いきなりですが、サイレントアサシンって種類多過ぎませんか?
私のようにシーバス釣りを本格的にやってない人間からすると、種類が多過ぎてどれを選べば良いかわからないというのが本音です。
そしてそれは全ての初心者シーバスアングラーが思っていることでしょう。
そこで今回は、サイレントアサシンの全ラインナップをまとめてみました!この記事を読めば、各モデルの特徴や自分にとって最適なモデルがある程度はわかるでしょう。
ベストなサイレントアサシンと出会ってシーバス釣りを楽しみましょう!
▼迷ったら万能サイズの「99」から!

サイレントアサシンとは?

「サイレントアサシン」はシマノが販売するソルト用ミノー。
特にシーバス釣りにおいて人気のあるルアーで、様々なモデルが存在しています。最新モデルには「フラッシュブースト」や「スケールブースト」、「ジェットブースト」と呼ばれる技術が搭載されています。
〈2025年現在のラインナップ〉
- サイレントアサシン 80S ジェットブースト
- サイレントアサシン 80F/80S フラッシュブースト
- サイレントアサシン 99F/99S/99SP ジェットブースト
- サイレントアサシン 99F/99S/99SP フラッシュブースト
- サイレントアサシン 120F ジェットブースト
- サイレントアサシン 120F フラッシュブースト
- サイレントアサシン 129F/129S ジェットブースト
- サイレントアサシン 129F/129S フラッシュブースト
- サイレントアサシン 140F/140S ジェットブースト
- サイレントアサシン 140F/140S フラッシュブースト
- サイレントアサシン 140S ジェットブースト ノースプレミアム
- サイレントアサシン 160F ジェットブースト
各モデルで特徴が異なるので、釣りの条件や魚種に応じて選ぶことができます。もともとはシーバス用ルアーとして開発されましたが、飛距離や汎用性の高いデザインであることから、様々な魚種を狙えるルアーと定評があります。
サイレントアサシンの特徴

サイレントアサシンは以下のような特徴があります。
強めの波動&チドリで強アピール
基本的なアクションは強めのウォブンロールアクション。タイプによって多少異なりますが、総じてアピール力は強めです。また、内部に入っている移動式のウェイトが動くことでフラフラっとバランスを崩す「千鳥(チドリ)」アクションを発生します。
強めの波動とチドリアクションで、やる気のあるターゲットに猛烈にアピールします。
3種類の「○○ブースト」で様々な状況に対応
サイレントアサシンの名前には「○○ブースト」というのが付いていますよね?この「○○ブースト」というのはシマノの独自技術で、様々な強みを作り出します。
「ジェットブースト」:全モデルに搭載されたかっ飛び機能
ジェットブーストは遠投性能とルアーの素早い泳ぎだしを両立するバネ付きの重心移動システムです。
多くのミノーに重心移動システムが搭載されていますが、多くの場合、着水時に重心が後方にあるため、泳ぎ出した時のアクションが不自然になるという弱点があります。シマノの「ジェットブースト」は、バネの力で重心が着水前に戻るため、泳ぎだしが自然なアクションになります。

「フラッシュブースト」:アルミ板の反射によってアピール増大
フラッシュブーストは薄いアルミ板をルアー内部に吊るした構造。アルミ板が光を反射することで集魚効果を発揮します。シマノのルアーに多く取り入れられている構造なので、サイレントアサシンを使ったことがない方も一度は見たことがあるのではないでしょうは?
アルミ板はリトリーブ中はもちろん、停止中やスローフォール中にも振動し続けるので、常時魚にアピールすることができます。


「スケールブースト」:様々な鱗パターンを再現する塗装技術
スケールブーストは、シマノの表面塗装技術。魚の鱗の研究を基に、5パターン(N・A・T・S・ST)の特徴の異なる塗装を施しています。
【5種類のスケールブースト】
- N(旧名称:狂鱗):本物のカタクチイワシの鱗をリアルに再現。
- A(旧名称:強鱗):Nのリアルさはそのままに鱗を大きくしてアピール強化。
- T(旧名称:透鱗):Aのデザインを踏襲し、透けるようなホログラムに。大型プラグなど
- S:Aとは逆に、鱗を小さくしてリアルさ強化。
- ST:「S」と「T」を融合した「透ける小鱗」パターン。小型ジグなどに。
それぞれ、リアルな鱗だったり光の拡散力を高めていたり特色があります。状況にあったパターンを選べると魚に近づける可能性が高まります。

