シマノの汎用スピニングリール「アルテグラ」。ミドルクラスの中でも安めの価格設定ながら、上位機種顔負けの技術水準で大人気のリールです。
そんなアルテグラが2025年4月・5月にリニューアルします!
現行の21アルテグラとどのように変わるのか?発表されている情報をもとに、スペックや機能を比較しました。25アルテグラにご興味がある方はぜひご参考ください!

▼割引販売中の21アルテグラ各種。

シマノ「アルテグラ」とは?

ハイコスパリールとして人気のアルテグラは次のような特徴があります。
シマノのミドルクラスリールの「入り口」という位置付け
シマノの汎用スピニングリールは次のようなラインナップがあります。(上から価格順)
【エントリークラス】(5000円~15000円)
【ミドルクラス】(15000円~30000円)
【ハイエンドクラス】(30000円以上)
アルテグラは、価格帯的にはミドルクラスの中でも安いほうに入ります。比較的手に取りやすい価格帯でありながら上位技術を味わえるということで、幅広いアングラーに愛用されています。
中価格帯なのにシマノの「コア技術」がてんこ盛り!
実売価格で1万円台なのに、最強の防水性能「Xプロテクト」や軽量・高耐久素材の「HAGANE」「CI4+」など、上位モデルにも搭載されている技術が多く取り入れられています。
アルテグラは、上位モデルと遜色ない性能であることから「コスパのお化け」と表現されたりもします。
「コアソリッドシリーズ」の一員で耐久性が売り
シマノはボディの仕様によって、次の2つのシリーズを展開しています。
シリーズ | 特徴・方向性 | 商品 |
---|---|---|
コアソリッドシリーズ | 堅牢性、巻きの力強さを重視 | ステラ・ツインパワー・ストラディック・アルテグラ |
マグナムライトシリーズ | 自重の軽さを重視 | ヴァンキッシュ・ツインパワーXD・ヴァンフォード・ミラベル |
アルテグラは「コアソリッド」に属しており、耐久性重視の部類です。その方向性通り、「HAGANEボディ」や「Xプロテクト」など、耐久性を高める技術が搭載されています。
【コアソリッドとマグナムライトについて】

(出典:シマノ公式HP)
【シマノの防水機構の頂点「Xプロテクト」のイメージ】

▼ライトショアジギングに適した4000XG。

25アルテグラと21アルテグラの違い

現行モデルでもかなり性能の高いアルテグラですが、今回のモデルチェンジでさらに進化します!
ついに「インフィニティドライブ」が搭載!

今回のモデルチェンジで最も特筆すべきは「インフィニティドライブ」が搭載されるという点ではないでしょうか?
「インフィニティドライブ」とは?
簡単に言えば「1本の芯」をしっかり通して巻き上げ能力を強化したギアのこと。軸ぶれによる回転時の摩擦が軽減されるので、小さな力で大きな巻き上げ力を出すことができる。
大物との対峙、引き抵抗の大きなルアーの使用など、リールに負荷がかかる場面でも安定した巻き上げを実現できる。
※シマノ公式説明はこちら
インフィニティドライブはストラディック以上の上位機種にはすでに搭載されている技術ですが、ついにアルテグラの価格帯にも搭載されました。
「インフィニティクロス」も搭載

ギアの設置面を大きくすることで負荷を低減し、滑らかな巻きを維持する「インフィニティクロス」。こちらもストラディック以上にはすでに搭載されている技術ですが、今回からアルテグラにも搭載。上述のインフィニティドライブ搭載もあり、巻き性能は格段にレベルアップすることは間違いないでしょう。
※シマノ公式説明はこちら
「インフィニティクロス」でそもそもの負荷を軽減したところに、「インフィニティドライブ」のしっかりした軸を通して安定性を強化したってことですね!
「アンチツイストフィン」搭載でよりトラブルレスに

