クーラーボックスは釣った魚の鮮度を保つために必要なアイテムです。しかし、並んでいるクーラーボックスはサイズや機能などが様々。初めて買う人は迷ってしまうのではないでしょうか?
私は今年、ショアジギング用のクーラーボックスを新調しました。20種類以上を比較し、悩みに悩んだ末での購入でした。この記事では、たくさんのクーラーボックスを比較した中で特におすすめできる8個をご紹介したいと思います。
選び方のポイントなどもお話しするので参考にしてもらえると嬉しいです!
釣りにおけるクーラーボックスの必要性
クーラーボックスは保冷力以外にも様々な機能があり、快適な釣りをサポートしてくれます。
釣った魚を美味しく・安全に持ち帰るために必要!
夏場はもちろん、春先や秋の涼しい季節でも釣った魚の温度は意外とすぐに上がってしまうものです。
ショアジギングなどで人気のサバやイナダ、サワラなどの青魚は特に痛みが早く、様々な食中毒のリスクがあります。
青魚などを常温に長時間放置すると、ヒスタミンという有害物質を生成することがあります。ヒスタミンが高濃度に蓄積した魚を食べると発疹や頭痛・吐き気、ひどい場合には呼吸困難などの重篤な症状を起こすこともあります。(参考資料)
せっかく釣った魚を、安全に持ち帰る。これがクーラーボックスに最も求められる機能と言ってもいいでしょう。
クーラーボックスの機能は?
釣り用クーラーボックスに求められる機能は保冷力以外にも様々なものがあります。
- 保冷力
- サイズ(容量、横幅)
- 軽さ
- 耐久性
- 洗浄のしやすさ
- 収納の有無 など
自分の釣りのスタイル(釣り方、対象魚、ポイント 等)を考えた上で、必要な機能をバランス良く満たす商品を選ぶのが大切です。
ショアジギング用クーラーボックスを選ぶポイント
ショアジギング用のクーラーボックスを選ぶポイントについて下記6項目に分けて説明します。
- 保冷力
- 容量
- サイズ感(形状)
- 軽さ
- カスタマイズ性
- その他
【前提】ライトショアジギングを想定
ショアジギングは大きくは次の3種類に分けられます。
カテゴリ | ジグ重量 | 対象魚 | 主なフィールド |
---|---|---|---|
スーパーライトショアジギング | 20g以下 | 小型青物(ワカシ、イナダ、ショゴ)、アジ、サバ、メバルなど | 比較的流れが緩やかな漁港、堤防など |
ライトショアジギング | 20~60g程度 | 中型青物(イナダ、ワラサ)サワラ、サゴシ、サバ、アジなど | 堤防、サーフ、河口など |
ショアジギング | 60g以上 | ブリ、ヒラマサ、シイラ、カツオなど | 大型港湾、磯など |
この中で、最も手軽に始めやすく人気なのが2番目のライトショアジギングです。
今回は、このライトショアジギングに適したクーラーボックスという観点でお話したいと思います。
保冷力
保冷力はクーラーボックスの最も重要な機能です。
保冷力は「断熱材」の種類で決まる
保冷力は、主には断熱材の種類によって決まります。
クーラーボックスに使われる断熱材は主には次の3種類。
- 真空パネル
- 発泡ウレタン
- 発泡スチロール
真空パネルは最も断熱効果が高い素材。その反面、値段が高く重量が重くなりがちという短所もあります。
発泡ウレタンは断熱効果はそこそこですが、軽くて比較的安価という特徴があります。
発泡スチロール(発泡ポリスチレン)は、最も軽量・安価ですが、断熱効果が低いという特性があります。
断熱材 | 保冷力 | 重さ | 価格 |
---|---|---|---|
真空パネル | ◎(高) | △(重) | △(高価) |
発泡ウレタン | 〇(中) | 〇(やや軽) | 〇 |
発泡スチロール | △(低) | ◎(軽) | ◎(安価) |
保冷力の表記は各社様々
クーラーボックスの保冷力は、メーカー各社が独自に算出しています。これらの指標は算出条件が異なるので正直全く同じには比べられません。
メーカー | 指標 | 算出方法 |
---|---|---|
ダイワ | KEEP値 | 外気温40℃の環境で、クーラーボックスに本体容量の25%の角氷を入れ、8時間後の氷残存率を測定して、氷が完全に溶けきるまでの時間を換算・表示したもの。 |
シマノ | ICE値 | クーラー内容量の20%の氷を31℃の温度下で1時間保持できることを1hと定義。例えば『I-CE70h』という表記なら、クーラー内容量の20%の氷を31℃の温度下で70時間キープできる保冷力がある目安となる。 |
コールマン | 時間(h) | 室温26℃の状態で、内容量に対して約30%の板状氷をクーラーボックス内に入れ、 ボックス内の温度の変化と、完全に氷が溶けるまでの時間を測定。 |
これらの指標を参考にする場合、それぞれの計算方法を理解して、自分の釣りの条件なら大体これくらいの保冷力かな?と頭の中で調整をかける必要があります。
日帰りなら24~48hの保冷力があると安心
日帰りのライトショアジギングに使うことを考えると、最低24h、夏場や前日から氷を入れることを考えると48hの保冷力があると安心です。
保冷力は使う状況や入れる氷の量によっても変わってくるので断言するのが難しいところですが、上記のKEEP値・ICE値がある程度参考にはなるかと思います。
また、それぞれのメーカーのグレード(ダイワ:SU、GU、S 等)を参考にするのもいいと思います。メーカー毎にアイテムは変わってもグレードが同じであれば断熱構造は基本的に同じになるからです。
2大メーカーであるダイワ、シマノであれば、下記が目安になるでしょう。
【日帰りショアジギング用としての推奨グレード】
- ダイワ:「GU(断熱材:発泡ウレタン)」 以上
- シマノ:「ベイシス(断熱材:発泡ウレタン」)」 以上
(※ダイワGUは実際に使用済み、シマノのベイシスは他者の検証記事あり(以下に詳細あり))
求める保冷力に合わせて、モデル・グレードを選択しましょう。
容量
釣り用クーラーボックスは容量も様々。小さいものは10L以下から、大きいものは100L以上のものまであります。日帰りのライトショアジギングに適したものとなると、20L〜35Lくらいが最も使いやすいでしょう。
形状にもよりますが、50cm位のイナダが20Lで5匹前後、35Lだと12匹前後入ります。
容量が大きいクーラーは、魚が入りきらないという不安は少ないものの、持ち運びにくかったりたくさんの氷が必要になったりデメリットもあります。自分の釣りのスタイルを考えて、あまりオーバースペックにならない容量を選ぶことが大事だと思います。
サイズ感(形状)
同じ容量でも形状は様々です。横長・正方形(に近い)・縦長などがあり、魚の種類によっては入る量が変わってきたりスムーズに入らなかったりします。
特に影響が出るのが、サワラやタチウオなどの細長い魚。このような長さがある魚を曲げたりバラしたりしないでそのまま入れたい、という方は横長タイプがおすすめです。
軽さ
持ち運びを考えると、軽さは大きな魅力です。移動距離にもよりますが、キャスターやキャリー無しで持ち運ぶなら5kg台が限界と思います。
ただこれはキャスターやキャリーを使わない場合です。少しでも快適に釣りをしたいならキャスター付きまたはキャリーの使用をおすすめします。
カスタマイズ性
クーラーボックスには保冷以外にも便利な機能を付けることができます。
カスタマイズ機能の例
- 収納ケースの取り付け
- ロッドホルダーの取り付け
- 運搬用具(キャリー、方ベルト)の取り付け
これらの機能は取り付けられるモデルと取り付けられないモデルがあります。また、最初から標準で付いているモデルもあります。
欲しい機能が決まっているなら、事前にリサーチしてから購入すると良いでしょう。
その他
上記のようなメイン機能に加え、補助的機能がついているものもあります。以下に補助的機能の例を挙げます。
- イスとして座れる耐久性
- ワンタッチで開けられるフタ
- ワンタッチで開けられる水栓
- 投入口付き
- 防臭、抗菌仕様 等
これらの補助的機能があるとより快適に釣りを楽しむことができます。価格、性能で迷ったら、これらの補助的機能の有無で決めるのもいいと思います。
ショアジギング用クーラーボックスのおすすめ8選!

