本日ご紹介するのはダイワの「24ラテオ」。(正式名称:ラテオK)
ラテオは言わずと知れた、シーバスロッドの王道となるモデルですね。このラテオが今年の8月に5年振りにモデルチェンジしました!
ラテオ歴7年目の筆者は黙っていられない・・・。ということで奮発して購入してしまいました!
まだ2回しか使えていませんが、使用感や前作(ラテオR、ラテオQ)との違いについて現在わかる範囲で共有していこうと思います。
24ラテオ購入を検討されている方の参考になると嬉しいです!
ラテオとは?
「ラテオ」はダイワのシーバスロッドで非常に人気の高いモデルです。メーカー希望小売価格は28500円~32700円で、価格的には中級クラスのシーバスロッドになります。ラテオとはシーバス(スズキ)の学名「LATEOLABRAX JAPONICUS」からとっているようです。
シーバス(スズキ)は学名で「LATEOLABRAX JAPONICUS」と表記する。日本各地の沿岸、河川、港湾とあらゆるところに生息する巧みなハンターはアングラーを魅了して止まない。そのシーバスの名を持つロッドとして、絶対的なスタンダードであり続けるため、ラテオが大きな進化を遂げた。
引用元:DAIWA公式HP 「LATEO」の説明
24ラテオの特徴
ラテオは旧モデルでもかなり完成度の高いロッドでしたが、今回のモデルチェンジでさらに進化しています。
▼旧モデルのインプレはこちら。
旧モデルからの主な改良点は以下になります。
さらに振り抜きが鋭くなったブランク
ブランクの細身化、高弾性化に加え、グリップ部分の素管の剛性を大幅にアップしたことで、鋭い振り抜きを実現。それにより、キャストの飛距離が向上。低弾道のライナーキャストにもさらに磨きがかかっている。
引用元:ダイワ公式HP
滑らかな荷重移動
V-JOINTを新たに搭載したことで、滑らかな荷重移動を実現。繋がりがよく、あらゆるウエイトのルアーをストレスなくキャストできる。スムーズな荷重移動によってバラしにくいのも魅力。
引用元:ダイワ公式HP
遠投&正確なキャストをサポートするCCグリップ
リアグリップの理想形状と素材を、シーバスフィッシング用に徹底的に追求。両サイド(ベイトロッドは上下)にフラット面を設けることで、まっすぐにロッドを振り抜きやすくなっている。また、リング部分の溝の幅と深さを最適化することで、引き手の動作が行いやすい。
引用元:ダイワ公式HP
エアエンサーリールシートを改良
リールシートをエアセンサースリムフィットにアップデート。角がとれ、細身化されたことでさらに手に馴染むようになった。フィネスゲームのように軽く握る釣りなどの快適性が向上している。
引用元:ダイワ公式HP
※110M、110MHはエアセンサーオーバルシートを搭載。
スペック・テクノロジーの比較
全部のモデルを比較すると長くなるので、ここでは「96M」クラスに関してスペック・搭載されているテクノロジーを比較しました。
スペック一覧
モデル | 全長(m) | 仕舞寸法(cm) | 標準自重(g) | 先径/元径(mm) | ルアー重量(g) | 適合ライン PE(号) | カーボン含有率(%) |
---|---|---|---|---|---|---|---|
2019モデル (ラテオR) | 2.90 | 149 | 143 | 2.2/13.9 | 10-50 | 0.8~2.0 | 96 |
2408モデル (ラテオK) | 2.90 | 149 | 147 | 2.2/12.8 | 10~50 | 0.8~2.0 | 98 |
元径(バット部の径)が1mm細くなりましたね。素材のHVFナノプラスをさらに高密度化させたことで実現したようです。また、カーボン含有率を2%増やしたことで、高密度化による重量増を極力抑えるように工夫されていますね。
重量は4g重くなっていますが、実際にキャストすると以前より軽くシャープに感じるようです。これは、全体の重量バランス改善や、元径が細くなったことによる空気抵抗減、グリップの握りやすさ向上によるものです。