3種類(F・S・SP)の沈下パターン
サイレントアサシンは、F(フローティング)、S(シンキング)、SP(サスペンド)の3種類の沈下パターンがあります。
F:フローティング(水に浮くタイプ)
S:シンキング(水に沈むタイプ。沈下速度速め)
SP:サスペンドタイプ(一定のレンジに留まるタイプ)
フローティングは遠浅なポイントや魚が浮いている朝一や夜間、シンキングは深さがあるポイントやボトム付近を狙いたい時(ヒラメ、マゴチ狙いなどにも)に有効です。
【注意】サイレントアサシンは決して万能ではない!
サイレントアサシンは良く釣れるルアーであることは間違いないです。ですが、どんな状況でも万能に釣れるルアーってわけではありません。
上述の通り、強い波動で強めのアピール力が売りです。それは多くの魚にアピールできる反面、スレた魚や活性の低い魚からは反応が得られにくいことがあります。
また、ベイトサイズがマッチしていない場合も釣れにくいでしょう。(細くて小さいベイトなど)
【サイレントアサシンが向いていない場面】
- ターゲットの警戒心が高いとき(激戦ポイントなど)
- ターゲットの活性が低いとき
- ターゲットが小さい・細長いベイト(サヨリ、ダツ、シラス、バチなど)を偏食しているとき
サイレントアサシンだけを使うのではなく、あくまでもローテーションの一角として使うのがおすすめです。
▼シリーズ最長飛距離の「140S」。

サイレントアサシンで釣れる魚
サイレントアサシンはシーバスルアーですが、アピール力の強さやどんな状況にも対応しやすいラインナップの豊富さから、様々なターゲットにおいて実績があります。
【サイレントアサシンで釣れる魚】
- シーバス(河川・サーフ・磯 ほとんどのフィールドで)
- 青物(サワラ、サゴシ、イナダ、ワラサ 等)
- アジ
- サバ
- ヒラメ、マゴチ
- 真鯛 など
個人的に実績が高いのが青物系ですね。ジャーキングで使えばサワラに効果的ですし、スローリトリーブでは大きなサバが良く喰ってきます。スローシンキングというアクションが魚には魅力的に映っているようです!


サイレントアサシン全12モデルを一挙紹介!

それではサイレントアサシン全12モデルを見ていきましょう!
〈2025年現在のラインナップ〉
- サイレントアサシン 80S ジェットブースト
- サイレントアサシン 80F/80S フラッシュブースト
- サイレントアサシン 99F/99S/99SP ジェットブースト
- サイレントアサシン 99F/99S/99SP フラッシュブースト
- サイレントアサシン 120F ジェットブースト
- サイレントアサシン 120F フラッシュブースト
- サイレントアサシン 129F/129S ジェットブースト
- サイレントアサシン 129F/129S フラッシュブースト
- サイレントアサシン 140F/140S ジェットブースト
- サイレントアサシン 140F/140S フラッシュブースト
- サイレントアサシン 140S ジェットブースト ノースプレミアム
- サイレントアサシン 160F ジェットブースト
サイレントアサシン 80S ジェットブースト

サイレントアサシンシリーズ最小の「80」。小型のベイトが多くなる初夏のリバーなどで活躍するモデルです。フラッシュブーストに比べるとシルエットがスリムなので、よりベイトサイズに近づけたいデイゲームなどに使いやすいです。
フラッシュブーストに比べると光の明滅は控えめ。シルエットも小さめなので、よりナチュラルに誘いたい時に使いやすいモデルです。

▼「サイレントアサシン80S」のインプレはこちら!

サイレントアサシン 80F/80S フラッシュブースト

最小サイズ「80」のフラッシュブースト。上述のジェットブーストとの違いは光の明滅があることと、シルエットが少しふっくらすること。フラッシングでアピールしたい時や、シルエットや波動のアピールを増強したい時に有効です。
サイレントアサシン 99F/99S/99SP ジェットブースト

「99」は最も汎用性が高く人気のサイズです。河川、サーフ、堤防など様々なフィールドのベイトサイズにマッチします。

17gのウェイトがあり飛距離も出せるので、サーチベイトとして多くのアングラーに使われています。
ジェットブーストは、透明部分がないのでシルエットをはっきり見せることができます。朝まずめや曇天などでシルエットをはっきりさせたい時に有効になります。私はこのような状況では、あえてジェットブーストのチャート系カラーを使うことが多いです。
▼「サイレントアサシン99S ジェットブースト」のインプレはこちら!