それではショアジギング向きのおすすめクーラーボックスを8個ご紹介します!
今回の比較では、サイズ・スペック別も含めて70種類を比較検討しました。前半には確かな性能の王道モデル、後半には実売5000円〜1万円のコスパモデルをピックアップしています。
ご予算や機能性に合わせてご検討ください!
【ダイワ】ライトトランクα GU2400

【商品スペック】
- メーカー希望価格:18900円
- 容量:24L
- サイズ(cm):(外寸)31.5×60.5×30.5 (内寸)22×46.5×22.5
- 対角線長さ:51.5cm
- 自重:4.2kg
- 断熱材:発泡ウレタン
- キャスター:無し
- その他:ワンタッチオープン、ワンタッチ水栓、ふんばるマン
個人的に最もおすすめなのが、ダイワの「ライトトランクα」。様々なクーラーを調べた中でも、価格と性能のバランスがとても良いコスパ抜群のクーラーだと思います。(だから購入しました)
私が使っているGU2400は、メーカー希望小売価格で18900円と2万円を切る価格。24Lの釣り用クーラーボックスとしてはかなり低価格な商品です。発泡ウレタンの断熱材を使用しており、保冷力は夏でも30〜36時間程度(2kgの氷使用の場合)と日帰り釣行には十分。
▼ダイワ「ライトトランクαGU2400」のインプレはこちら!