ダイワの檜山敏崇テスターの声
まず第一声が、「え? これがラテオ!」でした。
初めて手にしたときは、軽くなってシャープ感が増した印象でした。
引用元:ダイワ公式HP
実際に使ってみると、重量バランスが改善されて、とても操作性が良くなっており、ルアーにアクションを付けやすくなっていました。キャスト性能はと言うと、前作のラテオと比べてシャープ感が増して全く別物になりました。動画撮影では96MLを使用してショアラインシャイナ― ZバーティスR140Fを軸に125Fも投げるようなゲーム展開でした。96MLはこのクラスのミノーの振り抜きが抜群です。たわみを感じることなく、収束が格段に良いので、キャストが爽快なロッドです。
搭載テクノロジー
項目 | 2019モデル | 2408モデル |
---|---|---|
ブランクス素材 | HVF NANOPLUS | 改良型HVF NANOPLUS |
ブランクス構造 | X45 | X45 |
リールシート | AIR SENSOR SEAT | 改良型AIR SENSOR SEAT |
V-JOINT | – | 〇 |
Kガイド(SiCリング) | 〇 | 〇 |
24ラテオのラインナップ
スピニングモデルは8月発売で16種類、ベイトモデルは9月発売で5種類が展開されています。
スピニングモデル
モデル | 特徴 |
---|---|
86ML | 運河や都市型河川といった小場所に最適なショートモデル。取り回しが良いので小型のミノーやシンキングペンシル、バイブレーションをピンスポットへ撃ち込みやすく、トゥィッチやジャークなどのロッドワークが軽快。 |
90L | 小・中型のミノーやシンキングペンシル、ワームを使ったフィネスな釣法に最適なライトモデル。港湾部や運河のバチ抜けだけでなく、ライトゲームやマイクロベイトパターン攻略にも対応。 |
90M | おかっぱりやウェーディングを問わないバーサタイルモデル。中・大型ミノーやシンキングペンシルなどに最適。ラインテンションの調整が重要なドリフト釣法からルアーを積極的に動かす釣法までマルチに対応する。 |
93ML | 都市型河川や干潟のウェーディングの釣りで飛距離が必要なときに活躍する遠投モデル。12cmクラスまでのミノーやシンキングペンシル、バイブレーションなどに最適。シーバスが潜む潮流変化を狙い撃てる。 |
93M | 河川下流部や汽水湖などで出番の多い、大型のシンキングペンシルやスラローム系ルアーをはじめ、中・大型のミノー、バイブレーションまで幅広く対応。高い遠投性能とランカーに負けないバットパワーが魅力。 |
93M/MH | 水流感度や食い込み性能に優れたしなやかなMパワーのティップと、遠投性、ファイト性能に優れた強いMHパワーのバットを合わせ持つアイテム。10~12㎝前後のルアーを軸としたランカーシーバス狙いに最適。 |
96ML | 河川の中下流部から河口域で活躍するシーバスのセンターアイテム。中・大型のミノーやシンキングペンシルを遠投して流れを攻略するスタイルや、デイゲームのバイブレーションやブレードの釣りにマッチする。 |
96ML/M | 水流感度や食い込み性能に優れたしなやかなMLパワーのティップと、遠投性、ファイト性能に優れた強いMパワーのバットを合わせ持つアイテム。幅広いルアーとエリアに対応するバーサタイルな調子。 |
96M | 河川の中下流部から河口域で活躍するパワーモデル。高比重のルアーを遠投してのランカーゲームに最適。コノシロや秋のイナッコ、アユなどの大型のベイトが豊富なエリアでは欠かせない一本。 |
96MH | 河川の中下流部から河口域で活躍するハイパワーモデル。大型プラグを遠投してのランカーゲームに最適。シャクるような動作も得意なので、ライトショアジギングなどにもマッチする。 |