サイレントアサシン 99F/99S/99SP フラッシュブースト

万能サイズ「99」のフラッシュブーストは、晴天・澄潮などに効果的。ルアーサイズは大きくしたくないけど、フラッシングで強くアピールしたい時が出番です。
メインベイトになりうるカタクチイワシに似ているので、春先の接岸時などにもマッチ。カタクチ接岸時はフィッシュイーターの活性も上がっているので、フラッシュブーストで目立たせるのも効果的です。
サイレントアサシン 120F ジェットブースト

サイレントアサシンの中で最も中間的なサイズが「120」。シーバスのメインベイトは10cmの小魚(稚鮎やハクなど)です。12cmという長さはベイトより若干大きくて目立つ、絶妙なサイズ感になります。
一つ下の「99」だとサイズが小さい、飛距離が足りない。そんな時に役に立つ万能系のモデルです。
「120」は他のモデルと違ってF(フローティング)タイプしかありません。魚が浮いているであろう朝一やナイトゲーム、遠浅のサーフなどで出番が多くなります。
サイレントアサシン 120F フラッシュブースト

「120」Fフラッシュブーストは表層付近の活性の高い個体を狙うのに有効なモデルです。表層直下を速巻きで使えば、ブリやイナダなどの青物も好反応。
Tクリアーなどのクリア系カラーは、シラスなどのマイクロベイトパターンでの実績も高いです。

▼「サイレントアサシン120F」のインプレはこちら!

サイレントアサシン 129F/129S ジェットブースト

シリーズ2番目の遠投能力を誇る「129」。波や濁りで視界が悪い状況でもしっかりアピールできるサイズ感も強みです。
遠投能力、サイズ感から、サーフアングラーを中心に人気のモデルです。
シーバスはもちろん、ヒラメ・マゴチ狙いにも有効。この場合はボトム付近を狙うことになるので、シンキングタイプがおすすめです。
▼「サイレントアサシン129S」のインプレはこちら!

サイレントアサシン 129F/129S フラッシュブースト

約13cmのサイズ&フラッシングという二重のアピール力を持つ129・フラッシュブースト。堤防やサーフはもちろん、磯のサラシ撃ちでシーバスや青物、真鯛などの釣果も出ているモデルです。
サイレントアサシン 140F/140S ジェットブースト

シリーズ最長の飛距離が強みの「140」。飛距離が必要になる遠浅サーフや大規模河川の河口などで活躍するモデルです。
長さ・重さがあって波動も強く出るので、荒れ気味だったり濁りが強い状況でもしっかりアピールできます。
サイレントアサシン 140F/140S フラッシュブースト

140のフラッシュブースト搭載モデルは非搭載モデルに比べて2g重くなっています。なので若干ですが、飛距離やレンジキープ性能で有利になっています。
14cmの長さはマイワシなどの比較的大型のベイトにも近いサイズです。マイワシがベイトになる沖堤防や港湾などで青物狙いに使う人も多いです。
サイレントアサシン 140S ジェットブースト ノースプレミアム

140Sノースプレミアムは北日本特有のターゲット、海のトラウト(アメマス・サクラマス)に特化したモデル。通常の「140S」をベースにボディ素材やフックサイズをトラウト専用にブラッシュアップしたモデルです。
サイレントアサシン 160F ジェットブースト

シリーズ最大サイズの「160」。主に落ち鮎やコノシロ、ハタハタなどのビッグベイト用に使われます。
活躍する場面は、ビッグベイトが多くなる秋の河口やサーフなど。
沈下パターンはFタイプのみです。弱った魚を演出して表層直下をゆっくりヌルヌルと引いてくる使い方が良いでしょう。
まとめ
サイズとポイントの適合表を作成しました。ターゲットはシーバスメインで青物、フラットフィッシュなどを想定しています。
モデルを選ぶ際、まずはサイズが重要になってくるので、今回はサイズに着目した表になっています。あとは状況に応じて、沈下パターン(F・S・SP)やフラッシュブーストの有無を考慮して選んでみてください。
中上流域 | 河口(川幅広め) | サーフ | 堤防・港湾 | 磯 | |
---|---|---|---|---|---|
サイレントアサシン80(F/S) | ◎ | 〇 | 〇 | ||
サイレントアサシン99(F/S/SP) | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | 〇 |
サイレントアサシン120(F) | 〇 | ◎ | ◎ | ◎ | 〇 |
サイレントアサシン129(F/S) | 〇 | ◎ | ◎ | ||
サイレントアサシン140(F/S) | 〇 | 〇 | ◎ | ||
サイレントアサシン160(F/S) | ◎(※秋) | ◎(※秋) | 〇 | 〇 |
◎:最適 〇:それなりに適している
初心者セットはこれ!
前項の表を基に、ポイント毎に持っていきたいモデル・カラーをセットにしてみました。
色々考えるのがめんどくさい!考えても良くわからない!という方はとりあえずこちらのセットを参考にしてもらってもいいと思います。
また、カラーはナチュラル系・アピール系のバランスを考えながら、個人的なおすすめをチョイスしました。お好みに合わせて変えてもらってもいいと思います!
サーフ・河口メインの場合(シーバス・青物・ヒラメ)