48時間以上の保冷力が欲しいなら、一つ上のランクの「SU」がおすすめです。
他にも対角線50cm以上あり長魚に対応している点や、自重4.4kgの軽さ、ワンタッチオープンなどショアジギングにおいてとてもありがたい機能が満載です。
一つ目のクーラーボックスを探している方や、1万円台で確かなクーラーを買いたい方におすすめの定番モデルです。

【ダイワ】プロバイザーREX GU2200

【商品スペック】
- メーカー希望価格:25400円
- 容量:22L
- サイズ(cm):(外寸)37×53×33.5 (内寸)24×35.5×23.5
- 対角線長さ:42.9cm
- 自重:5.1kg
- 断熱材:発泡ウレタン
- キャスター:無し
- その他:ワンタッチオープン、ワンタッチ水栓、ふんばるマン
「プロバイザー」シリーズは、ダイワのクーラーボックスのフラッグシップモデルです。
この「プロバイザーREX」は、磯や防波堤で使いやすい箱型タイプのクーラーボックス。足場の悪い磯や長い防波堤でも、キャリーを使わずにも持ち運びしやすい形状になっています。磯場などに持って行く想定なので、キャスターではなく肩ベルトが標準装備されています。
容量は17、22、28Lがありますが、22Lが容量・持ち運びやすさのバランスが取れていて使いやすいでしょう。

【シマノ】フィクセル ベイシス 220

【商品スペック】
- メーカー希望価格:25500円
- 容量:22L
- サイズ(cm):(外寸)30.0×53.0×33.2 (内寸)22.0×40.0×25.0
- 対角線長さ:49.2cm
- 自重:4.2kg
- 断熱材:発泡ウレタン
- キャスター:無し
- その他:ワンタッチオープン、ワンタッチ水栓
「フィクセル」はシマノのフィッシングクーラーの中で一番人気のシリーズです。持ち運びやすさと保冷力を兼ね備えた汎用性が魅力で、多くのアングラーに愛用されています。
シマノのクーラーは下記のグレードで展開されています。(グレードの高い順)
- ウルトラプレミアム
- リミテッド
- ベイシス
- ライト
ショアジギング用で最も人気なのがベイシスの22L。2番目に安いモデルながら、十分な保冷力と軽さ、機能性を兼ね備えたコスパモデルです。
上述のダイワ「ライトトランクα」のライバル機としてよく比較されます。価格ではライトトランクαに敵わないものの、手が汚れない「ワンタッチ水栓」が付いている点など、機能性で勝っている部分もあります。
安心のシマノ製クーラーを探している方にはまず検討してもらいたいモデルです。

【ダイワ】プロバイザートランク-HD2 GU3500

【商品スペック】
- メーカー希望価格:36300円
- 容量:35L
- サイズ(cm):(外寸)32.5×71.5×35 (内寸)24×55×25
- 対角線長さ:60cm
- 自重:6.6kg
- 断熱材:発泡ウレタン
- キャスター:有り
- その他:ワンタッチオープン、ワンタッチ水栓
上述のダイワ「プロバイザー」シリーズの一つ、キャスター付きモデルです。
ダイワの定番クーラー「プロバイザー」の本体を使っているので保冷力・耐久性は十分。
サイズは35Lのみなので少し大きめになります。通常の堤防でも余裕を持って使えますが、大型魚が前提の沖堤防や沖磯などのほうがちょうど良く使えるサイズです。
一般的なキャリーが5000円〜1万円前後することを考えるとコスパ的にも悪くないと思います。
大型魚も視野に入れている人、大きめの容量で余裕を持って使いたい人などは検討してみてください。

【シマノ】スペーザ ベイシス 250 キャスター

【商品スペック】
- メーカー希望価格:34000円
- 容量:25L
- サイズ(cm):(外寸)30.5×65.7×32.0 (内寸)22.0×50.0×23.0
- 対角線長さ:59.2cm
- 自重:5.9kg
- 断熱材:1面底真空パネル、発泡スチロール
- キャスター:有り
- その他:ワンタッチオープン、ワンタッチ水栓
シマノのキャスター付きクーラーでおすすめなのが「スペーザベイシス25Lキャスター」。
「スペーザ」はシマノのクーラーボックスシリーズ。オフショア用の設計になっており、大きいものは100L前後の容量があります。
大容量が多いスペーザですが、今回ご紹介するキャスター付きモデルは25L・35Lで展開されています。比較的コンパクトでショアジギングにも使いやすいサイズ感です。
横長タイプで内寸の対角線は約60cmとゆったり。サワラやブリなど長さがある魚も切らずに収納できます。