100ML | 河口域やサーフに対応する遠投モデル。12cmクラスのルアーはもちろん、軽量ルアーの遠投も得意とし、シャローランナーや小型のバイブレーションなどを沖へ届け、食い渋るシーバスをナチュラルに誘惑できる。 |
100M | 河口域やサーフに対応する遠投モデル。12cmクラスのルアーを中心に、高比重のバイブレーションまでしっかりとカバー。絶えず変化する河口の潮を読み解き、シーバスに的確にアプローチする。 |
100MH | 流れの強い河川の下流部や河口域、サーフで活躍するハイパワーモデル。ヘビーバイブレーションやシンキングペンシル、ジョイント系ルアーに対応。ランカーの引きにも屈しない。 |
106M | サーフのシーバス狙いに最適な遠投モデル。しなやかさと強さをバランスよく備えたブランクにより、遠投を続けても疲れにくい。ミノーはもちろん、ヘビーシンキングペンシルからワームまで幅広いルアーに対応する。 |
110M | 磯のヒラスズキやマルスズキにも対応するロングモデル。ネジレに強いブランクが、遠投はもちろん、シモリ際にタイトに撃ち込むアキュラシーやシャープさにも貢献。サーフでも扱える軽快さを兼ね備える。 |
110MH | 磯やサーフで活躍するハイパワーモデル。メタルジグやヘビーシンキングペンシルを大遠投し、沖の潮目やシモリの狙い撃ちが可能。ハイパワーなブランクなので、シーバスはもちろん、不意の青物にも安心。 |
ベイトモデル
モデル | 特徴 |
---|---|
80XHB | ビッグベイトや大型のトップウォータープラグに特化したハイパワーモデル。強靭なパワーを持ちながらも粘りのあるブランクは、キャスト時の体の負荷を最小限に抑える一方、シーバスの身切れを防ぐ。MAX130g表記だが、下は12cmミノー25gあたりも扱え、上は200gもフルキャストできる。加減すれば、300gまで対応可能。 |
86MLB | 運河や都市型河川のおかっぱりを中心に活躍するショートモデル。小・中型のミノーやシンキングペンシル、20g前後のバイブレーションを得意とする。トップウォータープラグやジャークベイトの操作性は秀逸。 |
93MB | 河川の下流域から河口、汽水湖、干潟などの大場所の攻略に最適なロングモデル。12cm、14cmといった大型ミノーやウェイク系のプラグ、30gを超えるバイブレーションなどを遠投し、リトリーブして探るスタイルに最適 |
96MLB | ミノーやバイブレーションなどを遠投し広範囲を探るスタイルに最適なロングロッド。河川や干潟でのおかっぱりやウェーディングに最適。粘りのあるこのロッドと巻きパワーの強いベイトリールとのマッチングは秀逸。 |
103MB | 河口やサーフ、堤防などの遠投性能が物を言うポイントに最適なロングモデル。強いバットがバイブレーションやミノーを沖まで飛ばし、大物にも対応する。一方、しなやかなティップがルアー本来のアクションを引き出す。 |
▼遠投に有利な10フィートモデルはこちら!
24ラテオ96mのインプレ!
今回私は「96M」モデルを購入しました。2回ほど釣行しているので、現時点で感じていることを共有しますね!
「96M」を選んだ理由は?
今回「96M」を選んだ理由は以下の4点です。
- シーバスより、ライトショアジギングメインで使いたい。
- 使うルアーは30g前後のメタルジグやシンキングミノーが中心。
- 15gくらいのワーム(ジグヘッド)も使うことがある。
- たまに河川のシーバスもやるので10フィート超えはちょっと長い。
これらの条件を考えると「96M」がベストという結論に至りました。
実際は「96MH」と少し悩んだんですけどね。前作も96Mを使っていて、40gのジグをしゃくる時に若干ジグが動き辛いなと感じていたからです。最終的には上州屋の店員さんに聞いて、「前作より硬めなので、その使い方なら96Mがおすすめですよ!」とアドバイスもらったのが決め手になりました。
それでは「24ラテオ 96M」の詳細をみていきましょう~!!