ライントラブルを軽減してくれる「アンチツイストフィン」も新たに搭載。
ラインローラー部に取り付けられた小さなフィンが余計な糸ふけを抑え、ラインがスプール下部に脱落したりスプール内部に巻き込まれたりするトラブルを防ぎます。
5~10gの軽量化にも成功
全体のバランス見直しにより軽量化に成功。モデルによって異なりますが、5〜10g程度軽量化されています。
黒×金のゴージャスなデザイン
デザインも一新。これまでシマノのリールといえばグレーが多い印象でしたが、そのイメージをガラッと変える黒×金カラー。
シンプルなデザインが多いシマノロッドと合わせれば、良いアクセントになりそうです。
スペック・搭載技術の新旧比較
25アルテグラと現行の21アルテグラのスペックを比較しました。
項目 | 25アルテグラ | 21アルテグラ |
---|---|---|
ベアリング数 (ベアリング数/ローラー) | 1/5 | 1/5 |
自重 (2500番で比較) | 215g | 225g |
インフィニティドライブ | 〇 | – |
インフィニティクロス | 〇 | – |
アンチツイストフィン | 〇 | – |
マイクロモジュールギアⅡ | 〇 | 〇 |
HAGANEギア | 〇 | 〇 |
ボディ素材 | CI4+ | CI4+ |
上述の通り巻き取り性能に直結する「インフィニティドライブ」「インフィニティクロス」の搭載が大きな変化点ですね。ボディ素材(CI4+)やギア(HAGANEギア)などは新旧で変化はありません。
自重は2500番で比較すると10g(約5%)軽量化されていますね。
23ストラディック、21ナスキーとの比較
価格帯が近い商品との比較もしてみましょう。アルテグラの購入を検討する際によく比較される23ストラディック(アルテグラの上位モデル)と21ナスキー(アルテグラの下位モデル)とスペック・搭載テクノロジーを比較してみました。
項目 | 23ストラディック | 25アルテグラ | 21ナスキー |
---|---|---|---|
ローター材質 | 高強度樹脂 | 高強度樹脂 | 高強度樹脂 |
ボディ素材 | アルミニウム | CI4+ | 高強度樹脂 |
デュラクロス | 〇 | – | – |
インフィニティクロス | 〇 | 〇 | – |
インフィニティドライブ | 〇 | 〇 | – |
アンチツイストフィン | 〇 | 〇 | – |
マイクロモジュールギアⅡ | 〇 | 〇 | – |
ワンピースベール | 〇 | 〇 | – |
ロングストロークスプール | 〇 | 〇 | – |
Xプロテクト | 〇 | 〇 | コアプロテクト |
HAGANEギア | 〇 | 〇 | 〇 |
サイレントドライブ | 〇 | 〇 | 〇 |
自重(4000XG) | 275g | 265g | 285g |
ベアリング数 | 6 | 5 | 5 |
価格 | 30,300円 | 22,500円 | 14,500円 |
21ナスキーとは8000円の価格差がありますが、搭載技術に歴然の差があります。自重も20g(約7%)軽くなっています。これだけスペックアップしているなら8000円の差は当然のような気がします。むしろ安い感じもします。
23ストラディックとも8000円の価格差がありますが、搭載技術を比較するとそこまで差がない・・・?差があるのは、
- ボディの素材がアルミニウムか樹脂(CI4+)か?
- 「デュラクロス」が搭載されているか?
- ベアリング数
の3点ですね。正直、価格差の割には差があまりありませんね(笑)
ストラディックとアルテグラの大きな違いは「剛性」の強さのようです。アルミボディのストラディックの方が剛性は高くなります。また、デュラクロス搭載とベアリング数が多いストラディックの方が消耗パーツの耐摩耗性が高くなっています。
23ストラディックはアルテグラをさらに強く、長持ちするように設計されたリールと捉えることができます。
【総評】価格を超えたスペックにさらに磨きがかかった印象
現行モデルでも値段の割にスペックが高くてお得感があったアルテグラでしたが、今回のモデルチェンジでさらに洗練されましたね。
上位のストラディックと比較しても、大きく違うのは「剛性」のみ。ライトショアジギングくらいまでの剛性をそこまで求めなくてもいい使い方なら、25アルテグラでも十分かもしれませんね。
〈25アルテグラの特徴まとめ〉
・コアソリッドシリーズの一員で、耐久性・巻き性能重視の方向性は変わらない。
・シマノの先端技術がもりもり具合がさらにレベルアップ!
・「インフィニティドライブ」、「インフィニティクロス」の搭載でギア回りを強化。上位モデルと変わらない巻き上げ能力。
・「アンチツイストフィン」搭載でトラブルレスに。
・自重も5〜10g軽量化。
・ストラディックと比較しても「剛性」以外は遜色ないレベル。
▼万能の使える3000番。

参考動画
2025横浜フィッシングショーにてお披露目。その様子がライブ配信されています。
シマノのリール設計思想も説明されており、とても参考になります。
25アルテグラの番手ラインナップ
25アルテグラの番手は次のようなラインナップになっています。
番手 | 標準自重 (g) | ギア比 | 最大ドラグ力 (kg) | 小売価格 |
---|---|---|---|---|
C2000S | 180 | 5.1 | 3 | 19,500円 |
C2000SHG | 180 | 6 | 3 | 19,500円 |
C2500SHG | 180 | 6 | 3 | 19,500円 |
2500 | 215 | 5.1 | 9 | 20,000円 |
2500SHG | 210 | 5.8 | 4 | 20,000円 |
C3000 | 220 | 5.1 | 9 | 20,000円 |
C3000HG | 220 | 5.8 | 9 | 20,000円 |
C3000XG | 220 | 6.4 | 9 | 20,000円 |
4000 | 265 | 5.3 | 11 | 22,500円 |
4000XG | 265 | 6.2 | 11 | 22,500円 |
C5000XG | 275 | 6.2 | 11 | 23,500円 |
ライトゲーム・エギングなら2000~2500番がおすすめ。
シーバス、フラットフィッシュ狙いなら3000番、ショアジギングなら4000~5000番が目安になります。
▼ショアジギングに適した4000XG。ショアジギング用であれば3000番以上の大きさは欲しい。

25アルテグラはこんな人におすすめ!
ここまでの内容をまとめると、25アルテグラは次のような人におすすめです。
〈25アルテグラをおすすめできる人〉
- 実売価格15000円〜25000円のちょっと良いリールを探している人。
- 21アルテグラが好きで、さらに巻きが滑らかになったアルテグラを欲しいと思う人。
- ライトゲーム、エギング、ライトショアジギングなど本格的な「剛性」が必要ない使い方をする人。
- 黒×金カラーのリールが欲しい人。
お手軽価格でシマノの最先端技術を堪能しよう!
以上、シマノ「25アルテグラ」についてでした。
アルテグラは現行モデルでも大多数の人が満足できる性能だと思いますが、今回のリニューアルでさらに隙がなくなりました。
より軽く、より滑らかになったアルテグラを使ってみたい人はぜひ試してみてください。

また、リニューアルに伴って現行の21アルテグラが割引で販売されています。現行アルテグラの性能で十分という方はこちらを狙ってみるのもいいと思いますよ!




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