【シマノ】ホリデークール 200

【商品スペック】
- メーカー希望価格:12000円
- 容量:20L
- サイズ(cm):(外寸)29.2×46.5×31.6 (内寸)22.7×35.5×25.5
- 対角線長さ:42.1cm
- 自重:2.9kg
- 断熱材:発泡スチロール
- キャスター:無し
- その他:
「ホリデークール」はシマノのラインナップの中で最安・最軽量のモデルです。メーカー希望小売価格で12000円、実売価格は10000円を切っていることもあります。
こちらの20Lは最もコンパクトなサイズ。自重も2.9kgと他のクーラーの半分くらいの重さになっています。
近場の釣行が多い方や、ライトゲームがメインの方にはホリデークールの20Lでちょうどよいかもしれません。

【伸和】ホリデーランドクーラー 27H

【商品スペック】
- メーカー希望価格:4480円
- 容量:27L
- サイズ(cm):(外寸)54×24.5×34.9 (内寸)42.5×21×25.5
- 対角線長さ:47.4cm
- 自重:3.68kg
- 断熱材:発泡スチロール
- キャスター:無し
- その他:
ダイワ・シマノ以外のメーカーからもご紹介します。
伸和は新潟県の樹脂加工メーカーです。ホリデーランドクーラーは伸和が販売する釣り用クーラーボックスです。
一番の魅力は圧倒的な安さ。Amazon実売価格は驚異の4400円。他の追随を許さない価格競争力を持っています。
断熱材は発泡スチロールを使用。そのため、自重が3.68kgとこちらも軽量になっています。
保冷力は、メーカー検証では56hとのこと。温度帯などの詳細条件がわからないのでなんとも言えませんが、日帰り釣行には十分使えそうです。
Amazonの釣り用クーラーボックスのランキングでは50位以内にランクイン。そこまでガチの性能を求めない限りは十分使えると評判です。

【コールマン】エクストリームホイールクーラー/28QT

アウトドア用品で有名なColemanの製品も一つご紹介します。
エクストリームホイールクーラー28QTはコスパ抜群のキャンプ用クーラーとして定評があります。断熱材は発泡ウレタンを使用しており、夏場のレジャーシーンでも通用する保冷力を実装。
実売価格は9900円とこちらもかなりお手頃です。この価格で本格的なクーラーが手に入るのはかなり魅力ではないでしょうか。
Colemanファンはもちろん、安価で安心のクーラーボックスを手に入れたい方は必見です。

釣った魚を美味しく持ち帰るには?
特にショアジギングで釣れる魚は美味しい魚が多いので、ぜひ持ち帰って食べてみましょう!ただ、せっかく良い魚を釣っても処理が悪ければ生臭くなって台無しになってしまうかもしれません。下記に一般的な魚の処理方法についてご紹介しますので、よかったら参考にしてみてください。
せっかく釣れた魚なので、できる限りの処理をして美味しくいただきましょう!
締め方
大まかな流れはこんな感じですが、魚種毎に体のつくりが違うのでそこは変えていく必要があります。
次の項に魚種毎の処理方法を載せています。
魚種毎に違う処理方法
魚種毎の処理方法をご紹介します。
ぜひご参考ください。
【青物(イナダ・サゴシ)】

【マゴチ】

保冷(冷やし過ぎに注意!)
締めた魚は氷や保冷剤で冷やしながら持ち帰りましょう。氷海水に漬けるのがムラなく冷やせるのでおすすめです。
氷海水に漬けるのが難しい場合、保冷剤や氷を魚と一緒にクーラーボックスに入れることになります。その際はなるべく保冷剤が直接魚につかないようにしましょう。保冷剤や氷を直に当てすぎると冷凍焼けのような症状になってしまうことがあります。
クーラーボックスの臭いには「魚臭撃退」スプレーがおすすめ!
ストリンガーに限らずですけど、道具についた魚の臭いってなかなかとれないですよね。そんな頑固な魚臭には「魚臭撃退」というスプレータイプ洗剤がおすすめですよ!

魚臭に効く「トリメチルアミン」という成分を配合していて、生臭い臭いを一掃してくれます。使い方は、スプレー後数分放置して水洗いをするだけ。超時短になるのでぜひ使ってみてください!キッチンやまな板にも使えますよ!
▼こちらはスプレー洗剤、ハンドソープ、タックルの塩抜きなどのセットです。Amazonでは3点セットも販売しています。

自分に合ったクーラーボックスで快適な釣りを!
以上、ショアジギング向きのクーラーボックス8選でした。
クーラーボックスはどれも同じように見えますが、個々にサイズ感や機能性が違ってきます。釣りのスタイルが変われば最適なスペックも変わってきます。
色々検討して、自分にベストなクーラーを探してみてくださいね!

▼青物におすすめのルアーはこちら!



▼ショアジギングにおすすめのロッドはこちら!


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