外見
全体はこんな感じ。
ロゴの色がマット基調になりましたね。
前作よりグリップ部分のデザインがゴージャスになっています。
新搭載されたCCグリップ。ライトショアジギングで遠投する場合、正直投げやすさはあまり変わりません。リバーシーバスで正確なキャストが求められる場合は投げやすいのかもしれませんね。
エアーセンサーシート採用。これだけが要因じゃないと思いますが、感度は格段に良くなっています。
全てのガイドがステンレスフレームでSiCリングになっています。耐久性の面で安心できますね。
ちなみに第2、第3ガイドが前作より小さくなっています。以前は通ってたスナップが通らなくなりました(笑)感度向上はこのガイドのおかげもあるかもしれませんね。
軽さ
自重は147g。前作が145gなので数値上はちょっと重くなっています。ただ、持った感触はこちらの方が軽いというか、持ちやすく感じますね。全体的に細身になっていて、バランスも改良されているからだと思います。
最も差を感じるのは実際に投げて、アクションしている時ですね。グリップから全体に細身なので振り抜き感がとても軽い。また、ジャーク時の持ち重り感がかなり軽減されている印象です。
遠投性能
遠投性能は相変わらず高いです。種類にもよりますが、30gのメタルジグで90~100m、30gのヘビーシンキングミノーで70m前後飛ばすことができます。
前作同様に、7~8割くらいの力でゆったりと投げる方がキャストが安定します。ハリが強くなったとはいえ柔らかい部類のロッドですからね。全力で振り切って曲げこむよりは、バット部にルアーの重さをしっかり乗せてじんわりと曲げていく方が向いているロッドです。
感度
前作よりもかなり良くなっています。一番感じたのはブレードジグを巻いたとき。前作では感じられなかったブレードが回転する波動がはっきりと感じられました。また、潮の流れの強弱もよりはっきり感じられます。
私のようにライトショアジギングで使うには全く問題なし。前作から良くなっていることを考えるとフラットフィッシュやシーバスでも問題ないと思います。
ジャーク感
前作よりハリがあってシャキッとしているのでしゃくりやすいです。
前作は特に40g以上のジグをしゃくるとティップがふにゃっと曲がってしまってキビキビと動かせない感覚が若干ですがありました。24ラテオではティップもハリがあり、キビキビと動いているように感じます。
また、同じ重さのジグでもより小さなしゃくりで同じくらい動かせるので、楽です。
パワー
先日、58cmのサゴシで入魂しました。その時の感覚で言うと、前作より魚のコントロールがしやすい感じがしました。硬さがあるので、走って欲しい方向にロッドを向けるとうまく誘導できるというか。テトラ帯だったんですが、うまくテトラをかわしてランディングまで持ち込めましたね。
ただ、まだサゴシとシオノコしか釣ってないですからね(笑)今後色々な魚を釣って感触確かめていきますね!
▼入魂した時の釣行記です!
▼リバーシーバスには「ML」クラスがおすすめ!
おすすめの番手はこれ!
今回の購入にあたり、上州屋のスタッフの方におすすめの番手を色々と聞いてきましたのでご紹介しますね。また、私自身これまでラテオや他のシーバスロッドのMやMLなどを使ってきましたので、そのあたりの経験を踏まえてお話しようと思います。
24ラテオはスピニングモデルで16種類も番手があるので選ぶのに迷いますよね。良かったら皆さんが選ぶ参考にしてください!
リバーシーバスメインなら「ML」
リバーシーバスをメインにする人なら「ML」がおすすめ。リバーだと障害物周りや流れを探してキャストしていく釣りなので、サーフや河口ほど遠投の必要がありません。また、ワームや軽量プラグの出番も多くなります。軽量ルアーの扱いはMよりもMLが有利になります。
MLとはいえMAX35gまでは投げれるので、ライトショアジギングにも転用可能です。
ライトショアジギングメインなら「M」か「MH」
一番使うルアーがメタルジグという人は、「M」か「MH」がおすすめ。30gがメインの方はM、40gがメインという方はMHがベストです。長さに関しては、96が最もオーソドックス。
Mクラスは、10g台後半のプラグやワームも問題なく使えます。20~30gのルアーで様々な釣り(シーバス、フラットフィッシュ、ライトショアジギング)をしたいという方には「M」がおすすめです。
サーフや障害物地帯(磯、テトラ帯)なら「10ft」
サーフなど遠投が必要であったり、手前の根をかわさなければいけないようなフィールドであれば10ft台がいいでしょう。
特にガイドの小さなシーバスロッドの場合、ロングリーダーにして結び目がガイドに入ってしまうとライントラブルのリスクが高くなります。根が荒いフィールドがメインの場合、なるべく長いロッドにして、リーダーもガイドに入らない範囲で長く取る、というのがおすすめです。
一番人気は最も汎用性が高い「96M」
店頭での販売傾向から見ると、一番人気があるのはやはり「96M」のモデルとのことです。9.6ftの長さは長すぎず短すぎずで、フィールドを選ばないですからね。またMクラスは、シーバスはもちろん堤防・サーフのライトショアジギングにも最適なパワーと言えます。1本で様々な釣りができる、まさに「万能」な番手ということですね!
まとめ
以上、ダイワ「24ラテオ」の紹介でした。
操作感としてはかなりシャープになっていて私は好みです。自重は前作と変わらないですが、ハリがある分振り抜き感やジャークしやすさが向上していますね。
私のように、ライトショアジギング(30〜40g)メインで使う方にはとても使いやすいロッドに仕上がっていると思います。
感度も向上しているので純粋にシーバスやフラットフィッシュ狙いでももちろん活躍すると思います。
新生ラテオで色々な魚を釣っちゃいましょう!
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