サーフや大きな河川の河口付近は、根掛かりの心配もなくアクセスも良いので初心者向きのポイントです。場所にもよりますが水深が浅いことが多いので、フローティングタイプを中心に揃えておきます。
サイズは99は必須。なぜならサーフの一番有力なベイト、カタクチイワシに1番近いシルエットだからです。
あとは、イナッコ対策に80、アピール力強めの120あたりもあると心強いです。
秋のビッグベイトを考えると140、160あたりも考えられますが、、、最悪120でも対応可能なので最初から揃えなくてもいいと思います。
【サーフ・河口におすすめのセット】
モデル | 用途 |
---|---|
サイレントアサシン80F ジェットブースト | イナッコ等の小型ベイト対策。 |
サイレントアサシン99F フラッシュブースト | 状況選ばず使える万能戦士。 |
サイレントアサシン99S ジェットブースト | 上記同様。低層探る時やフラット狙いにも。 |
サイレントアサシン120F ジェットブースト | アピール強くしたい・飛距離出したい時に。 |
港湾・堤防メインの場合(青物・シーバス)

外洋に面した堤防・港湾ではサーフに比べると水深があり潮の流れも効いていることが多いです。
このようなポイントでは、深場も探れるシンキングタイプも揃えておきたいところ。
堤防・港湾はシーバスも狙えますが、青物の魚影も濃くなります。シンキングタイプは青物が好む高速巻きがしやすいモデルです。
【港湾・堤防におすすめのセット】
モデル | 用途 |
---|---|
サイレントアサシン99F フラッシュブースト | 状況選ばず使える万能戦士。 |
サイレントアサシン99S ジェットブースト | 上記同様。低層探る時やフラット狙いにも。 |
サイレントアサシン120F フラッシュブースト | アピール強くしたい・飛距離出したい時に。 |
サイレントアサシン129S ジェットブースト | マイワシなど大き目のベイトの時、レンジを下げたい時 |
リバーシーバスメインの場合

川のベイトは小さいものが多いので、ルアーも小さめをメインにチョイス。障害物周りを攻めたり、流れに乗せて流したりすることが多いので、基本的にはフローティングタイプがおすすめです。
【リバーシーバスにおすすめのセット】
モデル | 用途 |
---|---|
サイレントアサシン80F フラッシュブースト | イナッコ等の小型ベイト対策。 |
サイレントアサシン80S ジェットブースト | イナッコ等の小型ベイト対策。レンジを下げたい時に。 |
サイレントアサシン99F フラッシュブースト | 状況選ばず使える万能戦士。 |
【結論】迷ったら「99」のF・Sを一つずつ用意しよう!
あまりたくさんのモデルを使い分ける自信がない。予算が足りない。という方もいると思います。
そんな方は、「99」のF(フローティング)とS(シンキング)を一つずつ用意してください。
上述の通り、99は最も汎用性が高いサイズで様々なベイトパターンに対応できます。また、FとSを一つずつ持っておけば、表層からボトムまで広く探ることができます。
難しいことはあまり考えず、
- 朝一、ボイルがある時はフローティングで表層を探る
- 表層に反応が無ければシンキングでレンジを下げる
というように使ってみてください。
サイレントアサシンで色々なターゲットを釣り上げよう!
以上、サイレントアサシン全モデル紹介とシーン別おすすめモデルでした。
サイレントアサシンは、遠投性能・アピール力ともにかなり優秀なルアーです。種類が多くて選ぶのが大変ですが、状況にマッチしたモデルを選べればかなり強力な戦力になってくれます。
自分にあったモデルを手に入れて、様々なターゲットを仕留めましょう!
▼迷ったら万能サイズの「99」から!

▼万能シーバスロッドはサイレントアサシンも扱いやすい!

▼青物狙いにおすすめのショアジギングロッドはこちら!

▼ブレードジグやメタルジグもシーバス攻略に有効!

