ、45gまでのメタルジグなどに適応。 |
S96M | 操作性と遠投性のバランスに優れた9’6”レングス。9~16cmクラスのミノー、15~30g超のバイブレーションやトッププラグ、45gまでのメタルジグなどに適応。 |
S100M | 遠投性を重視した10’0”レングス。9~16cmクラスのミノー、15~30g超のバイブレーションやトッププラグ、45gまでのメタルジグなどに適応。 |
S106M | 遠投性能を特化させた10’6”レングス。9~16cmクラスのミノー、15~30g超のバイブレーションやトッププラグ、45gまでのメタルジグなどに適応。 |
S110M | 大遠投を得意とする11’0”のロングレングス。9~16cmクラスのミノー、15~30g超のバイブレーションやトッププラグ、45gまでのメタルジグなどに適応。 |
S80MH | テクニカルなゲームを得意とするストロングロッド。12~17cmクラスのミノー、20~40g超のバイブレーションやトッププラグ、60gまでのメタルジグなどに適応。 |
S96MH | 操作性重視のストロングロッド。12~17cmクラスのミノー、20~40g超のバイブレーションやトッププラグ、60gまでのメタルジグなどに適応。 |
S100MH | 操作性と遠投性のバランスに優れたストロングロッド。12~17cmクラスのミノー、20~40g超のバイブレーションやトッププラグ、60gまでのメタルジグなどに適応。 |
S106MH | 遠投性重視のストロング&ロングロッド。12~17cmクラスのミノー、20~40g超のバイブレーションやトッププラグ、60gまでのメタルジグなどに適応。 |
ベイトモデル
B86ML | ショートバイト対策に有効な、喰い込み性に優れたソリッドティップモデル。11cm以下のミノーやシンキングペンシル、喰わせ重視のワームなどに適応。 |
B96ML | 軽くて扱いやすい8’6”レングス。11cm以下のミノーやシンキングペンシル、10~20gクラスのバイブレーション、喰わせ重視のワームなどに適応。 |
B76M | 近~中距離戦におけるキャスト&操作の精度を徹底重視したベイトロッド。9~16cmクラスのミノー、15~30g超のバイブレーション、ブレードベイト、トッププラグなどに適応。 |
B86M | パワーと操作性に優れたベイトロッド。9~16cmクラスのミノー、15~30g超のバイブレーション、ブレードベイト、トッププラグなどに適応。 |
B96M | パワーと遠投性のバランスに優れたベイトロッド。9~16cmクラスのミノー、15~30g超のバイブレーション、ブレードベイト、トッププラグなどに適応。 |
B106M | 遠投性能を特化させたベイトロッド。9~16cmクラスのミノー、15~30g超のバイブレーション、ブレードベイト、トッププラグなどに適応。 |
B76MH | ビッグベイト&ビッグプラグ対応のベイトロッド。コノシロ、ボラ、落ちアユなどの大型ベイトフィッシュのパターンに威力を発揮。 |
B80H | 50~100g前後のビッグベイト&ビッグプラグに適応するベイトロッド。コノシロ、ボラ、落ちアユなどの大型ベイトフィッシュを捕食するランカーシーバス攻略に威力を発揮。 |
B80XH | 100g前後から200gクラスの大型ビッグベイト&ビッグプラグにマッチするベイトロッド。 |
23ディアルーナ96MHのインプレ

昨年、「96MH」を購入しました。まだ数回しか釣行していませんが、今わかる使用感などをお伝えしますね。
96MHを選んだ理由
私はディアルーナを次のような条件で使いたいと思って選びました。
- 青物狙いのライトショアジギングメインで使いたい。
- 使うルアーは30〜40gのメタルジグやプラグが中心。
- 20g以下のジグヘッドワームを使うこともある。
- 河口、サーフから水深10〜15mの港湾までカバーできると嬉しい。
これらの条件を考えると、「96MH」がベストという結論になりました。
もともと24ラテオの96Mを使っていたので、同じ96Mを使って比較するというプランもあったんですけどね。ただラテオ96MがMAX50gまで投げられるのに対し、ディアルーナ96Mは45gまでということでちょっと心許ない。ネット上の口コミを見ても、「ディアルーナ96Mで40gは全然投げられるけどちょっとダルい」という意見が多いようでした。それを受けて、ワンランク上のパワーの96MHに決めました。
また、シーバスロッドのMHは持ってなかったので、どんなものか試したかったというのもあります。
結論から言うと、この選択は正解。 40gのジグの操作性で言えば、ラテオ96Mよりも良いと感じます。
▼ライバル機の「23ラテオ 96M」のインプレはこちら!

以下で詳細インプレしていきますのでご覧ください!
外見
全体はこんな感じ。黒を基調にしたシックなデザイン。

シルバーのシンプルなロゴマーク。

2023年モデルから搭載されたカーボンモノコックグリップ。マットな質感がおしゃれ。
グリップエンド部は耐久性のあるラバーゴムになっているので、地面と擦れてもそこまで気にならない。

ただ、慣れないと滑りやすいのでキャスト時に気になることも。また夏はめっちゃ熱くなるらしいです。(冬は手袋してるので冷たさは感じない)

カーボンシートで締め上げたスパイラルX構造のティップ。40gのジグを投げたりしゃくったりしても全くダルさがないシャキッと感。それでいて15gのジグヘッドワームもしっかり操作できる繊細さも併せ持つブランクス。

全てのガイドがステンレスフレームでSiCリングになっています。耐久性の面で安心できますね。

軽さ
S96MHは自重166g。ライバル機のラテオ96MHは163gなのでスペック上は同等と言えます。
同クラスのパワーを持つショアジギングロッド(大体250g前後)よりはかなり軽いですね。
コルトスナイパーBBと比べると、キャスト時・ジャーク時がかなり軽いです。一日使った後の疲労感が全然違うので、これだけでもこのロッドを使う価値はあるなと感じます。
遠投
遠投性能は高いですね。初めて使った時、こんな細くて軽いブランクスでこんなに飛ぶんだ!と感動しました。
ジグパラ40gを軽く投げて80〜90mは飛ばせます。自分の場合、コルトスナイパーbbとほぼ同じ飛距離ですね。(若干コルトスナイパーの方が飛ぶかな?)40gに関しては、ラテオ96mよりも投げやすいし飛びます。
そしてこのロッドのすごいところは軽いルアーでもしっかり乗せて飛ばせるんですよね。ムーチョルチアの25gでもしっかりブランクスが曲がって80m前後の飛距離が出ました。コルトスナイパーbbだと30gを切ってくると乗せてる感覚がなくなってきます。
以下に試したルアーと大体の飛距離をまとめました。
ルアー | 投げやすさ | ジャーク感 | 平均飛距離 |
---|---|---|---|
セットアッパー18g(プラグ) | △ | – | 60m |
モンスターショット25g(プラグ) | 〇 | 〇 | 80m |
ムーチョルチア25g(ジグ) | 〇 | 〇 | 80m |
Gコントロール28g(プラグ) | 〇 | 〇 | 70m |
ジャックアイマキマキ30g(ジグ) | ◎ | ◎ | 85m |
飛び過ぎダニエル40g(ジグ) | ◎ | ◎ | 90m |
モンスターショット40g(プラグ) | ◎ | ◎ | 85m |
ジャーク感
シャキッとしていてジャークしやすいです。色々な重さを投げてみましたが、35g〜45gくらいが一番ジャークしやすい重さでした。でもそれ以下でも20gまではジグの動きを感じながらジャークすることができます。
ジグの操作性で言うと、Mクラスは30gが最適、MHクラスは40gが最適という感じです。
感度
MHクラスですが、感度も抜群。ミノーはもちろん、ブレードジグやメタルジグの波動も感じられます。着底もはっきりわかるので地形把握も容易にできそう。
MHクラスでこれなので、MやMLはどれだけ良いのか気になってしまいますね。

おすすめの番手はこれ!

今回の購入にあたり、行きつけの釣具屋のスタッフさんにおすすめの番手を聞いてきました。また、私自身これまでラテオ(K・R・Qの3世代使用)や他のシーバスロッドのMやMLなどを使ってきましたので、そのあたりの経験も踏まえてお話しようと思います。
23ディアルーナはスピニングモデルで21種類も番手があるので選ぶのが大変だと思います。この内容が皆さんが選ぶ参考になると嬉しいです!
リバーシーバス(小規模河川)メインなら「ML」
リバーシーバスをメインにする人なら「ML」がおすすめ。リバーだと障害物周りや流れを探してキャストしていく釣りなので、サーフや河口ほど遠投の必要がありません。また、ワームや軽量プラグの出番も多くなります。軽量ルアーの扱いはMよりもMLが有利になります。
MLとはいえMAX35gまでは投げれるので、ライトショアジギングにも転用可能です。

大河川河口やサーフがメインなら「M」
大河川河口やサーフは遠投が必要になります。また、ランカーシーバスや青物・ヒラメのバイトも考えられるのである程度のパワーが必要。そうなるとおすすめは「M」クラス。「MH」でも使えますが、適合ルアー重量から考えると少しオーバースペック気味になります。サーフ・河口では、30g以下のジグやプラグ、ワームがメインルアーになるからです。

ライトショアジギングメインなら「M」か「MH」
30~40gのメタルジグを使ったライトショアジギングで使いたいという人は、「M」か「MH」がおすすめ。30gがメインの方はM、40gがメインという方はMHがベストです。長さに関しては、96が最もオーソドックス。飛距離を求めるなら106あたりが候補に。
Mクラスは、10g台前半のプラグやワームも問題なく使えます。20~30gのルアーで様々な釣り(シーバス、フラットフィッシュ、ライトショアジギング)をしたいという方には「M」がおすすめです。

サーフや障害物地帯(磯、テトラ帯)なら「10ft」
サーフなど遠投が必要であったり、手前の根をかわさなければいけないようなフィールドであれば10ft台がいいでしょう。
特にガイドの小さなシーバスロッドの場合、ロングリーダーにして結び目がガイドに入ってしまうとライントラブルのリスクが高くなります。根が荒いフィールドがメインの場合、なるべく長いロッドにして、リーダーもガイドに入らない範囲で長く取る、というのがおすすめです。
一番人気は「96M」
店頭での販売傾向から見ると、一番人気があるのはやはり「96M」のモデルとのことです。9.6ftの長さは長すぎず短すぎずで、フィールドを選ばないですからね。またMクラスは、シーバスはもちろん堤防・サーフのライトショアジギングにも最適なパワーと言えます。1本で様々な釣りができる、まさに「万能」な番手ということですね!

まとめ
以上、シマノの「ディアルーナS96MH」のインプレでした。
私はラテオ96Mでショアジギングをすることが多かったですがディアルーナS96MHも使いやすいです。むしろ、堤防で40gを中心に使う場合はシャキッとしているディアルーナの方が適していると感じます。
私のようにショアジギングで使いたい方や、ワンランク上のハリのあるロッドが欲しい方にはぜひ検討してほしいロッドですね!

▼青物におすすめのメタルジグ特集はこちら!



▼メタルジグ以外のおすすめ青物用ルアーはこちら!


▼ショアジギングにおすすめのロッドはこちら!

